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| 2013年12月14日(土) ■ |
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| 巡り巡り巡り巡って |
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映画「さや侍」(松本人志監督)から。 侍が竹林から走ってくるオープニングシーンと 最初から約9分間、台詞らしい台詞がほとんどない展開に、 ちょっぴり期待したが、「30日の業」たる変な処罰から 物語がわからなくなってきてしまった。 映画のジャンルを確認する必要を感じた、笑えないギャグが とことん続く。 いい加減にしろよなぁ、と呟きながら、ラストシーン。 きっとこの30回目で、悲しみに浸っていた若殿がニコッとして、 めでたしめでたし、侍は無罪放免を予想していたが、 期待に反して笑わず、切腹を言い渡される。 もう一回与えられた「辞世の句」で面白いことを言い、無罪放免・・ という勝手に想像したストーリーも、裏切られた。 ただこの時から、映画の軸である、父と娘という親子の関係が 急浮上してくる。 娘に悟られないように渡された、娘に宛てた手紙。 (竹原ピストル作詞作曲のエンディングテーマ曲) 「巡り巡り巡り巡って あなたが父の子に産まれた様に 巡り巡り巡り巡って いつか父があなたの子に産まれるでしょう 巡り巡り巡り巡って ただそれだけですがそれが全てです」 お笑いの映画と勘違いしていた私は、ここで号泣。 「父と娘」の関係って「母と娘」とは全然違うんだよなぁ。 映画「アルマゲドン」の「父と娘」の親子愛を思い出した。
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| 2013年12月13日(金) ■ |
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| 50代の大人がゆっくり本を選べる場所 |
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書籍「伊藤まさこの雑食よみ」(日々、読書好日) (メディアファクトリー刊・169頁)から。 この中では、本ばかりでなく、お気に入りの書店なども、 非常にいいタイミングで紹介している。 神田古本屋街のちっちゃな書店や、松本の雰囲気のある書店、 そして、今注目を集めている書店まで、いろいろ。 今回、私が気になったのは「代官山蔦屋書店」。 佐賀県武雄市立図書館の指定管理を受けたことでも、 気になる存在の企業であるから、 先日、実際に足を運んで、隅々まで確認してみた。 「2011年12月オープン」、既に2年も経過しているというのに、 その斬新さは、驚くばかりであった。 この本の紹介文は、たしかこう書かれている。「大型書店なのに、 どこかしら個人の方の書棚をのぞいているような気になるのは、 きっと各専門分野のコンシェルジュの方たちのおかげなのですね。 50代の大人がゆっくり本を選べる場所というのが、 この書店のコンセプト」。そのとおりであった。 さらに「こういうお店があったらいいな、という 本好きな大人の思いがかたちになった。 たまに訪れては、幸せな時間を過ごさせてもらっています」。 大切なのは、目新しさではなく、コンセプトなんだと、 改めて実感した形となった。
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| 2013年12月12日(木) ■ |
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| しもさんに恥をかかせるわけにはいかないでしょ |
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造形絵画師・田村映二さんの作品展「夢國旅日記展」が、 清水町地域交流センターで、今週末から始まる。 (沼津市在住の「タムタム」といったほうがわかるかな?) 今回の企画展にあわせて、御自身の肩書を変えるところが、 彼らしいこだわりで、実に面白い。 5月くらいから少しずつ打合せを始めていたが、 現実に作品が並べられると、その魅力が倍加してきた。 私の予想以上の作品群に驚き、つい野暮とは思いながらも、 「田村さん、予算伝えてありますよね?」と訊いたら、 「わかってるよ、だけど妥協したくないんだ」と言いながら、 「しもさんに恥をかかせるわけにはいかないでしょ」。 さらっと口にした台詞に、胸がジーンとして涙が出そうだった。 春には、主に子どもたちを喜ばせたくて「宮西達也絵本原画展」、 秋には、主に高齢者を喜ばせたくて「前田光一木版画展」、 そして、この冬、主に若い人たちを喜ばせたくて 「田村映二夢國旅日記展」と続けてきたが、 今年の企画展は、どれも私が開催したかったものばかりだから、 大満足の一年になりそうだ。 クリスマス(25日)まで続く「タムタムワールド」は、 公共施設での開催は初めてという、おまけつき。 田村映二美術館が、台湾(花蓮市)にオープンして、 これから、ますます活躍が期待される「ジオラマ・アーティスト」は、 なんと宮西さんと同級生で、私の憧れの先輩たちである。
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| 2013年12月11日(水) ■ |
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| 生きるってことは、嬉しいこと半分、辛いこと半分 |
