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| 2015年02月26日(木) ■ |
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| どんな動物にも、生きてきた歴史がある。 |
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映画「ひまわりと子犬の7日間」(平松恵美子監督)から。 保健所に連れてこられた犬が、殺処分されてしまう現実に、 ちょっぴり気が重たくなったが、里親が見つからない限り、 殺されてしまう犬の気持ちはどんなものなのだろうか、と 考えたら、胸が締め付けられた。 目の前にいる、人を敵対視する狂暴犬になった野良犬を 理解するためには、この考え方がいいようだ。 「どんな動物にも、生きてきた歴史がある」。 「それがどんな物語かを考えることが出来れば、 きっと心は通じ合える」と、狂暴犬に接する主人公は言う。 今は亡き、動物園で知り合った妻の台詞らしい。 優しい飼い主から離れて、その後いろいろな辛い経験を重ね、 野良犬になった犬を知っているからこそ、 「こいつは、好きで野良犬になったんじゃない。 人間がこいつを野良犬にしてしまったとよ」と言い切ったのだろう。 その考え方に、私は賛同し頷いていた。 ペットとして飼われた犬にとって、短い一生の中で、 一緒に暮らす時間の多い飼い主や、周りの人間という動物が、 信用できるかできないか、は大きな違いがある。 犬を題材にした映画は、どうも弱い、自然と涙腺が緩むから。 でも、見たくなるんだよなぁ、不思議なことに。
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| 2015年02月25日(水) ■ |
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| 音楽は音の詩であるように、絵画は視覚の詩である。 |
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先日、横浜に行った際に寄った、横浜美術館企画展 「横浜美術館開館25周年 ホイッスラー展」から。 別件で横浜を訪れたが、せっかくだから・・と、 横浜美術館へ足を延ばして、企画展を鑑賞した。 「日本では四半世紀ぶりとなる大規模な回顧展」とあったが、 私の記憶を辿ってみたが(申し訳ないが)代表作が浮かばず、 期待と不安を抱えたままの鑑賞となった。 「19世紀欧米の画壇において、最も影響力のあった画家の一人」 「日本美術からインスピレーションを得て 独自のスタイルを確立したジャポニスムの画家」という説明でも、 彼の作品を思い出すに至らず入場し、 「音楽は音の詩であるように、絵画は視覚の詩である。 そして、 主題は音や色彩のハーモニーとは何のかかわりもないのである」 というフレーズを見つけて、あっ、と気付いた。 タイトルに「シンフォニー」「 ハーモニー」「ノクターン」などの 音楽用語を用いて、絵画の主題性や物語性を否定した画家である。 絵画は説明するものではなく感じるもの、そんなメッセージが 記憶に残っていたのが不思議であった。 日本の文化に影響を受けた西洋の画家って多いんだなぁ。
P.S. 同時期の開催をしていた 「横浜美術館コレクション展 2014年度 第2期」のテーマは、 「抽象画―戦後から現代」と「光と影―都市との対話」。 静岡市美術館で観たばかりの「小林清親氏の版画」がズラリ。 いくら版画とはいえ、(所蔵も「横浜美術館」とはいえ) 同じ作品を同じ時期に、近場の美術館での展示には興ざめした。
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| 2015年02月24日(火) ■ |
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| 文明開化の光と影をみつめて |
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静岡市美術館の企画展「没後100年 小林清親展」 (文明開化の光と影をみつめて)から。 今までにも、牧野宗則さん、前田光一さん、風鈴丸さんなど、 多くの版画家と出会わせていただき、その魅力に触れてきたが、 今回は、江戸生まれ、明治初期に活躍した 「小林清親(こばやしきよちか)」氏の作品展であった。 特に、版画では表現し難いと思っていた「夜景」は、 朝日、夕日、月光、ガス灯など、わずかな光で照らされた風景を 絶妙なタッチで描いていた。 これもまた、江戸の伝統を受け継ぐ彫師や摺師たちの 素晴らしい職人技によって再現されたと言っても良いだろう。 (前述の3作家は、絵師・彫師・刷師を1人でこなします・・) サブタイトル「文明開化の光と影をみつめて」にピッタリな作品、 最近、夜明け前にランニングをすることが多かったので、 朝日が昇り始め、少しずつ空が明るくなる前の様子は、 時代が変わっても同じなんだな、と嬉しくなった。
P.S. 彼も「社会風刺画」を多く描いていた、これは偶然だろうか。
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| 2015年02月23日(月) ■ |
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| 古代は、知られては困ることのてんこ盛り。 |
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先日参加した「ごはん食堂 桐家」の居酒屋企画、 講師「石垣稔」(株)地域情報計画研究所代表取締役 テーマ「酒と肴と古代文字」 (古代文字を紐解き、日本人のルーツを探る夜)から。 いろいろな分野に精通している彼の話は面白かったが、 特に得意としている「古代文字の歴史」を話し始めたら、 止まらなくなってしまった。(笑) 「歴史は、いいことでも悪いことでもない。 歴史は、時の権力者が作る」という視点を前提に聴くと、 今まで私たちが学んだ歴史に、一抹の不安を感じる。 まぁ、こういうのも一つの考え方だな・・ そんな気楽な気持ちでメモを取ったが、頷くことが多かった。 一言にすると「古代は、知られては困ることのてんこ盛り」 「偶然は、そんなに起こらない」という考え方をもとに、 私たちが習った「仁徳天皇陵古墳」は、知らない間に(?) 「大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)」に名が変わっている。 真っ当な調査はされていないまま、明治政府が決めたらしい。 その史実は明らかでないが、彼の言葉を借りれば、 「偽物(にせもの)は、常に本物になりたがる」。(汗) さらに「古代」で思い出したのか「宇宙戦艦ヤマトの登場人物」、 「兄(古代守)・弟(古代進)」へと話が進み、 古代を守る人は、行方不明となり、古代を進む人は 「出世する(ヤマト戦闘班長)」という例え話が、ウケた。 「正解はどこにも存在しないのだから、 確信できる情報を俯瞰し、最終的には自らの頭で考える」 それこそ、歴史を学ぶ姿勢なのかな、と感じた。 お酒を飲みながら、よくメモしたよなぁ、私も。(笑)
