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re-invention



 自分の道を

いよいよ最終日。疲れを感じながら起床。

今日は,準々決勝から。
ここまで来ると,さすがに強者揃い。
当然ながら,
ここなら何とかなると思えるチームもメンバーもない。
白熱した勝負では,心技体のわずかなの差が勝敗を分ける。
県大会レベルでは定番の決まり技の相小手-面がないのは,
お互い攻め合い,間合いを深く詰めているから。
それでも,尽きたところの小手や,
抜き面は,豪快に決まる。

高く積み上げようと思うのなら,裾野を広くしなければならない。
わずかな高さの差のようでいて,実は大きな差。

とはいえ,たとえ負けたとしても,
その積み重ねはどれも尊いもの。
高さを競うだけでは意味がない。
「高い目標を完遂する過程において人間は成長する」
まさしくその通りだと思う。
悲しいぐらい大きな失敗も経験したが,
こんな世界を感じさせてもらえたことに感謝。
宝石のような卒業生をはじめ,
無理を承知で応援して下さった保護者の方々,
それを認めて下さった方,
コーチはもちろん
元立ちに立って下さった多くの先生方のお陰。

準決勝,もう4チームしか残っていない。
こんな場でも,それぞれが自分達の儀式を持っている。
それぞれが,日本一の頂点に立つことを目標に
鍛え鍛えられてきたチームだからこそ。
攻め合いの見事さ。最後は気持ちの差。
がむしゃらでもいい,泥臭くてもいい。
どうしても一本を取るのだという思い切りの攻めが勝利を呼ぶ。
決勝は,一進一退。大将戦・代表戦で決着が着く。
本当にいいものを見せてもらった。
感動と感謝の拍手が自然と沸いてくる。

同じ中学生。同じ人間なのだ。
だから,明確なビジョンを持ってどう鍛えるかで,
大きく変わるのだ。
攻めについて,
これまでやってきたことが正しいことも感じた。
まだまだやることがあるし,やりたいことも見えてきた。
とはいえ,最後は根底にある「心」をどう鍛えるのか。
自分自身で剣道を極めようとしていない者には,
踏み込めない世界であることも感じた。
(そんなことは,当たり前か・・・・。)

もっと謙虚に真摯に,
自分の道を歩んでいこうと決意。
できることは限られているのだから。


帰りの列車の中で,幾つかの仕事。
保存しておいたBeatのフィンランドの教育との対談を読み,
勉強から学びへの転換を図らなければと改めて思う。

2007年08月23日(木) 問いを立てること
2006年08月23日(水) 組み立てが明確でないものは
2005年08月23日(火) 八ヶ岳へ
2004年08月23日(月) 日直当番


2008年08月23日(土)



 攻める気持ち

今日は電車とタクシーで会場へ。

昨日応援してくれた団体戦出場校を応援。


午前中は女子の部。
代表のK中は,強豪揃いの苦しいリーグ。
いつもと違うぎこちなさ,緊張が伝わってくる。
きちんとした攻めができたのは,大将ぐらいか。
攻めから思い切って出た小手を,上から面に乗られる。
2試合目はさらに攻められて・・・
自分達の学校が出ていたら,どうだったのだろうか。
中体連は負ける大会とはいえ,
自分達の積み重ねを
全て否定されるような負け方は辛いもの。
全中へ出ることを目標にしてきたチームでは,
到底勝てないところであることを痛感。

これまで県外の錬成会で出会ったチームもたくさんいて,
見る楽しさがあるのは,ありがたい。
全国の場に来て,その位置を知る。
午後の男子T中も,なかなか苦戦。
相手チームの勢いに土俵際まで押されながらも,
ギリギリのところで予選を突破。
県内では無敵のT中も,
ここではそう簡単に光を放たせてはもらえない。

決勝トーナメント1回戦。
手に汗握る激戦。誰だって負けたくはない。
そこを突破できるのは,攻める気持ちがどこまであるか。
我慢しつつ,どう打つのか
明日の準々決勝以降が楽しみ。

自分の学校が出ていないのに,
わざわざ富山まで全中を見に来る顧問が何人かいる。
昔の自分を思い出す。
本気で剣道を極めようとしている姿。
そう。ここを狙うなら,ここへ来て見て,
この空気を感じ取らなくては。

湿度が違うせいか,富山の風は気持ちがいい。
冬の厳しさはさておき,
こんな夏を過ごせるのはうらやましい。

2007年08月22日(水) まだまだ知らないことが
2006年08月22日(火) 相手意識をもつこと
2005年08月22日(月) 二人の息子
2004年08月22日(日) ノートHDDの入換


