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2014年08月07日(木)
微分積分の都市計画

定期的に送られてくる専門誌の特集記事
テーマ「観光に地方自治体はどのように向き合うべきか」
執筆「香川大学経済学部教授 大賀睦夫氏」より。
「観光」と「保全」、相反する考え方を、どのように調整して、
まちづくりに活かしていくか、私たち行政に課せられた
大きな課題だと考えていたので、ヒントが欲しくて読み漁った。
「われわれはときどき日常から離れて聖なるものに触れ、
心の深層をケアして、生まれ変わる必要がある」という、
旅に関する定義が、観光客の心理をうまく表現しているな、と
思ってメモをした。
「非日常」の空間を求めて訪れる場所が、
全国のどこでも目にすることが出来る風景だったら、期待を裏切る。
だから、地方に住む私たちは「非日常」を提供するだけ。
やっぱり「保全」を軸にして、それを求めて観光客が訪れる、
そう理解したい。ところで、文末に面白い表現を見つけた。
西村幸夫氏「四則演算の都市計画」という紹介だったと思う。
戦後、我が国の都市計画は足りないものをつぎたしていく
「足し算的都市計画」が進められてきたが、最近の主流は
その結果生じた景観悪化を是正するために、電柱撤去など
「引き算的都市計画」が行われている、との表現。
なるほど・・とメモしたが、最後のまとめで唸ってしまった。
これからの都市計画は「微分積分の都市計画」、
すなわち「全体をイメージしながら個別の建築を行っていくという
息の長い取り組みが求められるであろう」というまとめ方。
数学が大の苦手の私には、この表現が理解できない。
「微分積分」と「都市計画」・・う〜ん、痒くなってきた。(汗)
数学得意の方、理数系の方、簡単に説明して欲しいなぁ。



2014年08月06日(水)
こんなもの無意味よ、ただ前だけをみて進めばいいの

映画「たった一人のあなたのために」
(リチャード・ロンクレイン監督)から。
簡単に説明すれば、ネットの解説どおり
「浮気性の夫に見切りをつけたヒロインが子供を連れて全米各地を巡り、
新たな恋と幸せを求めてさすらう姿を描いた恋愛ドラマ」
とりわけ驚くような場面展開もなく、タイトルの意味さえ曖昧。
メモを整理すると「たった一人のあなたのために」というフレーズは、
作品中に歌われる歌詞に出てくる。
「どれほど数を重ねても、浅はかに心は散っていく。
あなたは傷つき、私は満たされる。目覚めると彼がいる。 
私に笑みがこぼれる。また私のもとに新たな幸せが訪れる。
たった一人のあなたのために」
う〜ん、やっぱり監督の意図がわからない。(汗)
私が選んだ「気になる一言」は、
「こんなもの無意味よ、ただ前だけをみて進めばいいの」
実はこの台詞、繰り返しバックミラーを直すシーンで交わされる。
「ちょっと今何したの?」「ミラーで後方確認を・・」
「絶対にうしろを見ちゃダメ、何も変わらないわ、
こんなもの無意味よ、ただ前だけをみて進めばいいの」と。
ヒロインのポリシーなのだろうけれど、それが巧く伝わらない。
う〜ん、何度か観直さなきゃ、ダメなんだろうなぁ、きっと。



2014年08月05日(火)
景観で成果をあげるためには、調整が極めて大切

講師「NPO法人くらしまち継承機構理事長、伊藤光造氏」
演題「自治体における『景観』への取り組み」
(景観法の位置づけ、運用を中心に)から。
「美しい国づくり政策大綱」(平成15年7月・国土交通省)の前文、
「美しい国づくりに向け、大きく舵を切ることとした」という表現を、
きっちり反省している文面として、講師は評価していた。
確かに、今までの行政には「安全安心」を第一優先し、
「美しく作る」というポイントが少なかったことを認めた内容と言える。
さらに、今後は、維持管理にしても「美しく」を意識することで、
まわりが評価し、その「美しさ」を求めて全国から訪れてくれる。
最近「景観」を意識し「まち」を眺めていたので、参考になった。
特に「景観法」の特徴として説明してくれた
「景観で成果をあげるためには、調整が極めて大切」が心に残った。
法律には、その目的によりいろいろな特徴があるが、
景観法は「理念法・計画法・規制法・事務事業法」の要素もあるが、
「調整法」の性格が強い、という説明に、納得した。
「景観行政は、お金はあまりかからないけれど、手間がかがる。
(事前の調整が必要)」という講師の言葉に、頷くだけだった。
その手間を惜しまず、いろいろな方面の調整をすることが、
「景観行政」で成果をあげることだと、理解したが・・・。
先日紹介した「人間は、毎日見ているものに気持ちが似ていく」に
繋がっていくんだな、と、その結びつきの発見が嬉しくなった。
「協力」をお願いしていくことも、大切な調整だからなぁ。



