
|
 |
| 2016年10月08日(土) ■ |
 |
| 「思い出」と「妄想」は、無関係代名詞。 |
 |
映画「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)から。 う〜ん、作品としては・・が鑑賞後の感想だった。 女優・吉永小百合さんのファンにとっては、 役柄がどんな設定であろうが、満足なのかもしれないが。 そんな状況ではあるが、メモした台詞の中から選ぶとすれば、 「肩を壊さなければ、甲子園に行けた」とか 「昔、俺、学級委員だった」と、事実無根の妄想を口にする 阿部寛さん演ずる「浩司」に、恩師が笑いながら呟いた台詞。 「はぁ?」と、ややオーバーアクションで振り返り、 「君ね『思い出』と『妄想』は、無関係代名詞。 つまり、Whoとwhichの関係、わかる?understand?」、 と続けた。(その意味すら分からなかったが・・) 教え子をからかいながら、さすが学校の先生らしい教え方で その表現が光った。 「関係代名詞」という単語、意味は忘れてしまったが、 一番苦手だった英語の表現として、記憶に残っている。 単に「思い出」と「妄想」とを、ごちゃごちゃにするな、 それとこれは、まったくの無関係だ、の表現でいいのに、 敢えて「無関係代名詞」という、意味不明の単語を使う。 私も、今度、使わせてもらおうっと。
P.S. 作品中「〜青年団フォーク愛好会のみなさんでした」の紹介で、 ど田舎のステージで歌を披露するグループが、上手すぎた。 メンバーをエンドロールで確認したら、 「杉田次郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃」 上手いわけだよなぁ、これだけ揃えば。(笑)
|
| 2016年10月07日(金) ■ |
 |
| 親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい |
 |
書籍「金色の流れの中で」 (中村真里子著・新日本出版社刊・206頁)から。 未来からタイムスリップしてきた「和也」が、 主人公の女の子に「戦争」について話すシーンがある。 その視点は、今まで私が気付かなかったことであり、 けっこうインパクトのある言葉だったと思う。 「戦争がなければたくさんの人が死なずにすんだ。」 これは、誰もが考え付くことだが、続けてこう言う。 「ってことは、たくさんの人が人殺しにならずに済んだはずなんだ」 人がこの世に生を受けて、戦争だから仕方がない、という理由で、 「人殺し」という体験をする。 それが、どんなに辛いことなのか、私には想像がつかない。 さらに物語後半、「人殺し」の視点はその子供たちにまで及ぶ。 「親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい」 人を殺したことのある親を持つ、こどもの複雑な心境、が、 さらに私の頭の中をかく乱してしまった。 辛い思いをするのは、戦っている男たちだけではない。 人を殺した「息子」「夫」「父親」の家族って、 戦争に対する考え方が、私たちとは違うんだろうなぁ。
|
| 2016年10月06日(木) ■ |
 |
| 定住してくれた人にアンケートを取る |
 |
講師「神南臣之輔」氏(販促アドバイザー) 演題「『A4』1枚アンケートで利益を5倍にする方法」から。 沼津信用金庫主催の「ビジネス塾」カリキュラムの一つであった。 仕事柄、私も長年、各分野でアンケートやチラシを作ってきたが、 こんな素晴らしいノウハウがあったのか、という驚きと、 もっと早く知りたかったな、と感じることばかりである。(汗) たぶん、一回では紹介しきれないほど、気付きが多かった。 逆を言うと、今までなんと無駄なことをしていたんだろう、という 焦りにも似た感情が浮かんできた。 それほど「チラシづくりの基本中の基本」が詰まっている。 アンケートを「バックデータ」にしてつくる「チラシ」には、 ターゲットの明確化、そのターゲットの琴線に触れるフレーズ、 そして、説得力ある体験談・・など、どれも「作成者の考え」を チラシに盛り込むことをしない。 すべて「アンケート」の回答をデータにして作成する。 これって最近、聴講する機会の多い「マネジメント」と同じ話だと、 気付いたのは、つい最近のこと。 「顧客の満足」という言葉を、言い換えたにすぎないこと、だと。 「マーケティング」も「ターゲッティング」も・・。 書籍・映画「もしドラ」でメモした言葉が、そのまま使える。 アンケートは「買ってくれない人」や「買ってくれそうな人」ではなく、 実際に「購入してくれた人に取る」、これに尽きる。 私たち業界の場合「定住してくれた人にアンケートを取る」だな。 どうしてこんなことに、気付かなかったんだろう・・(汗)
|
| 2016年10月05日(水) ■ |
 |
| 飾り壷さ・・だが、空じゃない。 |
 |
