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しもさんの「気になる一言」
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2014年08月21日(木)
人一人の性根をあまりみくびらぬことじゃ

書籍「村上海賊の娘」(和田竜著・新潮社刊・
(上474頁・下499頁・計973頁)より。
読書後の第一声は「主人公は誰?」。(笑)
タイトルを見れば「村上海賊の娘・景」と思うが、
1,000頁近い物語にしては、出番が少ない気がするし、
「眞鍋七五三兵衛 (しめべえ)」のインパクトが強すぎる。
なぜか、主人公・景の行動には心が動かなかった。
私がこの作品を思い出すフレーズは、
「人一人の性根をあまりみくびらぬことじゃ」。
「性根」とは「根本的な心の持ち方。根性」のこと。
作品に登場する男たち(景だけ女)の戦いざまに感動し、
「火事場の馬鹿力」に近い「根性」と、
軸がぶれない「戦に対する信念」みたいなものを感じた。
戦の指揮を執る大将だけでなく、名前も出てこない兵から、
大阪本願寺を拠点とした、本願寺門徒まで、同じだった。
死ぬことを恐れず、自分の決めた生き方を忠実に守る戦い、
これが、この作品の根底に流れる魅力であろう。

P.S.
2冊を読み終え、読みにくいから外してあった本の帯を
つけ直そうとしたら、下巻裏面で見つけたキャッチコピー、
「人ひとりの性根を見くびるなよ。」・・やっぱりなぁ。



2014年08月20日(水)
両手で渡すと、両手で受け取ってくれる。

職員研修「接遇・クレーム対応」
講師「(株)インソース 石川あさ子氏」から。
何度受講しても、クレーム対応は難しい。(汗)
ケース・バイ・ケースで、これといった対応パターンがなく、
同じような内容のクレームで、同じように対応しても、
納得してくれる人と、余計に怒り出してしまう人もいる。
ただ「接遇」は、今でも知らなかったことがあったり、
何度受けても、違った気付きがある。
「笑顔には人が集まります」という基本的なことも、
言い方を変えるだけで、なるほどなぁ・・と再認識できる。
以前、相手の目を見て話す、と教わった接遇も、
「ずっと見ているのは、不自然です。違和感というか。
目を見ると言うより、顔全体を見る」という説明に納得した。
その中で、今回私が選んだのは「モノの授受(書類等)の仕方」。
「両手で渡すと、両手で受け取ってくれる」という視点、
隣に座った職員と試してみたが、片手で渡されるのと、
両手で渡されるのでは、受けての気持ちが違うことを実感。
それも「直線的に渡すより、ふわっと(曲線で)渡す」。
ほんの些細な気遣いが、どんな気持ちにさせるかを知った。
だからこそ、どうしても片手で渡す場面になっても、
「片手で失礼します」という言葉が自然に出るという。
今までも、何度か失礼をしたような気がする。(汗)
「接遇研修」は、いくつになっても受講したいなぁ。



2014年08月19日(火)
非常識でクレイジーなコメディを作る

映画「ムービー43」(ピーター・ファレリー監督ら)から。
鑑賞後「よくもまぁ・・」と呟いてみたが、
邦画でも「HK変態仮面」や「寝ずの番」など、
下品さでは負けない作品も多く観てきたので、
酷評されるほどのことはないな、というのが感想である。
ただ日本の場合、ひとつの作品としてストーリー性を持ち、
そこに「粋」とか「艶」などが感じられ、
鑑賞に堪えうる仕上がりになっている、そんな違いを感じた。
ただ、日米の監督たちも、同じことを考えるらしく
「寝ずの番」(マキノ雅彦監督)は、
「テレビではマネのできない映画らしい映画を撮る」と言い、
今回は「非常識でクレイジーなコメディを作る」と発案。
それを、キャストとなる大物俳優たちが真面目に演じる、
それだけで、いいんじゃないかな、そんな気もする。
「お下劣でおバカな要素が満載の短編」と予告済だから、
嫌なら観なければいい、と思うだけ。
最近、声を出して笑うなんて、なかったものなぁ。
いいんじゃない、これはこれで・・

P.S.
別に「私のお薦め」というわけではありません。(笑)



2014年08月18日(月)
自然は美しく老いる

講師「色彩計画家・加藤幸枝」氏、
演題「色が変わると景色が変わる」から。
「景色」って、「色」が入っているんですよ、と
嬉しそうに話し始めた「色彩計画家」の彼女の話は、
美術大学を卒業したこともあり、理論と実践が融合していて、
なるほどなぁ・・と思うメモが増え続けた。
「色彩についての基礎知識」は、美術大学の授業と同じく、
「景観」を語るには、知らないでは済まされない知識として、
大変勉強になった。
この知識を前提に「景観」について施策を練ることの大切さを、
わずかな時間に気付かせていただいた。
かつては「地域の土の色がまちなみをつくった」と語り、
その「長くその土地にある、静かな(動かない)自然の色」が
そのまちの歴史や文化を創りあげてきた、という説明は、
私の「景観」に対する感じ方を、確信に変えてくれた。
「ふさわしい色彩」とは「人の活動や季節が映えること」であり、
「動かない色(地)・動く色(図)」を説明してくれたあと、
「地」の部分で個性を出す必要はない、と言い切った。
「まちの賑わいは動くものがつくる」ということであろう。
最後に、まとめてくれたフレーズは特にインパクトがあった。
「自然界では、生命あるものが色を持つ」
「自然は美しく老いる」(葉っぱの写真をバックに)
だから「自然の景色」は美しいんだなぁ、納得。



