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しもさんの「気になる一言」
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2014年04月03日(木)
監督、これレール敷いて撮っていい?その方が絶対いいって。

映画「キツツキと雨」(沖田修一監督)から。
山の中のフィルムコミッションって感じで、
今まで映画にはまったく関係なかった一般人と、
映画関係者がコミュニケーションを通じて、お互いが成長していく。
そんな大雑把な展開に、ラストシーンもほぼ予想できてしまった。
だから私の関心は、映画撮影スタッフの心の動きになってしまった。
撮影当初、しっかりとした指示が出せなかった監督に対して、
不貞腐れていたスタッフも、少しずつ自信をつけ始めた監督に、
プラスのアドバイスをおくるようになる。
「監督、ひとり、隊長みたい人、いたらいいんじゃないですか」とか
「監督、これさ、レール敷いて撮っていい?その方が絶対いいって」
けっこう気に入ったシーンとなった。
さらに、ベテラン大物俳優さんにも、何度もダメだしをし、
周りの信頼を勝ち取っていった気がする。
ラストカットの撮影シーンも、自分の意思で「待つこと」を決定し、
空が一瞬晴れると確信したところで、カメラスタッフに
「やるの? やんないの?」と訊かれ、今までで一番大きな声で
「やるに決まっているでしょう」と叫ぶ。
人間って、自信がつくとこんなにも変わるものなのか、と感じながら、
それを育てたのは、周りの大人なんだよなぁ、と嬉しくもあった。
「お〜い、頑張れよ、若いの」ってフレーズ、短いけどいいなぁ。



2014年04月02日(水)
55歳から始まった「第2の人生」

今日の「気になる一言」のタイトルだけを読み、
あれ?しもさんは早期退職でもして何かを始めた?と、
勘違いされないために、説明しておこうと思う。(汗)
実は、昨日から新年度が始まり、私にとって新しい部署へ。
(教育委員会「生涯学習課」から建設部門「都市計画課」へ)
それも、今まで一度も経験したことのない分野だから、
聞くこと、観ること、何もかもが新しい。
周りからは「大変だね」と声を掛けられることが多いが、
「何が大変なのか」もわからないから「頑張ります」としか言えないし。
同じ地方公務員なのに「ソフト部門」「ハード部門」の部署で、
こうも違うのか、と驚くことばかりだけれど、今はその違いが楽しい。
知らないからこそ、出来る発想・出来る決断もあるはずだし、
「どうしてこんなことするの?」という視点は、
「社会教育主事」の資格を持つ私にしか思いつかない疑問かもしれない。
今は「ハード」の部分は、わからないことだらけだが、
「ハード」に「ソフト」の付加価値を付けて
「ハート」に響く整備を目指したい・・と今は、考えている。
たぶん・・何年後かに、この「気になる一言」を読んで、
「私も若かったなぁ・・」と思う時が来るかもしれない。
けれど、退職まであと5年、どこまで突っ走れるか、試してみたい。
だから今の心境をフレーズにして「55歳から始まった『第2の人生』」



2014年04月01日(火)
「これ、頼める?」「いいですよ、生ビール2杯で」

仕事の頼み方、受け方については、今まで試行錯誤してきた。
そして辿り着いた方法が、食べ物・飲み物のお礼をすること。(笑)
数少なくなった先輩から急ぎの仕事を頼まれたら、こんな会話をする。
「これ、頼める?」「いいですよ、生ビール2杯で」
いつか飲む機会があったら「生ビール2杯、御馳走してくださいよ」
その程度の約束だが、頼む方も「じゃあ、近いうちに・・」と
気軽に依頼してくれる。
もちろん、本気で充てにしているわけではないが、
会話がスムーズに流れること間違いない。
最近では、私が何かを頼むことが増えたので、これを応用している。
「ジョッキ2杯で、これ大至急、やってくれないかな?」
「今度、ケーキ買ってくるから、これお願い・・」
最近も、あることで無理を承知でお願いしたら、
「いいですよ、生ビール2杯で」と返され、嬉しくなった。
(「もうひとりは「トクホ(特定保健用食品)のコーラ」で契約成立)
私の口癖が、周りの人たちにも浸透してきた気がする。(汗)
この依頼のコツは、一緒に飲んだ時、1杯でも本当に御馳走すること。
又は、クッキーでも買ってきて差し入れをする。
値段の問題ではなく、忘れてないよ、と意思表示することが大切。
でも最近・・・彼らとなかなか飲みに行く機会がなくて
「生ビールジョッキ何十杯分」が、溜まっている気がするなぁ。



