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しもさんの「気になる一言」
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2015年07月25日(土)
50歳で持つべきは夢ではなく「目標」

書籍「50歳からの『死に方』」
(弘兼憲史著・廣済堂新書刊・191頁)から。
サブタイトルは「残り30年の生き方」。
この書籍名の付け方は正解であると思う。
以前、生涯学習の講座名(ネーミング)を考えた時、
「いかに生きるべきか」としたら、まったく集まらず
内容は変えずに「いかに死ぬべきか」にしたら、
応募が殺到したことが忘れられないからだ。
「どう死んでいくか」を真剣に考えた時、
はじめて「どう生きるべきか」が、鮮明に見えてくる。
黒澤明監督作品の「生きる」が、それを物語っている。
さて、今回私が選んだのは
「50歳で持つべきは夢ではなく『目標』」。
退職したら、長年の夢だった・・という人がいるが、
定年退職してから、気力・体力を持続させていられるのは、
15年くらいがいいところ。
軌道に乗るまでにも時間がかかることを考えれば、
「叶わない夢は持たない」ことを心に決め、
達成することで充実感を味わえる、現実的な「目標」へと
切り替えることも、大事な選択であると思う。
50歳で夢を語るのも「男のロマン」でいいかもしれないが、
昔から「男のロマンは女の不満」と言われるように、
そろそろ「夢」に近い「目標」にしていく方が、
「安らかに死ねる」に違いない。



2015年07月24日(金)
「八ヶ岳」にいるのに「柿田川」が恋しい

たった3日間しか、地元を離れていないのに、
実は、私の頭の中は「柿田川」でいっぱいだった。(笑)
ワンフレーズで表現すると、
「『八ヶ岳』にいるのに『柿田川』が恋しい」である。
溢れる緑に包まれながら「柿田川」を思い出し、
朝夕に耳にする鳥や蝉の鳴き声に「柿田川」の音と比較し、
「湧き水」という単語・フレーズを見つけるたびに、
「柿田川」を連想し、その魅力に胸がときめいた。
私の原風景は「柿田川」であることに間違いないだろう。
早く、あの川に「暑くなって熱を帯びている足を突っ込み」、
カラカラに渇いた喉に「手ですくい口に含ませたい」。
そんな想いとともに、八ヶ岳を旅していた気がする。
あの川に生息する「鳥や虫、植物」にも興味が湧いてきて、
バードウォッチング、野鳥の写真で造詣の深い、
ペンションのマスターのお薦めで双眼鏡を手に入れたのも、
「柿田川」をもっと知りたい、という気持ちの表れだろう。
異性が恋しいとは違う感情に、ちょっと戸惑ったが、
心から「柿田川」が恋しい、と感じたのは不思議な気分である。
早く逢いたい、早く触れたい、早く音を聴きたい・・
八ヶ岳を始めとした、多くの森を観たからだろうか、
それとも、雪がほとんどない富士山を眺めたからだろうか、
地下水となって湧き出る湧水が、たまらなく愛しかった。
明日から2日間、柿田川に触れる機会があるから、
この気持ちがなんだったのか、じっくり確かめてみたいな。



2015年07月23日(木)
「バランス」と「姿勢」と「ガニ股」(下半身)

八ヶ岳で「乗馬」と「カヤック」を体験してみて気付いたこと。
この2つの種目、一見、共通するところは少なそうだが、
指導してくれた人たちのアドバイスを思い起こしたら、
なんと同じことをアドバイスしていただいていた。
馬に乗ってみて、予想以上に視線が高くなったことに驚いていたら、
最初に指導されたのが「左右・前後のバランス」、そして「姿勢」、
さらに、踵を下げて馬の胴体を(ちょっと)「ガニ股」で挟むことが、
安定するコツであるようだ。
翌日の、湖にプカブカと浮かぶ、気持ちのいいカヤック体験も、
指導者から「バランス」と「姿勢」と「(船体を押さえる)ガニ股」が、
ポイントだと教えていただいた。
「どうしても水面を漕ぐ『パドル』の使い方に目がいきがちですが、
本当は、下半身で船体を安定させるのがコツなんですよ」という一言に、
やっぱり、ここでも「下半身」の大切さに気付かされた。
スポーツは、種目に限らず、やはり上達の秘訣は、この3点だろう。
私の場合、なかなか上手くならない「ゴルフ」も、
この基本が出来ていないから・・と今頃になって納得した。(汗)
単なる体験・レジャーと考えていた「乗馬」と「カヤック」で、
体を動かす習い事の「基本中の基本」を再認識させられた。
もしかしたら「踊り」や「楽器演奏」なども、この基本は当てはまる。
いや、長時間、机に向かう仕事の場合でも、
「バランス」と「姿勢」と「下半身」を意識することが大切、
そんな気がしてきたので、明日からの生活に、活かしていきたいな。



