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しもさんの「気になる一言」
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2016年01月23日(土)
怒ってんじゃないよ、悲しいんだ

メモを整理していたら、捨て切れずに残っていた
正月に観た「芸能人格付けランキング」という番組だったかな。
今まで、一度も外したことがないGACKTさんが、
チームメンバー(本人ではなく)が間違い、連続正解が途切れた時、
テレビ受けするようにか、がっかりした表情を浮かべた。
MCは、面白おかしく「GACKTさん、怒ってますよ」と言い、
外れたメンバーも、彼の様子を覗ったリアクションをした。
その時、彼がさらっと言い返した台詞が
「怒ってんじゃないよ、悲しいんだ」。
メモしたままになっていたが、後になって読み返すと、
子育てでも、夫婦間でも、もちろん学校の授業でも使える
名セリフだな、と思った。
今まで「怒るのではなく、叱りましょう」と言い続けてきた。
その時々の感情に任せて「怒る」のではなく、
まず相手のことを考えて「叱る」視点で・・と。
しかし、この「悲しむ」という表現は、その上をいっている。
「この人を悲しませてはいけない」と思う気持ちが、
その人を成長させるのだな、と感じたから。
さすが「一流芸能人」のGACKTさん、話す言葉も一流だな。



2016年01月22日(金)
「紅炉一点雪」(こうろいってんのゆき)

映画「終戦のエンペラー」(ピーター・ウェーバー監督)から。
つい気になってしまう、作品の中に出てくる「掛け軸」の言葉。
1つは、近衛文麿邸でみつけた「天地人」。
戦に勝つことや物事を成功させるには、3つの条件(天・地・人)
が必要だと言われ、その意味は、
「天の恵みの絶好のタイミングは地の利には及ばない。
その地の利でさえ、人々の団結力には及ばない」。
なるほど・・出来ることなら戦争を回避しようとした近衛文麿氏は
そんな気持ちで戦争を考えていたのか、と映画を振り返った。
しかし、今回はもう一つ、作品の中で発見した。
西田敏行さん演じる「鹿島」宅でのワンシーン。
(ほんの瞬間なので、あっているのかちょっと不安ですが・・)
「紅炉一点雪」(こうろいってんのゆき)(正確には「紅炉上一点雪)
この禅語の意味は「真っ赤に燃えている炉に、
一片の雪が舞い落ちて瞬時になくなるように、跡形を残さないこと。
人間のはかない命や寿命、また煩悩や妄想が一瞬のうちに消え去る」。
こんな意味の禅語である「掛け軸」を、どうして飾ってあったのか、
それが、この作品を理解するうえで、とっても大切な気がしている。
戦争の勝利に、執着心をもっている、当時の日本国に対して
その雪のように、すべては無常であると教えているのだろうか。



2016年01月21日(木)
恒例とは「意識的に」「同じ間隔で」「3回以上」

私の日記には「恒例」という単語が溢れているらしい。(汗)
「しもさんの『気になる一言』には、頻繁に「恒例」という
単語が出てきますが、どんな時に使いますか?」という
素朴な疑問がメールで届いた。
辞書によると「いつもきまって行われること、
しきたりの儀式または行事。定例」とある。
英語では「an established custom」。
私が「持続力の秘訣」について話をするとき、
「ライフスタイル(生活習慣)にしてしまう」
「恒例にしてしまう」というアドバイスをするが、
それでも「恒例」の定義が、人それぞれなんだと思う。
私の場合、そんなに難しく考えないで
「意識的に」「同じ間隔で」「3回以上」実施すれば、
それは「恒例(行事)」と定義している。
気になる「同じ間隔」の間隔については
「毎日」「毎週」「毎月」「毎年」「5年ごと」「10年ごと」
・・言い換えれば、何でも構わない。
「20年ごと海外旅行している」でも、本人が意識していれば、
その人にとっては「恒例行事」だと私は考えている。
だから私の手帳は、もう既に「恒例行事」で溢れている。(笑)
新しい手帳が、自分で決めた「恒例行事」で埋まっていると、
なんだか嬉しくなるのは私だけかな?



2016年01月20日(水)
あまりものは、あまりもの

「ヒロシです・・」で一躍有名になったヒロシさんの
日めくり「ネガティブカレンダー」が、売れているらしい。
自他ともに認める、松岡修造さんや、
お笑いコンビNON STYLEの井上裕介さんのように
前向きの明るい言葉で、自ら元気を出そうとする考えの、
「ポジティブ・シンキング派」と
いつでも、そんな「ポジティブ」で生きていたら疲れちゃう、
前向きじゃなくても生きていける・・と考えて、
一生懸命生きれば「ポジティブ」でなくてもいいじゃん・・
そんな「ネガティブ・シンキング派」が輝いていることも、
私は知っている。(つもり)
その「ネガティブ思考」満載の「ヒロシ」さんが呟く、
日めくりカレンダーは、意外と私の心に響いて可笑しかった。
その中で私がメモしたのは、彼もお気に入りだという
「あまりものは、あまりもの」。
ポジティブで考えれば「残りものには福がある」だけど、
ネガティブでは、こう表現される。(笑)
ズルい言い方かもしれないけれど、私はどちらでもない。
人間だから、当然両方の思考は持ち合わせているだろし、
どちらに偏った思考よりも、それをうまく使い分けて、
バランスよく生きる、がいいな。
「ポジディブ」なのも、私。「ネガティブ」なのも、私。
人生の醍醐味「喜怒哀楽」ってそんな言葉だと理解している。



