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しもさんの「気になる一言」
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2019年07月25日(木)
愛はまやかしよ。愚かで弱いものをたぶらかすペテンです

映画「スノーホワイト 氷の王国」
(セドリック・ニコラス=トロイヤン監督)から。
場面設定はどうであれ「愛」を信じて裏切られ、
悲しい思いをした主人公が「愛」について語るシーンが
メモとして増えてしまったのは仕方がないが、
そこまで「愛」を目の敵にしなくても・・という印象があり、
あまり作品に入り込めなかったことを前置きしておく。(笑)
当然「愛」についての表現が多かったので、
こんな見方もあるんだ、という意味で残しておこうと思う。
「愛はまやかしよ。愚かで弱いものをたぶらかすペテンです」
「捨て去りなさい。二度と愛に惑わされてはなりません」
「我が王国の掟は1つ。『愛してはならない』、
この掟を破ることは許しません」
「『家族』や『愛』という言葉は禁句です。
バカげた幻想から自分を解放しなさい」
「昔から男と女に恋はつきものだ。だが、長くは続かない。
心変わりするからだ。愛はおとぎ話にすぎない」
「いつも愛は、裏切りで終わるのよ」
これだけ「愛」を信じなければ、冷たい「氷の世界」がお似合いだ、
そんな感想を持って観終わった。
私の読みが浅いんだろうなぁ、きっと。(汗)



2019年07月24日(水)
歩いてどれくらいですか?

清水町観光案内所「わくら柿田川」の窓口に座っていると、
全国から多くの来館者から予想外の質問を受ける。
一番多いのは「ミシマバイカモはどこで見られますか?」。
実は、ミシマバイカモは水中花なので、ここ柿田川公園では、
水上に顔を出している場所はありません、と答えたいところだが、
せっかく遠方より、この花を楽しみに訪れてくれた観光客に
申し訳ないので、三島市の「梅花藻の里」という場所なら、
見ることができますよ、と伝えることが多い。
それを受けて、次の質問が「歩いてどれくらいですか?」。
ほとんどの案内所での説明は、
「ちょっと遠いので、歩く距離ではありませんよ」。
でも今回、私が案内所のカウンターに座っていたので、
「だいたい15分くらいですかね」と答えてしまった。
それを聞いていたスタッフが、慌てて「20分から30分」と
訂正してくれた。
歩き慣れている私の感覚と、いくら健脚とはいえ、
高齢者の感覚では違うから、というのが理由だ。
そうだよなぁ「相手の立場に立って案内する」という基本、
忘れるところだった。(反省)
今度、ゆっくり歩いて計測してみようっと。



2019年07月23日(火)
教えることで教わることがいっぱいあります

映画「日日是好日」(大森立嗣監督)から。
原作「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」
(森下典子著・新潮文庫刊・252頁)を9年前に読み、
その後、映画館で本作を鑑賞し、そしてまたDVDで観直した。
これが私流の映画の楽しみ方の1つとも言える。
そして、そのかすかな違いに気付き、自己満足の世界だけど、
心が豊かになった、と1人でほくそ笑むが、この作品には、
そんなちょっとした気付きが散りばめられていた。
「梅雨の雨音だわね」と、樹木希林ささん演じるお茶の先生が
呟いたのを受けて、黒木華さん演じる主人公、典子は心の中で、
「秋雨の音とは違うと思った」と反応する。
また「ある日かすかな違いに気づいた。お湯の音と水の音、違う。
お湯はトロトロって。水はキラキラって聞こえる。
私の中で何かが変わっていった」
この違いを感じることができた自分を褒めてやりたくなるくらい、
嬉しい発見が、お茶の世界にはある。
そして最後に、お茶の先生が主人公たちに、こう助言する。
「雪野さん、典子さん。あなたたちも教えてごらんなさい。
教えることで教わることがいっぱいあります」と。
これが、他界した「樹木希林さん」からのメッセージと心に刻み、
教えることで教わる経験を楽しみたいと思う。
静かで、ゆっくりした映画だったなぁ。