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| 2015年02月22日(日) ■ |
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| タイトルは「無題」が多かった。 |
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静岡県立美術館の企画展 「・・ノート、夢のしるし 石田徹也展。」から。 (「とにかく、かく」が、創造の秘密だった。)という キャッチコピーに惹かれて、久しぶりに足を運んだが、 美術鑑賞というより、自分の心と向き合う時間となった。 「51冊のスケッチブックに描かれた、下絵やアイデアノートを 初公開します。また、随所に石田の言葉を紹介し、 制作の過程や思考の跡をたどり、創造の秘密を探ります。」 まさしく、そのとおりの展覧会だったし、 今、巷で話題になっている「風刺」を「ユーモア」にして、 観る私たちに考えさせる機会を与えてくれた。 美しいとか、幾何学的ではなく、一枚一枚に描かれた題材を、 観る人の状態によって「楽しくなったり、悲しくなったり」 自由に感じてもらえばいい、そんな想いがあるのだろうか、 タイトルは「無題」が多かった。 思い浮かばなかったのではなく、意識的に「無題」とする発想、 自分の精神状態で、タイトルを付けて・・と言わんばかりである。 そんな彼が生きていたら、世界を騒がせている「風刺絵」を、 どう感じて、どんな絵を描いただろうか、とても気になる。 名画と言えるかどうか、わからないが、久しぶりに 「心を揺さぶられた絵画」に出会った企画展であった。
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| 2015年02月21日(土) ■ |
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| あたかもその場にいるような臨場感 |
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2月中旬に開催された、カメラの祭典CP+(シーピープラス)。 「パシフィコ横浜」を会場に1年に1回開催される、 日本最大の写真、映像業界の見本市」に初めて足を運んだ。 これには理由がある。今回の特別企画としてNHKが中心になって 開発を進めている「8Kスーパーハイビジョン」の特別展示がある。 「8K」と言えば「現行のハイビジョン画質の16倍、4K画質の4倍の 超高精細 映像で22.2チャンネルの三次元音響と合わせて、 臨場感あふれる近未来の放送メディア」として知られているが、 富士山の写真家で有名な、大山行男さんが、昨年「柿田川」を訪れ、 デジタル一眼レフカメラでタイムラプス撮影した画像が流れる、 と聞いて、いてもたってもいられなくなったからだ。 会場には朝早くから溢れんばかりの「カメラ大好き人間」が集結し、 所狭しと、出店メーカーのブースを占拠していた。(笑) 注目の「富士山森羅万象(8分)」は、他の作品を圧倒し、 その映像は、動画ではない写真ならではの魅力で輝いていた。 会場に展示してあったフレーズで 「あたかもその場にいるような臨場感を体験してください。」は 一緒に撮影に立ち会った私が証明したい。 まさに、その場(柿田川の中)にいるような感覚が溢れてきたから。 「2020年東京オリンピック」までには、試験放送開始の予定らしい、 「1964年東京オリンピック」には、カラーテレビが全国に普及した。 これからが楽しみな「8Kスーパーハイビジョン」である。
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| 2015年02月20日(金) ■ |
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| 雛人形は「雨水」の期間に飾るといいよ |
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今年の「雨水」は2月19日、「啓蟄」は3月6日。 地方により「雛人形は『雨水』に飾って『啓蟄』に仕舞う」と 「良い伴侶に恵まれる」という解説がネットでも調べられる。 一年を「春夏秋冬」の「フォーシーズン」に分けるより、 農耕の時期・太陽の位置等(生活者にとっては五感)を意識した 「二十四節気」の方が、日本を風土にあっている気がする。 しかし、この単語の使い方が気になってしまった。 昨日「『雨水』なのに、まだ雪が降っていて寒い」なんて、 記事を見つけると、これから15日間くらいの話だよ、と 突っ込みを入れたくなってしまう私がいた。 私の知識では「節気」は、その日を含んだ「期間」。 2月19日〜3月5日までの15日間が「雨水」、 3月6日〜3月20日までの15日間が「啓蟄」であり、 この頃に「雪が雨に変わる、積もった雪や氷が溶け出す」頃を 「雨水」と呼んでいる。(はず) カレンダーに掲載されると、その日が「雨水」と勘違いし、 「まだ寒いのに・・」とコメントを書く人たちがいるが、 あと15日の間に、そんな頃合いになるから、と伝えたい。 だから「雛人形は『雨水』の期間に飾るといいよ」という フレーズを「気になる一言」として残そうと思う。 私の解釈が違うかもしれないけど・・(汗)。
P.S. 実は最近、もっと細かい「七十二候」にはまっています。 今は「四候・雨水・初候『土脉潤起』どみゃくうるおいおこる」 「雨が降って土が湿り気を含む」の意。なるほどなぁ。
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