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しもさんの「気になる一言」
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2014年04月17日(木)
寄(よ)って集(たか)って

テレビのクイズ番組で出題された「集る」という言葉の読み、
正解は「たかる」だった。
もしかしたら・・「よってたかっていじめる」の「たかって?」と
辞書で調べてみたら、案の定「大勢が寄り集まって。みんなで」。
難読な「漢字の読み」が出題されることはわかるけれど、
その使い方まで説明してくれるともっといいのに・・と思う。
先日紹介した「踵」(きびす)は「かかと」という意味だし、
だからこそ「踵を返す」とは「かかとを反対方向を向かせる」、
故に「引き返す」という表現に使われる、そんな説明である。
いくら「漢字」が読めたって、使い方がわからなければ、
それは単なる知識で終わる。
普段の生活で、使われてこそ、その面白さは倍増するし、
漢字に興味を持つならば、そんなことまで調べて欲しい。
文字による表現力が、より豊かになることは間違いない。
例えば、料理番組で「うまい」「おいしい」の単語が溢れるが、
その他の表現はないの?と気になってしまう。
だって「うまい」「おいしい」も漢字にすると
「美味い」「美味しい」だからなぁ。(笑)
(ちなみに「うまい」は「旨い」「上手い」「巧い」「甘い」・・)
どの「うまい」なんだろう?といじわるを言いたくなってしまう。
だって「うまい」って感覚は、なかなか伝わってこないから。



2014年04月16日(水)
ソ連が来たなんて聞いてないぞ

昨日、大きな満月を眺めながら、幾つかの映画を思い浮べた。
「宇宙兄弟」も面白かったが、今回はへそ曲がりで
映画「アポロ18」(ゴンサロ・ロペス=ギャレゴ監督)から。
「カプリコン1」とか「アポロ13」など、
なぜか宇宙関連の映画は、気になってしまう。
本当は月へ行ってない、という都市伝説もあるように、
私の好奇心がくすぐられるのであるが・・。
本当の理由は「地球外生物がいたから」なんて面白い。
「今の技術を駆使しても月面着陸は不可能」という説を、
私は支持していたのだが。(笑)
気になる一言は、その前段階での仕掛け、というべきか、
「我々以外の足跡を発見」から始まり、
それが「ソ連の宇宙飛行士」の足跡であったこと。
さらに、彼らは地球外生物に殺された・・と続く展開に、
思わず、笑ってしまった。(すみません)
だからこそ、アメリカ宇宙飛行士の驚きの台詞をメモ。
「ソ連が来たなんて聞いてないぞ」
月で宇宙人と出会うより、ソ連の宇宙飛行士と会った方が
彼らの想定外で驚くに違いないからだ。
それも「マル秘だったはずのソ連製の月面着陸船」が
簡単に操縦できるなんて、と突込みどころ満載の映画。
ますます、月への着陸の真実が気になってしまった。



2014年04月15日(火)
あいつらは、花に寄生されて滅んだんだ。

「浜名湖花博2014」に足を運び、花の魅力に触れてきたからか、
ふっと、この「気になる一言」が思い浮かんだ。
映画「シャニダールの花」(石井岳龍監督)から。
ストーリー的には、そんなばかな・・と思えるが、
ネアンデルタール人が「ホモ・サピエンスの先祖ではない」、
そんなことを以前耳にしてから、ずっと考えていた
「ではなぜ滅びたんだろう?」という疑問を解く、
ちょっとしたヒントが隠されていた気がする。
もちろん映画だし、仮説というほどの説得力もないが、
旧石器時代に石器の作製技術を有し、火を積極的に使用していた
「ネアンデルタール人」が、滅びた理由としては、面白い。
「あいつらはな、花に滅ぼされたんだよ。
死者に花を手向ける文化。人の心を持っていた証拠?、笑わせるなよ。
あいつらは、花に寄生されて滅んだんだ」というフレーズが印象的だ。
タイトルとなっている「シャニダール」洞窟の調査で、
調査をした教授はネアンデルタール人の化石とともに、
ノコギリソウや、ヤグルマギクなど数種類の花粉が
大量に発見されたのを理由に、
「ネアンデルタール人には死者を悼む心があり、
副葬品として花を遺体に添えて埋葬する習慣があった」との説を
真っ向から否定する物語の展開が、面白かった。
作品冒頭にメモした「花のはじまりはなぞに包まれている。
花が恐竜を滅ぼしたのだ」というフレーズが輝いてきた。



2014年04月14日(月)
東京では来てくれないけれど、沼津なら遊びに来てくれる

世界的に活躍している、ジオラマ・アーティストの田村映二さんの話題で、
講演会のメモを整理していたら、またまた面白いことが・・・。
彼は、私には考えられなかった地方都市・沼津の魅力を語ってくれた。
東京の事務所で活動していた頃と、生まれ故郷の沼津市に戻り、
大好きな風景に囲まれている活動している今と比べて、その違いを語った。
それが「出版社の人たち」の気持ちの動きである。
「今度、事務所に来てよ」と誘っても、東京では来てくれないけれど、
沼津なら「ちょっと気分転換にでも」と遊びに来てくれるという話。
これって、とても面白い視点だな、とメモをした。
実は、私の想像とは、全く逆だった。(汗)
いくら地方都市で頑張っていても、出版社の人は忙しいから見向きもしない。
東京の事務所なら、ちょっと時間の都合をつけてなんとかするだろう、と。
だから、車で1〜2時間の距離で、自然があり食べ物も美味しい、
仕事もちょっと煮詰まっちゃったから、気分転換に沼津へ行ってみるか、という
その発想が、とても新鮮だった。
これまた、沼津の魅力発見、といったところだろう。
せっかくのアドバイス、忘れないように記録に残そうと思う。
「東京では来てくれないけれど、沼津なら遊びに来てくれる」
このフレーズで思い出せるな、きっと。



