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しもさんの「気になる一言」
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2018年07月14日(土)
どこに行っても面白い話が出来る場所

久し振りの旅行で、富山県のビシネスホテルに泊まった。
リニューアルされたのか、外観はオシャレで、
室内も期待したが、逆に残念な結果だった。
コンセントが極端に少なかったり、朝食のバイキングは
驚くほどのメニーの少なさで、笑うしかなかった。
実は、旅行して感じたことは、自分の住む町の参考になる。
素晴らしいおもてなしを受ければ、真似してみようと思い、
その逆なら、反面教師として、これだけはなくそう、と思う。
今回参考になったのは、観光ガイドの知識の豊富さ。
2日目の企画されていた「オプショナルツアー」は、
案内をしてくれる観光ガイドさんの善し悪しで、
その地域のイメージが決まってしまうほど、大切な役目だ。
「昭和の名水百選」は全て回ってみました・・と言い、
ツアーに参加した人の土地にある「名水」を思い出しながら、
案内の説明にいれるなどして私たちを喜ばせた。
「立山黒部ジオパーク協会」の所属しているという彼が、
「ここ黒部の魅力は?」と訊ねた私に対する答えは、
「どこに行っても面白い話が出来る場所」
その答えどおり、バスの車窓から見える景色1つひとつに、
丁寧に説明してくれた。
自分の町のことだけでなく「伊豆・富士・箱根」の魅力を
伝えられる人にならなければなぁ。



2018年07月13日(金)
高低差 4,000m 水のめぐみ 次世代へ

昨年に引き続き「名水サミット」に参加している。
正式には「全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会」
場所は「富山県黒部市」、回数も32回を数えた。
私が気になったのは、昨年の開催都市「愛媛県西予市」が
今回の大雨被害で、多数の被害者を出し、
昨年、訪れたとき、大変お世話になった市長をはじめ、
西予市の人たちに会えなかったこと。
「昭和の名水百選」「平成の名水百選」(環境省選)に選ばれた
全国の市町村がこの団体を構成しているが、
「名水」と呼ばれるには、水がキレイだけではなく、
それなりに「水を活かしたまちづくり」が共通話題である。
だからこそ「水の恵み」に感謝するとともに、
「水の恐さ」も体験している、と言ってもいいのかも知れない。
今回訪れた「黒部扇状地湧水群」も、長い歴史の中で、
何度も何度も繰り返されてきた、黒部川の氾濫によって、
出来上がった扇状地であるからこそ、こうして選ばれている。
記録として、今回の大会テーマ
「高低差 4,000m 水のめぐみ 次世代へ」を残しておきたい。



2018年07月12日(木)
これって、旅行・研修ではなく修行ですね

バス旅行のお楽しみは、朝から飲めること、
そういう人もいるが、さすがに朝7時から・・は辛い。(笑)
座った場所によっては、パワーバランスを考えると
断ることはできない、自分のペースで飲むなんて無理。
しかし、それをどうかわしていくか、もまた面白いこと。
缶ビールを渡され、飲まないでいると、すかさず
「缶ビールは開けてなければ飲めないでしょう。
開け方を教えてあげる。こうして開けるんだよ」と
笑いながら「プシュ」とプルタブを開けてくる。(汗)
こちらも負けずに、言い返す。
「これって、旅行・研修ではなく修行ですね」と。
相手も酔っ払いながら「そう、修行だから・・」。
この会話を、笑いながら楽しめるかどうか、
こればっかりは、そういった人たちと信頼関係を築き、
少しずつ歳を重ねないと出来ない修業かも。
それにしても、約8時間のバス内宴会・・楽しかったな。
帰りを考えるとゾッとするけど・・(汗)



2018年07月11日(水)
下山イズム(ism)ですね

定年を間近に控えて、頑固になってきたのか、
自分の主張、流儀等を貫くことが増えてきた気がする。(汗)
それは、相手がどんなに目上の人でも、ダメなものはダメ、
おかしいことはおかしい、と突っぱねる行動が、
部下たちには、不思議に映るのかもしれない。
それを察してか、「下山イズム(ism)ですね」と言われた。
「イズム(ism)」とは、
1 主義。主張。学説。「イズムを異にする」「イズムにとらわれる」
2 多く固有名詞の下に付いて、特有な主義・流儀・傾向などの意を表す。
「早稲田イズム」「三菱イズム」
「イズム(ism)」と言われるほど、主張はしていないけど、(笑)
悪い習慣は、私の代で断ち切って次世代に手渡そう、とは思う。
そんな行動、発言が「下山イズム」と呼ばれるのなら、
それはありがたく受け入れて、貫き通していきたいな。
「イズム(ism)」は続けないと意味がないからなぁ。

