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しもさんの「気になる一言」
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2014年08月02日(土)
何を我慢しとるか、はっきりしとったら我慢できる

映画「少年H」(降旗康男監督)から。
主人公の名は「肇」(はじめ)、
だから手編みのセーターには「H」の一文字。
サザエさんの弟、カツオの「K」と同じ感覚だった。(笑)
「たぶん、明日から『H』って呼ばれるわぁ」と
嘆いたシーンが妙に可笑しかった。
「H」を「エッチ」と読むか「エイチ」と読むか、
それは大きな違いのようにも感じたアルファベットである。
さて、気になる一言は、戦時中に父親が息子に語る台詞。
「自分がしっかりしてないと潰されてしまうで。
今、何が起きているのか、自分の目でよう見とくんや。
いろいろ我慢せなことがあるやろうけど、
何を我慢しとるか、はっきりしとったら我慢できる」
「戦争はいつか終わる。
その時に恥ずかしい人間になっとったらあかんよ」
何でもかんでも戦時中だから「我慢しろ」ではなく、
こんな時でも、息子に助言できる父親の静かな強さを見た。
また、戦時中ならではの台詞ではなく、
今の世の中でも立派に通用するアドバイスでもある。
何も説明なしに「我慢しろ」と言われるよりも、
何に対して我慢しているのか、説明することの大切さ、
意外と大事なことなのかもしれないな。



2014年08月01日(金)
人間は、毎日見ているものに気持ちが似ていく。

なんの雑誌だったのかメモをし忘れたが、
なるほどなぁ、と思って残しておいたフレーズで、
「イエローハット創業者 鍵山秀三郎さん」のコメント。
「人間は、毎日みているもの、接しているものに気持ちが似ていく。
美しいものを見ていると、自分の気持ちもそうなりますし、
汚いもの、乱れたもの、雑なものを見ていれば、
必ずそういう風になっていく。
だとしたら、なるべく美しいものに接して、
気持ちもそういうものに似ていってもらいたいと思うのです」
だから、職場、そしてトイレ、車、道路をきれいにすること、
そう考えながら「社風」を作り上げてきたのだと言う。
自分の生活を見直してみよう。
自分が起きてから寝るまでの間に、目に飛び込んでくる風景。
それがきれいであれば、気持ちもきれいになっていく、と理解した。
毎日、柿田川を眺めて通勤している私は、幸せ者だな、きっと。



2014年07月31日(木)
俺は、柴田トヨって人をほとんど知らなかったんだなぁ。

映画「くじけないで」(深川栄洋監督)から。
90歳から書き始めた詩人、柴田トヨさんは
もう詳しい説明はいらないだろうが、
その役を八千草薫さんが演ずるとあって、
期待に胸が膨らんだことを、事前に記しておきたい。
作品中にタイミングよく挿入される詩は、
何度耳にしても、温かさを感じる素敵な詩である。
しかし、今回私が選んだのは、柴田トヨさんの息子、
武田鉄矢さんが演じた、柴田健一の台詞。
母親の詩を丁寧に整理しながら、読み返していくうちに
あることに気づき、込みあげてきたものがあった。
「俺は、柴田トヨって人をほとんど知らなかったんだなぁ」
そして「俺が知ってたのは、ごく一部だったんだなぁ」
この台詞は、本当によくわかる。
自分も息子として、母親のことをよく知っていたつもりが、
実は、若い頃のことも含め、ほとんど知らないことばかり。
息子(娘)だから、親のことは自分たちが一番知っている、
それは、間違いだと気付いた。
親は子どものことを知っているかもしれないが、
子どもが親を知っているか、と尋ねられたら自信がない。
意外にも、嫁であったり孫であったりこともある。
もう少し、親のことを知ろうとしなくちゃいけないな、
たった一人の親なんだから。



2014年07月30日(水)
カウンセリングは、頭の先から足の先まで

「カウンセリングは、言語・文字ではなく、
視線、声の調子、姿勢、指先、息遣い、手の動きなど、
頭の先から足の先まで観察する必要がある」
そんな話を耳にして、へぇ〜と思いながらも、
予想以上に大変な仕事だな、とも感じた。
相手の話を聴いて、アドバイスするだけでは、
「カウンセラー」とは言わないということなのだろう。
最近は、パワハラだ、セクハラだと騒がれるけれど、
本来、上司は部下の様子をそれくらい知っておくべきだ、と思う。
なかなか難しい問題であるが・・。(汗)
そう考えると、多くの母親はカウンセラーの資質を持っている。
わが子の視線、声の調子、姿勢、指先、息遣い、手の動きなどから、
いつもその変化を意識して、様子を窺がっている。
それも24時間、休むことなく・・・。
だからこそ、母親と子どもの関係は、父親と比べて強いのだろう。
一所懸命子育てをしている母親の支援、やっぱり大事である。
そう言えば、野菜を大切に育てている人も、
同じようなことを言っていた気がする。
「育てる」って、そういうことなんだな、きっと。



