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| 2017年01月28日(土) ■ |
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| ディレクターが終了と言うまで、カメラは回す |
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映画「マネーモンスター」(ジョディ・フォスター監督)から。 原題と同じ「マネーモンスター」は、テレビ番組名。 財テク・株情報を提供し、視聴者に稼いでもらう番組なのか、 それを信じて株を購入し、大損した若者が番組をジャックする。 その原因を探りながら、隠れた秘密を暴いていく。 ストーリー的には、そんなに目新しいものでもないが、 いつ爆発するかわからない爆弾がそばにある恐怖の中、 その事件の一部始終を撮影し続けたカメラマンが、 事件解決後に、インタビューに答えた台詞がカッコよかった。 「失礼、逃げられたのに、なぜ残ったんです?」 「ディレクターが終了と言うまで、カメラは回す」 映画だから、こんな台詞がサラッと言えるんだ、とも言えるが、゜ カメラマンのプロ意識を感じた台詞だった。 ディレクターとカメラマンの信頼関係こそ、良い番組を作るには 欠かせない要素であろう。 このインタビューシーンを作品のラストに加えたのは、 監督自らの意図だろうか、やはり気になるなぁ。
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| 2017年01月27日(金) ■ |
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| 「眺め」とは、若い人がみるべきなのだろう。 |
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映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」 (リチャード・ロンクレイン監督)から。 ニューヨークのアパート最上階に住む主人公の老夫婦。 エレベータがないため、辛くなってきたのを妻が気遣い、 売りに出すことにしたのだが、どうしても名残惜しい。 そんな自分を納得させるために、 夫役のモーガン・フリーマンが呟くシーンがある。 「どんなにバカらしくみえても、我が家以上の眺めはない。 だがおそらく、必要な眺めは見尽くした。 『眺め』とは、若い人がみるべきなのだろう」と。 画家の役らしい台詞だな、とメモをした。 自分たち夫婦は、結婚当初から40年この景色を眺めてきた。 2人の想い出がつまった風景は、何事にも変えがたい。 しかしこの素晴らしい眺めを、自分たちだけで楽しむには もう充分、歳を重ねてきた。 ここらで、この「眺め」を若い人たちに譲ろう・・ そして、何かに気付き、前に進んで欲しい、 そんな気持ちが伝わってくる台詞であった気がする。 いつまでも「特等席」を独り占めするのではなく、 この素晴らしい環境を、次の世代に繋げたいと感じる、 その懐の広さが気に入った。 久しぶりに、ホッとさせられる作品であったなぁ。
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| 2017年01月26日(木) ■ |
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| この「ちょっとした」と言う言葉を捨てた |
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書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。 昨日紹介した、彼女のエッセイ集だが、もう1つ残したい。 季節の変わり目、なぜか、部屋の片付けをしたくなる。 また、PCの中に残された文書などの雑文も削除したい。 そう思うのだが、なかなか「断捨離」が出来ない私に、 彼女のエッセイは、なるほど・・と気付かせてくれた。 「捨てようとする際、ある言葉が頭をよぎるのである。 『ちょっとした』だ。 『これ、ちょっした小物を入れるのに使えるかも』 『ちょっとした旅行に使えそうだわ』 ないよ。ちょっとしたシチュエーションなんてないよ。 私はまず、この『ちょっとした』と言う言葉を捨てた。 そうすると、とても気持ちがよかったのである。」 この感覚が、とても好きだし、実際に試してみたら、 意外とスムーズに捨てられることがわかった。 片付けのテクニックや、整理整頓のハウツー本ではなく、 西加奈子さんのエッセイを読んで、片付くなんて面白い。 文字好きには、どんなアドバイスよりもわかりやすかった。
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| 2017年01月25日(水) ■ |
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| 成功の美酒に酔う、という言葉を知っているのにだ |
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書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。 さすが、と言うべきが、当然、と言うべきか迷ったが、 彼女の作品は小説でハマり、読み続けているうちに、 エッセイにまで辿り着いた。(笑) もちろん表現技術は雲泥の差があるが、気になる視点は、 私の感覚と似ているなぁ、と身近に感じて一気に読み終えた。 ある文筆家にこう言われた・・と綴っている。 「"濡れた"という言葉を頭につけると、 なんでもいやらしくなるのだ。やってみろ』と言った。 濡れた短歌、と言ってみた。本当だ、すごくいやらしかった。 濡れた体は、普通にいやらしいだけだ」 たぶん、私もいろいろ試してみて、本当だ、と大喜びをする。 また「いつか肴に」というフレーズにも反応している。 「『失敗しても、いつかそれを肴に酒を飲もう』という言葉に 助けられてきたのだった。 成功の美酒に酔う、という言葉を知っているのにだ」 これまた、私も「酒の肴に・・」と頻繁に口にする。 そして最後に、ちょっとひねりを加えて、にやっとさせるから、 もう楽しくて仕方がない。 彼女のエッセイをもっともっと、出来ることなら毎日読みたい。 もしかしたらだけど「川柳」も得意かもな。
