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しもさんの「気になる一言」
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2016年06月11日(土)
何もないことを「遊び」という。

懇親会の席で、林弘樹氏(映画監督)に教わった、
(以前から知りたかった)「遊び」の定義。
「本来『遊び』とは、何もないことを言うんです」。
だから、遊び方のルールやマナーを押し付けて、
「さぁ、遊んで来い」というのは、ちょっと違うらしい。
「紙の余白も同じ」という説明に、頷いた。
車のハンドルの遊びも、何も制御が働かない、
だから、安全に操作できるし、それが遊びだ。
私たちが子供の頃の「遊び」と言えば、
秘密基地を作ったり、朝早くから夜遅くまで外にいた。
もちろん「気をつけなさいよ」とは言われたけれど、
「あれをしちゃダメ」「これをしちゃダメ」とは、
言われた記憶はない。
「あの頃は、おおらかな時代だったから」ではなく、
当時の大人が「遊び」を理解していたのかもしれない。
今の私たち世代は、自分たちは勝手に遊んだのに、
自分の子どもや孫には遊ばせていない気がする。
「遊び」って、何もないから楽しいんだよなぁ。



2016年06月10日(金)
わからないということは、ダメではなく、努力の余地がある

映画「僕のうしろに道はできる 
奇跡が奇跡でなくなる日に向かって」(岩崎靖子監督)から。
ドキュメンタリー映画なので、説明はしない。
ただ作品の中で、この考え方は私たちにも言えるな、と感じた
台詞を取り上げてみた。
脳幹出血で倒れ、植物状態に陥ったところから、
徐々に(本当に少しずつ)回復していく姿を撮影しながら、
監督は、何を伝えたかったのだろうか?と考えたら、
「わからないということは、ダメではなく、努力の余地がある」
という台詞に辿り着いた。
傍から見れば絶望的な病状でも、回復の可能性はゼロでなければ、
努力しよう、という気持ちになれる。
(今回の場合は、ほとんどゼロに近かったのだろうが・・)
私の座右の銘である「可能性は、試みる人だけのもの」と
相通じるものがあり、嬉しくなった。
努力が報われる、報われない・・は関係なく、
努力しようと思えるかどうか、それが一番大切であろう。



2016年06月09日(木)
親友のフランキーより。

映画「Dearフランキー」(ショーナ・オーバック監督)から。
名作と言われるイタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を
彷彿とさせる内容に、胸が締め付けられた。
ただ違うところは、子どもの年齢にもよるだろうが、
親が最後まで、子どもを騙し続けるか、告白するか、の違いだろう。
どちらが正しい、どちらが間違っているということではないが、
子どもに対する、父親・母親の接し方の違いみたいなものを感じた。
「パパ、知ってた? また、引っ越しだ」の手紙で始まり、
「また会えるよね、次に寄港した時に。親友のフランキーより。」で
エンディングを迎える手紙は、もしかしたら、小さいながらに、
暴力的な父親から自分を護ってくれている母親に対して、
彼女を傷つけないようにしていた彼の「思いやり」だったかも・・と、
勝手に想像を膨らませたら、よけいに胸が熱くなった。
難聴の子どもから届く手紙の文が「唯一聞ける『声』よ」と悲しむ母、
それに比べ、理想の父親役を演じてくれた男に対し、
(自分の声で)「戻ってくる?」と訊ねたシーンがとても印象的だった。
ラストシーン、母子が桟橋に腰を下ろして海を眺めている光景は、
桟橋が台形に映し出されたためか「富士山の形」をしていた。
そこに、ふたりのシルエットが・・、音楽と絶妙にあって美しい。
印象に残るシーンや音楽、台詞があると、忘れられない映画になるな。



2016年06月08日(水)
最近チンチン使ってますか? 

(お待たせ、水曜日の「恋愛・エッチネタ」(汗))
久しぶりに、インパクトのある「いたずらメール」が届いた。
これだけストレートの見出しに、私も削除するのを忘れ、
大切に保存して、メモしてしまったフレーズ。
手首が振動したな・・と感じて、Apple Watchを覗いてみれば、
「最近チンチン使ってますか? チンチン欲しい女たちです。」
という内容のメールが届いていた。
迷惑メールと言えば、聞いたこともないような女性の名前だったり、
多額の登録料を請求するようなものが多く、そのまま削除だけど、
こういったフレーズには、微妙に反応してしまう自分が怖い。(笑)
だって、交際希望でもなければ、メルアド変更のお知らせでもなく、
タイトル(題名)が「最近チンチン使ってますか? 」。
思わず「お見込みのとおり」とか「暫時休憩しています」とか、
冗談で返信したくなってしまいたくなったくらい、私のツボど真ん中。
野球で言えば、変化球を意識してバッターボックスに立っていたら、
初球から、ゆっくりしたスピードで、ストレートのど真ん中がきた。
そんな感じ・・でわかってもらえるだろうか。
男性陣、何歳になっても、こんなメールが届いたら、
飲み会の話題に使うよねぇ、きっと。
女性にもストレートのいたずらメールって届くのかな?(汗)



