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しもさんの「気になる一言」
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2016年10月22日(土)
「急いで、早くやって」「もっとペースを上げて」

映画「ルーム」(レニー・アブラハムソン監督)から。
生まれてから5年間、一度も監禁された「へや」(Room)から
出たことがない男の子が、なんとか脱出し外の世界に触れた。
その驚きは、私たちが何気なく生活をしている世界を、
とても冷静に観ている気がした。
「へや」はとても狭く「自由」という言葉は知らずに育ったが、
その分、いろいろ考える時間がたっぷりあったのだろう。
彼は、初めて目にした、外の「世界」をこう表現している。
「いろいろなことがドンドン起きて止まらない。
『世界』は、明るさや暑さがずっと同じじゃなくて・・
目に見えない菌が、フワフワしてる。」と。
さらに「『世界』はとても広いところだ。だから、時間が少ない。
バターみたいに薄くのびてるから、みんなこう言う。
『急いで、早くやって』『もっとペースを上げて』」。
私たちが、何の疑いもなく生活している「世界」は、
本当に「忙しい」。
のんびり過ごそうものなら、何を言われるかわからないけど、
せっかく、この作品の彼の台詞で気付いたのだから、
たまには「時間って長いな」と感じることをしたいな。



2016年10月21日(金)
姉妹町交流、復活の予感がするね

昭和54年、全国に「清水町」という名前をもつ4つの自治体
(北海道清水町・福井県清水町・和歌山県清水町・静岡県清水町)が、
姉妹縁組を結び、行政だけでなく、数多くの民間交流を続けていた。
その後、平成の大合併で、福井県と和歌山県の清水町が、近隣と合併し、
「清水町」という自治体がなくなり、縁組解消となった。
しかし、今年の「台風10号」が、北海道清水町を襲い、
予想以上の壊滅的な被害を被ったのは記憶に新しい。
私のところへも、今でも北海道清水町民と交流を続けている多くの方々から、
「義援金以外でも、なにか復興支援をしたい」という声が寄せられ、
これからしばらく、わが町のイベントで「災害支援コーナー」を設け、
北海道清水町の特産品、農作物などを販売することに決まった。
購入することで、少しでも復興支援に繋がれば・・という、
北海道清水町好きの町民が、ボランティアで手伝ってくれることになった。
以前、わが町の姉妹町担当で、何度も北海道を訪れた役場OBとか、
町民ツアーで「北海道清水町」を訪れたことのある人たち、
さらには、文化交流・スポーツ交流・経済交流・小中学生交流などで、
想い出がある人たちは、気持ちよく引き受けてくれた。
彼らが口を揃えて私に言った台詞「姉妹町交流、復活の予感がするね」は
これからの「民間交流」を期待させてくれる一言になった。
それが、大きな輪になっていく手伝いをすることがしたいな。
静岡県清水町のふるさと納税返礼品が、北海道清水町の特産品でもいい。



2016年10月20日(木)
ツイッターで呟くこと、やっと見つけました

ネットで自分の気持ちを書き始めて、20年近くになる。
その間に、メルマガやSNSなど、発信方法は変わってきたが、
文字だけの日記にこだわっている。
時には、誤解を受けたり、異論・反論を受けたりもしたが、
それはそれで、自分と違った意見の人がいることを受け入れ、
こうして今でも書き続けていられることに、感謝したい。
ただし「ネット社会」と簡単に言っても、その役割や表現方法、
公開範囲により、使い分けが難しいのも事実である。
私が困っていたのは「ツィッター」での呟き。
いろいろなことを試してみたが、全国、全世界に向けて、
わざわざ呟くことが見つからず、諦めていたら、
ある方から、こんなアドバイスをいただいた。
「しもさんの場合は「気になる一言」から外れたメモとか
台詞とか、フレーズなんて、こんなネタから選んで書いています、
というのを、呟いたらどうですか?」と。
確かに、それなら呟けそうだな、と数日前から試しているが、
気負うこともなく、毎日書かなければ、というプレッシャーもなく、
そのネタいただき、という「メモ代わり」に呟くのには向いている。
だから、アドバイスいただいた方に、お礼のメールをした。
「おかげ様で、ツイッターで呟くこと、やっと見つけました」と。
へぇ〜、こうしてネタを拾い、あの「気になる一言」になるのか、と
その過程を面白がってくれると嬉しいな。



