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■ だいじょうぶ、思ったより平気。
あの日以来はじめて
いかせんを、見た。
もちろんすれ違っただけで 言葉など当然交わすわけもなく、だけど。
いつもなら絶対居ることのない時間だから まさか会うとは思わなくて 凄くびっくりして。 目が合った瞬間、 多分、あたしは驚いた顔をしていたと思う。
でもいかせんも あたしに気付いて一瞬の驚きの表情。 ほんとうに、一瞬。ほんの何万分かの一秒の、 いつもと違う表情。
それだけ。
軽く会釈して、通り過ぎた。 それだけ。
初めて実感湧いた。 あぁあたし、ほんとに抱かれたんだ。って。
いかせんにとって あの人の人生にあたしは要らない存在で
あたしがこの世にいなかったとしても あの人の人生は微塵も変化することは無く
きっと今とかわらぬ笑顔で 笑っていたんだと思う。
でもあたしにとっていかせんは 無くてはならない存在で
あの人があたしを造ってきたのは これから先も、永遠に変わらぬ事実で
あの人がもしこの世にいなければ いまのあたしは存在し得なかった。
あたしを造ったのがあなたなら やっぱりあなたはあたしの神様なのかもしれない。
乙女みたいな妄想に 浸るのはいい加減にして そろそろ現実に戻らなきゃ。
何も無かった顔をして歩いてく あの人の中ではもう終わったこと。
あたしは、もう要らない子だから。
2004年02月25日(水)
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