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しもさんの「気になる一言」
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2015年12月12日(土)
籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人

映画「千年の一滴 だし しょうゆ」(柴田昌平監督)の
上映に向けて、朝早くから夜遅くまで、多くの人が動き回った。
映画の感想から上映会実行委員会の様子など、書きたいこと満載。
その中で、今日の日を思い出すには・・と、考えたところ、
なぜか、大学時代に先輩から教わった台詞が頭に浮かんだ。
「籠(かご)に乗る人、担ぐ(かつぐ)人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人」
人それぞれに役割があり、どの役割の人が欠けても、
全体的に考えると、上手くいかないことを示している。
今「和食」が世界で注目を浴びているが、
その「和食」の根底を支えているのは「だし」。
その「だし」となる「昆布・鰹・椎茸」を作るのに、
これまた多くの人が、丁寧な時間を掛けている。
まさしく「籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」。
また、このドキュメンタリー映画を地方のシネコンで上映する、
そのためには、勿論、作品を作った「映画監督」がいて、
これを多くの人に観せたい、という強い想いの「発起人」や、
その想いを受け止めて、快く上映してくれた「映画館の支配人」、
さらには、初日のイベントをスタッフとして、飛び回った仲間たち。
彼らのどの役割の人が欠けても、今日のイベントは成功しなかった、
これまた「籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」である。
このフレーズで、映画の感想も、初日のイベントも思い出せるから、
この一言を残しておきたい。

P.S.
映画の感想は、また近日中にアップする予定です。お楽しみに。



2015年12月11日(金)
気が合うんだな、俺たち。

映画「春との旅」(小林政広監督)から。
世の中には、いろいろな事情を抱えた人が、
いろいろな人間関係の繋がりを感じながら、
解き(ほどき)、結ぶ行為を繰り返して生きている。
物語は、仲代達矢さん演じる主人公を通じて、
家族・兄弟・そして祖父と孫という微妙な関係を、
表現している気がしていた。
そして最後に現れたのは、主人公のひとり娘の夫と、
離婚したあとその夫と結婚した妻、言い換えれば、
主人公とは、まったく関係のない女性が、
「できることなら、一緒に住みませんか」と誘う。
驚きとともに、遠慮する主人公に、こう投げかけた。
「他人であっても、人は人。
気が合えば、それが一番じゃないですか」と。
深い繋がりを感じていた、血縁関係よりも、
「気が合う」というキーワードで繋がった他人同士、
それもまた然りだな、とメモをした。
「孫娘・春」と旅をした主人公、最後に気付いたのは、
「気が合うんだな、俺たち。」という関係だった。
気が合う、ウマが合うって関係は、捨てたものじゃない。
そんなふたりの関係に、最後は拍手をしてしまった。

P.S.
冒頭でふたりが降り立った駅名「増毛駅」と
19歳になる孫娘のガニマタ歩きが気になって仕方なかった。
どうみても、意図的な演技たよなぁ、あの歩き方。



2015年12月10日(木)
知っていて伝えなかったことは、悪いこと

今週の土曜日から地元の映画館「サントムーン シネプラザ」で
1週間上映される映画「千年の一滴 だし しょうゆ」。
このドキュメンタリー映画が、シネコンで上映されるまでの経過を
最初からみてきた私としては、感慨無量で当日を待っている。
地方都市の、それも大都市でもない町の映画館で上映されることが、
どんなに大変なことかは、業界関係者なら知っているはず。
それが実現に向けて走り出した影には、「食」に関して、
並々ならぬ、こだわりを持った人たちの、
なんとしても「多くの人に観てもらいたい」という情熱があった。
ただ、それだけでは説明し切れない、もっと強い想いがなければ、
実は、この映画の上映は実現しなかったと私は思う。
多くの本を読んだり、講演を聴いた中から、メモを眺めたら、
「これだ!」と感じるフレーズにぶつかったから、気になる一言。
それは以前、紹介した「山元加津子」さんの台詞だった。
自分の体験から、植物人間の人にも伝えたい想いがあることを知り、
「生きている人には、必ず思いがある」ことを多くの人に伝えたい、と
長年務めた看護学校を辞めて、「白雪姫プロジェクト」を立ち上げ、
「知っていて伝えなかったことは、悪いこと」という使命感を持ち、
全国を講演している彼女と、たぶん同じ感覚を感じたからだろう。
「和食」その根底にある「だし」の素晴らしさを知りながら、
自分と自分の周りの人にしか伝えなかったら、悪い気がして・・。
この感覚があっているかどうかはわからないけれど、そんな想いが
この映画の上映には詰まっている気がするからこそ、
私も微力ながら、出来ることをお手伝いすることにした。
「知っていて伝えなかったことは、悪いこと」
この視点は、これからも使える考え方かもしれないなぁ。