2019年07月22日(月)
生き物たちと一緒に生きている感覚がします

情報源が定かでないが、NHKのBS番組で見つけた
今森光彦さん(写真家)が出演していた特集だったと思う。
彼の庭づくり?の視点が面白く、メモをした。
庭づくりというより、里山づくりと言った方が正しい。
そんな彼が、冒頭に一言。
「生き物たちと一緒に生きている感覚がします」と呟いた。
里山づくり・・そのために「草刈りを均等にしない」
草刈りが目的ではないから、生き物にあった長さや密集度など
「生き物が共存する庭」ならではの工夫が至るところに。
そんな取材を受けている最中にも
嬉しそうに「ほら・・きたきた。クマバチ」と喜び、
「里山の生態系の中に自分も入る」ことが大切だと言った。
それが冒頭の「生き物たちと一緒に生きている感覚」と重なる。
メモした当時は、なんとなくしかわからなかった感覚が、
柿田川と過ごす日々を送っていると、実感として理解できた。
今森さんが言ったのは、こういうことだったのか、
「知識」から「知恵」に変わる「あっ、わかった!」が増え、
また私の楽しみが増えた。
「秋は終わりではなく、春の準備がはじまる季節」
しばらくすると、この意味もわかるようになるのかなぁ。



2019年07月21日(日)
昔は、そういう機能があったってこと

私も60歳を過ぎ、高齢者なのかもしれないが、
もっと歳を重ねた先輩方からは「昔は良かった」という
お決まりのセリフを口にする人は、今でも多く存在する。
そんな人たちには、私も少しばかり抵抗して、
「昔は良かったと言っても、もう元へは戻れないでしょ」と
言い返すと喧嘩になるので、最近では少し言い方を変えている。
それが「昔は、そういう機能があったってこと」
「向こう三軒両隣」に代表される、
親密すぎるほどの地域コミュニティや
上下関係がはっきりしていた異年齢の集団登校など、
その時その時の、時代にあった機能が生まれていたってこと。
もっと前は、学校に通う子どもだって少なかったし、
集団登校などせずに、兄姉が弟妹を当然のように連れて歩いた。
だからこそ、昔は良かった、と声高に叫ぶ人には、
あなたの生きた時代には、
そういう組織、機能があったってことですよ、
とやや意地悪に答えることにしている。
まぁ、そういう人は、こちらの話はほどん聞きませんが・・(汗)



2019年07月20日(土)
人を殺してもらった勲章なんか除隊したら何の意味もない

映画「アメリカン・ソルジャー」(ジェイソン・ホール監督)から。
作品の解説にこう書いてある。
イラク帰還兵のその後を取材したノンフィクション
「帰還兵はなぜ自殺するのか」を題材に描いた戦争ドラマ。
この本のタイトルのように、物語の随所に帰還兵の苦しみが表現され、
鑑賞後、ずしりと重たい気持ちになったことを書いておきたい。
冒頭「壁に書かれたメッセージ」が映し出されるが、
「あと160日」「イラクなんてくそくらえ」「安らかに」「死にたくない」
「人を殺してもらった勲章なんか除隊したら何の意味もない」
どれもが、本音で書かれている様子で、心が痛んだ。
アメリカには「復員軍人医療センター」があり、
フラッシュバックしたりし、睡眠障害に陥る兵士の心のケアにあたるが、
それでも、自殺してしまう人たちも少なくないようだ。
帰還後、一人で抱え無口になる姿に、家族もまた耐えられないようで、
「見くびらないで、私はタフよ、戦場の話を避けなくてもいいわ。
なんでも耐えられる、沈黙以外はね」
「話してくれなきゃ助けてあげられない」
「トラウマに特効薬は無いけど対処法は学べる」などの台詞が飛び交う。
体の傷は時間が経てば治るけれど、心の傷は治りにくいんだよなぁ。



2019年07月19日(金)
○月○日の今日は何の日?

最近、スマホのアプリで、ラジオを聴くことが多い。
それも「NHKラジオ らじるらじる」というアプリがお気に入り。
生放送に近いけれど、やや遅れて聞こえるところが面白い。
最近始めた、柿田川公園での自由気ままな「ラジオ体操」も、
携帯ラジオは必要なく、スマホから「ラジオ体操」が流れるから
手荷物もほとんどない状態で、柿田川公園を散策したあと、
軽いストレッチのつもりで楽しんでいる。
(「やるか、やらないか」も、自由気ままだから、楽しい。(笑))
その「ラジオ体操」が始まる少し前の時間帯で、
「○月○日の今日は何の日? 」というコーナーがあり、
私のお気に入りの情報となっている。
「何年前の今日、こんなことが起きました」のフレーズが
何回か繰り返されるだけの、単純なコーナーだけど、
今日はこんな事件が起きたんだ、こんな記念日なんだ、と
朝一番の情報として知ることで、その一日が特別な一日に変わる。
もちろん、ネットで調べれば、分かることだけど、
歯切れの良いNHKアナウンサーの声で耳から入る情報は、
意外な日だったりすると、その場でメモしたくなるくらいだ。
私の場合、テレビより有効な情報源になっているなぁ。



