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しもさんの「気になる一言」
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2015年06月18日(木)
「いつまで待たせるのよ」と「まだでしょうか」

話し方講演「コミュニケーションを通じて人生を豊かにする」
(〜今、この時代だからこそ考えたい
コミュニケーションのあり方〜について)
講師「遠山法子」氏(話し方教育センター常務取締役)から。
57年間という年齢を重ねていることもあって、
コミュニケーションの大切さは、身に染みて感じているし、
何度となく、同じような講演を耳にしていたので、
余裕をもって聴くことができた気がする。
同じ「コミュニケーション」をテーマに講演しても、
こんな視点もあるんだな、と感じながらメモをした。
その中でも、言葉の使い方次第で、こんなにイメージが違う、と
例を出していただいたフレーズが、
大きな声で怒鳴りながら「ちょっと、いつまで待たせるのよ」と、
静かな声で謙虚に「すみません、まだでしょうか」だった。
どちらも要求していることは同じことなのに、
言い方だけで、こんなにも違うと教えられた。
本当にそうだよなぁ、と苦笑いしながら、メモをした。
「クレーム」とは「応対に困ったケース」を言い、
「クレーマー」とは「自分を困らせる人」という定義も、
新しい視点として、記録に留めたい。



2015年06月17日(水)
できるだけ避ける/できるだけ話さない

書籍「他人を攻撃せずにはいられない人」
(片田珠美著・PHP新書刊・205頁)から。
地元の書店で、まずタイトルに惹かれて手を伸ばし、
そのあとパラパラと捲り、見出しを読んだだけで買っていた。
気になったフレーズが多すぎて、ひとつに選べないほど、
頷いたり、驚いたり、の連続で一気に読み終えた。
仕事でも、手ごわいクレーマーを相手に、どうしてこの人は
こんな発言、態度をとるのだろうか、と理解に苦しんだが、
この本のお蔭で、なんとなく(汗)その理由が判った気がする。
第1章「『攻撃欲』の強い人とは」の定義からはじまり、
「どんなふうに壊していくのか」「なぜ抵抗できなくなるのか」
「どうしてこんなことをするのか」「どんな人が影響を受けるのか」
さすが、精神科医の冷静な分析に、何度も唸った。
そして最後に、その対応策とも言うべき、
第6章「処方箋――かわし方、逃げ方、自分の守り方」が、
なんとも言えなく面白かった。
「自分の考え方を変えるしかない/できるだけ避ける/
できるだけ話さない」と主張する前提に、
「根性曲がりにつける薬はない/
理解してくれるかもしれないなんて甘い幻想」という考え方がある。
まさしく、これだなぁ・・とメモをして本を閉じた。



2015年06月16日(火)
石川県より5,000円助成をいただいて実現しました

日・月曜日「スーパーゴルフパック」を利用して、
1泊2日(2プレイ)のゴルフに出かけた。
最初、この企画に誘われた時、日程を確認して、
自分の予定が空いていたので、あまり考えずOKしたが、
今考えると、驚くことばかり。行き先は、石川県能登。
移動は「羽田空港」から「能登里山空港」の空路(往復)
ホテルは、日本海を一望する、能登半島随一広さを誇る
露天風呂を有する輪島温泉の「ホテル高州園」。(2食付)
ゴルフ場は、空港から10分ほどの距離にあり、
能登半島の穴水湾を望む国内屈指のロングコース、
「ザ・カントリークラブ・能登」。(2日間2プレイ)
これほど贅沢な時間を過ごして、料金は31,000円。
どうしたら、こんな企画が実現するのかわからないが、
パンフレットに書かれていたワンフレーズが目に付いた。
「石川県より5,000円助成をいただいて実現しました」
県を挙げて観光客を誘致している政策が浮き彫りにされた。
それにしても「安すぎる」(笑)。(サービス満点)
北陸新幹線も開通したし、NHK朝ドラの舞台でもある輪島、
それでも、必死さが伝わってきた。
お土産をいっぱい買ってあげなきゃいけなかったかな?



2015年06月15日(月)
チャンスをありがとう。

映画「天使の分け前」(ケン・ローチ監督)から。
鑑賞後、久しぶりにタイトルに、お見事・・と拍手した。
原題「The Angels' Share」(天使の分け前)
作品の中で、このフレーズが出てくるのは、2カ所。
1カ所は「ウィスキー蒸留所で、樽を前に説明を受けるシーン」
「毎年2%、中身は減っていく。空中に蒸発してしまうのね、
これを『天使の分け前』と呼ぶの」という何気ない設定。
そしてもう一つは、ラストシーン。
彼があるきっかけで出会った、犯罪者の奉仕活動指導者で、
ウイスキー愛好家だったハリーの自宅におかれたメモ。
「モルト・ミル 天使の分け前。チャンスをありがとう。ロビー」
世界のベスト・ウィスキーと言われた「モルト ミル」、
手に入れ方は感心しないけれど、その利益を自分たちだけで分けず、
奉仕活動を命じられた犯罪者たちに対して、真剣に相談にのり、
社会復帰できるようアドバイスを送り続けた指導者に、
自分たちが立ち直れたのは、あなたのおかげです、という意味で、
飲んだことがない、いや貴重なウィスキーで飲むことなどありえない、
と言っていた世界の名酒「モルト・ミル」を盗んできて、
その1本を、そっとテーブルの上に置くなんて、素敵だな、
「天使の分け前」というメッセージを添えて。
こういう終わり方は、私好みの作品である。