映画「しあわせの雨傘」(フランソワ・オゾン監督)から。 冒頭のリスの交尾シーン、何度か登場するセックスシーンが、 妙にリアルで、ちょっと下品だったなぁ・・が第一印象。 カトリーヌ・ドヌーブ扮する「セザンヌ」着用の 赤のジャージと青のジャージは、何を意味するのかさえ不明だった。 メモした台詞は少なかったけれど、 作品中に何度も登場する「飾り壷」という単語が引っ掛かった。 「ママみたいにはなりたくない。『飾り壷』には」と、娘が母に言う。 同じ単語を、日本版の予告編では「お飾りの妻」と訳していたから、 ただ、そこにいればいいだけの(役に立たない)存在として、 お気楽なブルジョア主婦を位置づけているのはわかる。 最後には、選挙に当選してハツラツと演説している彼女を テレビで観ながら、夫・娘がこんな会話をする。 「飾り壷、と思っていた」「飾り壷さ・・だが、空じゃない」 外見は「飾り壷」のように見栄えがよく、誰にも羨ましがられ、 さらにモノを収納できる本来の壷としての役割も果たせる、 きっと「役に立つ」という意味の「・・だが、空じゃない」と続く。 彼女にとって、最高の褒め言葉としてメモをした。
|
| 2016年10月04日(火) ■ |
 |
| 「まちを元気にする魔法のカード」です |
 |
10月2日からスタートした、 わが町限定の「地域通貨」(ゆうすいポイント)は、 初日1,000枚超えの配布があり、嬉しい悲鳴となった。 駅もない、商店街もない、小さな町で行うポイント制度は、 官民連携事業として採択され、行政が、公共施設の来館や 講座・教室・イベント参加、さらにはボランティア活動でも ポイントを付与して、町民には貯める楽しさを味わいながら、 元気よく、町の中へと飛び出してもらう。 (「ゆうすいポイント」加盟店も100円=1ポイントで付与) そのポイント(1ポイント=1円)を使えるのは、 町内限定の加盟店のみだから、どこで使えるのか、 町民の興味関心は「貯める」「使う」の両方に向いている。 最近、このカードのことを訊かれることが多いが、 まずは手短に、こう答えることにしている。 「『まちを元気にする魔法のカード』です」 「町民参加型」は、なにもイベントばかりではない。 ゆうすいポイントカードを持った人は、知らぬ間に わが町のまちづくりの賑わいに参加していることとなる。(笑) 自分の行動が、まちを元気にすることとなるなんて、 「なんとなく 楽しそうだね 清水町。」の戦略通りだな。
|
| 2016年10月03日(月) ■ |
 |
| 選択肢は多いと思われるけど・・正しい指し手は1つだけ |
 |
映画「完全なるチェックメイト」(エドワード・ズウィック監督)から。 これもまた「Based on a true story」(事実に基づく物語)。 「伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を 映画化した伝記ドラマ」らしい。(汗) 日米冷戦の時代「盤上の第三次世界大戦」と称された、 ソ連とアメリカ、国の威信を掛けて・・と周りは囃し立てるが 主人公は、チェスは「2人がボードに向かい指し合うだけ」と表現、 時には「これは俺の戦いだ」と大声を出し、周囲が騒げば騒ぐほど、 どんどん孤独になっていく姿が痛々しい。 チェスの奥深さを「4手進めば、3000億もの可能性を考える。 1ゲーム40手数以上なら銀河の星の数だ」と例える人がいても、 彼は「すべては理論と記憶なんだよ。 選択肢は多いと思われるけど・・正しい指し手は1つだけ。 他に行きつく場所はない」と、シンプルさを強調する。 さらに「チェスは、真実を探求するゲームだ。 だから、私は真実を求めている」とも。 その思考の違いが「こんな手があったのか」と賞賛される 「神の1手」を生んだのだろう。 複雑になればなるほど、答えはシンプルの中にある。 そんな感じなのかもしれない。 私たち人生にも多くの選択肢があるけれど、正しい選択は1つ。 だから難しく考えない方がいい、という監督からのメッセージかも。 もう少し「完全なるチェックメイト」(将棋でいえば『王手』)に、 的を絞って欲しかったな。
|
| 2016年10月02日(日) ■ |
 |
| 「富士山の伏流水」とは言わない。 |
 |
講師「長谷川達也」氏(山梨富士山科学研究所・所員) 演題「富士山の恵としての水」から。 山梨富士山科学研究所主催「富士山講座」の4回目(2)。 「いろはす」は、全国で生産しているが、場所により 「硬度」が全て違う、というトリビアからはじまり、 「湧水は掘らないから、地下水ではない」という水道の統計、 全国の水道料金(10㎥使用料金)(平成26年4月現在)の比較、 なんと「3000円以上」の差があることを知って驚いた。 その中で、えっ?と感じたのは「伏流水」の定義。 なんでも「伏流水」とは「川がそばにある」、 だから「山の伏流水」はないはず、という説明だった。 辞書によると「本来の地下水とは異なり、河道の付近に存在して 河川の流水の変動に直接影響されるものをいう」とある。 「富士山の地下水は、流れているから「伏流水」と呼ぶのかも」 と言いながらも「用語としては、正しくない」と言い切った。 私たちが、柿田川について、何気なく説明する言葉の一つに 「富士山からの伏流水」というフレーズがあるが、 これからも多くの人に説明する機会があるのだから、 意識して「伏流水」という単語は使わないようにしようっと。 このことを知っただけでも「柿田川」の説明に使えるから、 山梨県まで勉強に足を運んだ意味があるなぁ。
|
|