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しもさんの「気になる一言」
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2015年01月29日(木)
本って悪いものを吸ってくれる

本のネタが続きますが、忘れないうちに。(笑)
昨年のクリスマス・イヴイヴ(12月23日)、
本好きの人たちが集まったパーティは、
当然のように「本談義」となって盛り上がった。
本の中に登場した料理を再現してテーブルを囲み、
各々のお奨め本の紹介などを聴きながら、
まったりとした時間が過ぎていく、素敵な集まりであった。
そんな中で、知らなかった・・とメモした本の話。
(先日「青木まり子現象」と知ったばかりの)
「本屋に行くと、なぜかトイレに行きたくなるよね」の話から
「本だけはなかなか捨てられない」「引っ越しても減らない」
「引っ越しの際、処分してきた本が残念」など、
本中心に生活が回っているのでは?と思いたくなるほど、
本好きは、話していて楽しい。
そんな時「引っ越しの時は本を置いてきた方がいいんですよ」と
意味深な発言をした女性がいて、興味を持った。
その理由が「本って悪いものを吸ってくれる」というもの。
だから、新居へは持っていかない・・という話は妙に納得した。
大切に保管してきた本を持っていかないのは、
後ろ髪を引かれる思いだが、大好きな本のおかげで、
今まで邪気が払われていた、とするのなら・・。
う〜ん、それでも、捨てられないかなぁ。(汗)



2015年01月28日(水)
改心させるのは、私の役目だ

映画「新少林寺 SHAOLIN」(ベニー・チャン監督)から。
大好きなカンフーアクションだから、
画面に見入ってしまったが、意外と面白い台詞もあった。
権力を手に入れた軍閥の将軍、侯杰(こう・けつ)は、
「我々の邪魔をする者は殺す」と言い切り、
「武術の祖、恐れるに足らず」「銃は撃たねば意味がない」、
そんな考え方をしていた彼が、部下に裏切られ、山中を逃げ惑い、
やっとの思いで辿り着いた「少林寺」の僧たちのお陰で改心。
大事なものは、富や権力でないことを修行によって悟る。
それをいつまでも心に持ち続け、以前の自分の姿を見てるような、
富や権力に溺れている当時の部下を目にして、叫ぶ。
「改心させるのは、私の役目だ」
そんな部下を育ててしまったのは、自分の責任だから、
改心させることが私の役割だ、という気持ちが強く、
彼と戦っているのにも関わらず、自分の命を懸けて助けようとする。
そして、そんな彼の行動を見て、部下は改心した。
アクションばかりが目立ってしまうカンフー映画だが、
「金と泥、どちらが役に立つ?」禅問答みたいな会話もあって、
充分楽しめたと言える作品であった。

P.S.
「イスラム国」を改心させるのは、誰の役目なんだろう(汗)。



2015年01月27日(火)
姿消す「町の本屋」に危機感

地元新聞の掲載記事から、気になった見出し。
町場から書店が急速に姿を消している、という記事。
「良い立地で良い本があり、良い書店員がいる
理想的な本屋も閉店」してしまったらしい。
住民の要望は「個性的な本屋より、まず大きな本屋が欲しい」
そのギャップに、本屋好きの彼は揺れ動いているようだ。
ただ「町に本屋があるから人々は本の魅力を知る。
その経験が本の需要を喚起する」と、本屋の魅力を語り、
「本屋さんと共に、もっと大きなものが無くなりつつある」
と警鐘を鳴らす。
「一人ひとりが現場で頑張り、書店を存続させないといけない。
僕らはこの子たちに対する責任がある」と言った言葉は重い。
先日も、待ち合わせの時間より早く着いたので、
時間潰そうと思ったら、駅前にも関わらず「本屋」がない。
これって、やっぱり大きな問題だな、本好きとしては。
みんな、どこで時間を潰すんだろう。



2015年01月26日(月)
うっかり食事しちゃったんですが・・

一昨年の人間ドックで「便潜血」が出て、昨年のちょうど今頃、
大腸ポリープの精密検査・切除手術をしたが、複数見つかったので、
1年後の今日、2度目の検査・手術で残りのポリープを切除した。
苦痛なのは、検査や手術ではなく、検査前の「下剤2リットル」と、
手術後の1週間〜2週間「アルコールと運動禁止」。
来月中旬に迫った「ハーフマラソン」の練習がほとんどできないのと、
これから予定てしているいくつかの「新年会」で飲めないことかな。
まぁ、自分の身体の中にある「不安要素」を抱えて生きるより、
いくらか我慢しても、スッキリした「身体と心」を手に入れたい、
そう考えてはじめた、肉体改造だから、後悔はしていないけれど。
さて、今回の気になる一言は、私の大腸ポリープとは全然関係なく、
人間ドックの受付で聞こえてきた台詞。
停年間際って感じの男性が「すみませ〜ん」と受付の女性に声を掛け、
「うっかり食事しちゃったんですが・・どうしたらいいですかね」と
いかにも、なんとかして欲しい様子で訊ねた声が聴こえてきた。
人間ドックを受けるのに「うっかり食事」って、意味がわからない。
家族の人も、なにも配慮がなかったってことなのか、耳を疑った。
普通、私たちの感覚では、人間ドックと言えば、
検便は「2日前から」、食事は「前日から」、当然のように意識する。
(アルコールの量は、1ヶ月前から意識だけはするけど・・(笑))
結局、検査出来ない項目が多くて、お帰り願ったみたいだけど、
管理職風の年齢で「うっかり食事」というフレーズには、驚いた。
こういう人には「人間ドック」はキャンセルして、
「認知症」の検査をしてくれそうな「脳ドック」をお薦めしたい。
最近、私たち年代の「常識のなさ」がとても気になる。(汗)