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書籍「十二国記(風の万里、黎明の空)」(小野不由美著・ 新潮文庫刊・上350頁・下370頁・計720頁)から。 場面設定を説明しても、わかりづらいだろうからしないけど、 人の幸せ・不幸せについて、語る場面がある。 そのキーワードが「嬉しいこと半分、辛いこと半分」。 「人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、 ただその人の心のありようが、幸せだからなのです」 「苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、 それだけが真に人を幸せにするのですよ」 「人よりも不幸なことを探してさ、ぜ〜んぶ、それのせいにして、 居直って、のうのうとしているのって。 単に人より不幸なのを自慢しているだけじゃねえの」 「べつに不幸じゃなくても、無理やり不幸にするんだよな・・」 「気持ちよく不幸に浸っているやつに、同情するやつなんていないよ。 だって、みんな自分が生きるのに、いっしょうけんめいなんだから」 「自分だって辛いのに、横から同情してくれ、なんて 言ってくるやつがいたら嫌になるよ」 「自分が一番可哀想だって思うのは、自分が一番幸せだって 思うことと同じくらい気持ちいいことなのかもしれない」 「人が幸せになることは、簡単なことなんだけど、難しい・・」 「生きるってことは、嬉しいこと半分、辛いこと半分なんだって」 数えたらキリがないくらいメモは増え、私の心に残った。 いろいろなことを教えてくれる、SFファンタジーである。
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| 2013年12月10日(火) ■ |
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| 私もあなたの数多くの作品のひとつです |
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書籍「タモリ論」(樋口毅宏著・新潮新書刊、190頁)から。 全体的には「タモリ論」とわかっていながらも、 「北野武さん」や「明石家さんまさん」を小馬鹿にしたような その内容に、途中で、読むのをやめようか、と迷ったのが本音。 しかし「人類が誕生してからというもの、 この世界には七つの芸術があると、言われています。 建築・彫刻・絵画・音楽・詩・演劇・そして映画」や、 ちょっと頷いてしまった「笑いについて知る者は賢者だが、 笑いについて語るものは馬鹿だ」というフレーズ、 さらに「優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」 は、悔しいけれど納得してメモしてしまった。 また、赤塚不二夫さんの告別式でタモリさんが読んだ弔辞、 「私もあなたの数多くの作品のひとつです」は、心に残った。 この本を思い出すには、やはりタモリさんの人柄を表している このフレーズだなと、選んでみた。 「料理は家庭の中でできる最高のクリエイティブなことだ」 これも、どこか挨拶で、使わせてもらおうっと。(汗)
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| 2013年12月09日(月) ■ |
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| 礼なら、父に |
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映画「フィッシュストーリー」(中村義洋監督)から。 伊坂幸太郎さんの同名小説の映画化であるが、 場面設定も違うシーンが多く、最初ちょっと戸惑ったのは本音。 もちろん原作をそのまま映像化する場合もあるし、 今回のように、根底に流れる考え方は崩さず、 監督や脚本家など、映画スタッフにより変える場合もある。 どちらもありだと思うし、原作者が納得してくれればいいのだろう。 私は、原作がある場合、最初に図書館で本を借りて読む。 そして、じっくり読み終えてから、映画観るタイプなので、 この文字が、映像になるとどう変わるのか、 原作でメモした台詞が、映画でも使われているかな?などという ちょっとオタクっぽい鑑賞の仕方をしているのも事実である。 「風が吹けば桶屋が儲かる」的な物語で、偶然が重ならないと 繋がっていかない展開の中、大事な役割は「正義の味方」の出現。 小説では「ハイ・ジャック」、映画では「シー・ジャック」をやっつける役、 彼がいなければ、この物語は続いていかないのだが、もっと面白いのは、 その「正義の味方」を育てた父親がいたから・・という視点。 それを思い出すのは、正義の味方が事件解決の後、呟く台詞であろう。 「礼なら、父に」 (書籍では、最終的に世界を救った女性が呟く。 「お礼は、その人のお父さんに」) 世の中に起きていることは、すべて多くの人が関わっていることを この作品で、再認識する事になる。(笑) この映画を観ることが出来たのも、伊坂幸太郎さんを育てた親がいたからだな。
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| 2013年12月08日(日) ■ |
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| みなさんの支援が、この音になっています |
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わが町でも老若男女、誰でも参加できる「合唱」でまちづくりがしたい、 そんな想いから、妻を誘って、山梨県都留市のある 「都留文科大学合唱団」の第48回定期演奏会に足を運んだ。 縁あって、常任指揮者・合唱団顧問の「清水雅彦氏」と知り合い、 この日の演奏会を楽しみにしていたひとりである。 実はこの合唱団、日本で最も歴史と権威を誇る全日本合唱コンクール、 5年連続の金賞に輝いている。 インターネットでも彼らの合唱の素晴らしさは配信されているが、 やはり、その生演奏を自分の耳に残したかった、が本音である。 (「素晴らしかった」と文字にしても伝わらない「感動」をいただいた) 都留市は「学園城下町」の言葉がよく似合うまちだった。 人口約3万2千人というから、わが町とほぼ同じ人口規模なのに大学があり、 全国から集う学生の若い力、そして合唱団の全国レベルの活躍こそ、 この都市を活気づけているんだろうな、と感じていたら、 ステージ最後に、清水先生の観衆に向けたスピーチは、正反対だった。 「みなさんの支援が、この音になっています」 この合唱団員が全国に響かせているのは、みなさんの支援の音です、 そんな意味に感じて、嬉しくなった。 若い力を支援する地域の温かさ、それが胸を打つハーモニーとなっている。 帰宅して「都留市」をネット検索したら、こんな表現をみつけた。 「学術と文化、芸術が融合した知的風土を醸し出すまち」 文化のレベルって、まち全体で醸し出すんだよなぁ、きっと。
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