Movin'on without you
mako



 弥生の月。

3月になって。
なんとなくあわただしくなって。
新年度の準備とか。

あたしは今日
3月後半のシフト表をもらいました。


もう毎日。
毎日いかせんに会えるんだと思うと嬉しかったけど
しんどいだろうな。
体力的にも精神的にもね。



あたしね。
こないだ髪を赤くした。
ピーチブラウンって色にしてみた。
前からずっとしたかったの。赤い髪。
で、バレンタインの後、がーって衝動的に。

辛いことが有って、
でもピアス開けるほどの勇気はなくて
あたしは髪の色を変えた。


そしたら今日いかせんに呼び出しくらって
「さすがに赤いのはマズイ」
って怒られちゃった。

そっかなあ?って思うくらいの色だったから
(実際周りもそんなに気にしてなかったし
 もっと上司の人にも怒られなかったから)
笑ってたらね。

ぼそっといかせんが言ったの。
「いいかげんにしろよ」って。



怖くて。
なんか怖くて怖くて仕方なくて。

髪の毛、黒に戻そうかな、って
真剣に思っちゃったよ。







それから、今日。
ひさびさに泣いてしまった。



今までの分が全部
悔しさになって溜まってたらしく
悔し涙がぼろぼろって。


もちろんひとりきりで泣いたけどね。



2002年03月01日(金)



 涙色ってどんな色なんだろう。

おとといだったかな。
ちょっとまじでしんどいことがあって
あたし自身のことじゃなくて家族のことなんだけど。


それ以来へこみモードです。


こんな時
昔なら泣けたのにな。とか考えて
いかせんの胸で泣けたのにな。とか考えて
さらにどんどんへこんでくあたしはバカ。


泣きたいのに泣けなくて
涙も全然出なくて
ストレス溜まって
そんでもって周りにあたって
どんどんへこんでくあたしは、救いようのないくらいバカ。




自分でもさっきまで気付かなかった。

あたし、今相当へこんでます。




どうしたらいいのかわからないくらい。

どうしたいのかわかんないくらい。


なんでへこんでるのかも、
そもそもへこんでるのかどうかもわからないくらい。




重症。


だと自分では思う。






日記にぶつけてよいものか迷ったけど
これが今のあたしの状態。本音。
時々、どうしようもなくなる。


愛されたことのない人みたいな

そんな目をしてしまうときが有るの。



2002年02月28日(木)



 ストレス?

今日も、悪夢で目が覚めた。
よっぽどストレスが溜まってるのかなあ、なんて
考えたくもなってしまう。最近の夢見には。


今日の夢は、
なぜか匍匐前進であたしが進んでて
でもどんなに一生懸命進んでも進めなくて
すっごい苦しくって
泣きたいくらい苦しくって


起きてからふと
あたしといかせんの関係みたいだ、と思った。



進みたくても
どんなに一生懸命近づこうとしても
進めないのが、現実。






それでもちょっとでも近くにいたくて
近づけないならせめて隣に1秒でも長くいたくて

いつも追いかけてる。





もうどうしようもない。










2002年02月27日(水)



 悪夢。


今朝はものすごく苦しい夢で目が覚めた。


―――いかせんの奥さん手作りのクッキーを
    ホワイトデーのお返しにもらう夢。





起きた時、頭が痛かった。
夢なのにリアルすぎて。
クッキーは四角い箱に入ってた。
少し、割れてた。




あたしがあげたチョコレートを、
いかせんはどんな風に奥さんに渡したんだろう。

他の義理チョコと一緒にだろうな。



あたしのチョコだけ食べてくれるほど、
そんなに大切に思われてない。





あげた煙草は
机の引き出しに入ってた。




あたしがあげた煙草だってこと
何時間くらい覚えててくれたんだろう。










何も望んでないし
何も望んじゃいけない恋なのは知ってるけど





せめて記憶の片隅に
あたしのことを憶えててほしいと願うことすら

我儘なんだろうか・・・。









2002年02月26日(火)



 元に戻りたい。

今日は、
けっこうまともにしゃべれた方だと思う。

最初声をかけられた時、
ものすごく緊張してびくってなった。

体は正直だと思った。

嬉しい時は、自然と頬の筋肉が緩むのに、

返事をしながらも、
いかせんの目が見れなかった。


いまのいかせんは、
あたしには怖い。




なんかまんまと遠ざけられてるみたいで腹が立つけど。







でも今日は
ちょっとだけ前みたいに一緒に笑えた。

すごく嬉しかったよ。


それでもやっぱり
あなたはあたしの名前を呼ばないけど。









2002年02月22日(金)



