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しもさんの「気になる一言」
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2015年10月31日(土)
イベントなんて、楽しんだ者勝ちですよ

地元の卸団地で「ハッピー・ハロウィンパレード2015」が開催された。
子育て支援グループと、卸売業を中心とした企業とのコラボレーション、
初めての試みとあって、正直、期待と不安が入り交じって参加した。
私に与えられた役割は、パンプキンのかぶり物と、
ピンクのスタッフジャンバーを身につけ、全体の流れをコントロール。
お菓子を配ってくれる企業に、もうすぐ子供たちが来ますので、
準備をお願いしますね、と事前の告知をして回ること。
ただ子供たちと一緒に歩いているときは、恥ずかしくなかった仮装も、
その格好のまま、ひとりで先回りして飛び回っていると、
まずは私の仮装を見て、吹き出す人たちも・・・(汗)。
そんな私をみて「課長自らご苦労様です、大変ですね」と、
声を掛けてくれた人がいたが、私は大変だと感じなかった。
なぜか、口に出たのは「イベントなんて、楽しんだ者勝ちですよ」。
仕事だから・・なんて考えていたら、きっと楽しくないし、
子どもたちが「ねぇ、かぼちゃくん」とか「パンプキンおじさん」と
声を掛けてくれることが嬉しかった。(笑)
「イベントなんて」というと叱られるかもしれないけれど、
まずは、企画・運営するスタッフが楽しくなければいけない、
それが、私のイベントに対する考え方だ。
今回は、お菓子を配ってくれる企業の人たちも、初めての経験だったが、
なぜか「かわい〜い・・」の声とともに、ニコニコしていた。
「イベントなんだから、あまり難しく考えず、楽しむこと」
少しくらいの不手際は「ハプニング」として片付けちゃおうっと。
(写真を撮られてないことだけを、祈りたいが・・(笑))



2015年10月30日(金)
そんなこと言ってないで、お前が拾え

講演「地域で活躍するリーダーのあり方」
講師(NPOサプライズ 代表理事)「飯倉清太」氏から。
「内閣官房・地域活性化伝道師」の肩書を持つ彼は、
起業当時の苦労話から現在の状況まで、テンポ良く、
キーワードとなるフレーズをいくつも残してくれた。
たった一時間半の講演で、A4用紙の裏表がメモで溢れた。
その中でも、特に私の心に残ったのは、
本人も人生の転機となったと話してくれた友人の叱咤。
「時は2008年1月3日 この3枚の写真が人生を変えた」と
スクリーンに映し出された映像は、彼が投稿した写真。
正月から、ごみを捨てるなんて・・と呟いたコメントに、
彼の友人は、こう指摘した。
「そんなこと言ってないで、お前が拾え」
不平不満を世界に向けて、愚痴る時間があったら、
お前が拾えばいいじゃないか・・そう諭されたようだ。
自分が拾うだけで、問題が解決することに気付いた彼は、
この台詞の意味を深く理解し、行動に移した。
ここで「どうして俺が拾わなければならないんだ」と考えず、
その「ごみ拾い活動」を始めたところがポイント。
意外と簡単なようで難しいのが、一人で始めること。
いいヒントをいただいた、私も真似してみたい。



2015年10月29日(木)
暗号が解けたことを知らせるわけにはいかない

映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
(モルテン・ティルドゥム監督)から。
「第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる
暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらした
イギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ」
この説明が、私の好奇心をくすぐり、夢中でメモをし続けた。(汗)
ただ、私が面白かったのは、難解な暗号を解読したことではなく、
解読したことを相手に知らせないで、戦いに勝つことだった。
「ドイツの暗号はパズルです、ゲームと同じだ」と言い切り、
苦労しながらも「マシンに対抗できるのは、マシンしかないのでは?」と
いう発想で暗号を解いたときは、さすが・・という言葉が浮かんだ。
しかし、もっとすごいな、と思ったのは、暗号解読に満足せず、
自分が与えられた使命は、暗号を解いて、最後にはドイツに勝つこと、
と理解していたことである。
だから「暗号が解けたことを知らせるわけにはいかない」の台詞が光った。
相手の攻撃を防ぎ、逆に攻撃することでダメージを与える戦い方は、
一時的に効果はあるが、相手に解読されたことを知ったら、
また、今まで以上に難解な暗号を作る。
そこまで先を読み、対策を練ることの必要性を訴えたところに、
今回の勝利があると、私は思う。
だが、そんな大きな仕事を成し遂げた彼からの
「秘密に関するアドバイス」は「秘密は持たないのが一番だ」(汗)。
思わず、笑みがこぼれてしまった、なるほど・・・。

P.S.
「時として、誰も想像できないような人物が、想像できない偉業を成し遂げる」
このフレーズは、3回も登場するから、本当のキーワードはこれだろうな。



2015年10月28日(水)
イベント・写真撮影だけが「ゆるキャラ」の仕事ではない

わが町のゆるキャラは、絵本作家、宮西達也さんが生みの親だけど、
「ゆうすいくんの職業」は、私たちが決めた。
「柿田川を守り、自然を愛し、みんなの夢を叶える、可愛いヒーロー」
(誕生日は、平成25年5月11日生まれ)
ここまで決めているのだから、彼にその仕事をさせないと、
「給料泥棒」といわれかねない。(笑)
イベント会場に出向き、子どもたちの人気の的になるのも悪くない。
しかし彼は、人間の私たちと違って、目的をもって生まれてきた。
言い換えれば、産まれた時から「天職」が与えられ、
この世に生まれてきた意味がハッキリしているのだから、そろそろ
「みんなの夢を叶える仕事」をさせなくては、といつも考えている。
彼を単なる「ゆるキャラ」と考えず、わが課に配属された職員として、
人格を持たせ、面談や人事考課もしながら、彼が働きやすい現場を
与えているのが、私の仕事かもしれない。
首長の代わりに「シティプロモーション」の主役を演じ、
町の宣伝部長役をしなければならないこともあるだろう。
「柿田川を守り、自然を愛する心」を持った彼の優しさを、
行動で示していくのは難しいけれど、それも彼の「性格」として、
全国のみんなに伝えていきたいな、と思う。
そして、そんな彼が住んでいる「清水町」に住んでみたい、と
多くの人たちが感じてくれたら、彼は幸せなんだと感じている。
単なるキャラクターで終わらせない、そんな支援をしていきたいな。



