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しもさんの「気になる一言」
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2015年05月14日(木)
「ユリゲラーって知ってる?」「由利徹じゃなくて?」

映画「青天の霹靂」(劇団ひとり監督)から。
主人公がタイムスリップしたのは「昭和48年(1973年)」、
当時は「500円玉」もなく、現代に生きる彼が
支払おうとしたら「何ですか? これ」と訊ねられてしまう。
そんな時代背景を表現しているシーンが面白かった。
手品師だから、スプーン曲げにスポットを当てて
「ユリゲラーって知ってる?」と子供に訊いたら、
「由利徹じゃなくて?」と言い返す会話が、一番受けた。
いくらなんでも、こんな洒落た返事ができるわけない、
そう思いながらメモしたけれど、やっぱりインパクトがある。
「ゲイ(鯨)を食って、芸を磨けってな」「これ、鯨ですか?」は、
給食で「鯨の竜田揚げ」を食べたなぁ、なんて思い出した。
お笑いタレント「劇団ひとり」さんの初監督作品と知って、
笑いあり、涙ありの物語の展開に、彼の才能を感じながら、
次の作品を観てみたい気がする。
時代背景って、けっこう大事だよなぁ。



2015年05月13日(水)
日の出とともに起きる

最近、また新しい「習慣」を増やしてしまった。(笑)
それが「日の出とともに起きる」こと。
以前から、人間の体内時計の話を耳にして、
太陽の陽射しを浴びると体がリセットされるから・・と
日の出前の暗いうちに着替えて、ランニングに出かけ、
昇ってくる太陽に、神々しさを感じながら眺めていた。
しかし、平日はそんな余裕がなかなかつくれず、
週末(土日)だけのお楽しみになってしまっていたが、
金曜日に飲み会が続くと、土曜早朝のランニングは体に負担がかかる。
もっと簡単に「自然」を相手に、生活を楽しめないか、と考えたら、
行き着いたところが「日の出とともに起きる」ことだった。
前日の夜に、iPhoneのSiriに「明日の日の出時間は?」と訊ねると、
「明日の日の出時刻は、4時43分です。」と答えてくれる。
それもわざわざ「時間」と「時刻」の言い間違いまで訂正して。(笑)
さらに「4時43分にアラームをセットして」と続けると
「4時43分にアラームをセットしました」と目覚まし時計と同じように、
お気に入りの音楽で準備を整えてくれる。
だから、意識して6時間前の「22時43分」には寝ることにしているが、
これが意外と楽しい。(汗) 
翌日、目を覚まし窓を開けると、だんだん明るくなるのが実感できる。
そして、朝食までの約2時間、じっくり本が読めるので、
私にとって、楽しみな時間となってしまった。
今年は今現在、映画(25作品)、書籍(25冊)と並んでいるが、
もしかしたら、年末、書籍の数が上回っているかもなぁ、今年は。

P.S.
あっ、もうこんな時間だ、早く寝なくちゃ・・と思うけれど、
私のプライベート秘書は「時刻です」と言い直すに違いない。



2015年05月12日(火)
イタリア男は別かと・・

映画「バチカンで逢いましょう」(トミー・ビガント監督)から。
「ドイツ映画」って、意外と面白い台詞が多かった。
特に、国民性を意識した言い回しが、私のメモに残った。
例えば、こんなシーンがある。
主人公は、ドイツ生まれの女性だが、イタリアで知り合った男性に
謝らなければならないことが出来たのだが、
彼女は、なぜか葬式の参列の途中で謝る。
さすがに、彼も怒り「今、ここで謝る気か?」と言い返す。
そんな会話を見ていた主人公の孫が、諭すように 
「男は1度に2つのことはムリ」と言うが、
彼女はサラッと「イタリア男は別かと・・」と言い返す。
孫も負けじと「男は皆同じよ」。
ストーリーにはあまり関係ないシーンだが、印象に残っている。
さらに、ひょんなことから「ローマ法王」を始め、多くのお客さまに、
自慢の料理を出すことになるのだが、時間ギリギリまで奮闘する。
その様子を眺めて、法王の執事が呟く。
「ドイツ人? そのわりには手際が悪い」
この裏には「ドイツ人なら、手際がよいはずだ」という意識がある。
私たちの会話には、国民性を意識したフレーズは出てこないのだが、
これはグローバルな感覚なんだろうか。
それとも「ドイツ国民」に限った、彼ららしい感覚なのだろうか。
「普通の国の男」なら1度に2つのことは無理だけど、
器用な「イタリア男」なら出来そうだ、という表現は、好きだなぁ。



