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| 2016年09月17日(土) ■ |
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| たった一泊なのに、荷物が重たい(汗) |
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京都一泊の家族旅行、今回は何かが違った。 簡単に言えば「たった一泊なのに、荷物が重たい(汗)」 以前は、女性陣の洋服や化粧道具の多さと重たさに、 たった一泊なのに・・と愚痴をこぼしていた私だけれど、 今回は、私の持ち物の多さと重たさが、自分を苦しめていた。 洋服は、着替えも含めて、相変わらず少ないけれど、 「デジカメ」「スマホ」「Apple Watch」といった、 充電を必要とするデジタル機器が増えたためである。 (さらに「充電バッテリー」も持参したから、よけいに増えた) もちろん、割り切って、電池が切れたら切れたで諦める、 そう考えられればいいのだが、私の性格だとそうはいかない。 帰宅後の、写真や動画編集の楽しみを考えたら、 電池切れだけは、悔いが残りそうだから、万全の準備を整える。 あれもこれも・・と鞄に詰め込んだら、けっこう膨らんだ。(汗) さらに、京都往復の新幹線は、ちょっと奮発してグリーン席、 当然、車内でゆっくりで読むために、読みかけの本、数冊持参。 これでは、思いっきり膨らんでしまうのも、仕方がない。 こういった場面で、妥協出来ない性格は、困ったものだ。 それなのに、国宝・重要文化財は、ほとんど「撮影禁止」だから、 スマホは「道案内」「乗換え案内」「ポケモンGO!」にしか 使い道がなかったなぁ、とほほ。
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| 2016年09月16日(金) ■ |
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| そうだ 京都は、今だ。 |
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ちょっと遅めの「夏休み(厚生休暇)」をとり、 家族で、2年ぶりの京都旅行へ出かけた。 周囲からは「『そうだ、京都へ行こう。』ですね」と、 声を掛けられたが、実は「そうだ 京都、行こう。」だよ、と 正しいフレーズを紹介したかったが、思いとどまった。(汗) あまりに有名な「そうだ 京都、行こう。」は JR東海が1993年 から実施しているキャンペーンだが、 今年から、新シリーズが始まったことを知っていたからだ。 新シリーズは「そうだ 京都は、今だ。」 このシリーズでは、京都の文化・芸術に焦点を当てた展開らしい。 ネットで調べたら、そのコンセプトは 「京都という場所で本物の文化・芸術に触れるという、 今しか味わえない特別な価値を『そうだ 京都は、今だ。』の キャッチコピーと共に、お伝えしてまいります」とある。 観光担当課長としては、まずはその「今」を体験しなくては、と 京都の特別な価値を楽しむことにした。 家族でも、何度か足を運んでいる京都だから、今回の目的は、 「京都国立博物館に管理寄託されている『花鳥図』が、 創建450年を記念して、特別公開中の大徳寺聚光院『室中之間』に 一年だけ里帰り。まさに『今』しか味わえない京都」であった。 襖は、展示されるものではなく、家の一部として使われてこそ、 作者の意図や遊び心が伝わる気がした。 これからも、本物の文化・芸術に触れる機会を増やしたい、 歳を重ねるたびに思う、京都旅行である。
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| 2016年09月15日(木) ■ |
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| 地球は月がないとダメらしいよ。 |
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映画「信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)」(松山博昭監督)から。 本物の織田信長は、未来からタイムスリップしてきた高校生に、 「信長」として生きることを任せ、自分は「明智光秀」として生きる。 そしてご存知「本能寺の変」で、入れ替わる。 同名のコミックを読んでいない私は、面白い発想だなぁ、と メモを取りながら、私たちの習った歴史と比べての鑑賞となった。 (「本能寺の変」で織田信長が、明智光秀の謀反で死ぬことを、 知らない高校生がいるの?という突っ込みは入れたかったけど(笑)) 本物の信長が、入れ替わった高校生に呟くシーンがある。 「お主は太陽のような男だな。 皆がお主のまわりにいて、お主がその全てのものを照らしておる。 家臣や民や、そして帰蝶(濃姫)。わしは、お主が太陽ならば、 わしはさしずめ夜空に浮かぶ月、この程度の輝きで精一杯だ」と。 それを受けて、高校生が言い返す。 「でもさぁ、難しいことはよくわかんないけど」と前置きをして、 「地球は月がないとダメらしいよ。太陽も必要だけど、 この世界は月がないと、うまく回らないんだってさ。 なんだっけかなぁ、自転とかなんとか・・ だから、どっちがどうとかじゃなくてさ、 この世界にはどっちも必要なんだよ。」と。 ただ、そうした役割を演じているだけで・・と考えられれば、 誰と比較することもなく、世の中、こんなに楽しいことはない。 監督が私たちに伝えたかったのは、この会話かなぁ。 親子でも、夫婦でも、管理職と部下でも、この関係が大事だな。
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| 2016年09月14日(水) ■ |
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| (一人になると)匂いが恋しくなるものなの |
