
強いひざしも強い影も強くふく風も なんにもなくって雨ばかりだ 雨の音ばかりだ
子供たちはとびはねたレインコート よけいなものまで きっときっと しまいこんでるレインコート
いろんな向きで傘をさす人の いろんなその行き先には おんなじ雨がふってるよね
坂道の下につらなる屋根のかず かぞえはじめたらとまらなくて 夢中になってるのがなんだかウレシイのさ
ぼくは雨の中にいるよ 笑いだしたらきっととまらないぞ 泣きだしたらきっととまらないぞ そういうかんじだぞ
ぼくは雨の中にいるよ 傘をさしてじっとみつめてるよ 6月の水たまりの上で
滝本晃司 「レインコート」
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