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| 2014年03月20日(木) ■ |
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| 40年節目説 |
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書籍「燃える闘魂」(稲盛和夫著・毎日新聞社刊・206頁)から。 JAL再生の立役者、稲盛氏の本を読み漁っている。 ご本人の著作もあるし、関わった人が執筆した本もあるが、 視点が違うだけで、再生に向けた稲盛氏の考え方は同じである。 冒頭、タイトルの「燃える闘魂」について 「今の日本には、十分な資金も、優れた技術も、真摯な人材もある。 足りないのは『燃える闘魂』。 すなわち『なにくそ、負けるものか』という強い思いだけである」 と説明をしているが、この考え方が随所に貫かれていた。 気になる一言は、他の作品には登場しない、稲盛氏独自の考え方。 彼は、日本の歴史を「40年節目説」で説明している。 1865年 江戸幕府、事実上の崩壊 1904年 ポーツマス条約(日露戦争勝利) 1945年 第二次世界大戦敗戦 1985年 ODA2位(経済大国)へ そして、来るべき「2025年」をどう迎えるか、を考えていた。 あと10年に迫った、日本の転換期を、誰がどう読み、 どのようなリーダーシップを発揮し、世界の中の日本を、 どちらの方向に導いていくのか、を心配しているとも言える。 誰もが無理だと口にした「JAL」を再生させたように、 必要なことは優れた技術ではなく、人間の意識改革だ、と。 実は、これが一番難しい・・(汗)
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| 2014年03月19日(水) ■ |
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| 秘密が好きでね、収集している |
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映画「シャンハイ」(ミカエル・ハフストローム監督)から。 上海を舞台に、太平洋戦争時代の諜報部員が交わす台詞が、 面白くて、メモをしてしまった。 特に男と女の会話は、本音なのか、作戦なのか、 その見極めが、今後の活動に影響するから、ドキドキである。 「秘密が好きでね、収集している」と言えば「面白そう」と答え、 警察が尋問するかのように、質問をする相手には、質問で返す。 すると「質問には質問?」とまた質問が浴びせられ、 「ポーカーさ、手の内をみせない」とサラッとかわす。 その会話の妙に、諜報部員らしさが表現されていた。 そう言えば、昔から気になっていた「上海」というパズルゲーム。 積み上げられた麻雀牌の山から、同じ牌を2枚選び、 その牌を取り除いていくといった麻雀牌を使ったゲームであるが、 そのゲーム名がなぜ「上海」なのか知りたかった。 物語の中で「上海は、東洋のパリだと友人が言った」 「上海は、日本の侵攻を免れた都市の1つだ」というフレーズがあり、 他の都市と比べて「上海」という都市が魅力的であり、 言葉の音としても「シャンハイ」は響きがいいことがわかる。 どこか、諜報部員(スパイ)が似合う都市「上海」。 「2010年アメリカ・中国合作映画」というのが、また気になるが・・。
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| 2014年03月18日(火) ■ |
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| 【Am】堂々たる女子学級委員長 |
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私たち年代の男性は、必ず1度くらいは挑戦するギター。 かぐや姫やチューリップ、吉田拓郎に代表されるフォーク全盛期だから、 とりあえず「コード」を観ながらだけど、今でも簡単な曲なら弾ける。 左の指が、そのコードを覚えているから不思議だ。 先日、そのコードについて、面白い記事を見つけたのでメモをした。 書籍『【F】を3本の弦で弾く ギター超カンタン奏法~ シンプルなコードフォームから始めるスージーメソッド』 (著者:スージー鈴木著・彩流社刊)から。 その中で「擬人化した主要13コード」は、特に面白い。 音を想像すると「そうそう、ピッタリ」と思うこと間違いなし。 自分は【Am】が好きだったなぁ、と学生時代を振り返った。 「堂々たる女子学級委員長」の擬人化に笑ったが、 基本的に「マイナーのコード」を好み、弾いていた気がするなぁ。 擬人化コードを下記に記すので、1人で思い出し笑いをして欲しい。 (あれ?【E7】【D7】【G7】などがないな、これも好きだったのに) 「擬人化した主要13コード」 【C】文武両道の優等生 【D】開放的なやんちゃ坊主 【E】ロックンロール好きの不良少年 【F】文科系で女々しい軟派な少年 【G】陽気な体育会系男子 【A】元気はつらつなロック少年 【E♭】ガリ勉文学少年 【B♭】学校では目立たない影の番長 【Em】怒涛の暗黒女子 【Dm】草食系オタク女子 【Am】堂々たる女子学級委員長 【Bm】モデル体型でオシャレ、でも地味 【Gm】骨太、ハト胸な女子バレー部キャプテン
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| 2014年03月17日(月) ■ |
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| 民は迷う君主を信じやしない。 |