P.S.
「私たちの鼻は、とても鋭敏よ。百万倍に薄めた香りでも分かる。
嗅覚は原始的で、下等の動物だった大昔からあるの」
この説明もなんとなく気になった。鼻って、老化現象がないから。



2015年06月14日(日)
ゆうすいくんの住民票が欲しかったら、清水町へおいで

先月、愛知県刈谷市美術館で開催されていた
「宮西達也ワンダーランド展」のメモを整理していたら、
期間中のイベントであった、絵本作家・真珠まりこさんとの対談で、
わが町出身の宮西達也さんは、自分が心を込めて作った
ゆるキャラ「ゆうすいくん」の誕生秘話から、そのまま絵本になった
「ドロドロドロンキーとゆうすいくん」の読み聞かせまで、
このキャラクターの魅力を思う存分に語ってくれたことが思い出された。
「今日は、わざわざ静岡県清水町から来てくれた人がいるので、
予定を変更して、この作品を紹介しました」と言いながらも、
とても嬉しそうに、わが町の紹介を熱く語ってくれた。
さらに「この、ゆうすいくんは清水町の住民票にも載ってます」
とPRをしたかと思ったら、最後に一言、こう言った。
「ゆうすいくんの住民票が欲しかったら、清水町へおいで」
私は、このフレーズに思わず反応してしまった。(笑)
この「住民票」という「住民限定の商品」は、観光商品とは違い、
どこでも手に入るものでもない。
その町に住所がない限り、手に入れることはできないのだから、
「ゆうすいくん入りの住民票」が欲しいから、清水町に住む、
そんな人がいるかどうかわからないが、全国的に人口減少が叫ばれ、
どの町も、定住促進が課題となっている中、ひとつの可能性として、
面白いなと感じたのは、間違いだろうか。
その町に住むことの「誇り」が、これからのキーワードとなる、
そんな予感がして、メモを閉じた。



2015年06月13日(土)
相手の目を見なきゃ、乾杯じゃない

映画「ラストベガス」(ジョン・タートルトーブ監督)から。
主役級俳優4人の勢揃いの作品に、彼らも歳を重ねたなぁ、と
私自身の老後も意識せざるを得ない感覚で観終った。(笑)
60歳という年齢は、私たち男性にとって、
精神的にも体力的にも節目なのかもしれない。
「まだまだ若い年齢」なのか「もう老いた年齢」なのか、
もうひと頑張りできる年代なのか、安定を求めるべきなのか、
いろいろな角度から考えさせられることには違いない。
人生の後半に、ラスベガスで弾ける彼ら4人組は、
ギャンブルをしたり、恋をしたり、そして友情を深めたり、
「心が体の衰えを受け付けないんだ」という台詞など、
心に響くシーンも盛りだくさんだった。
特に、この感覚は忘れかけていたなぁ、と感じたフレーズ
「相手の目を見なきゃ、乾杯じゃない」
「目を見ないと愛は伝わらないわ」・・・
歳を重ねてくると、照れくさいのか、目線が怖いのか、
意外と相手の目を見ることが減るなぁ、と反省。
これからも「目を合わす」こと、意識しようっと。

P.S.
薬中毒の若い女性が近づいてきて、こう尋ねるシーン。
「クスリある?」「血圧の?」
この切り替えし、思わずメモしてしまった。(笑)



2015年06月12日(金)
自由な発想で作っていいよ

私の中で恒例となりつつある「ごはん食堂 桐家」の居酒屋企画、
講師「岩谷澄人」氏(ヒトミワイナリー醸造長)
「醸造家さんの楽しいトーク」から。
独特な世界観を持つ「ヒトミワイナリー」(滋賀県)の真髄を、
醸造長の口から聴けるとあって、楽しみにしていたイベントである。
周りからは、飲みながら良くメモれますね、と感心されるが、
私の場合、トーク・講演は、メモしないと落ち着かないので、
最初にいただいた「本日のワインリスト」はメモで真っ黒になった、
ウェルカムワインから続けて8種類(合計9種類)の誕生秘話は、
飲むたびに「あっ、うめぇ」を口癖のように言いながら語った
彼の分身のような存在であった。
ワインについても「ちょっと変態なワイン」と訳のわからない紹介を
メモしながら、確かにあまり口にしない「にごりワイン」を楽しんだ。
この根底に流れているものを知りたくて、翌日メモを整理したら、
やはり、創立当初、彼がオーナーから言われた言葉が浮かび上がる。
「自由な発想で作っていいよ」
これは「ワインとはこうだという既成概念を覆すのではなく、
まったく自由な発想」ということらしい。
作り方の改良・改善ではなく、えっ、これがワイン?という発想、
言い換えれば、ワインづくりの常識など考えないで、
「ワインは『食』」という考えを貫きながら、
「ワインが一番元気な時に、ビンに詰めちゃう」発想であったり、
「消費者の気持ちより、造っている人たちの気持ちを優先」し、
「自分たちが、美味しいと感じるタイミング」で詰める作業をするなど、
本当に自由な発想で、ワインづくりを楽しんでいるのが伝わってきた。
私たちのワインは「ナチュラルワイン(自然)ではなく、フリーワイン」
そう言いきった彼は、25年前にオーナーから誘われたとき、
「会社の中でおかしな奴とやりたい」と言われただけの魅力があった。

P.S.
面白いワインの話は、また少しずつ提供していきますので、お楽しみに。