“酩酊者は迷走する”...datenshi

 

 

ten years after - 2003年06月14日(土)

20歳の誕生日を迎えた時のことを覚えていますか?

感慨とか感傷とかついに大人への仲間入りをしたんだだとか

あるいはこれから先の栄えある20代をどう生きようかとか

そういったものは全くないまま気が付けば20歳になっていた。

しかし、こんなの単なる積み重なりであって、

19が20になっただけ。これが1356が1357になるのと

大して変わりばえのない数字の羅列上の出来事。

そうでなければ、毎晩明日へのカウントダウンパーティーを

開くべきだ。



全く理に適っていない。ほんとくだらないこと。

たかだか20回8月6日を過ごしただけじゃないか。

ほんとうに、それだけのこと。


そして、気が付けば30歳を過ぎていた。

相変わらず、大した実感もないまま、だ。


確かに、この10年様々なことが起きて

決して平坦で真っ直ぐではない道を歩いてきたようだが、

だからって、何が変わった?


何も変わりはしない。

眉間と口元にちょっとだけ皺が増えただけのこと。

これは理に適っている。


相変わらず、ヤットデタマン・ブギウギ・レディーを歌っていたり、

相変わらず、明日のことを忘れて酒飲んでいたり、

相変わらず、脇目もふらず思い立ったことにだけ熱中したり、

相変わらず、バカな奴とデリカシーのない奴には悪態をついたり、

相変わらず、かわいらしいものが好きで、

相変わらず、営業な仕事のくせにネクタイが嫌いで、

相変わらず、実はそれなりにプライド高かったり、

相変わらず、半径1メートル以内に近づかれるのが苦手だったり、

相変わらず、「相変わらず」と怖じ気づいていたり


まあ、それでもいいんじゃないですか?


いつだって、

「人生テキトーや!」

深く考えすぎたら今頃首でも吊ってますって。






この先10年も安泰だ。このままいけば。


...




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