2014年07月29日(火)
日常のささやかな営為に、優しくほほえみかける。

歌集「未知の時間」(前田鐡江著・角川学芸出版刊・203頁)から。
とても身近な知人の歌集であり、登場する人物・景色が、
鮮やかに映像化され、言葉の温かみを感じた短歌が溢れていた。
タイトル「未知の時間」の元になっている一首、
「三年日記真つ新のページひらきたり未知の時間は罫線である」は
何も書かれていない罫線だけのページを眺めながら、
これからどんなことが少しずつ書き込まれるのか、
ワクワクした気分になったことを思い出し、ひとりで頷いた。
お気に入りの短歌を選んで紹介したいが、字数に制限があるので、
歌集の帯に書かれていたキャッチコピーの一部を残したい。
「日常のささやかな営為に、
海が、風が、花木が、優しくほほえみかける。
森羅万象を繊細に詠みあげた第一歌集。」
そうそう、日々の生活・心の動きを題材にすることが、
創作活動の継続する秘訣だよな、やっぱり・・
そんなことを感じながら、
そして知人の顔を思い出しながら本を閉じた。



2014年07月28日(月)
つまり反省だな、セルフ・エキザミネーションだ

映画「早春(1956)」(小津安二郎監督)から
私の感性が低いのか、監督はこの作品を通じて、
私たちに何を伝えたかったんだろう、と考えこんでしまった。
当時の様子がわかる映像が散りばめられていて、
60年近くたった今見ると、楽しいシーンも多いが。
他の作品もそうだけど、時々、英語がぽっと台詞に含まれる。
そんな覚えたばかりのような英語を使うあたりが、
戦後間もない作品だなって感じて、メモをしてみた。
(違和感と言ったら失礼になるだろうけれど・・)
特に、働いている若者同士が一斉に手拍子で
「ツーツー・レロレロ・ツーレーロ・・」と歌いだしたり、
狭い部屋で1つの鍋を囲んで激論したり、楽しそうだ。
そんなワンシーンで使われた英語。(笑)
「つまり反省だな、セルフ・エキザミネーションだ」
「人道上な、ヒューマニズムだよ」とやたらと英単語が並ぶ。
女性の洗面所で「シャボン、もういい?」と言われた時は、
「石鹸」のこととは気づかず、メモしそこなった。
何かを意識して、英単語を使っていると思うのだが、
その意図がわからず、不完全燃焼で観終わった。(汗)



2014年07月27日(日)
安酒は飲むな、いい酒を飲め。

「ウシオ電機創業者・牛尾冶朗氏」が、ある方に教わった、
仕事のイロハから酒の飲み方の一部であるが、
アルコール好きの私にとって、このアドバイスは心に留めたい。
(すみません、情報源はメモ忘れです。(汗))
深夜まで酒につき合わされたときに
「明日は遅くとも、八時までに出社するんだよ」と教えられ、
「安酒は飲むな、いい酒を飲め」と助言を受け、
「酒はその人の品格を表すものだから」と理由を教えられたと言う。
それは、人間関係にもつながる考えで、
「自分より優れた人と付き合う」ことの大切さを教えている。
「安い酒」イコール「自分よりお粗末な人を見て安心し、
自分の方がましだと満足する考え方」を捨てて、
「いい酒」イコール「優れた人との出会いを求め、
その人に少しでも近づきたいというエネルギーに変え、
その人を乗り越えようとする努力に繋がる」と解釈できる。
お金がないから、を理由に、安いお酒を飲むよりも、少し我慢してでも
手間暇かけた「焼酎・日本酒・ワイン・ウィスキー」を飲んでみる、
その心構えが大切と理解した。
言われてみれば、じっくり味わうために口にするのは、
「安酒」ではなく「いい酒」だものなぁ、納得。
もしかしたら、焼肉の「肉」も同じかなぁ・・(笑)