まつや清の日記

2005年12月27日(火) 外国人無料検診会に「国際交流功労賞」

 第8回を数えた「外国人のための健康相談と無料検診会」に対して財団法人企業経営研究所(理事長 岡野光善)が「国際交流功労賞」を選考してくれました。昨日の視察先に実行委員会のボランティアスタッフから、喜びの声と同時に授賞式が1月25日に開催される旨の連絡を頂きました。

 ボランティア団体としての8年間の実績がこうした形で評価を受ける事は大変すばらしい事です。3年前には、中日新聞社からも表彰を受けています。もともとは浜松市の医師中心の活動に刺激を受けてはじめた事ですが、静岡市でも継続してきました。ただ、財政難が続いていて来年は開催できるんだろうかと、心配しながらの越年です。

 財団法人企業経営研究所については、ホームページによると「財団法人企業経営研究所は、1982年7月の設立以来、お客様の多様なニーズに応じた実践的な調査研究や的確な情報提供などの活動を通じて地域経済社会の活性化と、中堅・中小企業経営の健全な発展、育成に努めて参りました。
 さらに、1996年4月より地域経済社会の国際化に対応する人材の育成と内外の交流活動を積極的にサポートするために、国際交流支援事業を実施しております。
 当研究所は、今後ともこれらの事業活動を通じて地域経済社会の発展の一助となるよう全力を尽くす所存です。皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。  理事長 岡野光喜 」とあります。

 新しい出会いが生まれる事を期待したいと思います。

 



2005年12月26日(月) 兵庫県の国民保護計画、集中行革プラン、政務調査費視察

 今日は年末のあわただしい中、兵庫県の視察をしました。テーマは、
1、三位一体改革と来年度の予算編成
2、国民保護計画
3、集中行革プラン
4、議員の政務調査費
の4点でした。が、ちょうど予算編成あわただしい時期であったため、1は無理とのことで、2,3,4について勉強させてもらいました。

 国民保護計画については、兵庫県弁護士会が全国で初めて弁護士会としての批判的対案を準備されていたこともあってどのような計画案であるのか関心がありました。最初の計画慨案から9点の修正が企画部会で議論されているとのことでした。計画のタイトルに国民保護計画だけであったものに「県民の保護を目指して」という副題をつけ、県民に外国人が含まれることを明記するとのことです。

 また計画に作成に当たっての基本的考え方に「有事における行動を民主的に事前にコントロールする枠組みができた」のところの「コントロールとは権力をコントロール」する意味、「政府の外交努力により武力攻撃の発生を未然に防ぐことが何よりも重要であり、兵庫県においても、国際平和を追求する立場から、多文化共生の社会作り、草の根の国際協力など様々な取組を展開」など独自性があります。

 詳しくは資料がありますので、問いあわせ下さい。阪神淡路大震災を経験しているだけに、学ぶべき点がありました。勿論、このような武力攻撃事態が本当にあり得るのか、という根本的問題があることは言うまでもありません。そうした中での弁護士会の主張が少しは取り入れられていることを確認できました。静岡県でも2月に最後の協議会がありますが、この視察の成果を活用したいと思います。

 総務省から求められている今年度中の集中行革プランについては、2004年度に5年間計画を再策定しているので、この案をもとに対応するとのことでした。また、政務調査費については、オンブズマンから監査請求も出ていて世論的にも使途に関しての関心が高まっており、いくつかの改善なされているとのことでした。島田市での訴訟の件もあり、参考になることが沢山ありました。

 



2005年12月25日(日) チャングムの誓い

 今、NHK総合テレビで始まったばかりの韓国の宮廷女官の物語「チャングムの誓い」、友人に勧められて観はじめました。BSで既に放映を終えているということで、再放送がはじまっています。再放送の内容を紹介しているホームページを覗くと、総合テレビを見ている人は、「ネタばれに注意」とあります。

 まだ総合テレビの範囲なので、全体像に行くまでまだ時間がかかりそうですが、結構面白いのです。どうしてこんなにはまってしまうんだろうと思うのですが、やはり、おしん的要素があります。いじめられていじめられて、だけど最後は必ずハッピー。サクセスストーリーとしての流れがわかっているからかもしれません。

 それにしても朝鮮の食文化の奥行きの深さに驚かされます。日本にも当然、同じようなレベルのものがあるのですが、高度成長を経験してしまった私達が失ってきた何かを指し示している事ものめりこむ要素になっていると思います。実際、韓国に旅するとこの食文化の重厚さに出会い感心してしまいます。