2008年08月22日(金)



 光と陰

宿泊したビジネスホテルは,大会関係者がたくさん宿泊し,
朝食は,何と6:00からとのこと。
倍近い料金を払っているのに・・と思っても仕方がない。
駅周辺にはたくさんビジネスホテルがあり,
再考すべきだったかも。
このあたりも,慣れているかどうかの差。
5月に会場を下見していたT中の先生の行動にも,うなずける。
本当にここで勝とうと思っていたら,
そのぐらいのことは当たり前か。

雨模様とのことで,今日も車を借りることにする。
練習会場では,どこも熱の入った練習。
先(せん)を取るやり取りを熱心に練習している様子を見て,
こんな練習が自然にできるチームになりたいものと思う。

会場では,全中ならではの売店もたくさん出ている。
自分が中学時代だったら,あれもこれも欲しがったことだろう。

受け付けを済ませ,検量。しばらくすると監督会議。
48都道府県の監督が一堂に会すると,大きな会議室も狭く感じる。
これまでの大会とは,違った趣。
「感謝と謙虚」
「真剣勝負の中だからこそ礼を重んじること」
「公明正大であること」

反則についてのルールが変わり,実は細部に問題点はあるのだが,
そのことにとらわれず,
一番基本的なことを大事にする姿勢は学びたい。

早めの弁当を食べ始めたところで,応援の生徒が到着とのこと。
たくさんの生徒保護者に来ていただき,有り難い限り。
個人戦ながら,決して1人の力でここまで来たのではない。
本人の努力もさることながら,
支えてきてくださった多くの方々のお陰に他ならない。
とはいえ,こうして応援に来てくれたメンバーが,
それをどこまで感じられるかは,互いの関係の証。
一体感を感じさせ・感じられるような取り組みが
ここまでできたかどうかによる。
両方の思いが一致できるチームであったかどうか。
団体で,みんなで勝つことを目標にしてきたから,
そこまでを考えてチームを作ってきたわけではないし,
スポットライトを浴びる者の光が強ければ強いほど,
陰になる者の意識も強くなる。
混雑する狭い通路から,
どんな思いで入場行進を見ていたのだろうか。
晴れの舞台ながら,複雑な思いで行進する。

サポートで4日間付き合ってくれる生徒には,
「出られないのは残念だけど,
 こうして来て支える立場を経験することが,
 きっと大きな財産になる」
と話をする。

試合前の待ち時間も,この一撃に賭ける思いが伝わってくる。
緊張してはいけないけれど,ただリラックスしていてもダメ。
こういう場をたくさん見てきたが,
集中を高めながら,自分をコントロールする
ルーチィンを作っておきたい。
お世話になっているコーチとも,話をする。

延長が続き,試合進行が遅れる
何を話したらいいのか,話してはいけないのか。
今の自分にとっての精一杯で,最後のアドバイス。
「攻める剣道をしよう。」

待ちに待った初戦。
それでも,時間の経過はものすごく速いように感じる。
2階席から大きな拍手が聞こえ,うれしいもの。
相手を見て手数が少ない相手に対し,
思い切りの良い小手と面で圧勝。
相手がいて成り立つ競技。
大きな舞台に慣れているかどうかの差は大きい。
応援の生徒たちはバスの時間の関係で,ここで退場。
どんなにか,次の試合を見たかったことだろう。

3回戦は,あこがれの新潟T中。
2月の錬成会で激しい練習を見て以来。
ここでも積極的に攻めて,惜しい打ちがいくつも。
前半1分ほどで下がり胴を取られるが,
その後もいい攻め。我慢とタメのある中での打突。
もう一息ながら,タイムアップ。
こういう終わり方ができる彼女は幸せ。
これで満足してしまうのか,
満足できないと言えるの差は大きいと解っているが,
少なくとも自分は満足している。
この夏の個人戦での,初の敗戦。
どんな思いだったのだろうか。

その後も,白熱した闘いが続く。
4回戦を終了し,思ったほど九州勢が残っていないとこを知る。
団体戦出場チームは,明日の団体戦を前にどんな思いなのか。

郵便局で切手等を購入して,宿へ。
夕食は8時過ぎとのこと。
感動が冷めないうちにお礼状を書かせることに。

2007年08月21日(火) トンボと戯れて
2006年08月21日(月) アイデンティティーを示すこと
2005年08月21日(日) 残り少ない夏休み
2004年08月21日(土) 甥とVoyageで数楽


2008年08月21日(木)
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