徒然なるままに・・・
翡翠



 

昨日から天気予報で言っていたとおりに 今日は寒くなって 時折雪が舞っていた。
仕事をしながら 彼とメールをやり取りし 今日は寒いから早く寝ようということになった。
”今日寝るとき抱き抱きしてね”
いつも彼は私より遅くまでTVを見ている。
地上波だけでなく ペイパービューまで契約してるから 色々見るのが大変で
こまめに予約録画したものや ニュース番組などを 遅くまでみている。
私も興味があるものは お休みのときに一緒に見ることにしている。
彼の会社は フレックス制をとっていて 遅くても10時に出社すればいい。
一方私の会社は 社風なのか 彼より2時間も前から 仕事が始まる。
なので ウィークディの私の朝は早いから たいてい先に寝る。
せまい部屋で TVを見ている人の横で寝るから 自然とそちらには 背を向けることになる。
照明を落とし ボリュームも下げてくれるけど やはり背を向けてしまう。
そうしてうとうとしていると 布団に入ってきた彼が 背中から抱いてくれていた。
私はこの瞬間が結構好きだった。彼が腕を広げて 私を包んでくれる瞬間。
彼に後ろから抱かれたまま眠りに落ちていく。
ただ 最近はそうもしてくれなくなって 彼も私に背を向けて寝るようになったので
私たちはお互い背中合わせで寝ていた。
ひとつには 私を抱いたまま寝ると 彼の腕の痛みが引かない(仕事がら 腕が痛いらしい)
って言ってたから 腕枕を遠慮していたから。

でも 昨日はあまりにも寒くて 起きていてもしょうがないし
私はなんとなく 寝不足が溜まってきていたので 早々に寝る支度をしていると
彼もそうしはじめた。
私が まだ彼の方を向いてTVを見ているうちに 彼も布団に入ってきた。
今日は 寝るのが早い。
TVはつけっぱなしなので 彼は自然と私に背を向ける格好になる。
ずっと体調が悪くて 背中が寒いと言ってたから 昨日は私が彼を背中から抱く格好になった。
彼が後ろ手に 私に触れてくる。
今日はそういう気分らしい。
でも 決して 彼のほうから しようとは言わない。
仕方がないから こっちを向かせて 長い長いキスをした。
それが はじまりの合図。
私は彼に身をまかせる。


2004年01月14日(水)



 日常

彼と暮らして2ヶ月。
ほぼ日常になり 当たり前のようになった。
何度か喧嘩もしたけれど 最近は落ち着いてる。

月曜日から 彼は熱を出して 寝込んでいる。
会社も休んで。
具合が悪いとは気づかず 私はいつもと同じように お弁当を作って先に出かけた。
いつものように いつもの時間に いってらっしゃいメール を入れたら 熱があるので会社は休む と返事がきたのだった。
その日はたまたま打合せで 彼の部屋までそう遠くないところにいたので
お昼休みに様子を見に帰った。
顔が赤いし おでこに手を当てると 熱い・・・。
咳も少し出てるようだ。
お弁当を食べて 一緒にTVを見ているあいだ 布団に寝ている彼は 私の手を握ったままはずそうとしなかった。
ずーっと握ったままだった。
それに気がつくと涙が出そうになった。
自分はこの人から 必要とされてるんだなと 思えた。

彼は私が勝手に思い描いていた 理想の男性に限りなく近いような気がする。
背も結構高いし かっこいいわけではないけど 悪くはない。
性格も穏やかで 自分の身の回りのことは自分でするし
私の手を煩わせることはない。
1人おいて出かけても なんにも心配しなくていいし
1人で出かけることに 理解もしてくれる。
それに やさしい。
お休みのときは ご飯をつくってくれるし 特に自分で食べたいものがあるときはそうだ。
お休みのときに ぐだぐだして 一日中パジャマ姿でいても なにも言わない。
私がしたことに対して 文句は言わないし 私の気持ちを尊重してくれる。


2004年01月28日(水)



 好きなこと

終わった後で 座ってタバコを吸ってる彼に 抱きついてるのが好き。
片手にタバコを持ち もう片手で私をしっかり抱いてときどき背中をなぞりながら・・・。
眠いような まどろみの中のような 満ち足りた気持ちになって。
そういえば こうしたの いつだったっけ・・・。

私の中にいるときに 下から見上げる彼の顔も好き。
みょうにかわいくて。
一番いい男に見える。

2004年01月29日(木)



 居候・・・

彼は私の事をそんな風に友人に言ってるらしい。
会社の人たちにも。
別に不満でもないんだけど。
ここに転がり込んできて 4ヶ月が過ぎた。
10月の終わりに 突発的に家を出て そのまま。
まったくの居候だ。
その間 私は無職になり
彼には アパートの賃貸契約の更新通知が来た。
保証人を私に頼もうと思ったらしいけど 生憎私には収入がない。
ただそれだけだけど 私のことを第一に思い出してくれて うれしかった。
ただ それだけのこと。