 この韓国とて日本同様の食文化の危機がある事はいうまでもありません。その危機感が単にサクセスストーリーとしての「チャングムの誓い」とは違った国民的人気を作り出したのではないかと推測しています。「ヨンさま」ブームと重なる所と違った側面があります。

 東アジアサミットで外交的成果をあげる事が出来なかった日本政府の間をうずめていくのはやはり民間外交であり、野党外交です。このドラマもまたそうした大きな役割を果たすと思います。それにしても、昨日発表の内閣府の「外交に関する世論調査」での中国に対する親しみ度は下降気味、気になります。

※※NHKホームページでのドラマの簡単な紹介です。

16世紀初頭の朝鮮王朝時代を舞台に、実在の医女チャングム(長今)をモデルにして描かれた韓国の時代劇。韓国では最高視聴率57%を記録し、香港や台湾でも爆発的な人気を呼びました。

母の遺志を継ぎ、宮廷料理人の頂点を目指すヒロイン、チャングム。宮廷内の権力争いに巻き込まれながらも、やがて医学を学び、最後には王の主治医という地位に登りつめるサクセスストーリー。

原題の「大長今(テ ジャングム)」とは、「偉大なるチャングム」という意味で、「チャングム」は、王の主治医にまで登りつめた実在の女性の名前です。

しかし、その記録は、歴代の王に関する文献に「予の体のことは医女チャングムが知るなり」と書かれているなど、ほんの少しに過ぎません。

今回のドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」は、この一文とわずかな資料を手がかりに創られた、ある女性のひたむきな人生を描いた壮大なる物語です。



2005年12月24日(土) 土地収用土地調書立会い署名に異義申立て

 今日から3日間、静岡空港第1次強制測量分の土地調書立会い署名がはじまりました。反対派の中でも、この署名への対応をどうするかで様々な意見がありました。最終的に、地権者と共有地権者有志で土地調書に対して異義申立てを行う事となり、本日の10:00からの行動となりました。

 会場は極めて物々しく、過剰警備の様相そのもので、地権者は憤りを感じたようです。全員が、異義申立ての趣旨で署名をしました。その手続の中であらためて土地収用制度が、いかにこの社会のルールの中の特殊事例であるかを実感しました。個人財産を公的権限で強制的に土地を取上げることの重大さです。

 いくつかの事が発見できました。これからの収用委員会を巡る闘いの中で様々な闘い方があるんだということが地権者はじめ共有地権者の間で共有できた事は大きな成果です。制限表面区域については、来年になります。採決申請は、2月か3月ということになり、収用委員会は、その後1ヶ月に1回程度づつ開催されます。

 12月議会最終日に収用委員の選任に反対しましたが、委員全員の履歴を調べる必要があります。委員が何らか形で行政に関与しており、とても公平・中立の審査がされるのか大いに疑問です。収用委員会開催までにこうしたことも新たな課題として浮上しています。今年も年末ぎりぎりまで闘いは終わる事がありません。



2005年12月23日(金) 高齢者施設で太鼓演奏で慰問

 今日は、地元の松本デイサービスセンターで、太鼓サークル「座・鼓竜」のメンバーとして「クリスマス会」イベントの中での太鼓演奏にいってきました。曲目は、「山の神」、「ぶち合わせ」、「楽楽(らくらく)」の3曲ですが、この2ヶ月くらい練習していました。

 15人くらいのメンバーですから、結構迫力はあります。3曲の間に私たちの先生・原田鑑一郎さんが、竹笛演奏も入り、なかなかの演奏会となりました。聞いてくれた方々は施設のスタッフの方々含め30人くらいでしょうか。感激して涙を流してくださった方もいらっしゃいました。

 そのあと、地元に建設された重度障害者施設「つばさ静岡」に寄りました。実は、昨日クリスマス会のご案内をいただいており、どんなことをやるんだろうと関心がありました。サンタさんやトナカイさんがあちこちにおり、もう終わりごろでプレゼントコーナーに入っていました。

 そして、コンサートー解散という具合でした。参加者は、障害者の方々や御家族、スタッフ、ボランティアと100人以上はいらっしゃいました。竜南小学校の6年生の児童も参加していました。施設ができて初めてのクリスマスイブ。本当に若いスタッフが中心で、一生懸命でした。

