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しもさんの「気になる一言」
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2014年03月27日(木)
これで田村さんの味付けをして

先日紹介した、講師「田村映二」氏(ジオラマ・アーティスト)
演題「Tam-Tam worldを確立するまで」
(世界的なアーティストになれたその理由は)から。
売れっ子イラストレーターだった田村さんの講演で、
なるほどなぁ・・と感じてメモしたことがある。
実は私、田村さんの話を聞くまでは、
「画家」と「イラストレーター」の違いがわからなかった。
お得意の絵を描くことには、商業デザインも絵画も同じだろう、
そんな程度の認識だったが、大きな違いがあった。
「簡単に言うと、カレーライスを作るとするよね、
画家は、まずはどんなカレーにしようかな、と考え、
カレーの具材を選ぶところから始める。
しかし、イラストレーターは、タマネギ、人参・ジャガイモ・・と、
具材を渡されて『これで田村さんの味付けをして』と依頼を受ける」
この例えは、ものすごくわかりやすかった。
クライアントに言われたものを作る形(味付け)から、
(具材もなにも全部選びながら)自分の作りたいものを作りたい。
そんな気持ちの変化が「作家意識」を目覚めさせたのだと思う。
自分もいつか「創作」(作家)の仲間入りがしたいな。



2014年03月26日(水)
自己教育が教育の前提である

書籍「読書について」(小林秀雄著・中央公論新社刊・187頁)から。
さすが、批評家・小林秀雄氏、目から鱗の気付きを与えていただいた。
教育関連の本を読み漁ると、学校・家庭・地域の連携からはじまり、
子どもたちの教育を地域の人たちが支える、といった形まで、
さまざまな方策が展開され、どれも、なるほどなぁ〜とメモし、
さぁその中から一つ選んで「気になる一言」を書こうとすると、
途端に、何か大事なことを忘れているような気がしていた。
そのヒントは「読書について」書かれた著書で見つけた
「自己教育が教育の前提である」というフレーズである。
いくら周りが支援しようとしても、自ら学ぼうとする意欲がなければ、
血や肉にはならないということ。
「子どものため」を理由に、無理やり雑巾を口に詰め込んだところで、
受け手がその心構えがなければ、その効果は半減する。
今、私たちがしなければいけないのは、学習環境の整備だけでなく、
「学ぶことの楽しさ」を教えることではないだろうか。
そしてそれは、自分で自分を教育することに他ならない。
どんなことであれ、学ぶことの楽しさを知った人は、
息を引きとるまで「学ぶこと」をやめることはないだろう。
学ぶ方法は、人それぞれだけど、自己教育が前提にあれば、
軸がぶれずに、人生を謳歌できる気がしている。
「自己教育」という単語、もう少し普及させなくちゃなぁ。



2014年03月25日(火)
肌に触れ、声を聴きながら、語りかけ、この笑顔をみていたい

妻の誕生日だから選んだというわけではありませんが、
映画「アンカーウーマン」(ジョン・アヴネット監督)から。
主人公の男性が、ある仕事で遠くへ行くことを決めるのだが、
「私といたくないの?」と彼女、「君と離れたくない」と彼。
そして、優しい声でこう語りかける。
「いつも君の肌に触れ、君の声を聴きながら、君に語りかけ、
この笑顔をみていたい」と。
メモをしていて、ちょっとグッときてしまった。(照)
単なる「愛しているよ」より、リアル感があるし、
五感をフル活用し、体全体で君のことを好きだよ、と伝えている。
それに対して、主人公の女性の気持ちだろうか、
エンドロールと一緒に流れる歌には、こんなフレーズがある。
「今の私があるのは、あなたが愛してくれたから。
あなたはいつもそばにいてくれた。私を運ぶ優しい風、夜の帳。
私の人生を輝かせてくれる光。あなたは私の求める星、
ゆるぎない真実の愛。あなたのおかげで私は生きていける」
やっぱり私は男性だな、さっきの表現のほうがしっくりくる。
文字にしてみると、非常に文学的表現になっている気もするし・・。
さらに、ここに「嗅覚」(匂い・香り)が入ると
「肌に触れ、声を聴きながら、語りかけ、君の香りに包まれながら、
この笑顔をみていたい」となるのかなぁ。
なぜか、ちょっと艶っぽい口説き文句になってしまうから不思議。
えっ、これってニオイフェチの私だけの感覚かな。(汗)



2014年03月24日(月)
まだまだ向上していきたい

講師「田村映二」氏(ジオラマアーティスト・沼津市在住)

