Movin'on without you
mako



 名前で呼ばれることの意味。

チョコレートを渡したからって
告白してしまったからって
何も変わらないことは知ってたし
だからこそ伝えられたんだと思う。あたしの気持ち。



最初は伝える気なんてほんとはなかったの。
ただ、いつもの感謝の気持ちとして
渡すつもりだったチョコレート。

一年に一度
素直に感謝の気持ちを表せる日だから
「ありがとう」って渡すつもりだったチョコレート。




だけど渡した後にね
あの人があたしに言ったから。
「ところでお前、本命には渡したん?」って。

その瞬間口をついて出てた。

「そのチョコ、義理じゃないよ」






彼はびっくりしてね、
一瞬動きが止まった後、
「それは・・重い発言だな」って返した。

それに対してあたしが返した返事は
「そっか?」




そっか。
だって、あたしはずっと好きだったから
あたしの気持ちも知ってるものだと勝手に思い込んでたの。

だけどよく考えたら
もう最後にちゃんと気持ちを伝えてから、
2年もたつんだもん。
気がつかなくて当然か・・。


その間に彼は結婚した。
あたしが精一杯頑張って言った「おめでとう」も
彼にはただのおめでとうに聞こえてたのかな。


その間にあたしもいろんな人と恋愛した。
なのに結局いつも戻ってきてしまうのは彼のところで
絶対に報われない片思いに
いつまでも囚われてる。
結局帰ってきてしまう。



何がそんなに好きなのか
なんでそんなに心惹かれるのか
もう今となってはわかんないくらい
長い時間、あたしは彼のことを想ってて。




あたしにとっては「彼を想うこと」は
もう日常と同じようなものだから
だから想いを伝えたところで何かが変わるなんて
これっぽっちも思ってなかったし、

その、「重い発言だな」の一言に逆にびっくりした。












あれ以来、
彼はあたしのことを名前で呼ばなくなった。

正確に言うと
名前で呼ばないように努力してるって感じだけど。
名字で呼ぶことに慣れてなくて
あたしも名字で呼ばれることに慣れてなくて。





それは、
あたしの命を削るような響き。

大袈裟に聞こえるかもしれないけど
ほんとにほんとに辛いの。
あたしが最も恐れてたことなの。



あたしはね
18のあの日から
あなたがあたしのことだけ
他の人たちと違って名前で呼んでくれることを
ものすごくものすごく幸せに思ってた。

それはいかせんに対してだけじゃなくて
あたしはたぶん、他の人たちより
「名前で呼ばれること」に
特別な思いを持ってるんだと思う。

ゆーすけもそうだったから。

ほんのすこし、近くなれた気がする、
「特別なことば」なの。







お願い、いかせん。
もう一度あたしの名前を呼んでください。

名字で呼ばれるたびに
ほんとにほんとに泣きそうになる。
苦しくてしかたなくなる。





つきはなさないで。
いなくならないで。

好きじゃなくてもいいから
嫌いにならないで。













2002年02月16日(土)



 18の秋に出会った人。

あたしが初めてあなたに会ったのは18歳の秋。
第一印象は、とてもいい人だと思った。




でもそれが恋に変わるなんてその時は知らなくて。





次に会った時には、もう完璧に「落ち」てた。







ひとめぼれ、なんかじゃなかったけど
あなたの話し方や仕草のひとつひとつがとても好きで
「好きになってしまった」と心底思ったの。








いかせんがいたから嫌いな勉強だって頑張れた。
高校3年生のあたしは
恋なんてまだ何も知らなくて
ものすごく純粋な女の子だったけど

それでもあの人を思う気持ちだけは
他とは違うってことくらいはわかってたし


信じてた。誰より。








いかせんをここまで好きになった理由。
いかせんが他の誰かとは違った理由。

あんなにね、
素直に話せる人って初めてだったの。
会った瞬間から、「無理する」ってことが一度もなかった。

初めて会った人には
ものすごく緊張しながら
言葉を選びながら話すしかできなかったあたしに



生まれて初めて何の無理もせず話せる人が現われたこと。





ものすごく重大な出来事だったんだよ。











それがあたしの18の秋。



それが、はじまり。








2002年02月15日(金)