 「この施設が地域の広場的機能を果たせるような気持ちで運営しています。講堂や集会室は必要があれば地域に開放します。」という施設の責任者の方の発言は、好感がもてます。既に地元町内会もこちらの集会室で会合を行っています。せっかくのこの施設、地域の中に定着することを願わずにおれません。

 



2005年12月22日(木) 「子ども未来じゅく」理事長のお話を聞く

 神奈川県のNPO法人「子ども未来じゅく」が経営する神奈川県初の認可保育園第1号「ViVi」について法人理事長の又木京子さんに一時保育利用実態についてのお話を聞きました。

 この保育園は、厚木市で定員30人で半分の15人の子どもが母子家庭、父子家庭は1人、母親は1人が正規労働者であとは全員非正規労働者とのことでした。そして、1時保育と言う短期で緊急性のある子どもをあづかるシステムでの定員が15名。

 このシステムがあると保育士をきちんと確保できるのですが、小泉政府のもとで出来高払いとなり、せっかくのシステムが根付いていないとのことです。そうした中で、この保育園では15名枠を維持したとのことでした。

 その結果、2004年度の厚木市での一時保育事業で利用者は延べ3834人、そのうち1485人(全体の39%)が、この保育園「ViVi」の利用者で、このシステムをきちんと維持すればもっと利用者がいるはずとのことです。

 そこで、この利用者の利用理由について調査したところ、週3日以内の就労形態の母親が1100人で71,1%、緊急が123人で7,9%、私的理由が324人で20,9%でした。就労3日以内というのは、普通の定員に入れる就労形態が週4日以上との関連です。

 つまり、働く母親、特に母子家庭においては、週3日と言う非正規労働者が、圧倒的で、子育てとの関係で週3日以内というスタイルが一般的ということになります。となると、こうした実態を踏まえての子育て支援策が必要になるとのことです。

 県議会で母子家庭での児童扶養手当に関する決議は上がりませんでしたが、労働実態調査をキチンと把握していく必要があります。この保育園として「1時保育から見た働き方の課題」として、以下のまとめをしています。

 課題:1時保育利用者の71%が週3日以内就労、一時保育受け入れが少ないため、無理に4日以上就労せざるを得ない人もいる、週1日から3日以内で働き、子育てする働き方は選びにくい。

 子育てしながら働く美しい生き方モデル:週4日以上就労の保育園利用基準を、週1日でも可能にしたい、父親も母親も子育てしながら働ける「子育て支援策」が必要、勿論この働き方を可能にする社会保障制度も当然必要。

 

 



2005年12月21日(水) 楽しく「きよしとこの夜」

 200名近い方々に集まっていただきました。
 第20回「きよしとこの夜」、パワーがあふれていました。

 「ケントス」という会場での開催に参加者から「松谷さんがこういうところでパーティをやるんだね」と驚きの声が結構多かったようです。ましてや生バンドで踊りまくってしまった私に対しての「えー!」の反応も何人からも出ていました。

 もともと、踊ることは大好きです。

 60年代生バンドの全ての曲に「みんな新曲に聞こえます」の若いスタッフの声に「ウーン、なるほど」、私達はオヤジ世代だ、を実感させられました。

 金田さんとのトークセッションでは、民主党前原さんの最近の言動への評価や憲法改正問題に対する考え方、国土交通委員会内での姉葉設計、総研などの捉え方など、いろんな点で刺激を受けました。 

 いずれにしても楽しい時間をすごさせていただきました。今日の企画を準備してくれた関係者に感謝です。そして、年末の忙しい時期に参加していただいた一人一人に皆さんに感謝です。明日から、また頑張ります。



2005年12月20日(火) 12月県議会終わる

 12月県議会が終わりました。本会議においては、常任委員会委員長質問、そして反対討論という形で、終了後、静岡県富士山世界文化遺産登録推進議員連盟設立総会、浙江省海外視察打ち合わせ会議、選挙区等調査特別委員会が続けざまにあり、びっしり1日会議でした。

 いつものことながら、自らの非力さを反省する議会最終日です。議会運営委員会では、「利害関係人」問題は、第三者機関としての収用委員会委員の選任と一坪地主という関係においては「利害関係」が発生しないという議会議事課長の説明で収まりました。