演題「Tam-Tam worldを確立するまで」
(世界的なアーティストになれたその理由は)から。
「生まれてはじめて、父親になりました」と切り出し、
待望のお子さんが生まれたことを、嬉しそうに報告してくれた。
その気持ちを「まだまだ成長しなきゃと感じました」と、
素直に話してくれた時、私も素直に「楽しみだな」と感じた。
私なんかにも、いつも気さくに接してくれる田村さんは、
人生の節目節目で、その後の活躍に続く人と出会っているから、
一言で言うと「この人は運が強いな」と思う。
もちろん、本人の明るい人柄が、何かを引き付けるのだろうが、
それにしても、ラッキーでは片付けられない何かをもっている。
「この曲がり角を曲がったら何がみえるんだろう」という好奇心と、
「すぐ遊びに行っていいですか?」という「人なつっこさ」が、
まわりの人を温かい気持ちにさせてしまう不思議な人だ。
世界的にも有名になった彼が、今後のことを話し始めたら、
「これで終わりにする気はなくて・・」と前置きをして、
「まだまだ向上していきたい」と強い決意みたいなものを口にした。
子どもが生まれたから、という責任感からの言葉だけでなく、
もっともっと自分の可能性を試してみたい、という想いが伝わり、
「田村さんって、本当はこんなに真面目なんだ(笑)」と感じた、
私にとっても、とっても貴重な講演会だった。



2014年03月23日(日)
絶対、あとあとおかしいことになるって

映画「ラヂオの時間」(三谷幸喜監督)から。
「人間に想像する力がある限り、
ラジオドラマには無限の可能性がある、僕はそう思う」
冒頭部分にあるこのフレーズをメモして納得したが、
視聴者に想像力を任せて、どうにでも設定を変えられる、
という怖さもある。
原作の設定は、日本の熱海なのに、声優のわがままで、
場面がニューヨークやシカゴになることもできるし、
平凡な主婦が、女弁護士になったり、漁師がパイロットに。
まぁ、ハチャメチャに変わる設定に、イライラしていたら、
唐沢寿明さん扮する、ディレクター・工藤が叫んだ。
「これは無理だよ、設定を元に戻して方がいいって。
絶対、あとあとおかしいことになるって」
その場しのぎのアイデアや思い付きは、あとあとになって
おかしくなってしまうことは私たちの生活でもよくある。
先の先まで考えて変更することの必要性、
ダメだと感じたら、途中でも元に戻す勇気も必要だろう。
そんなことを考えながら鑑賞したが、
監督はこの作品で何を伝えたかったんだろうか、不明。(笑)

P.S.
戸田恵子さん扮する主演女優「千本のっこ」のインパクトが
強すぎた気がするなぁ。
なんたって「千本のっこの新曲」は「渡りに舟」だからね。



2014年03月22日(土)
「いなくなると悲しいなぁ」「もう少し一緒にやりたかったね」

先日、4月1日付け人事異動内示が発表され、新聞にも掲載された。
私も、とうとう4年間お世話になった「生涯学習課」から
「都市計画課」へと異動することになる。
週末、引継書の作成と、身の回りの溜まった書類整理に、
地域交流センターに足を運んだが、多くの方が寄ってきてくれ、
言葉を掛けていただいた。
「いなくなると悲しいなぁ」「もう少し一緒にやりたかったね」
そんな言葉に「公務員もサラリーマンですから」と笑って反応したが、
心の中は、ちょっぴり嬉しい。(汗)
社会教育・文化芸術・図書・スポーツを始め、青少年健全育成など、
生涯学習に関することは「現場第一主義」を大切にして、
どの分野も、関係する町民と一緒になって積み上げてきたつもりだから、
もし残念がられなかったら、淋しかったかもしれない。(笑)
「大人のリップ・サービス」を考慮しても、嬉しい。
不思議なことに「お世話になりました」よりも、嬉しい。
こんな何気ない会話でも、頑張って良かった・・と思うのだから、
「あいつには世話になっていない」なんて考えず、
読者の知り合いで「人事異動」する人には、声を掛けてあげて欲しい。
挨拶代わりに是非、喜ぶと思います、はい。



2014年03月21日(金)
「雪」が降りますよ、そしたら、本当に降ってきた。(笑)

この3月末で定年退職する先輩3人を囲み、
職場の後輩たちが企画した「卒業コンペ」。
(「追出しコンペ」とも言うが、とにかく「お疲れさま会」)
そんな集まりで、退職する先輩が「人生初のイーグル」を出した。
昼食時にそのことを耳にして、私は、すかざず
「先輩、そんなことすると『雪』が降りますよ」。
その時は、いつもの手垢のついたフレーズだなと思ったが、
後半スタートしてしばらくして、目の前には「雪」がチラチラ。
本当に降ってきた・・と大笑いだった。
いつもしないことをすると、周りから冷やかされて、
「珍しい・・どういう風の吹き回し?、雪が降るからやめて」
そんな使い方をする。今回はちょっと違うけれど、
本当に、午前は春を感じるポカポカ陽気だった。
しかし突然、雲行きが怪しくなり、冷たい風が吹いてきたな、と
思ったら、目の前に「雪」が落ちてきたから驚いた。
今日の楽しかった「卒業コンペ」を記録に残そうと思ったら、
「『雪』が降りますよ、そしたら、本当に降ってきた。(笑)」となった。
顔がヒリヒリするくらい日焼けしながら、寒さで震えたゴルフ。
富士山から駿河湾まで一望できる景色の素晴らしさも、
先輩たちの新しい門出を祝っているようだったな。