2015年01月25日(日)
俺はつなぎ目

先日、歌舞伎役者・市川海老蔵さんの特集をテレビで観た。
若い頃、プライベートの話題で世間を賑わせた彼は、
今、「歌舞伎」の本家としての自覚が芽生えたのか、
真摯に芸の鍛錬をしている様子がうかがえた。
そして、自分の役割を「俺はつなぎ目」と表現した。
若い頃は、長い歴史で受け継がれてきた「歌舞伎」という
日本古来の伝統芸能を、なんとか新しいものにしようと、
勢いだけで突っ走っていた気がするが、今回の気付きは、
「親から受け継いだ芸を、息子へ確実に受け渡す」といった
とてもシンプルな役割が自覚できたようだ。
何が彼をそういう心境にしたのかは定かではないが、
力が抜けた、とても魅力的な顔が画面を独占した。
私たちも、同じことが言える。
「親から受け継いだ資産を、子どもに受け渡す」
「先輩から受け継いだ仕事を、後輩に受け渡す」
自分が今生きている役割は、人類の歴史の「つなぎ目」、
そう考えられたら、意外と楽に生きられるんだよなぁ。



2015年01月24日(土)
「クレーマーに屈しない」と読み替えた

今、巷では「テロに屈しない」というフレーズが飛び交い、
国によって違う考え方・対応が、新聞紙上、ネット上で紹介されている。
私は「テロに屈しない」の「テロ」とは何を指すのか、とても気になる。
「テロリズム」「テロ組織」「テロリスト」「テロ攻撃」「テロ事件」
主語がはっきりしないと「屈しない」とされる行為の意味さえ、
多少の違いを感じるのは、私の考え過ぎだろうか。
ネットで調べると、日本の場合「テロリズム」を略して「テロ」と呼ぶらしい。
では「テロリズム」とはなにか?
「テロリズム(英:terrorism)とは、何らかの政治的目的のために、
暴力や暴力による脅威に訴える傾向や、その行為のこと。また恐怖政治のこと。
またテロリズムによる事件を『テロ事件』と呼ぶ。
テロ事件を実行した人または組織を『テロリスト』(英:terrorist)と呼ぶ」
この説明に頷きながらも、世界の共通認識とされる「テロに屈しない」は、
「組織」ではなく「行為」に対して使われていることを再認識した。
日本全国を震撼させているこの事件を、他人事のように眺めているのではなく、
「自分が首相だったらどう判断するだろうか?」と考えてみるのも大切だし、
自分の仕事や生活に重ねあわせて考えるみると、フラフラと変わりやすい
「生き方・考え方の軸」をブレないものにするチャンスとも言える。
私の場合「テロには屈しない」を「クレーマーに屈しない」と読み替えた。
「モンスターペアレント」を代表とする「クレーマー」と行為が似ている。
「要求内容」の大小ではなく、一度でも「要求に屈する」と、調子に乗って
いかにも自分の行為が正しいと勘違いして、何度でも「要求」してくるから。
今回も「2億ドル」だから大騒ぎしているが「100ドル」でも同じ対応をする、
そう理解して、事件の行方を見守っていきたい。

P.S.(「テロリスト」と「クレーマー」の違い)
テロリストは、自分たちを革命家と自覚しているが、
クレーマーは、自分たちをクレーマーと自覚していないんだよなぁ。(汗)



2015年01月23日(金)
大事なもののために闘って、模索しながら進む

映画「アメイジング・スパイダーマン2」(マーク・ウェブ監督)から。
スパイダーマンとしてニューヨークの人々を守り、
ひとりの男性として恋人グウェンを愛する日々を送る
主人公の、ピーター・パーカー。
作品としてリズムもあり面白いのだが、
この作品を思い出すに相応しい台詞が、見つからず。
メモを見直してみると、恋人・グウェンが卒業生代表として、
卒業式にスピーチした台詞が浮かび上がってきた。
「高校生活と同じく、私たちの人生は永遠ではありません。
やがて終わるからこそ・・貴重なのです。
この日を迎え、生きてる日々の幸運に感謝しています」に続けて
「他人の言葉に左右されず、自分の人生を大切に
大事なもののために闘って、模索しながら進む、
それが最高の人生です」とまとめた。
特に「大事なもののために闘って、模索しながら進む」は、
スパイダーマンの生き方、そのものである気がした。
その中でも「模索しながら進む」の表現は、気にいった。
辞書によると「模索」とは「手探りで探すこと」。
迷わず進むのではなく、確信はないけど進んでみる・・
そんな生き方が、今回の主人公の生き方にはピッタリだった。