2014年04月13日(日)
「清明」から「水鏡の家」へ衣替え

我が家の衣替えの一部を「気になる一言」にしてみた。
衣類の衣替えにはちょっと早いけれど、
玄関を飾るアートの衣替えを済ませた。
富士山と桜が印象的な「清明」(牧野宗則作・木版画)は、
正月から桜が散る時期までの間、殺風景な我が家の玄関を
妻が飾るさりげない「花」と一緒に、明るく変えてくれた。
桜の時期が過ぎようとしている今日、夏に向けて
田植えが終わったばかりの風景「水鏡の家」(前田光一作・木版画)に
バトンタッチし、我が家の玄関が衣替えを済ませた。
木版画に限らず、アートは生活に潤いを与えてくれることを実感、
これからも、機会があれば、少しずつ求めていきたいと思う。
理想は「春夏秋冬」に合わせて、懐石料理のように
ちょっと季節を先取りができるものを飾りたいな。
クリスマス前には「時間管理人」(田村映二作)を飾る予定。
そう言えば「風神雷神」って、どの季節に飾ればいいんだろう?



2014年04月12日(土)
花ひらき はな香る 花こぼれ なほ香る

映画「阿修羅のごとく」(森田芳光監督)から。
冒頭に「阿修羅」の定義がテロップで流れ、慌ててメモをした。
「阿修羅」とは、
「インド民間信仰上の魔族。外には仁義礼智信を掲げるかに見えるが、
内には猜疑心が強く、日常争いを好み、たがいに事実を曲げ、
またいつわって他人の悪口を言いあう。
怒りの生命の象徴。争いの絶えない世界とされる」
そして、作品後半に「女は阿修羅だよなぁ」のフレーズが突然現れる。
この「阿修羅」に関する「対」がとても効いていて、
さすが「原作・向田邦子さん」って感じで観終わった。
長女(大竹しのぶさん)の不倫、二女(黒木瞳さん)の夫の浮気、
三女(深津絵里さん)の嫁ぎ遅れ、四女(深田恭子さん)の同棲が
絶妙のバランス配置され、個性ある四姉妹を演じていて面白かったが、
もしかしたら主役は、仲代達矢さんと八千草薫さんの夫婦だったかもしれない。
さらには、長澤まさみさんが里見洋子役で、ちょっぴり出演していたのには驚いた。
ただ、気になる一言に選んだのは「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ香る」
彼女たちが生まれた竹沢家に、そっと飾られていた軸(横長)の言葉。
これは故・森重久弥さんが、飛行機事故で亡くなった向田邦子さんの偲んで
墓標におくった言葉として知られている。
墓碑銘に刻まれている言葉は「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る」
(「香」は鼻で感じる匂い、「薫」は雰囲気や肌で感じる匂いとされる)
漢字がちょっと違うが、そのフレーズをサラッと使うあたりが、
監督・脚本家の妙ってところだろうか。
もう一度、図書館で原作を見つけて読んでみようと思う。

P.S.
昭和54年夏・毎朝新聞の投稿「主婦・四十歳 匿名希望」
新聞投稿は、匿名はダメじゃなかったかなぁ。(笑)



2014年04月11日(金)
アメリカの引越し事情

先日、ある講演会で、地域コミュニティの大切さを再認識した。
しかし、いい話を聴いた・・で終わっていないだろうか、と
自問自答した。
是非、機会があったら、実践したいと思うことに、
「アメリカの引越し事情」がある。
日本の場合、引っ越してきた人が、近所にタオルか何かを持ち、
「どうぞ、お見知りおきください」と挨拶に回る。
しかし、アメリカなどでは、引っ越すと近所の人が訊ねてきて、
「ウェルカムパーティの誘い」をしてくれるらしい。
地域コミュニティを大切にしようとするお国柄だろうか。
たしかに、引っ越した場合、土地勘もなく、不安いっぱいの中、
ぎこちなく挨拶をするよりも、温かく受け入れてもらった方が、
どれだけ嬉しいか、わからない。
これって、引越しに限らず、人事異動などにも応用できるな。
「この4月に異動してきました○○です」と
緊張しながら自己紹介するより、以前から仕事をしている先輩から
「ようこそ、○○の分野へ」と迎え入れてくれた方が嬉しいもの。
この春、異動して、新しい分野への不安と緊張感いっぱいの私を、
近隣市町の都市計画担当者は、とても優しく受け入れてくれた。
こんな些細なことでも、視点がグローバルなのだろうか。
少しでも、足を引っぱらないように、頑張らなくちゃ・・。