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| 2014年10月23日(木) ■ |
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| いいんだよ、無理に話さなくても・・ |
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映画「かかしの旅」(冨永憲治監督)から。 小さい時、ある事故で右足が不自由になったことから 学校では「かかし」と呼ばれ、苛められていた少年が家出をした。 しかし、行くあてもなく、コンクリートの階段に座り、 ぼ〜っとしていたら、どこからか3人の少年が寄ってきて、 知らないうちに、仲間として認めてくれて共同生活をする。 そのきっかけになったのは、最初の話しかけであった。 普通なら「名前は?」「家はどこ?」「どうしたの?」など、 警察尋問のように、質問の嵐に見舞われるのだが、 彼らは戸惑っている主人公に向けて、こう発した。 「いいんだよ、無理に話さなくても・・」 この一言は、人間不信に陥っていた主人公にとって、 とても救いになった言葉だと思う。 物語中盤「どうしてみんなが僕を受け入れてくれたのか、 はっきり聞いたわけじゃないけど、何となく判るような気がする。 みんな僕と同じなんだ」と振り返るシーンもある。 心を閉ざした人間にとっては、何よりも温かい言葉は、 「いいんだよ、無理に話さなくても・・」だったということ。 「どうして何も話してくれないんだ?」と問い詰めるのは禁止。 「北風と太陽」の話に似ているなぁ。
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| 2014年10月22日(水) ■ |
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| ポロシャツを(ズボンの中に)入れられるようになりました |
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「ダイエット方法」というより、自分の経験談を少し記したい。 今回は、痩せてよかったと思える「ファッション」の話。 太っただけでなく、とくに「ビール腹」と称して、 丸く膨らんだお腹を隠すために、ポロシャツをどうするか、 そう、ズボンの中に入れずに、まん丸体型のシルエットを隠す。 しかし、お腹が凹むと、なぜかズボンの中に入れようと考える。 ベルトをしっかり見せ、ポッコリしたお腹じゃないぞ、と 我ながらクダラナイと思いながらも、自慢げに。(笑) この感覚は、もう随分忘れていたように思う。 これって、ビール腹で悩んだ人しかわからないことだけど、 けっこう大きな自信につながる。 だから「痩せていいことあった?」と訊かれると、私はすかさず 「ポロシャツを(ズボンの中に)入れられるようになりました」と 答えるようにしている。(汗) 例えが適切かは判らないけれど、私の嬉しさは伝わるかな、 そんな気持ちで、受け答えをしているのが現実である。 痩せることは目的ではなく、痩せてどんな気分を味わいたい、 という動機の方が、モチベーションが高くその行動に繋がるから、 自分が描く、理想のイメージを鮮明に持ち続けたい。 そして、その楽しさこそ、続けるコツでもある気がしてならない。
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| 2014年10月21日(火) ■ |
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| 仕事を長く続けていられるのは「忘れる」から |
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先日紹介した、東海林さだおさんのコメントから、もう1つ。 前回同様、雑誌「天然生活」のワンコーナー「会うこと、聞くこと」 「東海林さだお」さん、(漫画家・エッセイスト)」から。 長く続けるコツもあるけれど、こんな考え方をするといいよ、という ややアドバイス的なメッセージとして受け取った。 「仕事を長く続けていられるのは『忘れる』から。 長年、連載していれば、ときに『もっといいオチ』を 締め切り後に思いついてしまうこともあります。 そんなときは、急いでその考えを断ち切っちゃう。 やり方は、頭のなかで、大きな声で『なし!』っていうだけ。 それで大丈夫。『なし!』『次!』ってね。」 私も、情報源を「映画、書籍、講演会、コンサート、美術館」から 「ラジオ、テレビ、新聞、インターネット」、はたまた 「飲み会や仕事での会話」や「家族や夫婦の会話」と幅広いので、 ウェブ日記に「気になる一言」をアッブした後、 こっちのメモ、フレーズの方が良かったなぁ、と思うこともしばしば。 そんな時、私は「今回は縁がなかったな」と思うことにしている。 題材は、選ぶのが大変なくらい私の周りに溢れているのだから、 一度「忘れる」という作業をする。 それでもどうしても気になったら、今回のように「別の作品」として 改めて、仕上げればいい。 いつでも「一話、読み切り」、これが私のモットーかな。(笑)
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| 2014年10月20日(月) ■ |
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| 人間がいなくなればいい |