2015年07月22日(水)
「気持ちよかった」の八ヶ岳

せっかく信州に行ったのに・・と言うかもしれないが、
何を観光するでもなし、のんびりとした時間を過ごせれば・・と
あまり齷齪したスケジュールを組まなかった、今回の家族旅行。
帰宅後、お互いが「楽しかったね」くらいの気持ちになれば、
それだけで充分な時間が過ごせたな、と喜びたい。
私の場合「放電」をテーマに過ごした3日間であったが、
振り返ると、星野リゾート・リゾナーレ八ヶ岳で、
女性陣2人がウィンドショッピングしているのを、木のベンチで
のんびり待ちながら、高原の風に吹かれての「うたた寝」。
(気持ちよかった)・・筋肉が緩み、涎が出たかも?
ペンションでは、部屋にテレビも無し、当然ネットも無し。
夕食後、聴こえるのは、周辺の雑木林に住む、鳥の鳴き声だけ。
忘れかけていた「静寂」を、五感で感じられた気がする。
(気持ちよかった)・・人の声がなくて。
情報を意識的に遮断したから、出来ることは「読書」。
読みかけていた「サラバ!」(西加奈子著)を一気に読み切った。
気がついたら、夜が明け白々としてきたが、久しぶりの達成感。
(気持ちよかった)・・次の日の心配をしないで。
乗馬やカヤックを体験しながら、動物や自然との一体感も、
そのことだけに集中できたからか、季節を感じられた。
(気持ちよかった)・・「高原」を体感できて。
他にも、いっぱいの「気持ちよかった」が溢れていた3日間。
「八ヶ岳、どうだった?」と訊かれたら、
間違いなく「気持ちよかったなぁ」と答えると思うから、
「『気持ちよかった』の八ヶ岳」を残しておきたい。



2015年07月21日(火)
まだ決めていない「どこか」と「なにか」がキーワード

今年の夏休み家族旅行は、明日から2泊3日で信州・八ヶ岳方面。
昨年の「歴史」を堪能した「京都・祇園祭」とはクッと趣を変えて、
溢れる「自然」の中で、思いっきり「放電」してこよう、が狙いかな。
いつもならきっちり決める、タイムスケジョールも、とてもゆるく、
1日目は宿に行く途中「どこか」「なにか」面白いところに寄ろう、
2日目も、天候によって、朝ゆっくり森の中を散歩して「できたら」
バードウォッチングやカヤック・乗馬など「なにか」をしてみたい。
また、念願だった、柳生博さんの「八ヶ岳倶楽部」を訪れて、
近くの「どこか」で美味しいランチをいただき、
夜、満天の星でも眺められればいいかな、なんて考えている。
3日目の帰りも、数多い山梨のワイナリーの「どこか」によって、
美味しそうなワインを「なにか」2〜3本チョイスして購入。
帰宅してから、留守番をお願いした母に、お土産や写真と一緒に、
3日間の出来事を話せたらいいな、そんなざっくりとした旅行。
今回は、まだ決めていない「どこか」「なにか」がキーワード。
「現地のことは現地の人に訊くのが一番」だといつも感じているし、
向こう(八ヶ岳方面)に行ってから、その日の天候にあわせて、
信州の、そしてこの季節の魅力を思う存分楽しみたいと思っている。
「充電」ではなく「放電」が目的の、今年の家族旅行。(私の場合)
自然の力を借りて、溜まっているものを出し切ってしまおうっと。

