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しもさんの「気になる一言」
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2014年02月27日(木)
おじさん、僕たちのほうが上手いよ

先日、静岡市出張のついでに(笑)、市内の美術館巡りをした。
駿府博物館「第3の男 下村観山」(日本画)
静岡市美術館「シャガール展」
静岡県立美術館「『幻触』と石子順造」
 同所蔵展「大地から(日本画の情景)」
 同県民ギャラリー「26回特別支援学校高等部合同作品」
昨年、なかなか足を運べなかった美術館だけに、大満足だった。
しかし・・私の感性にピッタリした作品が少なかった気がする。
1つ挙げるとすれば「寿老」(作・下村観山)。
いつまで観ていても飽きがこない、静かな日本画だった。
ネームバリューから言えば間違いなく「シャガール」なのだが、
彼の精神性がうまく理解できないのか、パリ・オペラ座天井画、
ステンドグラス、版画、その他の造形にも、心は動かなかった。
そんな時、地元の小学生たちだろうか、どどっと入ってきて、
静かな美術鑑賞は無理になったが、子どもたちは素直である。
シャガールの絵をじっと観た後、なぜか私に話しかけてきた。
「おじさん、僕たちのほうが上手いよ」
「うん、そうかもしれないね」と返したものの、
絵だけを単純に比べたら、正しいかも・・と感じてしまう私は、
絵の鑑賞センスがないんだろうな、と苦笑いした。(笑)
逆に、ちょっと心が揺れたのは、特別支援の子どもたちの作品。
この子たちの作品に、スポットを当ててあげたいな、と思う。
それが、行政の役割だと考えているから。



2014年02月26日(水)
ワレ狂カ愚カ知ラズ、一路ツイニ奔騰スルノミ。

映画「226」(五社英雄監督)から。
私たちの知っている「二・二六事件」と言えば、
「日本の陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが起こした
クーデター未遂事件」程度の知識である。
作品の中で印象的なのは、萩原健一さんが演じた
「歩兵第三連隊・野中四郎大尉」が、
ハンカチを窓ガラスに押し付けて、書き綴るシーン。
「ワレ狂カ愚カ知ラズ、一路ツイニ奔騰スルノミ。」
三浦友和さん演ずる「安藤輝三大尉」も、
「俺はこの言葉で動いた。この言葉で立ったんだ」と、
興奮して言うのだが、この部分の説明は僅かでわからない。
ネットで調べてみても、あまりピンとくる説明もない。
しかし「狂愚」と言う単語で、その糸口を見つけた。
なんと吉田松蔭が、自らを「狂愚」と呼んでいた。
「狂」は積極的に行動する人。
「愚」は退くことを知らぬ馬鹿正直な人間。

「狂・愚」あわせて、積極的な意味をもっているようだ。
ただし「社会に対する絶望の表現」という人もいる。
国をどうするかという意識を強く持ちながらも、
一途な思いで突進していくひたむきな生き方こそ、
青年将校と吉田松陰の共通点ではなかろうか。
いつの時代も「狂愚」と呼ばれる人たちが、社会を刺激する。
その人たちの熱い想いを、どう受け止められるかが、
私たち大人たちの役目であると思う。
この事件が、太平洋戦争に繋がった気がしてならない。



2014年02月25日(火)
そこに住んでいること自体がほっとする

講師「東郷和彦」氏(静岡県対外関係補佐官)

演題「2014年の日本外交と静岡県の対外関係」から。
いろいろな職歴・経歴をお持ちの彼が、自治体幹部職員研修に
どんな話を聞かれてくれるのか、とても楽しみに聴講した。
始めは、中国の尖閣問題に触れ、安倍総理の靖国参拝・・
今回はやはり、緊迫している外交問題が中心かな、と思いきや、
そんな話は序章であり、理想のまちづくりについて、
嬉しそうに語っている姿が、印象に残った。
安倍首相の「瑞穂の国の資本主義」については、何度も口にし、
「公共・自然・文化・伝統」を大切にすることとした、
教育基本法の改正(新しい教育理念)を褒めていた。
世界規模で21世紀の文明のリーダーになるためには、
「経済力」や「軍事力」ではないと言い切り、
「日本は少子高齢化でも、幸せなんだ」と思えるよえな
「住み心地」を重視したまちづくりの提案をしていただいた。
講演中メモした、多くのフレーズから選んでみると、
「そこに住んでいること自体がほっとする」ってことだろう。
世界では「イギリスのクッカム(Cookham)」が好き、と紹介し、
「日本ならどこだろう?」という問いが、心に引っかかった。
この話は、とても参考になったので、また後日紹介したい。



2014年02月24日(月)
「ごう音」の「ごう」は「轟」ですよ。

書籍「日本人の知らない日本語4」(蛇蔵&海野凪子著・
メディアファクトリー刊・143頁)(番外編・外国編)から。
シリーズで読んできて、えっ、本当?と疑いたくなるような、
文化の違いや、聴き間違い、いい間違いのエピソードが多数で、
いつも、飲み会で使えそうなメモが溢れてしまう。(笑)
今回は、ちょっと真面目なネタを一つ。「ベルギー」の項目だったかな。
「漢字が沢山ある方が楽ですよ! 知らない単語も意味が推測できますから。
日本は常用漢字に含まれない字を新聞でさえ、ひらがなにするでしょう。
あれ、やめてほしいです」
「『ごう音』の『ごう』は『轟』ですよ。せっかくすごくすごそうなのに。
なんで日本人は漢字を減らそうとするんでしょう。
むしろもっと作ればいいのに」
う〜ん、なるほど・・と、日本人の私でさえ納得する疑問だった。
ただ、読むことは出来ても、書くことは難しいから、
日本人としては、母国の漢字が書けないのは恥ずかしいし・・(汗)。
意味も推測し出来るから・・は、日本語を習っている外国人らしい視点だし、
それだけ、漢字というものをイメージで理解していることがわかる。
「バラ」より「薔薇」のほうが、トゲがありそうな気がするし、
「トゲ」より「棘」のほうが、尖っていたそうだものなぁ。
「薔薇の棘」・・なるほど、漢字が多いほうがいいかも・・。



