“酩酊者は迷走する”...datenshi

 

 

Wash your hands clean〜きれいさっぱり手を引け3日目 - 2002年08月20日(火)

よく、男の子はロマンチストだといいますが、

残念ながらワタクシは冷酷過ぎるくらい現実的です。こんばんは。








旅3日目(8/14)

午前中は実家の墓参りに行く。
病んでいた20代半ばは、
「墓参りなんてめんどくせー」
って雰囲気だったので、その贖罪?も兼ねて、
ここ数年は毎年墓参りしている。

まずは、母方の実家へ。

幾つになってもワタクシを子供扱いな雰囲気の叔母さん?伯母さん?

「早よ彼女連れて来ねま」

ええまあ、数年前、当時つきあっていた人に会わせてるんですよね。

もうちょっと待ってくれネエサン

っていうか、アナタの息子まだ片付いてねえやろが?




あれはもう5年近く前のこと。

母親のとーさん、つまりワタクシのじーさんが、
死んだって聞いたのは仕事の真っ最中。

確か、今の仕事に就いて1年目の秋のこと。

当時はまだ同棲なんぞしていて、取る物とりあえず
彼女に礼服仕立てて貰って、急遽福井へ。





映画を観たり、本を読んだり、ふとした優しさに巡り会ったり、


そういうもので結構あっけなく泣いてしまうワタクシですが、





じーさんの葬式が終わり、荼毘に付される直前、




どういう訳か号泣してしまって。




そんなに思い出が多かった訳でもなかったのに。








「おめ、そんな泣くなや」


と、親戚の皆さんに言われつつも、止まらん涙。




ええまさに「嗚咽」








そういうことがあった更に数年前。



確か、10歳頃のこと。



ウチのばーさんが死んだ年。



その数ヶ月後、母方のばーさんが倒れた。






その前の日、


「なんか頭痛いから、もう寝るわ」


って言って床に就いたらしい。





それから、ばーさんは二度と目を覚まさなかった。






急性の脳梗塞だった。




知らせを聞いて、病院に駆けつけた時には

ばーさんは体のあちこちに管を付けられ、
単に延命の為だけに生きていた。


発見が遅すぎて、もうとっくに助かる見込みはなかったらしい。




号泣する母親の肩に、そっと手を回した父親の姿

この光景だけは何故か今でもよく覚えている。



ああいう「優しい男」な雰囲気の父親の姿は

後にも先にも見たことがないのだった。








そうやって、

じーさんばーさんの死のことを思い出しながら、

今までよりもずっとずっと長い時間、


墓に向かって手を合わせた。









この日はいろいろありまして、なおかつ眠いので、
続きはまた明日ってことで。あしからず。





...




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