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レンアイチュウドク
チェリィ
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2002年03月02日(土)
離愁。

半年ぶりに彼に逢う。

友達の結婚式の後デートの約束。
幸せそうな友達を祝福しつつ
この後のアタシの行動は結婚とは全く反対の所にある。
複雑な気持ちだったけど
それよりも逢いたい気持ちの方が大きすぎて
罪の意識も何も無くなっていく。

タクシーで彼の所へ急ぐ。
もぅ既に9時近くになってしまった。
もちろん彼は泊まることなど許されず
たった数時間で逢えなかったさみしさを埋めるには
物足りないのだけれども
彼を側に感じる事ができる安心は何にも変えられない。
久しぶりの横顔を助手席からじっと見つめる。
側にいるんだ・・・
そっと顔に触れると「なんだよ」なんてぶっきらぼうな答え。
でもうれしそうだよ?
顔は笑ってる。
あたしも笑う。

喧嘩してた事さえ忘れてしまう。
そんな事考えてる暇はないんだ。

ただただ彼を近くに感じて触れていたい。
笑っていたい。

話したい事は沢山あるのに出てこなくて
おしゃべりの替わりに彼の唇に触れる。
乾いた唇が潤っていく。
半年ぶりに彼に触れられてまた自分を取り戻す。
女で有る事を実感する。
離れたくなくて悪戯を繰り返す。
誰も知らない2人だけの空間
何も考えたくなかった。

2人の距離がなくなったところで
「また逢えるよな?」
と彼は聞く。
いつものセリフ。
ただうなずくだけ
あての無い約束を交わす。
「ごめんな」
謝らなくていい。
寂しいのはお互い様なのに。
どうしようもできない状況をアタシ達は選択してしまったのだから。


あんなにも長い日々待ち望んでいた
2人の時間はあっという間に過ぎてしまう。

夢は覚め現実に引き戻される

時計を覗く彼を寂しく見つめる

帰り道はいつも無言で
ただシートの間で繋がれた手だけでお互いの気持ち感じ取りながら
彼の温もりをわすれないように
またいつか逢える日まで。


これから先がどうなるかなんて
その時考えればいい。
今はただ自分の気持ちに素直でいたい。

車のドアを閉める。
笑顔で彼に手を振る。

彼にできる事はそれがせいいっぱいだった。




エンピツ