愛より淡く
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2008年09月13日(土) 越え損ねた一線

昨夜も、前回の日記に記した小説を読み返した。

私が、最初にこの小説を読んだのは、まだ10代の頃で、しかも英語のリーダーのテキストだったので、辞書を片手に、日本語に翻訳しながら読んでいった。

当時の私は、日本語にするという作業で手いっぱいで、小説の内容について深く考える余裕もなかったようだ。


それでも一部のクラスメイトたちにとって、この小説は非常にインパクトがあったらしく、ことあるごとにジョークのネタとして取り上げられていたことを思い出す。


ええトシして分別もわきまえず、男に夢中になったが、思いは遂げられず、逆に男に敬遠され、あげくの果てにアル中になり、列車に弾かれて死んでしまった愚かで哀れな女性を嘲笑するような、いわゆるブラックジョークだった。


当時みんなまだ10代で、誰も小説の中のさみしい中年の女性の気持など理解しようがなかったのかもしれない。


当時の私はといえば、一部のクラスメイトたちが、なんでそこまでその小説に関心を示すのかが不思議でしょうがなかった。

そしてそれは、私とそのクラスメイトたちの英語読解力の差だったのかもしれないとも思った。


要するに、私には、その小説を読んでインパクトを受けるほどの英語読解力がなかったということ、なのですがね。
(当時は、翻訳されている小説の方は、読まなかったので、全体の流れが理解できなかったようなのです。)






つづく





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テキスト庵さん