2014年02月23日(日)
自宅で「東京マラソン2014」のリアル応援

普段から走っている職場の先輩や知人から、
「東京マラソン出場」を教えていただき、楽しみに今日を迎えた。
ゼッケン番号を入れると、PCやスマホからでも、
どの辺りを走っているのかわかると聞いていたからだ。
(実際は「ゼッケン番号」知らなくても「氏名」「氏名カナ」でもOK)
「東京マラソン2014ランナーアップデート(位置情報サービス)」
記録は「スプリット」「ネット」「ラップ」「通過時刻」が表示され、
更に、地図と写真を組み合わせて、拡大(最大+)にすると、
該当者の●印が、車のナビゲーションのように、ズンズン動く。(驚)
面白くて、ずっと見ていられる。たぶん、走っている本人よりも、
PC前の私のほうが、情報がたくさんあるのではないだろうか。
5キロ毎に表示される「ラップ」を見ながら「なかなか安定してるな」とか
「あれ突然ペースが落ちた。何かアクシデントかな?」なんて心配したり、
私の心は、並走している「監督・コーチ」の気分だった。
もちろん、声は掛けられないけれど、彼らのおかげで、
先頭を走る人たちや有名人がメインのテレビ放送よりも楽しめた。
このシステムの仕組みはよく分からないけれど、
タスキなどにチップを組み込めば、箱根駅伝に代表される多くの駅伝でも
違った楽しみ方が出来るに違いない。(県別対抗・市町対抗も・・)
自分と関わりのある人が走っていただけでも、身近に感じた「東京マラソン」。
あとは「東京マラソン体験発表」をする「宴席」のセットするだけだね。

P.S.
認知症の徘徊者には、重たい機械を持たすより、このシステムを。(笑)



2014年02月22日(土)
悲観的に準備して、楽観的に行動する

書籍「孫子の兵法」(「最後に勝つ人」の絶対ルール)
(田口佳史著・知的生きかた文庫刊・269頁)から。
書店で「黒田官兵衛」関連の本を立ち読みしていたら、
文庫サイズのこの本が眼にとまり、即購入、一気に読み終えた。
孫子らしい「きれいごとではない、実践的なテクニック」とはいえ、
仕事以外にも、役に立ちそうな考え方が満載であった。
その中で私が選んだのは「悲観的に準備して、楽観的に行動する」
「いつでも来い。そんなものに負ける自分ではない」と、
言える自分を作ることが、最終的な目的であろうが、
そのためには「どこまでも『悲観的に』準備すること」
ようするに、最悪の場合にどうするかを決めておく、ことだと言う。
「これさえやっておけば、何が起ころうとも、大丈夫」というくらい
悲観的な状況対策を考えていれば、怖いものなし。
「『それもこれも想定内だよ』とばかりに落ちついて対応することが
可能となる」と、筆者は「孫子の兵法」を訳している。
以前、宇宙飛行士が地上の訓練のほうが大変、というコメントを残した。
宇宙で想定できる、アクシデント・トラブルだけでなく、
誰もが想定できないような事故にも対応することで自信がつく、と。
そう考えれば、悲観的に最悪の状況を想定することは、悪いことではない。
あとは、どうにでもなるさ、と楽観的に行動すれはいい。
(ポイントは、いつまでも悲観的になって行動しない、ということ)
「孫子の兵法」の用途は、ビジネスなどの戦いばかりではない、
異性をゲットする時にも、この「孫子の兵法」は役に立つだろう。(笑)

P.S. (読者へのお便りではありませんが・・)
ソチ・オリンピックの期間中も、マイペースで
映画鑑賞・読書・講演会・コンサート・美術館巡り、しています。



2014年02月21日(金)
緊張しないくらい集中しようと思いました

ソチ・オリンピック、フィギュアスケート女子、
浅田真央選手のフリー演技が終えた途端、今度は前日と一転して
賞讃の声が続出。
天の邪鬼の性格からか、みんなが揃って同じ方向を向くと、
ちょっとまてよ・・という私は、本当に嫌な性格だ。(笑)
昨日も、みんなが「マスコミ批判」という方向に向かうと、
ちょっと待てよ、と思ってしまったのだから・・。(汗)
実は、彼女がほぼ完璧に滑り、ラストの決めポーズで上を向き、
感極まった姿を目にして、私だって涙が出るほど感動をいただいた。
ただ「感動した・・」だけでは終わりたくなかったから、
一日かけて、彼女のコメントから「気になる一言」を探し続けた。
それも取材記事ではなく、彼女の口から発せられた言葉からと決めて、
生出演のテレビを観ていたら、へぇ〜なるほど・・と思うような、
メッセージを残してくれた。
SPの時は、自分でも緊張しているのがわかったので、
フリーのときは「緊張しないくらい集中しようと思いました」と。
言葉としてあっているのかわからないけれど、本当に集中したら、
緊張していることさえ気付かない、という事だと理解した。
私たちの感じる「緊張する」ということとレベルは違うけれど、
どうしたら緊張しないですむか、を考えるのではなく、
ある一点に集中することで緊張すら感じない、という視点は、
今回、彼女からいただいた、大切なメッセージ(プレゼント)として、
いろいろな場面で試してみたい。
それでも緊張したら、集中力が足りないな、と思えばいいのだから。