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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年01月04日(金)
魔人のお人形さん。


そういえば年末にうっかり見ていたごくせん第一シリーズ、待ってましたの勢いなんですが松潤きもす。いやファンの方には申し訳ありませんが、何がそんなになのやら中々慣れる事が出来ません。
多分濃過ぎるんじゃ無いでしょうかね。顔が。最終回の頃にようやっと見れるようになってくる感じです。花男もそうでした。金田一もそうだったやも知れない。
尤も亀梨? は慣れる慣れない以前に本人が薄味で極めて個性を放っていないので受け入れられただけで、合うかどうかは別だと思いますが。重ね重ねファンの方には申し訳無し。
第一シリーズの驚きと言えば、今や横浜の珍名物上地や、御存知Lの松山が出ていた事でしょうか。そしてヤンクミの性格は中々にイタく自分にしてみればそもそもごくせん好きなのかどうか危ういです。
いやいや好きは好きなんですが非常に胃が痛くなって参ります。ギリギリの線でOKみたいです。
そもそも、そんなに実家が極道と言うのは問題なのでしょうか? 大体、頓に体罰へ過剰反応するバカ親の増えた昨今と言えど中学だか高校にもなって暴力教師のレッテルに踊らされるだけなのか? 更に言えば問題視しているならば毎話お仕置きしている時点でヤンクミには自覚が足りないのでは?
判りました。多分ツッコミどころが多過ぎるんです。といっても好きな方のツッコミです。一応次のシリーズも見るつもりですから。

そう、ツッコミにも幾つかあって、と言うより作品に何某か茶々入れすると言うのはその疑問点や謎、不満を解消して欲しい=すきだから、というものだと思っています。
以前ぐちゃぐちゃ言っていたケータイ小説のレビューでも感じたのですが、口を出したくない程酷い作品か、思わず読後愚痴を言いたくなる酷い作品か、可も無く不可も無くスルーする普通の作品か、何も言う事が無い素敵な作品か、思わず賞賛したくなる素敵な作品か、に別れ、本人の意思の中でしかそれらのランク分けを判別は出来ない訳ですが、でも取り敢えず一番最下層の、さっさと忘れたいものではない、という事は大きな一歩ではないかと。0と1の違いくらいには。

しかしこの年末年始(どちらであったかすらもう忘れかけ)にあまりに酷い、見るに耐えない地上波ドラマもありましたが。
先ず王道と言うよりは古典的過ぎて萎える出出しからしてげんなりでしたが、本筋自体もあまりにも面白くない上目新しいテーマがある訳でもないのに破綻しており、何故そんなに一致団結しているのか共感出来ないまませめて、これまたありがちでも無難な恋愛に着地するのかと思えば全くそんな事は無く、だったらばもいっちょありがちと言えばそうかもしれないが生命と食に関しての葛藤の一つでもあるのかと思いきややっぱり無くて、特に見せ付ける事もしていなかった主人公の個性が終盤になってただのいい人として終始させられ、きっと原作はもっとちゃんと面白いのだろうにと、演者の演技力不足より脚本の酷さに辟易しましたが。

すげー。よくもまぁそんなに不平不満を連ねられるもんですね人間。THE他人事!
でもこれも、こうして文句を言っているという事は最下層ではないのだろうか、と自ら自論を考え、微妙だな、と。ぶっちゃけ、どうでもいい。
忘れたいよりも、そんな意思さえ無く忘れていってしまうものの方が駄目なんだろうなと。反発でも嫌悪でもいいから、反応を持たれなければそこにある意味もないのだから。
で、最後にしつこいですが、其々のファンの皆様には腹を切ってお詫びしたいところです。例えば、物凄く噛み砕けば製作者は真摯に受け止めるのも一つの姿勢でしょうが、ただただすきになったという人の心に対しては、ただただ傷つけるだけの無意味な悪口雑言だったので。
でもやめられないのは自分がただの人だからでしょう。今年もどうやら変わり映え無き駄目人間っぷりのようです。


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