初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2017年06月03日(土)
日出る国と月昇る国の物語

映画「海難1890」(田中光敏監督)から。
冒頭、こんなフレーズで始まる。「1889年(明治22年)7月
日出る国と月昇る国の物語は、この小さな島で始まった」
題材となった「日本とトルコの友好関係」を考えると、
これはキーワードになるな、とメモしたが、
なかなかその言葉の意味が理解できなかった。
しかし、両国の国旗を眺めて、なるほど・・と納得をした。
国旗のマークが「日本は太陽」「トルコは三日月」。
この映画で、私は「トルコ」という国が好きになってしまった。
特に、私たちの記憶に新しい「1985年、イラン・イラク戦争」の時、
日本政府でも危険だと、救援機を送らなかったのに、
トルコ政府は、95年前に自国の民が日本国民に助けられたから、と
自分たちの危険を省みず、日本人215人を助けてくれた。
あの救出劇から約30年、もし同じようなことが起きたら、
現代の日本人は、困っているトルコ人に手を差し伸べられるだろうか。
最後に、こんな台詞もある。「人びとの真心が国を動かす」
そして、自国民より、他国(日本人)を助けなさい、と命じたトップに
「国民からの電話が鳴りやみません。この救出劇を誇りに思うと。
非難はひとつもありません」の報告がされる。
その報告を受けたトップが胸を張って、こう言う。
「そうか、私はそう言ってくれる国民を誇りに思う」と。
映画とわかっていても、カッコいいなぁ、この国のトップは。



2017年06月02日(金)
ひと息つきましょう

私が、疲れたなぁ、と思う頃に、タイミングよく
「ひと息つきましょう」とメッセージが届く。
正体は、Apple Watchの「呼吸」というアプリ。
画面を触ると、前回実施した日時とBPM(心拍数)が表示され、
私が「開始」の文字をタッチするのを待っている。
「静かに、自分の呼吸に意識を向けましょう」という
アドバイスメッセージ。
さらに「息を吸って」「息を吐いて」と続き、
手首に軽い振動を与えながら、呼吸のリズムを整えてくれる。
1分が終わると、BPMと共に「もう一度深呼吸」の表示も。
このデータが、iPhoneのヘルスケアのアプリに自動転送され、
私の健康データが蓄積されてくる。
この話は、また別の機会にするが、今回は「ひと息つきましょう」。
パソコン相手に仕事をすると、誰かが声を掛けない限り、
何時間でも画面とニラメッコ、ということもあり、
知らず知らずに、頭の中が煮詰まる。
そんな時に届く「ひと息つきましょう」というフレーズは、
Apple Watchの定期的な作業かもしれないが、妙に嬉しい。
庭師などの職人は、時折「一服」しながら、仕事の全体像を眺め、
進捗状況を確認、そんなことをしていたらしい。
「ひと息をつく」って、大事なんだな。



2017年06月01日(木)
今のうちに、出来るだけページをめくりたい

「最近、映画の一言が多くて、本の一言が少ないですね」という
メールをいただいた。
確かに、気になる一言に、書籍から引用した一言が減った。
しかし、本を読んでいないわけではなく、読書時間は、
確実に増えている。
ただ、最近の傾向として、以前読んで本棚にしまっておいた本を
読み直しているから、メモしながら読むことが減ったに過ぎない。
もちろん、読み直すことで、新しい発見もあり、
「気になる一言」で紹介したいフレーズも見つかるが、
今は、何も考えず、ただ読み込むことが楽しい。
歳を重ね、だんだん文字が読みづらくなってきたので、
今のうちに、出来るだけページをめくりたい、とも思う。
結局、スマホで書籍を読むことはせず、紙媒体の文庫本を手元に置き、
少しでも空いた時間があると、読みかけた部分に挟んだ栞を探って、
自分だけの世界に入り込む。
問題は、蒲団に入ってから本を開くと、1ページも進まず、
睡魔に負けて、爆睡してしまうことかな。



2017年05月31日(水)
2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ

映画「彼女と彼女の猫 Everything Flows」(坂本一也監督)から。
「新海誠監督コーナー」に置かれていたので、迷わず手にして
帰宅後、期待して鑑賞したら、なんと「原作」だけだった(汗)。
作品としては、あまりにも短いし、レビューを書くことも迷ったが、
せっかり、新海監督の縁で観ることになった作品なのだから、と
短いながら書き留めたメモを整理してみたら、
飼い猫「ダル」の気持ちを通じて、ペットの気持ちになれて、
18年間一緒に暮らし、数年前に他界した「愛犬」を思い出した。
飼い猫「ダル」は、こんな気持ちで毎日を過ごしている。(らしい)
「僕は僕の時間を生きている。彼女は彼女の時間を生きている。
だから2つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切なんだ」
このフレーズを読み返して、思わず涙腺が緩んでしまった。
家族の人間が働きに出かけ、1人(1匹)で帰りを待つペットたち。
こんな気持ちでいたなんて知っていたら、帰宅後にもっともっと
遊んであげればよかったなぁ、と感じてしまったからだ。
また、それはペットに限らず、家族でも同じことが言える。
朝早く出かけ、帰宅する夜まで、それぞれが別々の時間を過ごす。
だからこそ、夕食など一緒に過ごせる瞬間を大切にしなくては・・と
短いアニメ映画から教わった気がする。
感想とはズレているが、こういう鑑賞の仕方も悪くないなぁ。