2015年12月09日(水)
少子化対策には「計画停電」

昨日に続けて、少子化対策の話題を。
先月、青森から訪れた知人に、東日本大震災の様子を聞き、
やはり大きな揺れを感じた話や、停電の話になった。
さらに話が進み、停電だと夜になるとやることないので、
子作りに励むって話で、大笑いした。
だが、現実に翌年の出生が増えたというデータがあるらしい。
国は人口減少、少子化対策に頭を悩ましているが、
解決策は「停電にすればいい」のかも・・とメモをした。
人間は健康の面からも、寝る時間には寝るに限るし、
いつまでも寝ないで、夜型人間を増やすことが、
少子化に拍車をかけていることは、誰でも理解している。
文字にするとちょっと表現しにくいが、
子どもを作るという行為がなければ、人口は増えない。
きれいごとではなく、動物として種の保存を考えるならば、
そういう環境を作ってあげるということ。
それには、夜を暗くするために、政府主導の計画停電か。(笑)
だからこそ、気になる一言には、敢えて
「少子化対策には『計画停電』」を残しておこうっと・・。



2015年12月08日(火)
結婚している人たちは、産んでくれている

平成27年度「駿東3市3町幹部職員研修会」
講師「鬼頭宏」氏(静岡県立大学学長)
演題「人口減少社会の課題 
〜21世紀の社会デザインを探る〜」から。
全国的に「出生率」の低下が叫ばれる中、
私が完全に勘違いしていたデータが目に入った。
出生率の低下、と言えば「兄弟姉妹が少ない」など、
昔は「2人〜3人」が普通だったが、今は経済的な理由や
女性の社会進出が進んだため、一人っ子が多い。
そんなイメージで「少子化」を分析していたが、
どうやら、その傾向の一面しか見ていないことが理解できた。
結婚している人は、希望(予定)の2人は産んでくれている、
結婚していない人が増えているから、少子化になっている。
データで示していただき、なるほど・・と思った。
ここからわかることは、「少子化」を解決するには、
結婚している人に、生活支援(財政的)をしながら、
もう1人産んでもらう。
結婚していない人には、異性との出会いの場を作り、
出来るだけ、結婚をしてもらう、ってことなんだろうけれど、
国のために、結婚をしたり、子どもを産むわけじゃないから、
難しいんだよなぁ、この問題は。



2015年12月07日(月)
スマホを意識したら、縦位置の画像・動画を

「日本三大清流」と言われている「柿田川」の景色や、
清水町のゆるキャラ「ゆうすいくん」を撮影し、
FacebookやYou-tubeなどにアップしているが、
先日、ふと面白いことに気がついた。
私たちは、テレビ画面、映画のスクリーンを始め、
写真や動画は「横位置」が最も安定していると考え、
無意識のうちに「横位置」のトリミングをしてしまうが、
その投稿を視聴する人の視点で考えたら「縦位置」の方が、
スマホを横位置にする必要もなく、サッと見ることが出来る。
そう思い直し、先日、意識的に縦位置の写真や動画を撮影し、
いつもと同じようにアップしたら、アクセスが増えていた。
だから「スマホを意識したら、縦位置の画像・動画を」を、
気になる一言として、残そうと思う。
撮影の題材にもよるが、アウトプットが縦位置なのだから、
インプット側も合わせた方が余分な手間が省かれる気がする。
食べる前の食事や、自作のお弁当を投稿したり、
子どもの様子や旅行の写真などを何枚も投稿する人がいるが、
その画像や動画を観る相手の多くがスマホなら、
私は、縦位置の投稿をお薦めする。
確かに、慣れてしまった「横位置」のアングルも悪くはないが、
一度、縦位置を意識して写真や動画を撮影して欲しい。
これまた、今までとは違った、新しい世界が見えてくるから。



2015年12月06日(日)
いつの間に、こんなに美味く作れるようになったんだろう

映画「洋菓子店コアンドル」(深川栄洋監督)から。
予想どおりの展開で、安心して観られると言えばそうだけど、
ちょっと物足りなさを感じて観終わった。
ケーキでも何でも「職人」と呼ばれる職業は、下積み生活から、
基礎を学び、そこから新しいものを生み出し、
少しずつ少しずつ成長していくようだ。
「洋菓子店コアンドル」のシェフ役・戸田恵子さんは、
働きたいと上京したが、2日で辞めさせた若者について
「いまさら、下積みはいやなんだって。
頑張れない子に、この仕事は向かないわ」と厳しい評価をし、
ケーキ職人を目指している主人公・なつめ役の蒼井優さんには
「職人は、手を抜くことを覚えたら、長続きしないからね」と、
一見、冷たいようだが、仕事の基本を教え込む姿勢が眩しかった。
また、なつめの試作品のケーキをを試食した常連客の感想は
「売り物としては、どうかしらね?
お店の評判を落とさないように、もっと努力しなさい」だったし
ケーキ評論家の意見は「もう辞めろ、本気で修行してるヤツのじゃまだ」。
それまでの経験と技術を否定されたが、それでも続けた彼女を救ったのは、
「おいしいね。それにしてもあの子、いつの間に、
こんなに美味く作れるようになったんだろう。おいしいね」と呟く、
かつて、試食して厳しい評価を下した常連客の一言だった。
どんな職人にとっても、自分の成長を認めてもらえた一言は、
地道な努力が実ったと感じる瞬間でもあり、これ以上のプレゼントはない。
人間を成長させる素敵な言葉。
今でも掛けて欲しいし、掛けてあげたいな。