 癒してくれたのは、意外な人。

今日。
ゆーすけにひさしぶりに会いました。

ゆーすけはね、
あたしがこの夏に好きだった人。
この日記にも想いをいちばん綴った人。


 もう過去のことなのか、と問われると
 ちょっと返答に困ってしまうところもあるけど、
 こんなけいかせんのことで毎日頭がいっぱいなんだから
 もう過去の思い出、って言ってしまっても
 間違いではないのかな?




ひさしぶりにみんなで集まってたら
ゆーすけが終わりかけにひょこって顔出して。

来るとは思ってなかったけど
どっかで「やっぱり」って思った自分もいて。


期待してたんだなあ、と。
会えることを。心の何処かで。






いつもとおんなしあの調子いい笑顔で
その辺りにいた女の子にとりあえず声かけて。
「よう、元気?」とかね。


で、そのうちあたしにも気付いて
「ひさしぶり」って。


「なんでいまごろ来てんのよ〜」
「しょうがないじゃん、バイトだったし」


おまけに彼は来た早々、帰る準備万端で、
女の子を一人送って行かれました。


・・・何しに来たんだろう(笑)





でも会えて嬉しかった。






一瞬だけ会ってね
もうあの頃みたいに苦しくなったり
切なくなったりぎゅーって胸が痛かったり

そういう気持ちは今はもうないです。



だけど、
やっぱりいい男だなあ・・って思っちゃうし
好きだなあとも思う。

近くにいたら多分
全然忘れられてなかったと思います。







いかせんのことで
ここ最近眠れないくらいしんどい日々が続いてたあたしに

彼が、
ちょっとだけ、安らげる時間をくれました。




別に普通の会話だし
ほんとに一瞬だけ会っただけなんだけど


でも、ちょこっと癒されました。








やっぱりゆーすけは
いい男だと思うよ。今でもね。





2002年02月21日(木)



 どうして?

今日、3日ぶりにいかせんに会った。

相変わらず、冷たくて
今までくれてた、あの笑顔とか
憎まれ口とか冗談とか優しさとか。



全部、過去のものになっちゃった。






なんでだろう・・。
変わらないと思ってたのはあたしだけで
向こうには、そんなに重大なことだったのかな。

あたしを遠ざけたいくらい
重荷?迷惑?それとも鬱陶しいの?


答えを聞くのも怖い。





どんどん距離が遠くなってく。






今は日記でも、かっこなんてつけられない。
あたしの本音はね。
「正直しんどい・・。
 なんで?なんでこんな風になっちゃったんだろう。
 なんでそんな風にいかせんは言うの?
 なんで距離が遠くなっちゃったの?
 避けないで。今までどおりにしてて。
 やだよー。お願い。冷たくしないで。」以下続く・・。
 
 


しんどすぎて、胃に穴が空きそう。





でも・・。

これが、あたしの告白の代償。








こんな風に、
ある日突然、事は動く。

あたしたちの、関係は変わる。







気付かないふりをしてきただけで。




気付かないふりを、してればよかった。












2002年02月20日(水)



 大人になるということ。


どんなに辛い恋でも
あなたに恋しつづけているよりは
まだ幾分、和らげる気がする。


こんなに非生産的な恋を
続けていくことが
いまのあたしにはいちばんしんどい事実です。


ぜったいに叶わない恋。




神様がもし
地球をひっくり返しても
それでも何も起こらない気がする。


それくらい
あなたとあたしの距離は遠い。








あなたの気持ちはもう
一生あたしに向くことはないだろうけど
あたしの気持ちはあの秋の夜と
なにひとつ変わってないくらい純粋な気持ちで


時々じぶんが哀しくなるくらい成長してなくて。




だけど
3年という年月は
ゆっくりと、だけど確実に
あたしを大人にしたのだなあ、と
思う夜があります。



泣けなくなったこと。






昔は
ささいなことで涙が止まらなくて
ちょっとした誤解とか
あなたの機嫌が悪いだけで
どきどきして嫌われるのを恐れて
ぼろぼろ泣いたりしたのだけれど。


学校で、
家で、
辛くてしかたないことがあったとき、

あなたの前でしか
泣けなかったりしたんだけれど。










涙の処理ができるようになったこと。


ひとりぼっちで、泣けるようになったこと。








あたしが大人になったと
思ってしまう瞬間。








一生こどものままでよかったのにね。











2002年02月19日(火)