あなたの未来予想図には 私は入っていますか・・・。

2004年03月01日(月)



 喧嘩

一緒に暮らして4ヶ月が過ぎた。
私たちは時々喧嘩をする。
彼の言うことをちゃんと聞いていない・・・といって 怒られる。
それはほんの些細なことだけど 彼にとっては 大事なことのようで
私は 話を聞いていないつもりではないんだけど
時間が経つと忘れてしまって 彼に注意されたことを また繰り返してしまう・・・。
先週もそう。
彼が具合が悪くて 会社を休んで寝ていたときから なんとなくご機嫌が悪くて
それは 具合が悪いからなのか それとも他に原因があってむくれているのかわからなくて
問いただそうとして 言い合いになった。
正確には 私は泣いてしまって 言い返せないから
彼が一方的に 文句を言っているだけだけど。
それから 怒ってろくに返事もしてくれない。
そんな状態で一週間が経ち いつまでもこのままでもお互い気まずいし
でも 言葉にできないから メールで私の気持ちを送る。
読んだのか 読んでないのか わからなかったけど
翌朝は 少しご機嫌が直っていた。
ちゃんと返事もしてくれるようになって 口調も元通りになり
ちゃんと一緒の布団にくるまって 寝た。
最初はいつものように 抱き合って寝ていたけど
私が背中を向けて 彼に後ろから抱きかかえられる格好になったとき
彼の 手が 私の 胸に 伸びてきた・・・。
その日はいままでになく 丁寧に愛されて
私は 気持ちいいのかなんなのか よくわからなくなってきて
途中から 泣いてまった。
泣きながら抱かれ そうすると彼はもっとやさしくなり
身体のあちこちに口付けられ 抱きしめられる・・・。
途中で彼がだめになり 裸のまま抱き合っていると
彼がKISSをしながら私の胸を刺激して・・・
あっという間に 彼がまた復活して 今度はほどなく 果てた。
終わって いつものように 彼はタバコを吸い始めて
私は また 涙が出てきて そんな私をまた 彼はやさしく抱きしめてくれて。
彼に抱かれながら 私はいつまでも 泣いていた。




2004年03月18日(木)



 週末・・・

ここのところ 週末になると 私達はよく喧嘩をする。
正確には 私のしたことや言葉に 彼が腹を立てる。
それは 私にとっては小さな事だけど
彼にとっては 許せないことのようで
私は何度も同じ失敗を繰り返している。
それが ここ2ヶ月ほどの状況。

一昨日も 私は失敗して 彼を怒らせた。
日曜日になっても 彼の怒りは収まっていなかった。
何度も何度も払いのけられても いやだと一点張りの私は
状況がまったく不利で 悪化するばかりだと解ってはいても
何度も しつこく彼に纏わり着いた。
彼は本気で力づくで 私を排除しようとした。
何度謝ってもだめなので 私は常日頃から彼のことをどういう風に思っているかを話した。

私にとって彼はよくできた人で 私にはもったいないくらいの人だと思ってる。
よく今まで独り者で そして巡り会えたことに 奇跡さえ感じる。
偶然にも 名前に同じ文字が入ってる。
そういうことなどを つらつらひとしきり喋って
話しているうちに また涙は止まらなくて
そのうち 彼がお腹がすいたのか 遅い夕食の準備を始めた。
レトルトのカレーだったけど 私の分も準備してくれて
昨日の残り物のポテトサラダを 箸で私の口に入れてくれた。
それで やっと仲直りができたのだった。

2004年03月22日(月)



 この前・・・

喧嘩してから 色々考えていること。
私たちの今後について・・・。
彼にはもう半分あきれられていて できれば一人になりたいらしいけど
でも私は絶対帰らないと言い張って 居座ってるけど。
考えたくないといえば 考えたくない。
でも 日々彼は私のことを いやだな〜と思いながら一緒にいるわけで
いやだな〜と思っていれば ネガティブなことばかりが 目につくだろうし・・・。
一緒にいて 楽しいこともあるけど
できれば一人になって 気兼ねなく暮らしたい・・・らしい。
他人同士が一緒に暮らしているんだから 多少のがまんはお互いさまだと思うけど
彼は 自分の部屋だから がまんするつもりはない。
それがいやなら 家へ帰れ・・・となるわけ。
何度もこりずに これを繰り返していくのだろうか・・・。
今のところ言えるのは 私の決心ひとつだということ。
私が もうだめだと思えば それで終わり THE END。


2004年03月24日(水)
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