いまここにあるこんなふうな空気を粉にして水にとかして2人ですっとんきょうな顔のままで黙ったままで飲みほして目かくしの遊びをはじめる雨ふりの一日のように夢はいつまでも無口で映画館にはぼくらしかお客が1人もいなくて市営駐車場には今日サーカスがやってきてあなたの向こう背中の向こうのこの世の果てみたいな色をしている風景はなぁに?滝本晃司 『サーカスの日』より抜粋