2015年10月27日(火)
突然「点」から「線」「線」から「面」に繋がった日

朝から、町観光協会主催「国会見学・観光施策レクチャー」に参加、
国会見学のあと、国土交通省(観光庁)、経済産業省、総務省の職員に
「産業・観光」を切り口としてに説明を受けた。
「沢山の補助メニューを用意して、活用してくれるのを待ってます、
是非、ご利用下さい」、そんな風に聞こえたのは、私だけだろうか。
省庁の施策なので、行政の積極的な関与が大切であるが、
それを実行に移す、市民団体、人材の育成が急務とも感じ、
行政・議会・商工会・観光協会、そして自治会が、同じ方向を目指し、
町民が「一丸となって」地域を元気にすることの大切さを再認識した。
さらに午後7時頃に地元に到着した私を待っていたのは、
町商工会の青年部・女性部主催の「合同講習会」であり、
講演会「地域で活躍するリーダーのあり方」であった。
特に「情報発信の仕方」などを学び、すぐに実践できそうな事例を、
丁寧に教えていただいた。
さらにさらに(汗)、午後9時過ぎに帰宅し、遅い夕食をとりながら、
食卓に広げた地元紙の記事の中に、私の想いが2件掲載されていた。
今までじっくり溜め込んできた、バラバラだった企画の数々(点)が、
タイミングよく繋がり「線」になり、最後には「面」となった。
この日を待っていたかのように、カオス状態だった素材が、
1つのシステムとして形になったことに、当の私が一番驚いたので、
「突然『点』から『線』『線』から『面』に繋がった日」を、
気になる一言として残したいと思う。
あとは「いい話を聴いた、で終わらせない行動」だな、きっと。



2015年10月26日(月)
意識がなくなっても、子守唄を歌って欲しいんです

映画「終の信託」(周防正行監督)から。
役所広司さんが演じる「重度の喘息患者の江木」さんが、
近づいた死に対して、草刈民代さん演じる担当医師の折井先生に
切実にお願いするシーンがある。
「人間が死ぬ時、まずダメになるのは、視覚だそうだそうです。
ものが言えなくなっても、見えなくなっても、
声だけは聞こえているとか・・。僕の意識が完全になくなるまで、
先生、言葉を掛けていただけないでしょうか。
できたら、意識がなくなっても、子守唄を歌って欲しいんです」
何気ない場面なのだが、とても印象に残った。
映画鑑賞や読書など「視覚」を中心とした生活を送っているからか、
「聴覚」に意識を向けたことは少なかった気がする。
しかし、この作品通じて「聴覚」を意識することが増えた。
目をつぶっていても、聞こえてくる音や会話は、
どんな微かな音も聞き逃さないように働いてくれている耳があるから。
そして本人の意識がなくなっても、聴覚だけは働き続け、
外からの音(声)を、体の中の細胞に伝えているようだ。
これからは、もっと意識して「耳」を大切にしたいなと思う。



2015年10月25日(日)
「ロミオとジュリエット」と「ジュリエットとロミオ」

映画「もうひとりのシェイクスピア」(ローランド・エメリッヒ監督)から。
「戯曲37曲 ソネット154篇 物語詩 数編
それらは全て人類と英語における究極の表現として、知られる。
それなのに、それなのに、
シャイクスピアの自筆の原稿はいかなるものであれ、見つかっていない。
400年もの間、何ひとつない。我らのシェイクスピアは謎の存在だ。実体がない」
この台詞で始まる物語は、シェイクスビア別人説を私に信じ込ませた。
日本でも「織田信長」や「上杉謙信」の女性説などがあるように、
まったく否定できないところに、この推理の面白さがある。
実は、原題の「Anonymous」は「匿名の」の意。
(書物では)作者不明の、(歌では)読み人知らずの、という使われ方をする。
しかし「作者不明」よりも、仮説を立てて立証していく方が、ワクワクするし、
真実味が増すのは、言うまでもない。
日本的に言えば「影武者」の要素が強いかもしれない。
メモしていて気付いたことだが、1か所だけ首を捻るシーンがあった。
オックスフォード伯は「(ロミオとジュリエット) ロマンス悲劇だ、
『弱強五歩格』で」と作品名を告げたにもかかわらず、
影武者の劇作家は「ジュリエットとロミオ」と作品名を間違える。
単なる和訳の間違いなのか、意識的に間違えたのか、気になっている。
こうなったら、もう一度、原語で確かめるしかないかなぁ。(汗)

P.S.(ラストシーンの台詞を・・)
「奥さま、あなたやご一族や、この私やエリザベス女王でさえ、
ご主人と同じ時代に生きることができて光栄です。
見事な言葉が書かれたその時代に。
石ではなく、詩で形づくられた記念碑は、永遠に人々の記憶に残る。
言葉は息から生まれる、息が命から生まれる限り」