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しもさんの「気になる一言」
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2014年06月19日(木)
This is the point we need to think about.

NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」(前半)で、
耳について離れないセリフといえば、
片岡鶴太郎さん演じる、小寺政職(まさもと)の
「ここは思案のしどころじゃのう」に違いない。(笑)
自分では決断できないから、
「ここは思案のしどころじゃのう」と言い放って、
誰かの意見を待つばかりと思っていたら、そんな場面だけでなく、
T.P.Oによって使い方、声のトーンなども違うようだ。
そういえば、私も毎回のメモを整理していたら、
このセリフが必ず、どこかに散りばめられていて思わず笑った。
では、これに相当する英語は?と考えてしまう私であるが、
インターネットで調べたら、こんな4つの英文にぶつかった。
(1)This is the point we need to think about.
(2)This is where we [I] have to stop and think.
(3)I must hesitate at the step.
(4)I have come to a parting of the ways.
私のイメージに合ったのは、(1)。
「大きな決断するのに一番大切なポイント(時期)」というのが、
本来の使い方なんだろうけど、決断をしないことを前提にした、
小寺政職の使い方は?・・う〜ん、難しい。(笑)



2014年06月18日(水)
道で札束の詰まったカバンを見つけた、君はどうするかね?

映画「シザーハンズ」(ティム・バートン 監督)から。
この映画って、こんなに切ないストーリーだったんだ、と
鑑賞後、涙腺が緩み、しばらく胸がジーンとするのを感じた。
楽しいとか、幸せいっぱいの気持ちは、人に伝えられるけれど、
切ない気持ちは、なかなか上手に伝えられないなぁ、と思う。
自分自身で、今回の気持ちを思い出すために、ハサミの手をもった
人造人間「エドワード」に、ケジメを教えるシーンを選んだ。
質問はいたって簡単、人間社会でのルールを試す設問。
「道で札束の詰まったカバンを見つけた、君はどうするかね?」
答えは一つ、次の(A)〜(D)の中から選ぶ。
(A) 君が頂く
(B) 友達や愛する者にプレゼントを買う
(C) 貧乏な人にあげる
(D) 警察に届ける
エドワードは「愛する者に、プレゼントを」と答え、間違いとされる。
もちろん、善悪だけを考えたら「(D) 警察に届ける」が正解だけど、
「友達や愛する者にプレゼントを買う」「貧乏な人にあげる」を
選んだからといって、あなたの生き方は間違っていると断定するのは、
私が望む生き方と、ちょっと違う。
この「愛する人のためなら」という考えが、物語全体を包み込み、
エドワードを演じる「ジョニー・デップ」の 台詞が少ない分、
観ている私が、じっくり考えさせられるシーンが多かった気がする。
人間の心は移ろいやすく、味方になったり敵になったり、慌ただしい。
彼の傍にチョコンと座る犬が、一番の理解者なのかもしれない。

P.S.
「君のことが心配だ。十分に注意して暮らせよ」という助言や、
エドワードに「逃げ道」を与え、追っかけてくる町の人たちに、
「もう終わった、皆、帰ってくれ」と言い切った警官、カッコよかったなぁ。



2014年06月17日(火)
「すみません」と言ってすぐ抜ける「オオカワヂシャ」

柿田川には現在、特定外来生物の「オオカワヂシャ」が繁茂している。
オオカワヂシャは非常に繁殖力が強く、
水中花である「ミシマバイカモ」等の貴重な植物の生息を阻害している。
これは紛れもない事実であるが、毎回、この駆除作業をしていると、
面白いことに気付く。それが「オオカワヂシャ」の気持ち。(笑)
もちろん、そんなことは私の勝手な想像に過ぎないけれど、
この外来種、ほとんど根を張らず、覆い被さっているイメージ。
だから、私たちがちょっと引くように触るだけで、すぐ抜ける。
道端に生えている雑草のように、力強く引っぱる必要もなければ、
根こそぎ・・という表現も相応しくない。
人が川に入るだけで抜けてしまうような、そんなか弱い外来種であり、
繁殖力が強いということで、なかなか絶滅は難しいが、
あの抜ける瞬間の抵抗力の弱さといったら、なんとも表現し難い。
もし「オオカワヂシャ」が私たちに向かって話せるとしたら、
「柿田川のシンボルのような『ミシマバイカモ』に被さってしまい、
誠にすみません、どんどん抜いてください、本当にすみません」、
こう何度も何度も謝るのではないかと思うくらいだ。(汗)
「オオカワヂシャ」の気持ちになるなんて、不思議な体験である。



2014年06月16日(月)
「柿田川」を題材に、どんな分野でも話が出来る(かも)

自分がこの世に生まれてきたミッション(使命)が、
大好きだった「生涯学習」から離れてみて、
うまく言えないけれど、おぼろげながら見えてきた気がする。
実は、わが町の「シルバー人材センター総会」のあとに、
「出前講座」を依頼されたのは数週間前だった。
テーマは「柿田川について」。
本来なら「公園みどり係」の職員が「柿田川」に関する情報を、
依頼された団体・会員に対して、淡々と説明する形で進められる。
しかししかし、今回は「是非、都市計画課長にお願いしたい」と、
指名料は貰えないけれど(笑)、直接依頼があったため、
久しぶりに「パワーポイント」を駆使しながら、資料を作成し、
高齢者対象に「柿田川」のプレゼンテーションを終えた。
私より詳しく「柿田川」を知っている人たちの前でのミニ講演会(笑)は、
いつ「異議あり!!」と言われるか、ビクビクの内容であったが、
撮り貯めた「写真や動画」を駆使することで、無事終えた。
この数日間を振り返り、資料作りの段階で気付いたことは、
団体の活動、人数、性別などに加え、依頼された内容により、
使用する「写真や動画」を入れ替えることで「柿田川」を題材に、
(たぶん)どんな分野でも話が出来る気がしてきた。
何十年も貯めてきた「メモ・情報」が、点から線へ、そして面へと、
確実に繋がってきている実感があったから・・。
あとは、講演の経験を重ね、もう少し話術を学ぶこと。(汗)
久しぶりに、落語でも聴こうかなぁ。



2014年06月15日(日)
「和製英語:mood maker」(「英語:icebreaker」)の役割は誰?