 チョコレートの行方。

あたしの周りの人たちは
あたしが未だにいかせんのことを想っていると言ったら
なんと言葉を返すんだろう。


好きになったり忘れてみたり
繰り返してここまできて
やっぱり想ってる。あの人のこと。
馬鹿みたいに、チョコを渡す瞬間手が震えた。



思えばあなたに本命として
こうやってチョコレートを渡すのは
3年も想ってきて初めてだったな、なんて思ったりして。

去年はその当時つきあってた人に。
おととしは誰にもあげなかったのかな。
その前は・・いかせんにあげたけど
別に告白とかしなかったし
たぶん義理だと思ってたんだと思う。





記憶は曖昧になってくけど
あたしの歴史はこうやってあなたと共に作られてきたわけで。







今日ね
チョコと一緒に煙草を渡した。
別にたったの一箱なんだけど。

でもね。
きっとチョコレートはあの人じゃなくて
あの人の奥さんの元へと渡されるから。

煙草なら
あの人が絶対吸ってくれる。
そんなことが今のあたしには嬉しい。








あたしは
やっぱりあの人が好きです。


今でも好きです。














2002年02月14日(木)



 北極星。

北極星は指針星なんだって。
今日とある漫画で読んだ。


だったら
あたしの北極星は
いつもいつでもあの人だった。




20歳の誕生日。
あたしがあの人からもらった言葉。
「いい女になれよ」

いい女ってどんな女?
そう聞いたらちょっと考えてあの人はそれに答えた。
あの時の言葉は一生忘れないように書き留めておいた。









いつもあの人を目指してる。
あの人のくれた言葉を手がかりに
あの人の生き方を目標に歩いてた。





いかせんがいなくなったら
あたしはどうしたらいいんだろう。









―――北極星を失った旅人のように。















2002年02月08日(金)



 いかせん。

この日記を書こうと思ったきっかけは
この人のことを書きたかったから。



あたしが今まで出会った人の中で
いちばん人間的にあこがれて
いちばん一緒にいて楽で、楽しくて
誰よりいちばん安心感をくれて信頼できて
誰より強い・・人。


とにかくいちばん好きだった。



今でもきっといちばん好き。
誰より愛してる。





だけど人間は妥協を覚える。
あたしはいかせんだけ見て生きていくわけにはいかない。
いかせんだけを思いつづけて生きてくわけにはいかない。


それはあまりにつらすぎるから。
あたし自身が、壊れそうになるから。




あたしがいかせんに想いを伝えたとき、
もう彼にはすでに、「愛してる人」がいた。






でも好きだったの。
死ぬほど好きだったの。

彼の一挙手一動足を気にして
彼の全てを知りたくて

あの人のように、生きてみたかった。




―――あたしはいかせんになりたかった。


いかせんみたいな人に、なりたかった。






強い人間になりたかった。







いかせんに出会ってからあたしは変わりました。








一生懸命生きること、を覚えた。
自分の意見を持つこと、それを述べること。
強く生きること、挫けないこと、負けないこと。


そして何より、人を愛すること。









それを教えてくれた人が、「いかせん」という人です。












2002年02月03日(日)



 きっと一生たいせつなひと。

最近。

いかせんのことをよく思います。




いかせんと初めて会ったのは
あたし18、いかせんが24歳の秋でした。


あれからもう3回も秋を迎えて
もうすぐ4度目の春が来るのに
あたしは今もいかせんが忘れられません。

あれから何人の人と出会ったかわからないのに
彼以外の人を好きになって
その人と真剣に恋愛をしたのに



それでもあたしの中で
いかせんはいつもいちばん大切な場所にいて
誰より大切なひとで。



誰と一緒にいても
誰と時を過ごしても


時々ふと、思い出してしまうのです。

彼のことを。






そして、
辛いとき
哀しいとき
しんどいとき
甘えたいとき
頑張りたいとき
一生懸命なとき



とにかく、人生を必死に生きているとき
あたしらしく生きていこうと思えるとき



そんな時にはかならず
あたしの心には彼がいます。







そうやって何度も何度も
彼のことを好きになってきました。




そしていつのまにか
あたしは成人になって。
いかせんも27歳になって。
あの頃つきあっていた彼女と結婚して




もうすぐ
4度目の春が来ます。





何度春がきても
あなたと出会った日のことだけは忘れません。













2002年02月02日(土)



 みんなへの「ありがとう」。

この日記が、いつの間にか1000ヒット超えました。
(まあ半数くらいは自分によるものだと思われますが。笑。)

いつも読んでくださる皆様。
それからさらに、my追加なんてしてくださってる皆様。
本当にありがとう☆



とゆーわけでリニューアルしてみました。
何をって?
掲示板を新しくかわいくしてみたり・・。
題名を変えてみたり・・。
最初はデザインも変えようかと思ったのですが
やっぱりこれがいちばんお気に入りなのでやめました。


