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しもさんの「気になる一言」
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2016年06月18日(土)
人が人にできることは、そういうことだけなんじゃと

映画「ホタル」(降旗康男監督)から。
近くの川で数匹の「ホタル」を発見し、喜んで帰宅したあとに
この作品を観たので、胸が詰まされる想いがした。
昨年は特に、身近な人たちが突然のように他界したので、
あっ、さっき近くに寄ってきたのは、あの人だったかも・・と
妙に感情移入してまった私がいる。
知覧からの飛び立った特攻隊の1人が、ホタルとなって戻ってきた、
そんなストーリーとは別に、昭和天皇が崩御したのを機に、
雪山の中で自殺をする特攻隊員の生き残りの1人(藤枝)は、
死ぬ前に、戦時中の先輩を訪ねるが、留守で会えず、
結局は、そのまま東北に戻り、自殺してしまう。
悔やむに悔やみ切れないのは、高倉健さん演じる先輩の山岡。
「あん時、俺がここまで来て、話聞いてやったら、
一緒飲んで一緒に泣いてやったら・・。人が人にできることは、
そういうことだけなんじゃと、今になって気がついた」という台詞は、
自殺した人たちや、病気で若くして他界した人たちを思い出すには、
充分なフレーズであった。
「忙しいから・・」を理由に、自分の予定を優先してしまうが、
「頼られた」と感じたならば、どんな用事よりも優先し、
話を聴いたり、一緒に飲んだり、一緒に泣いてやる、
そんな些細なことを実践する気持ちを持ちたい。
人の「温かさ」や「思いやり」こそ、失望した人たちの心を癒し、
自殺を思い留める方法に違いなのだから。



2016年06月17日(金)
必要になれば、話すしかないみたいだね

先週末、妻と「忍野八海」(山梨県)にドライブに出かけた。
今までにも何度か訪れたことがあるスポットであるが、
最近「柿田川」と比較されることが多いので気になっていた。
(そういう意味では「水」を活かしたまちづくりの先進視察?)
私の目の前には、多くの外国人(ほとんど中国人)の群れ。
「インバウントを活かした観光客誘客」という視点からみれば
これはこれで、大成功だったというしかない。
しかし、肝心の湧き間より、富士山をバックに、
写真を撮りまくっているか、土産物を買い漁っている光景に、
どうしてもここでなければ・・というものを感じなかった。
当然、飲食店も外国人で溢れていたが、驚いた会話を耳にした。
失礼な言い方をすると、こんなおじさん、おばさんが、
片言の英語を駆使して、注文を取り、会計まで済ませている。
必要最低限の単語なんだろうけれど、気後れすることなく、
堂々と「英語らしき単語」を並べ、会話している。(笑)
英語が上手い下手なんて関係なく、堂々と話している光景は、
以前、京都で感じた「露天商の若者でも英会話」と同じで、
しゃべれない、では済まされない状況こそ、上達の秘訣だな、
そんなことを感じて、妻に話しかけた。
「必要になれば、話すしかないみたいだね」



2016年06月16日(木)
座右の銘「努力は嘘をつかない」

演題「町工場から航空機産業への挑戦」
講師「国内有数の航空機・宇宙機器部品メーカー
『鷏エステック』代表取締役・鈴木誠一氏」の講演会から。
昨年秋からのお付き合いで、会社を訪れるたびに、
熱い想いを語ってくれる彼は、根っからの話し好き。
書籍・ドラマ「下町ロケット」のリアル表現者と言ってもいい。
その彼から直接聴いた「エステックの挑戦」のメッージは、
これから始まる、成長産業へのワクワク感とともに、
こういう人たちを、こういう会社を支えていきたい、と
本気に感じさせてくれるものだったので、私の胸に響いた。
今回は、講演内容には触れないが、彼のプロフィールに書かれた
「座右の銘『努力は嘘をつかない』」が印象的である。
「努力すれば、努力した分だけ自分に返ってくる」という意味では
「努力は必ず報われる」「努力は人を裏切らない」と同意だろうが、
ちょっとだけ違う感覚が私には感じた。
その違和感を上手く表現出来ずに申し訳ないが、
この言葉を座右の銘にした意味を、今度会った時に訊いてみたい。
そしてまた、この言葉が似合う人が、大記録を打ち立てた。
「日米通算4257安打」のイチロー選手、その人である。
ただ、2人とも自分では「努力している」とは感じていないと思う。
目の前の課題をひとつずつクリアしていっただけです・・なんて、
カッコいいこと言うんだろうな、きっと。
それを我々の世界では「努力」って言うんですよ。(汗)



2016年06月15日(水)
君よ 拭け 僕の熱い涙を

映画「桐島、部活やめるってよ」(吉田大八監督)から。
田舎町の県立高校の部活・映画部が制作したタイトル
「君よ 拭け 僕の熱い涙を」。
いかにも高校生らしい作品名だが、
高校生活で部活にも夢中になれない女子たちの会話、
「あの映画部が作った作品、なんて言うんだっけ?」
みたいな問いに対して「俺の熱い何とかを拭け、AV?」、
そして大笑いするのだが、なぜかそのシーンが印象に残る。
中学・高校で部活にも入らず、一所懸命頑張っている生徒を
批判したり、舐めきった態度をしているシーンを見ると、
映画とはいえ、腹が立ってきた。
主人公であるはずの「桐島」君は、登場しないし(汗)、
内容的には、ちょっと理解に苦しむ場面が多かった。
しかし、作品終了後のエンドロールで、
出演者の名前が表示されるが、例えば
前田(映画部)・・・神木隆之介
沢島(吹奏楽部)・・大後寿々花
のように( )で部活名が書いてあって面白かった。
「部活」って、やっぱり「サークル」や「クラブ」とは違う、
なにか特別のものなんだよなぁ。