「2014FIFAワールドカップ ブラジル」の初戦「コートジボワール」。
「1-0」とリードして迎えた後半17分、相手の11番「ドログバ」がIN。
その後あっという間に、後半19分・21分と立て続けにゴールされ、
残念ながら、逆転負けを喫してしまった。
テレビの前で一歩も動かず応援していた私でさえ、
「ドログバ」がピッチに立った時、ゲームに大切な流れが変化したと感じた。
私は、サッカー素人なので、結果についてコメントはできないが、
ただ「リーダー」「キャプテン」「軍師」とは違う「ムードメーカー」に、
興味関心のアンテナが引っ掛かった。
ネットで調べると「ムードメーカー」とは「その場にいるだけで
その場の空気・雰囲気を好転させることができる力を持っている人のこと」
「スポーツにおいては選手としての実力とは別に持ちえる能力であり、
たとえ技術で貢献する能力が無くとも戦力的なプラスを与えてくれる存在」、
「ただし、圧倒的な存在感でチームを牽引する能力を持つ選手も、
その姿勢から、結果としてその機能を果たしている場合も多い」とあり、
彼が、サッカーW杯初戦の緊張感、堅苦しさをほぐす役割を果たしたことは、
誰もが認めるところであろう。
これに相当する「英語:icebreaker」は、直訳すれば「砕氷器」。
堅い氷を、シャカシャカと音を立てて砕いていく「かき氷マシーン」。
砕いた氷が柔ければ柔らかいほど、美味しい「かき氷」が出来上がる。(笑)
4年に1度とはいえ、短期決戦の「サッカーW杯」だからこそ、各チーム、
ムードメーカーの存在が大きな鍵となる大会かもしれない、と思った。
今の「サッカー日本チーム」について詳しくないけれど、
「和製英語:mood maker」(「英語:icebreaker」)の役割は誰?



2014年06月14日(土)
なんだか、なんでも取り返しがつくみたいな

書籍「私の男」(桜庭一樹著・文藝春秋刊・379頁)から。
以前、直木賞作品として読み、最近、映画化されたと聞いて、
鑑賞前に原作を・・ともう一度、読み切った。
キーワードとなるのは「サムシング・フォー」。
(Something Four) は、結婚式における欧米の慣習。
結婚式で花嫁が4つのものを身につけると、
幸せになれるというものである。
由来は「マザーグース」の歌らしい。
幸せになれたかどうかは、その人の考え方次第だが、
人生は取り返しができるのか、どうか・・
そんな視点に頷き、この言葉を選んでみた。
「東京の花火大会って、年に一回じゃないのね。
あっちこっちで、何度も何度もするんだって。
なんだか、なんでも取り返しがつくみたいな」
人生において、これだけはどうしても譲れない、と
思っていたことが、意外と大したことでなかったりする。
どうしても、これじゃなくては・・と欲していたものが、
意外と、そうでもなかったり、人間の欲は限りないが、
物語の中で、こんな言葉に反応し慌ててメモをした。
「意欲なんてものは、ありすぎてもなさすぎても、
生きるのに不便なだけだと思う」
なさ過ぎると、生き甲斐とか、やる気が起こらないが、
あり過ぎても、自分だけで空回りし、周りに迷惑をかける。
それは、私も経験としてわかる気がした。
愛する人の全部を自分のものにしたい、という欲は、
生きていくのに不便な環境を作ることなんだろうなぁ。
映画は、どんな部分にスポットを当てているんだろうか、
その違いをじっくり眺めてみたい。

P.S.
「サムシング・フォー」とは、
家に伝わる古いもの(Something Old)
門出にふさわしい新しいもの (Something New)
幸せな人から借りたもの(Something Borrowed)
青いもの(Something Blue)



2014年06月13日(金)
「登録」は「観光振興」が目的ではなく「保全」が目的

日本大学国際関係学部・市民公開講座(平成26年度上期)
統一テーマ「富士山 世界遺産登録とその魅力」
講師「日本大学短期大学部 教授 宮川幸司氏」
演題「富士山と観光振興」から。
観光を専門にしている先生からの指摘は、説得力があった。
「今までは、観光(開発)が、自然を壊してきた」、
富士山世界文化遺産が、全国的に注目を浴びているが、
「登録」は「観光振興」が目的ではなく「保全」が目的、と
私が常々思っていたことを的確に表現してくれた。
「観光」とは「その地域の『光』を『観』せる」が基本だから、
「世界遺産に登録」されたことで「観光地」化されることは、
ユネスコの想いとは逆になる気がしていた。
地域の人々が全力を傾注して保全されている「世界遺産」を
観に来るのであって、それは「文化遺産」も「自然遺産」でも同じ。
少なくとも「世界遺産」を観に来るのであって、
観光客で賑わっている、観光地化された場所を観に来るのではない。
それは、国民のみならず、世界の人達も同じはず。
そして、何度でも観に行きたい、と思ってくれるリピーターを増やし、
知人・友人に、是非に、と勧めてくれる場所になって欲しい。
もちろん「天然記念物・柿田川」も、同じだよなぁ。