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| 2017年01月24日(火) ■ |
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| 子どもや孫が、何十年後に発見したらどう思うかな |
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S.N.S花盛りの現代、各々が記者となり、毎日もの凄い量の記事が インターネット上にアップされ続けている。 このインターネットという、情報検索・発信システムが、 これから先、どれほど続くのかは予想できないが、 私が怖いのは、自分は削除したつもりでも、どこかに記録が残り、 何十年も放置されるということ。 例えば、個人の公開範囲が「友達限定」であったとしても、 その友達にシェアされたりすれば、全国に向けて、 いや全世界に向けて、プライベート情報を発信していることに 変わりない、といつも思っているのだが・・。 一番、気になっているのは、子どもや孫の記事や写真を、 可愛いでしょ?とばかり、全国に向けて投稿していること。 撮影場所や撮影時間など、いろいろな情報が記録されている 写真投稿は、犯罪者にとっては、とてもありがたい情報となるし、 もっと気になっているのは、投稿されている子どもや孫が、 何十年後に(その投稿を)発見したらどう思うかな、 ということである。 彼らの知らないところで、自分の赤ちゃん時代の写真などが、 世界に向けて発信されていることに、違和感を覚えてしまった。 自分の写真なら、まだ諦めがつくけれど・・ 子どもや孫たちの肖像権は、どうなるんだろうって。 考え過ぎかもしれないが、ネットは便利だけど怖いものでもある。
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| 2017年01月23日(月) ■ |
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| 予測不能な人間でいたいのだ。 |
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書籍「ドナルド・トランプ全語録」 (手嶋龍一監修・セプン&アイ出版刊・189頁)から。 第45代アメリカ合衆国大統領となった彼が、 どんな人間なのか、誰もが気になるところだが、 私は、彼の発した言葉を少しずつメモしていたら、なんと コンビニで、この本を見つけて、衝動買いをしてしまった。 そして、一気に読み終えた感想は、私を驚かせている。 なんと「やばい、何度も頷いてしまった」だったから。 暴言王なのか、戦略家なのか、まだまだ分からないけれど、 大統領選の予備選、本戦と勝ち抜いた事実だけは残っている。 本当に「ウツケ」なのか、これも「演技」なのか、 私たち日本人が大好きな戦国武将「織田信長」の匂いがする。 彼の残虐性を嫌う人もいるが、秀吉、家康よりも人間味があり、 好きだと言う人もいる。(汗) 私たちは、「大統領という枠」に入り切らない型破りな人物に、 行動が読めないから「危険」とレッテルを貼っている気もするし、 本当に、まだまだ判断を下すには情報が少なすぎる。 もし、このトランプ語録から、1つピックアップするとしたら 「私は自分がしていること、考えていることを、 人々に把握されることを好まない。予測不能な人間でいたいのだ。」 今の彼の発言、行動の元は、この考え方だな、きっと。
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| 2017年01月22日(日) ■ |
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| 「おまえ達」ではなく「おまえ」が大切なんだ |
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映画「日本一幸せな従業員をつくる! ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦」(岩崎靖子監督)から。 1時間半に渡り、総支配人(GM)柴田秋雄氏の講演を拝聴した、 そんな感じで、メモが溢れた。 会社(リーダー)が従業員(スタッフ)を守り、 会社に大切にされていると感じた従業員が会社を守る。 その関係があるからこそ、お客も温かいおもてなしを感じ、 ホテルの応援団が、どんどん増えていったに違いない。 多くのメモから、私が選んだのは、総支配人の一言。 「『おまえ達』ではなく『おまえ』が大切なんだ」 スタッフは、きっとこう感じているに違いない。 「(彼は)ひとりひとりを、ちゃんと見ていてくれる」と。 これって、とても大切なことだな、とつくづく思う。 中間管理職の私にとって、上司からはこう言われたいし、 部下にはこう伝えたい、と感じるからだ。 「みんな」とか「あなたたち」といった、複数の単語ではなく、 「あなた」「おまえ」「(名前)」が大切なんだ、必要なんだ、 そう言われたら、やっぱり頑張ってしまいそうだから。 作品冒頭、こんなフレーズから始まる。 「なぜか何度も来たくなる場所」とナレーターが呟いたあと、 「どうも従業員に秘密があるらしい」・・なるほどなぁ。
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