これからもよろしくおねがいいたします。
次は目指せ7777ヒットで・・。笑。



2002年02月01日(金)



 異動。

「異動」という言葉が嫌いです。


いつもいつも
この時期が来るたびに
いかせんに会えた意味を考えます。

いかせんに会えたことを幸せに思います。



春は
別れと出会いの季節と言うけれど
どれだけの人が出会いと別れを繰り返しているんでしょう。


私の大切な人、いかせんは、
毎年のように異動候補に名があがります。

もし異動になってしまったら
いかせんとはもう会えなくなってしまう。


だからこの季節がくると
私は毎日のように緊張して
いかせん自身より異動発表の日を待ちわびて
もうほんとに緊張して


おととしも去年も
いかせんは異動の最有力候補に名が上がりながら、
なぜか結局異動はなくて
ずっとあたしは彼のそばにいることができた。


あたしは、
そのたびに偉い人に感謝して
いかせんをここに残してくれた偉い人たちに感謝して
でもこの季節が来るたびに
いかせんに異動の話が出るたびに
その偉い人たちを恨んでしまう。


ほんとにあたしからいかせんを遠ざけないで。
もう何も望まないから、
今さら何も望まないから、
だからせめて近くにいさせて。




ゆーすけの時もそうだった。
会えなくなるのがいちばん辛かった。



だけど
ゆーすけとは比べ物にならないくらい、
いかせんと離れるのだけは嫌だ。

いかせん離れなんて一生できなくていい。




あたしの人生を
根本的にひっくり返した人だから。


あたしの恋愛観を
人生観を、すべての考え方を
あたしはあなたから教わった。




2002年01月26日(土)



 嫉妬。


 あの夜生まれた
 感情を
 
 どんな名前で
 呼べばいいのか

 それは恋とか
 ときめきだとか
 
 甘い響きは
 似つかわしくない

 嫉妬が入り混じった羨望と
 
 焦燥感

 そして欲情


 『NANA』 矢沢あい著 集英社刊











――あたしは
どんなに頑張ってもあの人には一生追いつけない

時々そんな風に感じる一瞬がある。



あの人の、人を惹きつける力。
人を読み取る力。確固たる自分の意見。
そして力強い瞳。


 あたしにはないものを 
 
 あの人は持っている。






今日、いかせんが来てくれてほっとした。
目を見た瞬間、泣きそうになった。
不安で不安で、仕方なかったから。

誰よりも強い引力で
あたしと、周りにいた人間すべてを安心させる。

そんなこと、あの人にしかできない。


今日だっていかせんが来るまで、
誰にだって、できなかった。
あの人が現われた途端、その場の空気までもが変わった。

みんながぶちあたる壁。
乗り越えられなくてもがく壁。

いとも簡単に、乗り越えてく。あの人は、そういう人だ。





だから、羨ましい。
だから、悔しい。





だから、好きだ。
死ぬほど、苦しくなるほど、息ができないほど好きだ。










時々そんな風に感じる一瞬がある。







2002年01月14日(月)



 ようやく新年初日記。

あけましておめでとうございます。

・・・って、遅!!



ってことで新年初日記でございます。
遅くなりまして申し訳ありませぬ。>読んでくださってる方々。

ここまで日記が遅れたことに理由はないんですけど。
しいていえばぼーっとしたかった、というくらいで(笑)

2001年が忙しかった分、
お正月が過ぎたら急にのんびりぐーたら。
完璧に去年の反動ですね。


でも実は、
このまま日記つけるのやめちゃおうかな・・って。
思ってました。年末。
2001年最後の日記を書いた後。
もうこれでおしまいにしよっかなあ、って。

理由はたぶん、
自分でつけていた自分の為だけの日記。
最近全くといってつけてない!
自分と向き合ってない!!

それで、かな。


ほんとに少ない人数とはいえ、
この日記を読んでくださる方がいる、ってその事実に
なんとなくびびってたのもあったし。
こんなん読んでもらっていいのか〜!って(笑)



でも結局書いちゃいました。
これで1年は書きつづけなきゃいけなくなりましたね(笑)




拙い文章ですが、自分に正直に素直に書いていきますので、
本年もどうぞよろしくおねがいします m(_ _)m


2002年1月吉日。管理人まこ。


2002年01月13日(日)
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