キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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高校の集まりで、昨日久しぶりに蓮に会った。 少し痩せた気がする。
会うと、「あぁなんか愛しいなぁ。好きになりたくないけど。」 とか思うから悔しい。本当に悔しい。 蓮は私なんかを好きになったりはしないから。 蓮はきっと女の子が大好きで、私はその中の一人に過ぎないのだから。
蓮が帽子をかぶせてくれた。 なんだか嬉しかった。
蓮からいい香りがするので、どこの香水?と聞いたら バックから出してみせてくれた。 男物の香水だったけれど、きつくなくてよかった。 私も欲しいと思った。
匂いはずるい。 脳の感覚と結びつく。 それも、かなり強く。 匂いをかぐだけで、色々なことを思い出してしまう。
そして今日、本屋に行ったら偶然蓮に会った。 すごい偶然だ。 女と男の先輩と一緒だった。
少しだけ話をして別れた。
なんかせつなかった。
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