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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
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2008年06月25日(水)
あれは、例えばあなたが立つ大地。


別に狙ってた訳ではないと言いますか主目的は別の事だったんですが給料日にアニメイト行くってどんだけなんだろうと思う二十五日。
一階のフロアでホリックの新刊を眺めながら嗚呼やっぱり初回版はもう無いかぁと諦めていた筈なのに表紙を見ていたらしみじみしてしまって、ちょっと立ち尽くしていたんですね。はいもう不審者丸出し。
すると隣に立っていた女性の二人組が声を掛けてきました。あれやべ私服警官それとも万引きGメン? まだ何もしてないよいやそもそも何かを起こすつもりも無いのだが、ひょっとしてヲタ調査に来たオサレ雑誌の人とかお前つくづく漫画見過ぎだよ。
これから何か買うのかと問われ、差し出してきたその手には何やらスクラッチの紙。来てみるまで全く知らなかったんですが、指差されたポスター曰く月末くらいまで何かキャンペーンがあるそうで、そのスクラッチを削って出た点数で景品が貰えるんだとか。
事態を理解した上で再び女性を見ると、三点分しか集まらなかったのでよかったらどうぞと、なんと施して下さるそう。貰えるもんは貰っておきます、大変動揺しながら受け取り、これからすげー買う予定なんでとか全く恥ずかしげも無く惜し気も無く、あれこれ若しかして少女漫画的トキメキ展開じゃね? この運命の出会いを経て仲間が築かれていく的な序章じゃね? おなご二人なのが尚良し!
しかしまぁ渦巻く脳内妄想とは反比例して何一つ上手い事の出ないお口は、その後会話を続けられる訳も無く、取り敢えず折角貰ったんだからしまっておこうといそいそしている間に嗚呼もう終わったのかと二人はそっぽを向いて、そりゃそうなんですが、嗚呼でもお茶でもしばかないってナンパしてーな、だから勿論出来る筈もありませんが。
その後一行の面子なのか男性がやって来て歓談が始まったのでもう今更加われないわとしんみりしょぼん、お二方はお店を出られ自分は二階で堪能し、想像よりも少なかったななんて思いながらも相変わらずお会計万は超えてしまって、スクラッチを一束輪ゴムからわざわざ外して頂いてまで貰って、さぁこれからこそが本番! 一旦お店の外に出ていそいそ努力。
そしてそして本領発揮、自力では20枚弱頂いたスクラッチは一枚を除いて全て1点ってお前らやる気ねーだろww 頂いた分を合わせると25点で、貰える景品が20点のものと5点のものなので丁度ぴったり嗚呼流石は神の采配よ。
そんな訳で嬉し切なな感じで満喫しましたが、矢張り勇気を出してメアドくらい聞いてみるべきだったかも知れない。いやしかし自分が若しその立場になった時されたら引くかなぁ。わかりませんが。
手持ち無沙汰な点数、如何にもこれから買い込みそうな客、うん、あげはするかも知れない。でも、誘われたら、は? 何勘違いしてんのこいつってそんな事思わず舞い上がるけどでもあの場で若し自分が誘ってたら絶対そう思われる事受け合いわー被害妄想フラグ!!
やっぱり誘わなくてよかったという結論で。奇跡的確率でここを御覧でしたらお近付きになりたいものですが。勿論パスワードは点数は幾つだったか、ですw


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