 軌跡。

昨日の夜、日記を読み返してた。
ここ3年間の、あなたと出会ってからの日記。


自分でも忘れてたこととか思い出したりして
笑えて、懐かしくて。
自分の幼さにほほえんだり、
びっくりするくらい大人な発言にどきりとしたり。
まるであたしの書いた文章じゃないみたいで。


そうだね、
文章は、書いた瞬間から独り立ちしてく。

この日記も、
きっといつか懐かしく
読み返す日が来るのでしょう。









綴られていたことのほとんどが、
「あの人」のことになった日から
あたしはなぜか緊張しながら読んだ。

どきどきして。
こんなこともあったなあって。
嬉しくて

泣けました。




しあわせだったころを思い出して涙が出ました。








今はもう
あなたとどうこうなるなんて
ほんと絶対ない、って言い切れるけど

こんな中途半端な状態でいいんだろうか、って
悩んだ夜もあったし
いっぱいいっぱい泣いたし
そんな純粋な気持ちにあなたが応えてくれた時もあった。








じぶんがいちばんじゃなくても
大切にされてると知ってたあのころ。


あたしはしあわせだったと思います。




誰よりも。せかいいち。












だからそのぶん
いまはつらい。



涙なんてもう、出ないけど。












2002年02月18日(月)



 何度も好きになって。

初めて好きになってしまったと自覚したのは18の秋。
でも若さゆえに告白できなかった。
「たいせつなひと」と感じていたのに。


そうしてる間に
あの人は運命的な出会いを迎えてしまって。





今でも時々後悔する。
あのとき「好き」と言っていれば
いまごろ一緒に時を過ごせていたのかも、って。

人生に「たら」「れば」は禁句だって言うけれど
あたしの人生最大の後悔だと、思うことすらある。









19になった夏。
生まれてはじめてのキス。
絶対すきな人と。って決めてたあたしの
ちょっと晩めのファーストキスは、
3つ年上の先輩でした。

無邪気に人を追いかけることのできた
あの頃を懐かしんでみたりして。

先輩に彼女がいても
それでも好きだなんて言えたあの頃が
嵐のようにやってきて嵐のようにさった先輩への想いが
今になってふと、なつかしくなったりします。








夏が終わるころ、
あたしはまたいかせんを好きでした。
前とは違って、たまらなく好きでした。
もう想いを告げずにはいられないくらい
会ったら必ず「すき」と言わずにはいられないくらい


ほしくてほしくてたまらなかった。

あの人のすべてが。






19の秋は、いかせんと共に過ぎました。

彼女がいても
あたしの位置が彼の中で何番目でも
会えるだけで幸せで
一緒にいたくてしかたなくて
その手がほしくてしかたなくて。

あんな恋は
あんな気持ちは
21年生きてきていちどきり。

あの人にしか感じたことのない愛おしさ。











はたちの夏。
はたちの誕生日。

あたしのそばにいてくれたのは「いかせんじゃない人」
ちょっと晩めの「はじめての彼氏」
初めて想い想われる幸せを知った。
大好きでした。

いかせんと同じくらい、たいせつだったひと。







はたちの秋。
いかせんの生まれた月。
あたしの中で11月は、いかせんの月。


やっぱり、好きだった。

何度も抱きしめたいと願ったけれど・・・。



そんなあの人に、
ものすごく無理してたった一言
「おめでとう」って言えた自分。











21の夏。
好きになった人がいた。
どこか、いかせんに似てた。
自分に自信のある横顔が似てた。

吸ってる煙草もおんなじだったけどね。





今、
ゆーすけを忘れられた自分は
またいかせんを好きだという事実に気付いて

それならゆーすけを好きでいたほうが
まだ傷つかなくてすんだのに、って思ってる。


だけど
あの人を好きになる気持ちだけは
いつだって絶対に止められなくて




その気持ちが、
いつもあたしを成長させてく。







この3年間でかわったもの。
「あたし自身」







あたしの気持ちは、なにひとつ変わらない。
あの時と同じ。


―――ただ、すきなだけ。













2002年02月17日(日)
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