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映画「惑う After the Rain」(林弘樹監督)から。 以前、紹介した作品であるが、母親役の女優・宮崎美子さんが、 嫁入り前日の娘(佐藤仁美さん)に、これから迎える 夫婦生活について話す場面が印象に残った。 夫が生前着ていた「ハンテン」を、愛用していたからを理由に お棺の中に入れたことを悔やむシーンである。 「(一人になると)匂いが恋しくなるものなの」と、 匂いの沁みついた衣装に顔をうずめる回想場面は、切なくなった。 そして「彼とはよく話しなさい。何でもいいから、沢山話す。 匂いは消えちゃうけど、声は消えないから」と娘に諭す。 たしかに、現代の技術でも「声」は録音で保存できるけれど、 「匂い」は、なかなか残すことが難しい。 ただ消えるのではなく、記憶が弱まるだけで、 何かの拍子に嗅いだ瞬間、鮮明に思い出せるのは「匂い」であり、 五感の中で一番刺激的、匂いフェチの私は、そう思う。(汗) それは、もう何十年も前に他界した父親と、 小さいころ一緒に入った「お風呂の入浴剤」の匂いだったりする。 どうして、こんなに記憶能力が強いのだろうか。
P.S. しもさんって「匂いフェチ」なんだ、という突っ込みは不要です。
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| 2016年09月13日(火) ■ |
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| 黙って応援するというのはブラジル人にとって大きな挑戦だ |
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パラリンピックの場合、音を頼りに戦う種目も多く、 応援の方法も、オリンピックとは違い、戸惑っているようだ。 5人制サッカー(ブラインドサッカー)や、ゴールボールなど、 大声援が原因で、チャンスを逃したり、ピンチを招いたりする。 そんな様子を、ブラジルの地元メディアが語った。 「黙って応援するというのはブラジル人にとって大きな挑戦だ」 パラリンピックでは、大歓声が試合に影響することを認識し、 大きな声を出し声を掛けることだけが「応援」することではない、 静かに見守る応援の方法を、私たちは磨きをかけるべきだろう。 日本なら「手を合わせてお祈りする」といった形が文化だから、 4年後は、たぶん、驚くほど静かな環境で試合が出来るはずだ。 それこそ「東京パラリンピック出場のアスリート」に対して、 本当の意味の「おもてなし」になるに違いない。 「観客のルールとマナー」が試されている大会とも言える。 ブラジル人の観客も、静かな応援に「挑戦」して欲しい。 なんでも、大きい声を出して騒げばいいんじゃないってことに、 ブラジル人が気付いて、少しでも実践出来れば、 国民としての成長が認められ、国としての評価が高まるに違いない。 しいては、ブラジルの治安安定につながるかもしれないし・・。
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| 2016年09月12日(月) ■ |
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| 人間、生まれてきたかいがないじゃないか |
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日本プロ野球の広島カープを、25年ぶりにリーグ優勝へ導いた 緒方孝市監督の紹介を、優勝翌日(9.11)朝刊で見つけた。 今期、(私の予想に反して(汗))圧倒的な強さで勝ち続けた影には、 指揮官である監督の生き方、心構えがあると考えていたので、 彼がどんな気持ちで、毎試合臨んでいたのか、知りたかったから。 なんとそれは、卒業アルバムの寄せ書きに書いたメッセージだった。 彼は、山本有三の小説「路傍の石」の一節を書いたらしい。 「たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、 ほんとうに生かさなかったら、 人間、生まれてきたかいがないじゃないか」 なるほど、この気持ちを選手たちに浸透させたのか、と理解できた。 黒田投手や新井選手のベテラン勢から、若手選手まで、 自分がこの世に生きてきた意味を、考えさせたのかもしれない。 前年に比べて、びっくりするほどの補強をしたわけでもないし、 一人ひとりの技術面は、そんなに急に変わるわけがない。 だとしたら「意識改革」だな、と私なりに推察している。 メンタルトレーニングの必要性は、スポーツ選手に限らず、 私たちのような、なんの取り柄もない小市民でも同じであろう。 なにもこの世に生きた証としての実績を残せ、と言うことではなく、 死ぬ間際に、後悔しないような生き方を・・と言うことだろう。 せっかくだから、山本有三の「路傍の石」、読み直してみようかな。
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| 2016年09月11日(日) ■ |
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| 困ったり、弱ったりしたら、野球するのよ。 |
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映画「バンクーバーの朝日」(石井裕也監督)から。 広島カープが、25年ぶりに優勝した(2016.9.10)翌日、 野球を題材にした映画が観たくなり、この作品を選んだ。 1900年代初頭、新天地を夢見てカナダへと渡った多くの日本人が、 過酷な肉体労働や貧困、差別という厳しい現実に直面しながらも、 日本人街に誕生した、弱小野球チーム「バンクーバー朝日」の活躍を、 わが子のように可愛がり、負け続けても応援する日本人の姿が、 親会社を持たない「広島カープ」を支えてきた広島ファンとダブった。 「バンクーバー朝日」の選手の奥さんが、家の仕事もろくにせず、 野球に打ち込むご主人を眺めながら、こう呟く。 「困ったり、弱ったりしたら、野球するのよ。 な〜んにも変わるわけじゃなしに。男はバカじゃね」 と言いつつ、その表情はなぜか明るかった気がする。 「野球」というスポーツがもつ魅力を、とても上手く表現し、 さらには「な〜んにも変わるわけじゃなしに。」と言いながら、 何かを期待している様子さえ感じとることが出来た。 そして作品中盤から「変わるはずのない生活」が、 「バンクーバー朝日」の活躍によって、少しずつであるが変わる。 日本人のみならず、カナダ人の心まで、動かしていったのは、 勝利を信じて、ひたむきに野球に打ち込む真摯さ、だった。 やっぱり、私も「野球」というスポーツが大好きだ。
P.S. 25年間、負けても負けても応援し続けた、広島カープファンに対し、 「おめでとう」の言葉を贈りたい。
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