P.S.
そんな訳で「明日から3日間、行方不明になります」ので、
拙い「気になる一言」もお休みです。(笑)



2015年07月20日(月)
薬の役割は『抑える』こと。

書籍「断薬セラピー」(宇多川久美子著・WAVE出版刊・207頁)から。
薬剤師だった著者が、医療の現場に身をおく中で
薬漬けの医療に疑問を感じ「薬を使わない薬剤師」として活躍。
そんな話を耳にして、興味津々で、本屋で購入。
夢中になって、あっという間に読み終えた。
「薬をやめれば、病気は治る」というサブタイトルは、
インパクトが強くて、私をその気にさせるには充分だった。
目次(インデックス)を読むだけでも、頷いていたが、
中を読み進めると、根底に流れている考え方がわかってきた。
この本だけではまだ「薬は害になる」と確信は持てないが、
少なくとも「薬の役割は『抑える』こと。」という考え方は、
恥ずかしいけれど、意外と盲点だった気がする。
風邪をひいても、喉が痛くても、何か身体に異変があると、
病院に行って薬をもらってくることが早道、とはがり、
薬に頼る生活をしていたことが、可笑しくなってしまった。
血圧も、コレステロールも、薬を飲むことで治るなら、
一生飲み続けるとか、薬を増やすなんてことはないはずなのに、
それさえも疑わず、薬の信者となっていた気がする。
「薬の役割は『抑える』ことであり『治す』ことではない」
この大原則を知っただけで、大きな収穫だった気がする。
人間ドックなど、検査項目が多ければ多いほど、
必ず何かが引っかかり、医師に相談すれば、
「では、薬を出しますから、飲んでください」と言われ、
確かに、数値が下がれば、治ったものと勘違いをする。
しかし「治ったわけではなく、抑えているだけ」と知れば、
なるべく薬を飲まず、自分の持っている免疫力で治そうとする。
それが、自然治癒力であり、人間に備わった力と理解した。
薬を飲んで寝れば治る、という思い込みはやめなきゃなぁ。



2015年07月19日(日)
今、作品を作っていて、とっても楽しいんだ

ジオラマアーティスト・田村映二さんの作品展覧会が、
沼津駅北口の「プラサ・ヴェルデ」で開催されていると知って、
(それも、たった「3日間」と知って)慌てて会場に足を運んだ。(汗)
やや広めの会場に、新作も含め「Tam-Tam world」が並んでいたが、
やはり、子どもの力って大きいなぁ、と感じた新作は私の目を惹いた。
約1年半前に生まれたばかりの娘さんに向けて作ったと思われる、
「ナノハへの贈り物」は、私のお気に入りとなったのは言うまでもない。
会場内で見つけた、動いている奥さん似の「菜葉」ちゃんは、
奥さんのお腹にいる頃から知っているので、なんだかとても嬉しかった。
今は仕事をしていて、早朝に「菜葉ちゃん」の声が聴こえると、
長い人生で今が一番しあわせ〜って思えるんだよね、と満面の笑顔で
私に、ひとり娘を紹介している田村さんは、もう「親バカ」満載。(笑)
娘の声を聴くだけで、制作意欲も「どんどんアイデアが浮かぶ」と言い、
「作品を作りたくて作りたくて仕方ない」と、口元が緩んだ。
「どうしてですかね?」と訊ねた私の問いに、悩むことなくこう答えた。
「今、作品を作っていて、とっても楽しいんだ」
傍にいた奥さんも「本当に、楽しそうなんです」と付け加えてくれた。
目の中に入れても痛くない(コンタクトレンズのような)娘が喜ぶような、
いや、可愛い娘に喜んでもらえるような作品が、
これからもどんどん生まれてくる予感がした展覧会であった。

P.S.
「子どもが喜ぶ作品を作りたいが、子どもっぽくはしたくない」という
アーティスト魂を語ってくれたのも印象的でした。