初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2013年12月12日(木)
しもさんに恥をかかせるわけにはいかないでしょ

造形絵画師・田村映二さんの作品展「夢國旅日記展」が、
清水町地域交流センターで、今週末から始まる。
(沼津市在住の「タムタム」といったほうがわかるかな?)
今回の企画展にあわせて、御自身の肩書を変えるところが、
彼らしいこだわりで、実に面白い。
5月くらいから少しずつ打合せを始めていたが、
現実に作品が並べられると、その魅力が倍加してきた。
私の予想以上の作品群に驚き、つい野暮とは思いながらも、
「田村さん、予算伝えてありますよね?」と訊いたら、
「わかってるよ、だけど妥協したくないんだ」と言いながら、
「しもさんに恥をかかせるわけにはいかないでしょ」。
さらっと口にした台詞に、胸がジーンとして涙が出そうだった。
春には、主に子どもたちを喜ばせたくて「宮西達也絵本原画展」、
秋には、主に高齢者を喜ばせたくて「前田光一木版画展」、
そして、この冬、主に若い人たちを喜ばせたくて
「田村映二夢國旅日記展」と続けてきたが、
今年の企画展は、どれも私が開催したかったものばかりだから、
大満足の一年になりそうだ。
クリスマス(25日)まで続く「タムタムワールド」は、
公共施設での開催は初めてという、おまけつき。
田村映二美術館が、台湾(花蓮市)にオープンして、
これから、ますます活躍が期待される「ジオラマ・アーティスト」は、
なんと宮西さんと同級生で、私の憧れの先輩たちである。



2013年12月11日(水)
生きるってことは、嬉しいこと半分、辛いこと半分

書籍「十二国記(風の万里、黎明の空)」(小野不由美著・
新潮文庫刊・上350頁・下370頁・計720頁)から。
場面設定を説明しても、わかりづらいだろうからしないけど、
人の幸せ・不幸せについて、語る場面がある。
そのキーワードが「嬉しいこと半分、辛いこと半分」。
「人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、
ただその人の心のありようが、幸せだからなのです」
「苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、
それだけが真に人を幸せにするのですよ」
「人よりも不幸なことを探してさ、ぜ〜んぶ、それのせいにして、
居直って、のうのうとしているのって。
単に人より不幸なのを自慢しているだけじゃねえの」
「べつに不幸じゃなくても、無理やり不幸にするんだよな・・」
「気持ちよく不幸に浸っているやつに、同情するやつなんていないよ。
だって、みんな自分が生きるのに、いっしょうけんめいなんだから」
「自分だって辛いのに、横から同情してくれ、なんて
言ってくるやつがいたら嫌になるよ」
「自分が一番可哀想だって思うのは、自分が一番幸せだって
思うことと同じくらい気持ちいいことなのかもしれない」
「人が幸せになることは、簡単なことなんだけど、難しい・・」
「生きるってことは、嬉しいこと半分、辛いこと半分なんだって」
数えたらキリがないくらいメモは増え、私の心に残った。
いろいろなことを教えてくれる、SFファンタジーである。



2013年12月10日(火)
私もあなたの数多くの作品のひとつです

書籍「タモリ論」(樋口毅宏著・新潮新書刊、190頁)から。
全体的には「タモリ論」とわかっていながらも、
「北野武さん」や「明石家さんまさん」を小馬鹿にしたような
その内容に、途中で、読むのをやめようか、と迷ったのが本音。
しかし「人類が誕生してからというもの、
この世界には七つの芸術があると、言われています。
建築・彫刻・絵画・音楽・詩・演劇・そして映画」や、
ちょっと頷いてしまった「笑いについて知る者は賢者だが、
笑いについて語るものは馬鹿だ」というフレーズ、
さらに「優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」
は、悔しいけれど納得してメモしてしまった。
また、赤塚不二夫さんの告別式でタモリさんが読んだ弔辞、
「私もあなたの数多くの作品のひとつです」は、心に残った。
この本を思い出すには、やはりタモリさんの人柄を表している
このフレーズだなと、選んでみた。
「料理は家庭の中でできる最高のクリエイティブなことだ」
これも、どこか挨拶で、使わせてもらおうっと。(汗)



2013年12月09日(月)
礼なら、父に

映画「フィッシュストーリー」(中村義洋監督)から。
伊坂幸太郎さんの同名小説の映画化であるが、
場面設定も違うシーンが多く、最初ちょっと戸惑ったのは本音。
もちろん原作をそのまま映像化する場合もあるし、
今回のように、根底に流れる考え方は崩さず、
監督や脚本家など、映画スタッフにより変える場合もある。
どちらもありだと思うし、原作者が納得してくれればいいのだろう。
私は、原作がある場合、最初に図書館で本を借りて読む。
そして、じっくり読み終えてから、映画観るタイプなので、
この文字が、映像になるとどう変わるのか、
原作でメモした台詞が、映画でも使われているかな?などという
ちょっとオタクっぽい鑑賞の仕方をしているのも事実である。
「風が吹けば桶屋が儲かる」的な物語で、偶然が重ならないと
繋がっていかない展開の中、大事な役割は「正義の味方」の出現。
小説では「ハイ・ジャック」、映画では「シー・ジャック」をやっつける役、
彼がいなければ、この物語は続いていかないのだが、もっと面白いのは、
その「正義の味方」を育てた父親がいたから・・という視点。
それを思い出すのは、正義の味方が事件解決の後、呟く台詞であろう。
「礼なら、父に」
(書籍では、最終的に世界を救った女性が呟く。
「お礼は、その人のお父さんに」)
世の中に起きていることは、すべて多くの人が関わっていることを
この作品で、再認識する事になる。(笑)
この映画を観ることが出来たのも、伊坂幸太郎さんを育てた親がいたからだな。



