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■ 記憶から消せない限り。
たった1人だけ、 何だって話せる、友達がいる。
彼とは。 高校も大学も、しかもバイト先まで同じで。
初めて会ったのはあたしが高3の時だったと ぼんやりと記憶してるんだけど
何が原因で仲良くなったのか分からないんだけど あたしも彼も1年ずつ浪人してて なんかその過程で人生とか将来とかについて 多分に語り合う機会があって。
その延長であほな話をいっぱいして けっこう滅茶苦茶してることも話したりして そしたら彼はいつも笑ってくれるから そんなこんなで話すようになったのかな。 人には決して言えないようなことも、沢山。
あたしが、いかせんと寝たことを 世界中で唯一知ってる、友達。
あたしが、無意味な浮気をしたことも 世界中で唯一知ってる、友達。
だから、あたしがすんごい阿呆なことを 世界中でいちばん知ってるのが、彼。
あたしの今付き合ってる、すごく大切な人には 一生言えないようなことも、彼だけは知ってる。
彼の存在が、あたしを助けてる。 そんな馬鹿なこと以外にも、いつも助けてくれる 支えてくれる、大切な人。
こないだ、その友達と電話してた時 「そういえば、こないだ、いかせんに会いました」
不意にそんな風に言われた。
「どこで?」
「バイト先です。元気か?って聞かれましたよ」
彼は、あたしと同じときに、 たまたま、バイトを辞めてる。
だけど久々にバイト先に顔を出した時に 本当に偶然、いかせんに会ったのだという。
「元気か?」ってちょっと笑いながら言う、 いかせんが瞬時にあたしの頭に浮かんだ。
あたしの想い出の中のいかせん。 だから、ちょっと笑顔で。優しくて。
すごく、羨ましくて。 あたしには一生向けられることの無いその笑顔が。
欲しくて欲しくて、堪らない。
元気か? 元気か? 元気か?
まるであたしが聞かれているような 心地の良い妄想。
聞いてよ。いかせん。あたしにも。 「元気か?」って。そして頭をこづいて。
いかせんにだったら、あと100万回だって 抱かれたいと願うのに。
逢いたいのに。
田舎に帰りたい。 あの街に帰れば、何万分の一かの確率で 街を歩くいかせんに、逢えるかもしれない。
この街で、いかせんと同じ車を見つけるたびに それがいかせんの物かと思ってしまうあたしを 当たり前のように違って泣きそうになるあたしを
救えるのは、やっぱり今でも そうさせてる、あなただけなんだと
ほんの少し話を聞いただけで やっぱり心が戻る。
忘れようとしてたけど 忘れられるわけもなく。
今でも、大好き。
そばに居ないから好きなのでもない。 幻想を愛してるわけでもない。
どんなんでも、いかせんだったら好き。
2005年03月01日(火)
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