 質疑と討論では、議員提案第7号の「静岡県民の豊かな暮らしを支える食と農の基本条例」についてもっときちんと問題提起できればよかったなーと思っています。全国で13あるというこの趣旨の条例の中で静岡県のものがどのレベルにあるのか、大いに議論が必要です。

 さて明日は、第20回「きよしとこの夜」という恒例の年末企画が開催されます。応援していただいて下さる方々による集まりで、本当にありがたいものです。ゲストに民主党衆議院議員の金田誠一さんが来て下さいます。私は、金田議員を、国会の中の「良心」と呼ばせてもらっています。

 事務局のメンバーがいろんな楽しみ企画も準備してくれているようです。この日記を読んでいる方でも参加希望の方は是非、ご連絡ください。

 尚、討論と質疑は速報コーナーにてアップします。



2005年12月19日(月) 一坪地主は利害関係人?

 明日は、県議会最終日。今議会では、反対議案は、収用委員会委員選任の人事案件、もりづくり県民税条例、賛成議案は、教育関係の請願と議員提案の食と農の基本条例です。反対討論を準備中です。

 ところが、民主党・無所属クラブの議会運営委員の小長井議員から「松谷さん、あした反対討論するでしょ!だけど収用委員会委員の討論は、松谷さんが一坪地主なので利害関係人と言うことで議決に参加できないのではないか、という自民党委員の意見があり、明日までに議会事務局が調査する事になっているよ」との連絡。

 どなたかわかりませんが、とても信じられません。どうして一坪地主が収用委員会委員の選任で反対する事が利害関係人の発言になるのか、よくわかりません。そもそも議論は、そのことの意見からの展開と言うより、反対討論の時間についての議論からのようです。

 収用委員会に静岡空港の採決申請すら提案されていない段階で、申請は確実かもしれませんが、この段階で私の反対討論する事自体が、利害関係人だからと議会ルールに反すると言う主張には、何か、意図的なものを感じます。どうしてこのような主張が、議会運営委員会という所でなされるのか、不思議です。

 明日、はっきりしますが、仮に利害関係人としても、議員としての静岡空港問題での議会発言をその事で封じようとするのは、私の「ひがみ」なのか、何か、1年生議員、一人会派ということへの「いやがらせ」というような側面を感じさせられてしまうのです。そんなことはないと思いますが、驚きました。



2005年12月18日(日) 大きな勘違い、前原民主党

 2日間の民主党大会が終了しました。各新聞社の社説見出しを見てみました。
読売新聞―”抵抗勢力”との戦いはこれからだ
毎日新聞ー揺さぶりの次が大事だ
日経新聞ー前原氏は指導力を発揮せよ
産経新聞ー代表支え政権党に脱皮せよ
朝日新聞ーここはしっかり論争を
中日新聞ー社説なしで、蒲島郁夫東大教授とのインタビュー「対案より批判を」
静岡新聞ー社説なしで、一般記事、「民主も女性比例枠」

 いずれもがアメリカでの集団的自衛権行使と憲法9条改正、中国脅威論発言、及び、自民党との大連立99、9%なし発言を巡っての民主党内議論の状況に対する評価が述べられています。読売、産経、日経は基本的には前原氏支持です。静岡新聞を除く全社一致しているのは、前原民主党の前途多難の状況認識です。

 様子を見ていると自民党内郵政民営化を巡る小泉首相のリーダー手法をそのまま憲法改正問題に真似ているようです。本来、対決軸にまずアドバルーンを打ち上げるべき必要性があるのに、党内運営スタイルや外交政策が小泉政権と同じスタンスでは、衆議院選挙で民主党に期待した有権者にとって、魅力がまるでありません。

 「官から民へ」にかわる「公を役割を担う市民参画型分権社会」論のレベルでは、何を対決軸にしたいのか見えてきません。これでは、やはり、0、01%の大連立の方に関心が向きます。そして、その可能性は、選挙制度改革問題での部分的政策一致政権か公明党はずし憲法改正政権樹立のタイミングと言うことで具体性があるわけです。

 しかし、それは民主党自滅の道か分裂の道ではないかと思います。前原民主党が、自民党との対抗軸を作り出せないなら、来年の党大会までに新しい指導体制を作ることを前原批判グループの選択肢にすべきではないかと思わざるを得ません。私としては、この際、民主党は分裂した方がいいのかもしれないと思ってしまうほどに前原氏にあきれています。


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K.matsuya

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