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映画「家路」(久保田直監督)から。 東日本大震災後の福島県を舞台に、今までそこに暮らした 人たちの叫びのようなものが伝わってきた。 故郷をなくす、という感覚は、どんなものなのか、 正直、私には理解できない。 空しさや切なさ、またその原因となった原発事故を恨む感情は、 無い方が不思議なくらいだ、という感覚くらいだ。 事故により何もかも無くした人が、将来を悲観して自殺を図る。 その気持ちを汲んで「放射能の土、(東京へ)捨てってくっぺ」と トラック一杯の土を積んで、東京へ向かうシーンは心が痛んだ。 今回選んだのは、松山ケンイチ扮する主役・総一と、同級生が 中学校時代の授業を振り返って、会話するシーン。 「社会の授業でさ『自然を守るためには、どうしたらいい?』って 問題出されたの覚えてる?」という質問に対して、 みんながいろいろ答えたにもかかわらず、主人公の総一は、 「人間がいなくなればいい」と答えたらしい。 原発事故でなくなってしまった自然の原風景を懐かしみながら、 「本当になっちゃったな」と苦笑いするシーンは印象に残った。 自分たちで考えたにも関わらず、自分たちでコントロールできない 「原発」というものが暴走したために、自然を守れなかった。 確かに、人間がいなくなれば、自然は守れるかもなぁ。
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| 2014年10月19日(日) ■ |
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| 変わってねぇなぁ・・(笑) (お前もな・・) |
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私が大学時代に加入していたサークルは「ユースホステルクラブ」。 アルバイトでお金を貯めては、廉価なユースホステルなどを活用し、 日本全国を旅する、そんな仲間たちの一人が、親戚の結婚式で 山口県から久々に上京するというので、招集がかかった。(笑) 集ったのは、静岡県、福島県、千葉県に住む同期のメンバー。 もちろん当時と比べると、皺や白髪が増え、髪の毛が減ったりしたが、 なぜか30年以上前のサークルの役職に対応した動きは変わらなかった。 部長は部長、企画は企画、渉外は渉外、書記は書記の役割が、 そのままタイムスリップして、宴席を和ませた気がする。 何十年ぶりに会っても、一瞬にして大学時代の関係に戻るのは 想定内であったが、まさか、その役割まで変わっていないとは。(汗) 二次会のカラオケでも、好きそうな曲のジャンルは変わっていない。 また、私の最終の新幹線の時刻を気にしてくれる友、 もう少しいいだろ、と歌いまくる友、俺、明日休み・・いう友、 やっぱり、変わっていない。(この感覚が心地よい) だから、今日、一番口にした台詞を一言として残しておきたい。 「変わってねぇなぁ・・(笑)」(お前もな・・)
P.S. まさか、カラオケの締めでも「遠い世界に」と「落陽」を、 メンバー全員で大合唱をするとは・・変わってねぇなぁ・・(笑)
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| 2014年10月18日(土) ■ |
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| 誰が、何のために、過去のことを、「今」、問題にするのか |
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日頃から政治のことは、あまり書かないようにしているが、 最近の政界を眺めていると、気になることがあるので、一言。 今回の小渕優子経済産業相の問題もそうだが、 閣僚など重要なポストになると、何年も前の行為が問題視され、 いかにも世論だから、と辞任に追い込む流れは納得がいかない。 勿論、違法となる行為を容認するわけではないが、 それならば、判明した時点で公表し、責任を追及すればいい。 培ってきた力を存分に発揮できる閣僚のポストについた途端、 過去のことが取沙汰されて、辞意に追い込まれる様子は、 今までに何度も見てきて、不思議で仕方がなかった。 そこには「日本の政治を任せられる人材を育てよう」という 意識はなく、問題を先送りにして、インパクトのある時期に 後出しのように公表し、政治を混乱させようとする意図さえ感じる。 そこで、私が知りたいことをフレーズにしてみた。 「誰が、何のために、過去のことを、『今』、問題にするのか」 この流れは、首相を始め多くの閣僚が「短期間」に辞めさせられ、 「人材が育つ前に足を引っぱる」構図(大人のいじめ?)が見え隠れする。 この気になる一言で、何度も取り上げているが、 日本人は、政治家を育てるのが下手な民族、とつくづく思う。 こんな話題で大騒ぎしていることが、子どもたちに、 どんなメッセージを刷り込んでいるのか、考えた方がいいな。
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| 2014年10月17日(金) ■ |
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| 伯父さんは「腰が低い人だけど、腰が強い人だった」 |
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91歳になる、父方の伯父が他界し、お通夜に参列した。 生前、私の新聞投稿を誰よりも楽しみにしてくれていた方で、 地元新聞に掲載されると、必ず嬉しそうに連絡をくれ、 「投稿を読んだよ、頑張ってるな」と励ましてくれた。 そんな優しい伯父さんの人柄を、菩提寺のお上人が、 お通夜に参列した人たちに向かってこう語った。 「普段は、腰が低い人だったけれど、 酒の席などでケンカになりそうな時は、腰の強い人だった」 「腰が強い」とは「気が強く,なかなかくじけない」とか 「弾力があって折れにくい」という意味がある。 いつもニコニコしながら、私たちを包み込むような、 そんな人柄しか知らなかったから、ちよっぴり意外だったが、 それもまた、伯父さんの一面として、なぜか嬉しかった。 優しいだけでなく、精神的に強い面も持ち合わせているなんて、 私が憧れるような性格である。 だから、お通夜の夜に、この一言を残そうと考えた。 「伯父さんは『腰が低い人だけど、腰が強い人だった』」 「もの腰が柔らかい人」でもあったなぁ。 明日の告別式・火葬にも、しっかり立ち会おうと思う。 私の「新聞投稿」の大切な読者に、お礼を言いたいし・・。
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