2019年07月18日(木)
「観光案内所」より「情報ステーション」

日本全国で「観光協会」という団体が、その街の「観光」を担ってきた。
しかし最近、いくつかの自治体で「観光」イコール「観光協会」ではなくなり、
少し発想・視点の違うジャンルの人たちが「観光」に目を向け始めた。
旧態依然の土産物屋さんや宿泊施設(旅館やホテル等)ではなく、
また、イベントを企画・運営するような人たちだけでもなく、
本気で、その街の魅力を情報発信していこうとする人たちの集まりである。
組織の形態も、構成するメンバーも、新しい形への移行が求められ、
「観光資源」の案内だけでなく、地域の「情報発信基地」としての役割を
担うという意味で、名称も、従来の「観光案内所」より
「情報発信ステーション」の方が相応しいような気がする。
全国で何十年と続けてきた「観光協会」という名称に対して、
異論を唱えているのではなく、もうそろそろ、それ以外の名称の団体が、
観光に関する会議に出席してきてもいいのではないのかな、
そう思っているだけである。
昔から「異業種交流」が盛んな街ほど、街が活性化してきたし、
そこから、また新しい人材が育ってきた気がするのは私だけではないだろう。
そうか・・まずは「老若男女」の「異世代・異業種」の交流からかな。



2019年07月17日(水)
地震クルクル詐欺って知ってる?

巷では「オレオレ詐欺」が繰り返され、
自分は絶対に引っかからない、と豪語していたり、
そんなのに騙される奴は馬鹿だ・・と言ってた人に限って、
ひっかかるらしい。(笑)
当事者になると、オレオレ詐欺のことも忘れ、
必死に問題解決をしなくては・・と思うのもわからなくない。
そんな話をしていたら、「地震クルクル詐欺って知ってる?」と
突っ込んできた仲間がいて、その場にいたみんなで頷いたし、
狼少年の例えよりは、ちょっと面白かったのでメモをした。(汗)
私の住む静岡県は、地震が来る前から「地震名」が決まっている
「東海地震」が叫ばれてから、長い年月が経過している。
毎年のように、あと何十年の間に大地震が発生すると言われ、
たぶん、どこの県よりも、防災訓練を重ねてきた。
にも関わらず、大地震は、北海道から九州まで、
想定もしていない地域で発生し、大きな被害をもたらした。
数々の地震災害を目にして、いつも私が思うことは、
「申し訳ない」という気持ちである。
私たち静岡県民は、小さい頃から、いつきてもおかしくない・・
と教えられながら、生活してきたので、
たぶん、大地震がきても、とうとう来たか・・と感じ、
それなりの対応を取るのではないか、と思われる。
だからこそ、こんな「地震クルクル詐欺」なんて言葉が、
出てきてしまうんだな。(発生しないのが一番いいのに・・)



2019年07月16日(火)
一人は信じ続け、もう一人は疑い続ける

映画「レオポルド・ブルームへの手紙」(メヒディ・ノロウジアン監督)から。
授業で書いた手紙がきっかけで、少年と囚人が手紙を介して繋がっていく。
でも途中で、あれ、この2人同じ人物かな?と疑問を持ち、
物語が進むにつれ、主人公の2人(少年レオポルドと囚人スティーヴン)は、
ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」に登場する兄弟の名前だと気付いた時、
その仕掛けに対して、なるほどなぁと唸った。
母が嫌いだったから名付けたとされる「レオポルド」は、
同時に母が気に入っていたと思われる「スティーヴン」ではないか、と。
「一人は信じ続け、もう一人は疑い続ける」兄弟こそ、同一人物の主人公。
人は誰でも2面性の持ち合わせていることを、改めて実感した。
作品冒頭にメモした「物語の始まりは、予測できない。人生の始まりも。
それぞれの物語や人物の背後に歴史がある。
歴史が物語で作られているように、物語にも物語がある」というフレーズが、
意味をもって輝き出したのはこの時からである。
「過去の行動が、自分の未来を決める。それが世の常だ」や
「僕は彼を殺し、母は僕を殺した。理由はそれぞれです」など、
作品の仕掛けがわからないと、その台詞の意味さえわからなかったが、
たぶん、この映画、最初からこの視点で観ると、単純なんだろうなぁ。
邦画タイトルで騙されてしまったかも。(汗)