2016年01月19日(火)
「シムキンの靴直し店」「ジミーの理髪店」

映画「靴職人と魔法のミシン」
(トーマス・マッカーシー監督)から。
原題は「The Cobbler」(靴直し店)
「shoemaker」「shoe repaire」でないところが面白い。
さて、私が気になったのは靴屋だけでなく「お店の名前」。
小さな町のストリートだからか、その理由はわからないが、
店舗の上に掲げられているお店の看板に、
「○○の○○店」と、経営者の名前が入っている点だ。
最近の日本のまちかど風景で感じることは、
店名だけの看板では、なんのお店かわからない。
だからこそ、今回場面設定されていた
「NY市ロウアー・イーストサイド 1903年」は、
「シムキンの靴直し店」「ジミーの理髪店」は新鮮だった。
お店の名前やメニュー、金額で客を引き付けるのではなく、
個人の名前で、常連客がつく経営こそ商売なのかもしれない。
こういった作品の場合、職人の主人公は正直者で不器用、と
相場が決まっているのも定番で面白い。
そう言えば、原題の「The Cobbler」って
「不器用(不注意な)職人」という意味もあるんだよなぁ。

P.S.
もう一度見直すと、理髪店ジミーの台詞が胸にしみる。



2016年01月18日(月)
SNSは「友達の共感」で成り立っているシステム

先日、「女性との対話は『あ・い・う・え・お』」という日記を書いた。
同じ頃、Facebookの「いいね」が、いくつかのパターンが増えた。
妙に、内容がシンクロして、可笑しかったが、根源は同じことだろう。
わざわざネットに投稿して、誰も共感してくれなかったら・・という
恐怖感から、投稿はせず読むだけ・・という人は多いし、
自分の投稿に、1人でも「いいね」を押して欲しいから、
他の人の投稿に「いいね」を押す、という人もいるらしい、
とにかく「読んだよ」という印に「いいね」を押す、という人もいた。
「愛」の反対語が「無視」であるように、
私たち人間は「無視」されることに慣れていないから、
誰かに共感されたい、と心のどこかに感じながら、投稿をする。
Facebookの「いいね」は、「いいね!」「超いいね!」の他、
「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」が増えたけれど、
すべて「共感」を前提とした「いいね」のような気がする。
「私はそうは思わないよ」とか「あなたとは考え方が違うな」なんて、
ボタンが合っても、誰も押さないからかなぁ。(汗)
まぁ、自分と意見が違ったら、何もリアクションしない方がいい。
とにかく、SNSは「友達の共感」で成り立っているシステムだから・・。
Facebookの新しいリアクション、日本人らしく「あいうえお」
「あ〜」「いいね」「うんうん」「え〜」「お〜」だったらよかったな。



2016年01月17日(日)
「お前ら、近道しただろ?(笑)」「「はい、もちろんです」

天気に恵まれた、1月恒例の「町親子マラソン大会&駅伝大会」。
昨年末から、わが町の陸上部門は、県市町駅伝3位入賞から、
地元中学校の全国駅伝大会4位入賞、と話題には事欠かないが、
やはり、一番身近な大会は、今日の「町駅伝大会」である。
私も、昨年は走らせていただいて、独特の緊張感を経験したし、
今年も・・と張り切っていたが、年末年始の練習中に、
軽い肉離れや、足が何度もつったりして、戦意喪失、
補欠はおろか、補助員で参加させてもらうことになった。(汗)
私のそんな体調とは無関係に、我が職場の精鋭は本当に頑張り、
なんと、一般の部、悲願の初優勝に輝いた。
参加しなければしないで「なんだ、役場は出ないのか」と言われ、
優勝すればしたで「お前ら近道しただろ?(笑)」とからかわれる。
まったく、言いたい事を言ったてくれる・・と思いながらも、
実は、そんな会話で私をいじってくれることが、とても嬉しい。
親しみのある皮肉は、私たち職場にとってはありがたい。
「お前ら、近道しただろ?(笑)」と言われれば、
「はい、もちろんです。町内の道は熟知していますから」とかわし、
「職員が通過した後『通行止め』にしておきました」と言い返す。
「役場は暇だからな」と言われる前に「役場は暇じゃないですよ、
彼らは、ちゃんと仕事もしてます」と先手を打てる。(笑)
とにかく、町主催の事業に、その結果には関係なく、
「賑やかし」として参加することが、何よりも意義かある。
小さい町だからこそ、町民に顔を覚えてもらい、沿道で声援を受け、
最後には「役場、頑張ったな、おめでとう」と言われること、
それが、私の理想だった、町民とのコミュニケーション。
自分が走れなかったことは残念だけど(タイム的に無理だけど)
優勝できたことが、こんなに嬉しいなんて・・。
みんなでタスキを繋いでいく「駅伝」って、やっぱり楽しいな。