■あんただけにそっと■
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半年ほぼ欠かさず見ていた朝ドラ、 「芋たこなんきん」終了。 フレッシュ第一主義の今までの朝ドラとは異なり、 脚本がとても丁寧で、本当に良いドラマでした。
例えば、誰かが亡くなるというエピソードで、 モロに臨終の場面をやるんじゃなくて、 その前後を描くことで家族の気持ちが際立つなど、 大人だなあと思う演出が多かった。 戦争についても、反戦!という反論できない正義を叫ばずに、 自分の物だったはずのそれぞれの人生、 誇りある仕事や、家族との暮らしを、 戦争が少しずつ静かに壊して行く様子を描写していてリアルだった。
主人公町子の生い立ちも、全部時系列でやらないで、 現在と思い出とを行きつ戻りつしたり、 悲しい別れのシーンをさらっと流したなあと思いきや、 クライマックスで再度描くなど、泣かされた。
最後の最後、田辺聖子と実際の秘書さんがちょっとだけ出演。 それを見て、この人は本当にこういうことを乗り越えて 今まで生きてきたんだなあ・・と思い、号泣。 もちろん事実とドラマはあちこち違うんだけど。
しかし、視聴率は歴代ワースト3位だったらしい。 やはり朝ドラには可愛くてはつらつとした少女が必要なのか。 まあ分からないでもないが。
モーリー・しい子(藻)
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