2014年08月04日(月)
吹奏楽では、パーカッションの動きが気になる。

第55回静岡県吹奏楽コンクール東部地区大会、
(高等学校の部)(沼津文化センター大ホール)から。
もちろん、県・東海・全国へ繋がる大きな大会として、
吹奏楽部の生徒にとっては、高校野球の甲子園と同じ。
どの高校も日頃の練習の成果を十二分に発揮し、
素人の私には、その差はほとんどわからない。(汗)
後ろの方から全体を眺めていると、
「指揮者」「パーカッション」は、その動きが面白い。
特に「パーカッション」を担当する人たちは、
各校とも少ない人数で何役(多数の楽器)をこなし、途中、
誰かがちょっと間違えたり、自分の担当の楽器の前に、
辿りつけなかったら、どうするんだろう、とドキドキ感が溢れた。
結局は、どの学校も移動のトラブルはなく演奏が終わり、
私のドキドキは、いらぬ心配で終わったが、やはり気になる。
「9回ツーアウトから試合を決めるエラー」みたいなことが、
吹奏楽では起こらないのだろうか、う〜ん、やはり心配。
舞台狭しと動く、あの動きも相当練習するんだろうなぁ。
だから「吹奏楽では、パーカッションの動きが気になる」を
残しておきたい。
とにかく、高校吹奏楽部のみなさん、お疲れ様でした。
また真夏の楽しみが増えた、来年も行ってみようっと。



2014年08月03日(日)
映画館は、街に賑わいを創出しうる財産

書籍「映画館の作り方」
(映画芸術編集部編・AC Book刊・318頁)から。
タイトルに惹かれて読み始めたが、読んでいくにしたがって
気持ちが落ち込んできた。
こんなに「ミニシアター・単館系」に代表される、
街なかの小さな映画館が抱えている課題が浮き彫りにされた。
ただ、私が勘違いしていたことを一つ発見。
「その映画がどんなに評価されようと、
きちんと商業的に成立しなければ、次の映画は作られない。
興業によって、その映画が製作費回収の道をたどり、
そして、それが達成されることで、
未だそこにない『次の映画』が生まれ得る。
それを夢見ることが、映画館における『応援』だ」という。
「住民のため」を理由に、「無料」とか「低価格」で
映画好きの人達が集まり、上映会を開催することは、
短期的にみれば、その土地の賑わいを創出することになるが、
長期的には、制作資金回収ができず、次の作品に向けた
可能性を減らすことになるということ。
だから「自主映画」と言えども、来場者から入場料を徴収し、
その財源を次の製作費に使ってもらうくらいの気持ちが欲しい。
「映画人を育てる」って、そういうことなのかもしれないな。
「大切なのは、街に映画館があることではなく、
そこで多くの人に映画を観てもらうことなのだから」という
フレーズが頭から離れない。
「映画館は、街に賑わいを創出しうる財産」に違いない。
全国地方都市の見本になるような「映画館」を作ってみたい、
そんな気持ちで、読み終えた。



2014年08月02日(土)
何を我慢しとるか、はっきりしとったら我慢できる

映画「少年H」(降旗康男監督)から。
主人公の名は「肇」(はじめ)、
だから手編みのセーターには「H」の一文字。
サザエさんの弟、カツオの「K」と同じ感覚だった。(笑)
「たぶん、明日から『H』って呼ばれるわぁ」と
嘆いたシーンが妙に可笑しかった。
「H」を「エッチ」と読むか「エイチ」と読むか、
それは大きな違いのようにも感じたアルファベットである。
さて、気になる一言は、戦時中に父親が息子に語る台詞。
「自分がしっかりしてないと潰されてしまうで。
今、何が起きているのか、自分の目でよう見とくんや。
いろいろ我慢せなことがあるやろうけど、
何を我慢しとるか、はっきりしとったら我慢できる」
「戦争はいつか終わる。
その時に恥ずかしい人間になっとったらあかんよ」
何でもかんでも戦時中だから「我慢しろ」ではなく、
こんな時でも、息子に助言できる父親の静かな強さを見た。
また、戦時中ならではの台詞ではなく、
今の世の中でも立派に通用するアドバイスでもある。
何も説明なしに「我慢しろ」と言われるよりも、
何に対して我慢しているのか、説明することの大切さ、
意外と大事なことなのかもしれないな。



2014年08月01日(金)
人間は、毎日見ているものに気持ちが似ていく。

なんの雑誌だったのかメモをし忘れたが、
なるほどなぁ、と思って残しておいたフレーズで、
「イエローハット創業者 鍵山秀三郎さん」のコメント。
「人間は、毎日みているもの、接しているものに気持ちが似ていく。
美しいものを見ていると、自分の気持ちもそうなりますし、
汚いもの、乱れたもの、雑なものを見ていれば、
必ずそういう風になっていく。
だとしたら、なるべく美しいものに接して、
気持ちもそういうものに似ていってもらいたいと思うのです」
だから、職場、そしてトイレ、車、道路をきれいにすること、
そう考えながら「社風」を作り上げてきたのだと言う。
自分の生活を見直してみよう。
自分が起きてから寝るまでの間に、目に飛び込んでくる風景。
それがきれいであれば、気持ちもきれいになっていく、と理解した。
毎日、柿田川を眺めて通勤している私は、幸せ者だな、きっと。