2016年06月14日(火)
グローバルにつながり、ローカルに生きる

平成28年度日大国際関係学部主催(上期市民公開講座)
共通テーマ「グローバル化時代を考える」
講師「八塚春名」氏(日大国際関係学部助教)
演題「グローバルにつながりローカルに生きる、
アフリカの先住民」から。
2003年、彼女のアフリカ初体験の話から始まり、
タンザニアの少数民族「ハッツァ」と過ごす生活で、
彼女なりに気付いた「アフリカのグローバル化」は、
「普段はTシャツなどを着ているのに、観光客が来ると、
ヒヒの毛皮に着替える」というしたたかさを感じたし、
それくらい「観光」というものに、執着していないことを知った。
アフリカにおける観光は、そのほとんどが
「サファリ」と称する「野生動物の鑑賞」であり、
土産物などで外貨を稼ぐ、いわゆる「観光地」にはなっていない。
「100%どっぷり観光につからない理由」はそこにあるようだ。
「観光に特化せず、期待しすぎず、でも小さな一攫千金を楽しみに、
観光と付き合う」そういった特性を、彼女は
「不確実性に対するすぐれたセンス」と呼んでいた。
「(世界が躍起になっている)観光業に対して、彼らの考え方や行動に
「期待が小さい、気乗り薄」を感じているのは、観光という産業に
「期待しない/できない」ということを彼らが知っているから」と
言い切った。
これって「グローバルにつながり、ローカルに生きる」
アフリカ独特の傾向なのかと考えてみたら、
観光を生業としている人がほとんどいない私たちの町も、
同じことが言えそうだ。(汗)
生活の軸は「ローカル」に置き、世界から訪れる観光客相手に、
「小さな一攫千金」のチャンスを楽しみにして過ごす。
う〜ん、アフリカの生き方、妙に共感してしまった。(汗)



2016年06月13日(月)
たった1本の動画に15000超えのアクセス

Facebookのタイムラインは、自分の日々の出来事を投稿し、
友達との近況報告で利用している人が多いはず。
当然、しばらく会っていない友達の近況もわかり、
何年も会っていなくても、けっこう詳しかったりする。
それはそれで、楽しいて使い方だなって、最近思う。
それと比べて、開設者がわからないFacebookページは、
自分のやりたいことを試す、いい機会だと言える。
好奇心旺盛の私は、複数のFacebookページを持ち、
その時々の気分で、投稿を続けているのだが、
最近、なんと「1本の動画に15000超えのアクセス」を記録。
これは、投稿した私自身が一番驚いている。
タイムラインでは「いいね」や「シェア」の数はわかるけれど、
何人がアクセス(リーチ)してくれたかは、わからないはず。
けれど、Facebookページは、詳細な分析が行なわれ、
数字好きの私は「いいね」の数より、アクセス数がわかる
Facebookページの方が、性格にはあっている気がしていた。
どういう場合のアクセスが多いのか、例えば時間帯別、性別、
年代別、都道府県別など、どういうターゲット層に、
どんな情報を発信すればいいのか、とても参考になるからだ。
それでも今回は、嬉しいというより、怖い感じがした。
一気に「アクセス」が増え「いいね」が増え「シェア」が増え、
今まで経験したことのない増加率に、不安の方が先行した。
どこかで「炎上」してるではないか、変なこと書かなかったよな、
そんなことばかり気になって仕方がなかったのも事実だが、
「たった1本の動画に15000超えのアクセス」も事実。
これからも期待に応えられるような「投稿」を続けたいな。



2016年06月12日(日)
息の流れに、音が入っていく感じ

中学校時代の同級生だけ(恩師も含む)で編成している、
混声合唱団「風の会」の練習は、いつも和やかだ。
もうかれこれ「11年目」を迎えているが、
練習は月に1度、土曜日の夜7時半から8時半までの約1時間。
この練習だけで、町の芸術祭に参加しているのだから、
怖いもの知らず・・と言われても仕方がない。(笑)
楽しみは、練習後の喫茶店でのおしゃべり。
ただ、練習中は、けっこう真剣に曲に向き合って、
音づくりや、ハーモニーをを楽しんでいる。
合唱の指導者も、もちろん同級生だけど、
元音楽の先生だから、手を抜くことはなく、手厳しい。
またいろいろな例えで、スブの素人である私たちを混乱させる。
先日も、理解できない表現で、私たち男子グループを悩ませた。
それが「息の流れに、音が入っていく感じ」
このお洒落な表現がさらっと口から出てくることに驚いたが、
音楽関係者は、うん、わかる・・と頷くのだろうか。
それをメモする私も私だけど、ちょっとカッコいいなと嫉妬した。
今年の練習曲は「若者たち」と「糸」の2曲だけど、
何とか、形になってきた気がするのは、私だけかもなぁ。
「息の流れに、音が入っていく感じ」が、まったく判らないもの。