2016年10月19日(水)
3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします

映画「三人の妻への手紙」
(ジョセフ・L・マンキウィッツ監督)から。
「手紙・Letter」というキーワードだけで選んだから
1949年製作、劇場公開日1950年5月9日と知って驚いた。
3人の若妻に届いた、親友アディからの手紙の一部。
「3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします」
この意味深な手紙は、思い当たることがある3人にとって、
不安と焦燥が入りまじる。
相手が自分の夫ではないか、という疑心暗鬼で帰宅して、
夫の姿を確認したところで、ほっと一息をつくのだが・・。
私の推理は、親友・アディの一人芝居、というもの。
最近、親友3人の夫婦仲がうまくいってないのを知って、
自分が街を去りながら、この強烈なメッセージを出すことで、
彼女たちが、心配することもお見通し。
そのうえで、駆け落ち相手が自分の夫でなかったことを知り、
彼女らが、自分の夫に対して、愛情を取り戻し、
以前のように、夫婦仲が良くなるのを望んでいた。
それは、ナレーションにしか登場しない魅力的な女性「アディ」が、
この事件後、仲良くなった3組の夫婦を眺めながら、ラストで
「やれやれ おやすみ 皆さん」と呟くシーンが印象的だったから。
もう一度、観たいと思わせてくれた60年以上前の作品である。



2016年10月18日(火)
「やり直し」はできないけど「出直し」はできる

ラジオから流れてきた、俳優・石田純一さんの台詞。
「不倫は文化だ」と発言したと騒がれたり、
「東京都知事選出馬」など、問題を起こすイメージがあるが、
今回は、やや真面目な声で、トークしていた。(笑)
最近の生き方の考え方として、貫いているのは、
「『やり直し』はできないけど『出直し』はできる」だとか。
一度きりの人生、やり直しはできないけど、
間違った選択を改めて、途中からやり直すことを「出直す」、
私はそう考えている。
一度失敗したら、もう人生は終わりではなく、
その失敗を繰り返さないように、そこからやり直す。
ただし「出直し」は、本人の気持ちだけではうまくいかない、
その「出直し」を、周りが認めることも大切だからだ。
「応援・支援」はしなくても「温かく見守る」、
それだけで「出直し」はスタートできる。



2016年10月17日(月)
地域の付加価値が増していくこと


10月2日からスタートした、地域通貨「ゆうすいポイント」
全国的に「先駆性」が認められた事業として、
予想以上に各方面から注目を浴びている。
なぜ、注目されているのか、私なりに考えていたところ、
その答えを、委託業者の会社概要パンフレットに見つけた。
この会社は「そこに暮らす 楽しさ、誇らしさ。」を軸に、
地域活性化につながる、いろいろな事業を提案している。
そして、その「地域活性化」について、こう記してあった。
「地域活性化とは『地域の付加価値が増していくこと』」
このポイント制度導入で「清水町」という地域に住む町民が、
「楽しい、誇らしい」という付加価値を感じてもらう、
そこに、このシステムの先駆性があると私は感じている。
「地域のコミュニティが元気で、地域の経済は循環していて、
何よりもそこで暮らす人たちや、そこにやってくる人たちが、
その地域を楽しみ、誇れるような状態であることが、
『地域が活性化している』と私たちは考えます」と書かれた
パンフレットを眺め、気付いたことは、
「清水町での暮らしが、いまよりもちょっと楽しく、
いまよりもちょっと誇らしくなる。そんな地域をめざす」が
私たち行政に与えられた役割ということだった。



2016年10月16日(日)
感受性を活かした記憶術

映画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」(佐藤信介監督)から。
実は、取り上げたいキーワードが2つあった。
1つは「シナプス結合」
「間違ったことを繰り返し学習させられると、
しだいにそれを正しいと思い込んでしまう。
つまり正しいことを間違えだと逆の判断をしてしまう」ということ。
これは鑑定に限らず、普段の何気ない私たちの生活にも潜んでいる、
学習方法だと言えるから。
特にネット全盛の時代、その情報が正しい、正しくないの判断をせず、
繰り返し、間違ったことを学習している可能性があるからだ。
もう1つは「感受性を活かした記憶術」
「暗記することをイメージして、感動して覚える」らしい。
「喜怒哀楽・・どれか強い感情とセットにして記憶するみたいな」
「匂いとか嗅いで泣く・・みたいな・・」と曖昧な表現であるが、
感情や五感を利用して鮮明に記憶する、という発想が面白い。
それを思い出すまでに、時間がかかるかもしれないが、
一度、思い浮かんだら、芋づる式に記憶が甦ってくるのも事実。
昔から「メモリー・ペグ」と呼ばれる、この記憶術に興味があったが、
覚え書き程度の記憶と考えていたら、綾瀬はるかさん演じる主人公、
万能鑑定士・凜田莉子さんは、語学(フランス語)もこれで習得した、
それも、短時間で。(汗)
もちろん設定に無理があるけれど、それを差し引いても、
面白い記憶術だな、とメモをした。