2015年05月11日(月)
ケーキを買いに来るお客様は、みんな幸せそう・・

書籍「輝く夜」(百田尚樹著・講談社文庫刊・210頁)から。
えっ、これが百田さんの作品?と疑いたくなるが、
あっ、彼は放送作家だったんだ、と納得してしまった。
昨年12月のクリスマス・イヴイヴ(23日)に開かれた、
「クリスマスの本や今年読んで感動した本を持ち寄り、
本の話をしながら、本に出てくる料理を味わう夜」というイベントで、
紹介された「輝く夜」という作品は、読み終えてから、
なぜか気持ちが「ほっこり」した。(笑)
今までにも「クリスマスを題材にした短編」は、何冊も読んだが、
ストーリーや結末を思い出すのは、ごく僅か。
その点、この作品は、何年経っても、思い出せる作品の1つだろう。
その中で、私が選んだ台詞は「ケーキ」という作品の一節、
「ケーキを買いに来るお客様は、みんな幸せそうな顔をしていた。
きっと、ケーキを食べる楽しいひとときが待っているからだ。
不幸な人は、ケーキなんか買わない。」
こんな視点で、ケーキを見たことがなかったから、新鮮だった。
ケーキ屋さんの前で、人間ウォッチングしてみようかな。

PS.
季節関係なく、気になる一言は正しかったことが分かった。
本当に、みんな幸せそうだたから。



2015年05月10日(日)
今日は、どこへ行ってきたんですか?

ある交差点の手前で、以前の職場で一緒に仕事をした女性が、
荷物をいっぱい持って歩いている私の姿に気付き、
あの姿はもしや・・と思い、わざわざ車の窓を開けて、
声を掛けてくれたのだろうと思う。
「今日は、どこへ行ってきたんですか?」
いつぞやは、休日の早朝に走っていた私の姿を見つけ、
どうしてこんなところに?と思ったこともあったらしい。
今日の私の答えは「柿田川公園で、
ノンアルコールビールを飲みながら、読書してました」
今考えると、たしかに時系列では事実なんだけど、
咄嗟のことだったので、伝わったかどうか。(汗)
午前中、自宅周辺の側溝掃除と、枯れてしまった庭木(もみじ)を切った。
午後は、ちょっと散歩がてら、柿田川公園の芝の様子をみに出かけたが、
あまりに木陰が涼しかったので、大型商業施設・サントムーンで
「ノンアルコールビール」(2本)と「文庫本」(1冊)を購入し、
真新しいベンチに座りながら、3時間くらいいただろうか、
水浴びする子どもたちと、ひっきりなしに訪れる観光客を眺めながら、
時おり耳にする鳥のさえずりをBGMに、まったりとした時間を過ごした。
これから暑くなるけれど、公園の木の下や、水に足をつけてする読書、
これほど贅沢な時間の過ごし方はない気がしている。
さらに、アウトドアで使う、折りたたみ椅子(マイチェア)に座り、
スマホでお気に入りの音楽を聴きながら・・となれば、文句なし。
半日でも自由な時間が出来たら、柿田川公園へGO!!。
近くで、美味しいお弁当をゲットできたら、もっといいな。(笑)



2015年05月09日(土)
脂ののった「戻り鰹」を好む者もいます。

映画「武士の献立」(朝原雄三監督)から。
主人公・春は、優れた味覚と料理の腕は素晴らしいが、
性格がきついためか、1年で離縁されてしまった。
そんな彼女は、加賀藩の料理方の息子と再婚することになる。
嫁入りした家の姑は、彼女にこう伝えた。
「嫁入り2度目であろうとも、気にするつもりは
これっぽっちもありません。
江戸ではとかく『初鰹』をありがたがるそうだが、
脂ののった『戻り鰹』を好む者もいます」
離婚した人たちを「バツイチ」などと表現するけれど、
初婚は「初鰹」、再婚は「戻り鰹」という表現は面白い。
辞書によると「初鰹」は「初夏の頃、獲れる走りのカツオ。
江戸時代には黒潮に乗ってきたものが鎌倉・小田原あたりでとれ、
珍重された」とある。
逆に「戻り鰹」とは「秋に獲れる鰹。春から夏に北上した鰹が、
南下したところを捕獲したもの。脂がのっている」
若さや物珍しさよりも、脂がのった美味しい鰹を、
「再婚」に例えるあたりが、私のアンテナに引っかかった。
酸いも甘いも心得ている「バツイチ」と結婚する人たちは、
「戻り鰹」の美味しさを知っているんだろうなぁ、きっと。



2015年05月08日(金)
二つの顔を持て。本当の顔と白人に見せる顔だ

映画「大統領の執事の涙」(リー・ダニエルズ監督)から。
「7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話」という解説に、
どの大統領にどう関わってきたのか、楽しみにしていたが、
冒頭「実話に着想を得た物語」という字幕が見た時、
私の思惑とは違う作品かもしれないな、と感じた。
黒人がホワイトハウスに執事をするということは、
いろいろな制約や気を付けることがある。
「相手の心を読め」「察するんだ」
「二つの顔を持て。本当の顔と白人に見せる顔だ」
「この部屋の空気のごとき存在に」
「何かお力に?」「他に御用はありませんか」など・・
物語から拾った台詞は、数知れない。
しかし主題は「人種差別」だったかもしれない。
スポーツで「人種差別撤廃」を訴えた映画「42」、
政治家という立場で「奴隷解放」を訴えた映画「リンカーン」
そして、ホワイトハウスの仕事をしながら訴え続けた本作。
この話題って、アメリカ映画には欠かせない分野かもしれない。