2013年12月08日(日)
みなさんの支援が、この音になっています

わが町でも老若男女、誰でも参加できる「合唱」でまちづくりがしたい、
そんな想いから、妻を誘って、山梨県都留市のある
「都留文科大学合唱団」の第48回定期演奏会に足を運んだ。
縁あって、常任指揮者・合唱団顧問の「清水雅彦氏」と知り合い、
この日の演奏会を楽しみにしていたひとりである。
実はこの合唱団、日本で最も歴史と権威を誇る全日本合唱コンクール、
5年連続の金賞に輝いている。
インターネットでも彼らの合唱の素晴らしさは配信されているが、
やはり、その生演奏を自分の耳に残したかった、が本音である。
(「素晴らしかった」と文字にしても伝わらない「感動」をいただいた)
都留市は「学園城下町」の言葉がよく似合うまちだった。
人口約3万2千人というから、わが町とほぼ同じ人口規模なのに大学があり、
全国から集う学生の若い力、そして合唱団の全国レベルの活躍こそ、
この都市を活気づけているんだろうな、と感じていたら、
ステージ最後に、清水先生の観衆に向けたスピーチは、正反対だった。
「みなさんの支援が、この音になっています」
この合唱団員が全国に響かせているのは、みなさんの支援の音です、
そんな意味に感じて、嬉しくなった。
若い力を支援する地域の温かさ、それが胸を打つハーモニーとなっている。
帰宅して「都留市」をネット検索したら、こんな表現をみつけた。
「学術と文化、芸術が融合した知的風土を醸し出すまち」
文化のレベルって、まち全体で醸し出すんだよなぁ、きっと。



2013年12月07日(土)
目で知る「しるべ」を「目標」と言います

「働く女性の会(ATG)」の12月例会だった。
講師は「ドリームマップ普及協会理事・高野亜紀子さん」
「夢」実現へ一歩踏み出す「ドリームマップ」を作成するセミナー。
若い頃から「自己啓発」関連の本は読み漁ったし、セミナーにも参加した、
「現実の自分」と「なりたい自分の姿」のギャップを、
「行動」によって埋めていく大切さも、知っているつもり。
だからこそ、今回はどんな「手法」で、夢を形にしていくのだろうか、
そんなへそ曲がりの視点で参加した。(汗)
セミナー参加のコツは、そのプログラムを信じて「洗脳」されること。
(変な意味の「洗脳」ではありません、あしからず)
今回も「夢中」で参加したおかげて、新しい発見が出来た気がする。
夢をイメージ化することは、文字より画像の方がはるかにインパクトがあった。
それも、最初から夢を意識した「画像」を準備するよりも、
当日、机に並べられた、ジャンルもバラバラな雑誌をパラパラめくって、
何だかわからないけれど、おっ、これいいなぁ、と感じた画像を切り取り、
眺めているだけで、自分の「夢」が、はっきりとイメージ出来たのだから。
「目で知る『しるべ』を『目標』と言います」という説明こそ、
今回のセミナーを思い出すに相応しいフレーズとして、記録に残したい。
また、懇親会で披露された参加者全員の「ドリームマップ」、
女性陣は、ファッション雑誌から切り取ったのか、スタイル抜群、
または、幸せそうな雰囲気の女性のシルエット画像が、必ず貼られている。
男の私には、理解し難い「しるべ」であった。(笑)
これも今回の、大きな発見(気付き)の一つであった気がする。



2013年12月06日(金)
秀長は、秀吉のナビゲーター・ブレーキ役

講師「小和田哲男」氏。(静岡大学名誉教授・文学博士)
演題「いま、戦国武将から何を学ぶべきか」から。
自己紹介を兼ねて、大河ドラマ時代考証の話から、
「なぜ負けた大名ばかりやってんだ」と笑われた話まで、
大河ドラマファンとしては、申し分ない掴みだった。(笑)
多くメモから私が選んだのは、
「秀吉の晩年は、めでたしめでたしではない」
秀吉は弟の秀長が死んでからおかしくなった、という話から、
「秀長は、秀吉のナビゲーター・ブレーキ役、
彼がいなくなってから暴走した」とまとめてくれた。
秀長は、秀吉の信頼厚くその片腕として辣腕を揮い、
豊臣政権において内外の政務および軍事の両面で活躍を見せ、
天下統一に貢献した、とされており、
「補佐役(鷂2)が、いかに必要で大切か」を教えてくれた。
「黒田長政(黒田官兵衛の息子)の釈迦の間の異見会」などにも触れ、
来年の大河ドラマ「黒田官兵衛」に寄せる期待が大きくなった。

P.S.
三島駅までの送迎機会を得て、車の中は私のプライベート質疑応答。
とても気さくな、偉い先生でした。(汗)