2016年06月07日(火)
賞を獲るって、こんなに嬉しいんだ

「地方創生実践塾in静岡県三島市」での映画づくり、
参加者が6グループに分かれ、座学(講義)の後、
自分たちだけで「ロケハン」「脚本」「撮影」「編集」をし、
3分の映画作品に仕上げる体験をした。
そして最後にみんなの前で「上映会」を開催し、賞を決めるのだが、
私の属したチーム名「3年E組」(5人)は、なんとか
時間内に作品に仕上げたが、他のグループの作品と比べたら、
風の強い外での撮影が多く、思うように音声が入らなかったうえ、
決してきれいな画像とも言えず、半ば「賞」は諦め状態だった。
たぶん他のグループは、監督賞は自分たちだと思っていたに違いない。
しかし「林弘樹(映画監督)」さんは、私たちの映画「三島食堂」を
選んでくれた。(自分たちでは『グランプリ』だと思っている(笑))
彼は「作品内で全てを語る必要はないんですよ」とコメントしたあと、
「1を表現して10を感じてもらうことの大切さ」を伝えてくれた。
(実は、舞い上がっていて、正確にはメモし忘れました。(汗))
しかし今回「気になる一言」に選んだのは、同じグループ(チーム)で
3日間一緒に行動した仲間「3年E組」が発した感想だった。
「賞を獲るって、こんなに嬉しいんだ」(私も同じことを感じたから)
最近、巷では「優劣」や「差」をつけることを極端に嫌うが、
やはり「比べられて、認められた」嬉しさと、
「頑張ったけれど認められなかった」悔しさを体験することは、
よし今度も・・いや今度こそ・・という行動につながるはずである。
アカデミー賞受賞などで大騒ぎして喜ぶシーンと重なり、
久しぶりに、ワクワク・ドキドキした瞬間を味わったなぁ。



2016年06月06日(月)
何をつくるか、より、誰とつくるか

58歳の誕生日を挟んで(6/3〜6/5)の3日間、
「地方創生実践塾in静岡県三島市」に参加していた。
「こんなセミナー他にはない?!
映画づくりでまちづくり人材の発掘と育成に成功した
実践例を学ぶセミナー!」と題するチラシを手にして、
映画づくりの仕組みを知りたかった個人的な興味と、
最近、羨ましいくらいの活気がある隣接市の三島市で、
住民の心に何が起こっているのか、知りたくて、
3日が6月議会の休会日と知って、すぐに申し込みをしていた。
しかし、研修が始まりしばらくして、
「今回は、映像の作り方を学ぶ塾ではないです」と言い、
「いかに、関わりをつくっていくか。
いかに関係性をつくっていくか」を学ぶ内容だと知った。
突然の発言に戸惑ったが、こうして3日間を振り返ると、
「映画をつくるのに必要なこと」を知らずに学んでいた。
「撮影、編集」などの技術を学ぶのではなく、
「何をつくるか、より、誰とつくるか」を大切にして
「このメンバー(チーム)だからこそできる」を意識する。
その心の動きのスイッチを「映画」という媒体で体験し、
「この仲間となら何か他のこともできるかも・・」という
熱い想いが「みしまびと」たちに宿ったんだなぁ、きっと。



2016年06月05日(日)
ルールを破った時、見えなかったものが見えてくる

映画「キッチン・ストーリー」(ベント・ハーメル監督)から。
「ノルウェー・スウェーデン合作」と耳にして、
以前から、気になっていた作品であったし、
さらに、先日読んだ書籍「住み心地はどうですか?」で、
この作品が紹介されていたので、ますます興味が広がった。
製品開発など多くの面で「行動心理学」が大きな役割を果たし、
そのデータ集積のため、台所に椅子を置き、黙々と記録を採る。
「独身男性の台所での行動パターン調査」中は、
対象者とは、会話をはじめ、コミュニケーション禁止がルール。
しかし、そこは人間同士のこと。
そんな空間を窮屈に感じた対象者が、調査者に話しかける。
「話をしなきゃ、互いに理解できないだろ」「わかってる」
そして「コーヒーでも飲め」と続く。
本当にゆっくりゆっくり、仲良くなっていく様子が表現され、
予告編で見つけたフレーズが頭に浮かんだ。
「ルールを破った時、見えなかったものが見えてくる」
逆にルールどおりに調査をしていたら、このふたりの関係は、
理解し合うことも出来なかったに違いない。
そういえば「ルールは、破るためにある」と豪語し、
楽しそうな人生を送っている高齢者を、私は知っている。
「人に迷惑をかけない」ならば、ルールは面倒くさいし・・。
ルールなんてクソ食らえだな、最近の私。(笑)