2014年03月31日(月)
彼らを指導する立場の大人の不完全さこそが、問題だと。

映画「十三通目の手紙」(亀田幸則監督)から。
舞台劇を映画化しただけあって、撮影は、セットの「ジャズバー」のみ。
しかし、逆に脚本がしっかりしているからだろうか、
112分間、飽きることなく、推理小説を読んでいるかのように、
一人ひとりの台詞も輝いていて、私のメモも増えた。
特に「若い人の指導方法について」は、なるほど・・と頷いてしまった。
無くなった社長からの手紙の一部であるのだが、こう書いてあったという。
「若者が不完全なのは、当り前。不完全だからこそ、若者なんだ。
それよりも、彼らを指導する立場の大人の不完全さこそが、問題だと。
彼らにこうなって欲しいと、いう人間に我々はなっているのか。
あるいは、そうなろうと努力しているのか。
世の中にも時代にも媚びずに、自分の信じる道を懸命に生きれば、
彼らだって自ずと後を追うはずだし、意見にも耳を傾けてくれるはずだ。
そうなれば、余計な説教などする必要はない」
歳を重ね、若者を指導する立場になった私たち年代にとって、
とても耳が痛い話であるが、今一度、自分の役割を認識するには、
とてもいい映画に出会った、と感謝している。
「神様と宗教との違い」「金を盗まれた時、盗まれた方の責任」など、
私が疑問に思っていたことや悩んでいたことも、ある程度、解決した。
こういった映画も意識的に探して、観ていきたい。



2014年03月30日(日)
史上初開幕戦新人初打席初球本塁打

春を告げる「プロ野球のペナントレース」が28日にスタートした。
私の目を釘付けにしたのは、ヤクルト・西浦選手の初物づくしの快挙。
「史上初開幕戦新人初打席初球本塁打」
この漢字ばかりの文字が、その凄さを物語っている。
分解すると「史上初・開幕戦・新人・初打席・初球・本塁打」
言い方を変えると「開幕戦に、新人が、初打席の初球を打って本塁打」、
これが「日本プロ野球史上」初の快挙、ということになる。
私の日記を遡っても、2011年10月、ジャイアンツ・長野選手が打った
「最終戦代打逆転サヨナラ満塁首位打者当確ホームラン」とか
2004年09月、近鉄、北川選手が打った
「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」など、
何度となく日記のネタになっている野球というスポーツ。
最近は贔屓のチームが、勝った・負けた、と一喜一憂するのではなく、
珍プレー・好プレー、その時の選手の心理などを推察するのが楽しい。
開幕戦で、私を喜ばせてくれた「ヤクルト・西浦選手」、
今後の活躍を、じっくり見守っていきたい。

P.S.
女子ゴルフ第4戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』も
20歳の渡邉彩香選手、最終日・最終組・最終18番ホール、
チップインイーグルで逆転初優勝を飾った。
今年のスポーツ界、私を喜ばす記録が次々と飛び出す予感がするなぁ。



2014年03月29日(土)
「97歳」「104歳」

暗号みたいな「気になる一言」で申し訳ないが、
私にとって、長寿の秘訣を教えていただいたお二人が、
2月、3月と続けて他界し、お通夜に参列させていただいた。
そのお二人の思い出を記録・記憶に残すために、
敢えて「97歳」「104歳」と年齢だけにしてみた。
不思議と、この数字だけで誰のことか思い出せるし、
おふたりとも、元気な頃の姿が蘇ってくる。
1人は男性、若輩の私に「企画係」の係長を任せてくれた方、
その御恩は、言葉では言い尽くせない。
また最近では「敬老会」出席のために、
福祉課課長補佐として車で送り迎えした車中では、
「ショートホールをドライバーで打ってオンする」話を聴いて、
シュートアイアンでも難しいのに、と大笑いしたのを覚えている。
そしてもう1人は女性、100歳のお祝いに、ご自宅へ伺い、
「何でも食べること」「相撲が好き」なんて話を、
友達のように楽しそうに話してくれたのを思い出した。
共通して伝わってきたのは、人生を楽しんでいるってこと。
そして(当然だけど)しわくちゃな顔が、可愛く感じられたこと。
私たちが書籍でしか知らない「明治・大正」に生まれ、
幾つかの戦争を乗り越えてきた精神力の強さが感じられる。
おふたりの体を支えてきた「細胞」の1つひとつに、
本当に長い間お疲れさまでした、と伝えたい。



2014年03月28日(金)
「原作」に忠実な映画が観てみたい「清須会議」

書籍「清須会議」(三谷幸喜著・幻冬舎刊・272頁)から。
完全に「原作」の勝ちである。(笑)
映画を先に観て、なかなか面白かったから、後に原作を・・。
不思議なことは、原作者も映画監督も、三谷幸喜さんなのに、
どうして「原作」に忠実に映像化しなかったのだろう、ということ。
それくらい「原作」が面白いと感じたからだが、非常に残念である。
原作は、最初から最後まで、登場人物の心の声だけが、延々と綴られ、
その心理描写ときたら、出演者同士が「音」として会話するより、
雰囲気そのものが目に映るようだった。
一人ひとりの心の声だけで、その場「清須会議」の緊張感が伝わるし、
かえって、くだらない場面説明もしなくてするからか、楽しさが倍加した。
映画のほうだって、演技力のある俳優さんたちが勢揃いしたなのだから、
今までにない新しいタイプの作品として評価されたのに・・と感じるし、
そのまま、ラジオドラマとして放送しても、違和感がないであろう。
原作者と映画監督が違うのであれば、私だってこんなことは書かない。
ただ、映画を観てから原作を読んだ後の感想として
「『原作』に忠実な映画が観てみたい『清須会議』」を残したい。

P.S.
映画作品がDVD化されたら、もう一度、借りて比較してみようと思う。
私の感覚が正しいかどうか、確かめるためにも。