2014年08月17日(日)
思い通りという道は無い

先月、家族で出かけた京都旅行2日目。
私は、どうしても鞍馬山と貴船神社に行きたくて別行動したけれど、
鴨川に沿って叡山鉄道最寄駅へ向かう途中、
ふっと目に入った、どこかのお寺の掲示板。(寺名はメモ忘れ)
「思い通りという道は無い」
短いフレーズだったが、思わず頷いてメモをした。(笑)
たぶん、思うようにいかない人生について触れた内容であると思うが、
視点を替えたら、妙に可笑しかった。
「○○通り」という名称は、全国どこにもあるけれど、
「思い通り」という名は、あまり耳にしたことがないし、
もし仮にあったとしても、ややこしい案内になること間違いなし。
「あの思い通りを右折して」とか「思い通りに向けてまっすぐ」とか
暑さに耐えながら考えていたら、余計に笑いが込み上げてきた。
「例年通り」「いつも通り」とか、考えたらきりがないけど、
どこかで「通りの愛称募集」があったら「思い通り」で応募したい。
生き方として、なんでも自分の思った通りにはいかない、と考えよう、
それは「マイナス思考」ではなく、それを前提に準備をしながら、
行動は「プラス思考」で前向きに・・という意味に理解すればいい。
まさしく孫子の兵法「悲観的に準備して、楽観的に行動する」だな。
(せっかくのお寺の教訓、茶化してすみませんでした。(汗))



2014年08月16日(土)
う〜ん飲み過ぎた。日記は明日だな。^_^;

久しぶりの私の呟き。
それも記憶にないまま「Twitter」で呟いていた。
昨日、朝起きて本人が一番びっくりしたので、気になる一言。
一昨日は、楽しい仲間との飲み会で、ペースが速かったのか、
疲れが溜まっていたのか、いい気持ちになるのが早かった。
まだ帰るには早い時間なのに、お店を出るころには「千鳥足」状態で、
失礼ながら、そこでリタイヤし、タクシーで帰宅した。
タクシーを降りたところまではなんとなく憶えているが、
それ以後の行動はほとんど記憶がない。(汗)
翌朝、起きたら妻から「昨日は凄かったよ、大丈夫?」と言われ、
帰宅後、風呂にも入らず、バタンキューで寝たことがわかった。
しかししかし、なぜか「Twitter」にこう呟いている。
「う〜ん飲み過ぎた。日記は明日だな。^_^;」
スマホからの入力は苦手だから、たぶんPCから?と思ったが、
今回は、なんとスマホから入力していた(らしい)。
ただそれだけのフレーズ、わざわざ「Twitter」で呟くかなぁ。
習慣って素晴らしいけれど、習慣って、時には恐ろしい。
自分の記憶がないのに、何か呟いているのって、怖い気がする。
もしかしたら、惚けても呟くのかなぁ、私の場合。(笑)



2014年08月15日(金)
「降伏しろ」と言わずに、降伏を命じたのです。

(終戦記念日(敗戦)だから、というわけではありませんが(汗))
映画「終戦のエンペラー」(ピーター・ウェーバー監督)から。
天皇が、第二次世界大戦に関わったかどうか、マッカーサーから
その調査を依頼された主人公は、いろいろなことを調べ、
一度、自分なりの結論付けをして報告書を書く。
「国の統治者として戦争責任を回避できない」、
その理由は「無罪にする根拠がみつからない」。
しかし最後には「有罪にする理由がないからです」と変え、
「疑わしきは罰せず」、この方針を貫いた形となった。
面白い視点だな、とメモをしたが、この映画を思い出すには、
ちょっとインパクトが弱い気がした。
そこで選んだのは、冒頭に表現されていた「降伏」について。
天皇が日本国民に向けて発した「耐え難きを耐えよ」は、
「『降伏しろ』と言わずに、降伏を命じたのです」ということ。
へぇ、そういう意味があったのかと感じて、これを機会に、
「玉音放送」で読まれた、昭和天皇による終戦の詔書
(大東亜戦争終結ノ詔書、戦争終結ニ関スル詔書)を読み直した。
「朕は時運の趨く所堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て、
万世の爲に太平を開かむと欲す」の一部である。
以前、ある方の講演で聞いた、安岡正篤先生と
終戦の詔勅のエピソードとはじめて繋がった瞬間である。
終戦のイメージとして、この「玉音放送」を聴く国民の姿が残るが、
この「耐え難きを耐えよ」という部分を「降伏する」と解釈した。
今、戦争の映画が、感動ドラマのようにもてはやされるが、
これを機会に、第二次世界大戦(大東亜戦争)について、
自分たち国の歴史を調べるきっかけになって欲しい。
そしてこの戦争の意義、敗戦(終戦)の意味を、正しく理解したい。