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レンアイチュウドク
チェリィ
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2002年03月13日(水)
シェイク

数の眠りの後目が覚めると朝になっていた
まだ彼の近くにいる。

見慣れない部屋を見渡す
ここは・・・ホテルか。
意識がはっきりしてくると急に寂しさに襲われる
ほんの数時間前まで一緒にいたのに・・。

熱いシャワーで目を覚ます

ビルの間だからなのかこの部屋は携帯が圏外になってる
彼は今日も仕事。
いつものモーニングメールは出来ないで居た
帰り支度をしていると部屋の電話が鳴った
フロントからだった。
「電話が入っております お繋ぎしてもよろしいですか?」
誰だろう・・・。
とりあえず繋いでもらう。

彼だった。

「おはよぅ」
「おはよー・・・どうしたの?」

「今日昼一緒に飯食う?」

びっくりした。
もう今回は逢えないと思ってたから。

近くで仕事が入ったらしく昼頃こっちに来るらしい。
もちろん 了解
いきなり上機嫌になる。

身支度も軽快に待ち合わせ場所に急ぐ

珍しくあたしの方が一足先に着く
人混みの中彼が来るのを待つ
彼を見つけられないでいるとにやにやしてやってきた。
初めて見る私服以外の彼
ちょっと笑った。

「それでデートなの?」

「我慢しろ・・・」

はたから見たらどんなカップルなんだろ・・・。
二人して笑いながら歩く。
近場の店に入るが 相変わらすあたしはご飯が喉を通らない
彼と逢うときはいつもそうだ・・・。
未だに緊張してなのか・・・具合が悪い・・・。

昨日とは違う笑顔で短い時間話に没頭した。
「そういえば お前結婚してんだよなー」
「そーいえば あんたもそーだったよねー」
なんてつつきあう。
冗談まじりにそれとなく言ういつものセリフだ。
「帰りたくないねぇ・・・」
「帰したくないねぇ・・・」
・・・・・。
あのさ・・・なんてポケットから小さい鉢植えを取り出した
「なんでそんなとこに花入ってんの?」
昨日のチョコのお返し。
始めて2人で過ごしたバレンタインデー。
そのお返しらしい。
かわいい花。
ありがとう・・・。
しおれちゃわないように大事に抱える。
照れてる彼がおかしかった。

あっという間に電車の時間がきてしまった。
ホームまでの見送りは得意じゃないので
改札でギリギリまで手を繋いでいた。
「もうそろそろ行くね」
ありがとね。

ふいにキスしてきた。
「そんな格好で昼間っからいいの?」
なんて笑いながら手を振った。
急いでるふりで振り向かずにすすむ
もぅ笑顔は無かった。

昨日までのぎこちなさは消えていたけれど
また彼から遠ざかっていく寂しさで立っているのがやっとだ。
一人になると平常心を保てなくなるので
人混みは丁度よかった。
携帯にメールを送る。
「楽しかったよ ありがとう」
「こちらこそ 来てくれてありがとう」
電車にのるとすぐに目を瞑る
寝た振りで心を落ち着かせる


今別れたばかりなのに
もう彼に逢いたくなっている。

もう逢わないなんて気持ちは消えていた。

今度はいつ逢えるんだろう・・・・。

あてのない約束を待ち続ける日々がまた始まった。




エンピツ