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書籍「十二国記(風の万里、黎明の空)」(小野不由美著・ 新潮文庫刊・上350頁・下370頁・計720頁)から。 十二の国に、一人ずつしかしない、麒麟に選ばれた国王。 だから、国を治める話が多いのも頷ける。 少し前まで女子高校生だった主人公・陽子が、 突然、麒麟に選ばれて、一国の統治を任される。 その設定こそ、何もないところから、悩み、苦しみ、 試行錯誤しながらも、少しずつ国を作り上げていく、 醍醐味みたいなものを感じる要因となっている。 自治体の首長や、戦国武将の気持ちに通じるようだ。 他の国の王が、経験を踏まえてこうアドバイスをする。 「頼りになる官を見つけることだな。 国を治めるということは実はつらい。 だが、民は迷う君主を信じやしない。 統治に苦しむ姿をみせてはならぬ。 迷っている時は、吟味していると言え」 これは国王だけでなく、小さな組織でも同じこと。 リーダーが迷っていては、部下はついてこないから。 勉強になる、SFファンタジーである。
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| 2014年03月16日(日) ■ |
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| さっぱり、何のことか、知りまへん |
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もうネットの世界で「SNS」って何の略か知ってる?と訊けば、 「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」 (英: social networking service)のことと、誰もが承知。 同じ質問を、高齢者の関西人にぶつけてみたところ、 返ってきた答えが「さっぱり、何のことか、知りまへん」。 そんな話題をラジオでやってて、笑いのネタだな、と思っていても、 思わず「上手い」と唸ってしまった。 「さっぱり」の「S」「何のことか」の「N」「知りまへん」の「S」 う〜ん、たしかに「SNS」だ。(笑) 大喜利のお題でもないのに、一文字ずつ言葉をあてて文章にする、 こうした切り返しがスッとできる感覚は、 関西の風土と言うべきなのだろうか、驚くしかない。 「生まれながらの感性」では片付けられない何かがある気がしている。 橋下大阪市長の「大阪都構想」も「都構想」じゃなくて「徒競走」。 そんなノリかもしれないな。「徒競走」とは、 「一定距離を走る速さを競う競技。かけくらべ、かけっことも」。 大阪にカジノでも作って「掛け比べ」・・「かけくらべ」・・ 「かけくらべ」と言えば「徒競走」・・「都構想」。 「風が吹けば桶屋が儲かる」理論を理詰めで納得させてしまうパワーは 彼の持ち味とも言える。さて、どうなることやら・・。(汗)
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| 2014年03月15日(土) ■ |
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| もらってあげてくれませんか? |
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以前紹介した書籍「日本人の知らない日本語4」(蛇蔵&海野凪子著・ メディアファクトリー刊・143頁)(番外編・外国編)から。 日本語上級学生でも、混乱する言葉がある、と書かれていたので、 興味津々でページを捲ったら「もらってあげてくれませんか?」。 私たちでもなかなか使い分けが出来ない、尊敬語と謙譲語なども 理解している外国人にとっては、かえってわかりにくいかも。 だって「もらってあげてくれませんか?」って、 「もらうの?・あげるの?・くれるの?」と迷うらしい。 そう言われてみれば、そうだよなぁ。(笑) どういう時に使うか、私なりに想像してみたら、 あんまり欲しくない人からのプレゼントを遠慮したりした時、 その人の親しい人から、こっそり渡されてこう言われる。 「これAさんから・・・。もらってあげてくれませんか?」 たしかに、こんなフレーズを何気なく使っている。 あれ、本当はどう表現すればいいんだうか、と考えたら、 「納めてください」が浮かんだけれど、どうもニュアンスが違う。 やっぱり「もらってあげてくれませんか?」かな・・(汗)
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| 2014年03月14日(金) ■ |
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| 大概の女は、旦那さまのほんの一部しかみていないのよ |
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映画「お茶漬の味」(小津安二郎監督)から 今まで観た「小津作品」の中では、最高傑作、 メモをしながら、そう感じたことを、まずはご報告。 冒頭(修善寺の旅館)とラスト(自宅)にセットされている 女性同士の雑談シーンが印象的だった。 特に、夫が海外単身赴任しているのを羨ましがり、 「うちの旦那さまもどっか行っちゃわないかなぁ、遠いとこ」 と言う何気ない台詞が、最後になって「なるほど・・」となる。 今まで食べ方さえ気に入らなかった「お茶漬」を、 深夜に夫婦2人で食べて、はじめて夫の気持ちに気付くシーン。 翌日、夫が海外へ旅立ち、いつものように女性同士の会話。 しかし、もう夫を小馬鹿にしたような表現はなかった。 「でも男って複雑ね。女なんて家にいる旦那さましか知らないんだもの。 家にいる旦那さまなんて、甲羅干してる亀の子みたいなもんよ。 あれで外へ出りゃ、結構、兎と駆けっこしたり、浦島太郎乗せたりすんのよ。 大概の女は、旦那さまのほんの一部しかみていないのよ」 家でのっそりしている様をみて、夫を亀に例えたうえ、その亀も、 よく考えれば「昔話」の中でも意外と頑張っていることに気付いた。 この妻の気付きは、夫婦にとってとても大切なことだと思う。 「男の人って、頼もしさっていうのかしら。それが一番大事なの」 この台詞って、なかなか言えないから輝くんだなぁ、きっと。
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