2017年05月30日(火)
京都彩る「青もみじ」

地元紙の夕刊に「紅葉の名所をだとる」と特集記事を見つけた。
タイトルは「京都彩る『青もみじ』」。
キャッチコピーは「秋に劣らぬ絶景満喫」。
そのとおりだなぁ、とメモをした。
さらに、リードを読むと
「初夏から夏、京都を彩る『青もみじ』。モミジの青葉は
強い日差しを受けまぶしく緑に輝き、雨にぬれれば一層美しさを増す。
京の東、紅葉の名所を南から北へたどった。」とある。
私が「桜」より「モミジ」の方が好きだから、こう思うのかも知れないが
1年のうち、何度も楽しめるのはモミジだろう。
「もみじ」と入力し、漢字変換させると「紅葉」と表示されるが、
モミジの魅力は「紅葉」だけではないぞ、と不満に思っていたので、
この「青もみじ」という単語は、とても気に入った。
写真にすると、その鮮やかさがなかなか表現できず、
あまり見栄えしないが、実際には、モミジの葉が雨に濡れていたり、
そよ風に揺れていると、しばらく立ち止って深呼吸したくなる。
さて「柿田川公園の青もみじ」に会いに行ってこようっと。



2017年05月29日(月)
「牛の肩甲骨」ってどこ?

先日、34回目の結婚記念日に、焼肉を食べた。
せっかくだから、普段食べない肉を・・と考え、
メニューを眺めていたら「和牛ミスジ」という単語が
目に入り、これだ・・と思って解説を読んだら、
「肩甲骨の裏側の部位で一頭から2キロしか取れない
希少部位。キメの細かい肉質です」とある。
ますます、興味・関心欲が疼き、さっそく注文した。
味は、解説どおりで、とにかく柔らかかったのを覚えている。
その場で、スマホで調べたら「ゼラチン質が多く、うま味が濃厚。
肉の厚さで食感が変わる玄人向けな部位。
【別名】「ハゴイタ」「本三筋」「トップブレード」」とある。
しかし、しばらくして私の関心は「肉質」よりも「部位」に移った。
その疑問が「『牛の肩甲骨』ってどこ?」
ふたりで顔を見合わせて考えたが、わからなかった。(笑)
「肩(ウデ)の肩甲骨の内側に位置していてあまり動かない為に
非常に柔らかい部位」の解説でもわからないかもしれない。
(牛の肩がどこかわからないもの・・(汗))
それでも、次回からは知ったかぶりして「ミスジありますか?」って、
焼肉屋さんで店員さんに訊ねることにしよっと・・。
興味を持った方、是非、一度ご賞味を。



2017年05月28日(日)
僕は気付いた。ウソは身を滅ぼす

映画「フライト」(ロバート・ゼメキス監督)から。
主人公のパイロットが、アルコールを飲んで操縦しても、
旅客機墜落の危機を「背面飛行」という離れ業で乗り越え、
多くの乗客の命を救った。
このことが、犯罪者か英雄か、と問われる展開かと思いきや、
意外と、良心・ウソや神などにスポットが当たり、
監督がこの作品を通じて、私たちに何を伝えたかったのか、
ちょっとわかりにくかった。
気になる一言は「アル中をなおす人たちが集まる集会」で、
前に出て体験発表していた男性の発言メモ。
「ここに、アルコール中毒の人は?」(主人公以外は挙手)
「それを確認することが大切です。
それによって、本当の自分を自覚する。ウソをつくほど、
僕の人生はどんどんウソで塗り固められた。
僕は気付いた。ウソは身を滅ぼす、
ウソつきはここにいられない」と熱弁したシーンから。
そして、ラストシーン。
「まるで生涯のウソをつき切ったみたいだった。
それ以上、ウソはつけなかった」というように
「ウソ」という単語が飛びかったから、
「良心の呵責に耐えかねて」がピッタリの映画だった。

P.S.
作品冒頭、主人公の動きが気になった。
「スマホにかかって来た電話がうまくとれないシーン」
(搭乗しようとして)「タラップにつまずくシーン」
こんなことを、メモする私も私だけど・・。(汗)