PS.
明日から2泊3日で旅にでます。
いや、3日間、行方不明になりますので、宜しく。



2018年07月10日(火)
つながらないっていうのは、切ないね

書籍「長いお別れ」(中島京子著・文藝春秋刊・263頁)から。
認知症が少しずつ進む父親の変化を、娘はしっかり見つめていた。
初めは、お父さん、どうしちゃったの?、しっかりしてよ、とか、
こんな忙しいときにまったく、いい加減にしてよ、と思いながら、
接していたに違いない。
その接し方が、すこしずつ変わり始め、この病気に対して、
しっかりとした捉え方をしているな、と嬉しくなった。
「おそらくは、何か言いたいことがあって、
言えないもどかしさもあるだろうと想像するのだが、
まるで聞いたことのない言葉を繰り返す老人の前に、
何一つしてあげられなくて困っていると、
相手は悲しげに伝えることを諦め、あるいは忘れて、
ますますここではないどこかへ帰りたがってしまうのだ
ねぇ、お父さん。つながらないっていうのは、切ないね」
認知症という病気は、少しずつ記憶を失くして、
ゆっくりゆっくり遠ざかっていくから、
「長いお別れ」(ロンググッパイ)と呼ぶことを知った。
一番辛いのは、やっぱり本人なんだろうなぁ。



2018年07月09日(月)
「伝える施設」ではなく「伝わる施設」

観光地に行くと、今でも気になる「ビジターセンター」。(汗)
建物の基本コンセプトや展示内容をはじめ、いろいろな角度から、
この施設は「何を伝えたいのだろう?」を探りたくなる。
そんな話をしていたら、ある方から、アドバイスをいただいた。
確かに、建築する側としては「○○の魅力を伝える施設」という
表現を使いたくなるが、それはちょっと視点が違うのではないか、
「伝える」のが目的ではなく「伝わる」のが目的でなくてはならない。
「情報発信」を意識するようになった頃から、いつも念頭にあるのは、
「周知する」のではなく「届ける」という視点。
ターゲット(相手)に、伝えたいことがしっかり届いているか、
もし届いていないとしたら、それは、周りに対して、
情報発信しています、というアピールと、自己満足に過ぎない。
だから、施設に関しても「○○の魅力が伝わる施設」という視点、
確実に「伝わった」と確認できる何かが欲しい、という指摘。
まさに、私が悩んでいる1つの「情報発信下手」解決策かもしれない。



2018年07月08日(日)
肌の色は変えられません、だから前例になるしかないのです

映画「ドリーム」(セオドア・メルフィ監督)から。
1960年代の米ソの宇宙開発戦争を題材にしてはいるものの、
根底にあるのは「人種差別撤廃」のメッセージかな、と思う。
黒人・更に女性であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、
NASAの歴史的な偉業に、彼女たち3人の能力は不可欠だった。
自分たちでも、それを信じていたからこそ、どんな苦境にも
真っ向から立ち向かって、その扉をこじ開けた気がする。
黒人女性が、白人専用の学校に通うこすら許されなかった。
というより、そんな前例がなかった、というべきなのだろう。
でもNASAで働くためには、その学校で学ばなければならなかった。
そのために、州判事に詰め寄るシーンが印象に残っている。
「前例となることの重みは誰よりもご存知のはず。
宇宙に行ったアメリカ人もいなかった。
そして初の宇宙飛行士になったシェパードは、
前例をつくり名を残します。
肌の色は変えられません、だから前例になるしかないのです。
判事のお力が必要です」
その強い想いと信念が、判事の心を動かすことになる。
「前例になること」の大変さは、私も何度も経験しているが、
一度、経験してしまうと、それはそれで意外と楽しい。(笑)
「前例がない」と言われたら「それでは仕方ない」と諦めるか、
「前例になるしかない」と思えるか、それだけなんだよなぁ。