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しもさんの「気になる一言」
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2013年10月03日(木)
沼津で人気の「中央亭千楽」

先日、沼津市出身の落語家「三遊亭橘也(きつや)・秋の寄席」に足を運んだ。
春秋2回の地元寄席も、もう7回を数えている。
応援に駆けつけてくれたのは、公私ともにお世話になっている(らしい)
「三遊亭道楽師匠」と「三遊亭全楽師匠」。
二人とも、さすが「真打」の実力、落語独特の話術だけでなく、
声を発していない「間」の部分でも、思いっきり笑わせてくれた。
道楽師匠の「イ・・・エ〜ス」と全楽師匠の「植木屋さん・・」は、
もう耳から離れなくなってしまったくらい。(笑)
また、地方都市の寄席に合わせてくれたのか、沼津名物や食べ物屋などを
頻繁に取り入れてくれた「マクラ」も、親近感を覚えた理由である。
特に、全楽師匠の「中央亭の餃子」のネタは大爆笑だったし、
次回は「千楽のカツハヤシ」でも食べてもらおうか、
そんな話題にもなるくらい、地元でも有名なお店の話は楽しかった。
そんなわけで、自分が落語家だったらどんな名前にするか、考えてみた。
私も沼津市西浦江梨の生まれだから、地元で人気の「中央亭千楽」。
(「北口亭千楽」でもいいんだけど・・)
いつかこの名前で「大喜利」の座布団運び、やりたいなぁ。
(すみません、時々飛びたす地元ネタで・・)

P.S.
「三遊亭橘也」にご関心のある方、後援会への入会をお薦めします。



2013年10月02日(水)
歴史は文化を象り、文化は食を育て、国民性を作る

講師「角田哲康」氏 (日本大学国際関係学部教授)
演題「異文化の共存と葛藤(スペイン文化の成り立ち」)から。
先生の話の中で、何度か登場したフレーズ。
「歴史は文化を象り(かたどり)、文化は食を育て、国民性を作る」
「スペインの文化を学ぶことは、
ヨーロッパ文化の源を知ることであり、
現代までのヨーロッパ文化の流れを理解すること」という説明が、
頭の中に、すっきりと入ってきた。
その中で「ローマ時代から豚は家畜化され、生ハムが作られ、
美食家の食材として、そして兵士たちの保存食としても用いられてきた」
そんな表向きの理由とは別に「キリスト教徒は、豚を使って、
イスラム教徒とユダヤ教徒を見つけようとした」という解説とともに、
スペインに「生ハム」という食文化が育ったことを知った。
さらに、サッカー・フラメンコ・トマト祭りに代表される、
「情熱の国・スペイン」という国民性を作りだしているのも、
今回の五輪招致で負け「もう立候補しない宣言」したにもかかわらず、
「また挑戦する」(かもしれない)国民性と言えそうだ。
世の中が不景気なので、外へは飲みにいかないのかと思ったら、
「3軒飲みに行っていたのを2軒にするとか、
3日飲みに行っていたのを2日にする程度」という国民性らしい。
ますます、スペインという国が好きになった。(笑)



2013年10月01日(火)
いい子じゃなくて、いい親になろうね

映画「いのちのまつり 地球が教室」(草場一壽監督)から。
「いのち」というものにスポットを当てた作品は、
これまでに何作も鑑賞してきたし、これからも観続けるであろう。
ただ、視点や伝える手法が違うだけで、大切にしよう、という
メッセージには変わらない。
今回も、多くのメモを残したが、
私が選んだのは「5時間目 生物の授業」の一部。
「学校教育は、回答がわかっている問題を出している。
それを教えることによって、立派な社会人になろうとしている。
そうじゃない、いろんな問題がおこってきた時にね、
どうするかという想像力、それが必要なんだ」と年老いた先生は呟く。
「中学三年は、義務教育の最後でしょ? だから、中学三年生には
人間の脳のことを教える。「今から、心のことを教えるよ。
人間の心はどのようにして成長していくのか、覚えておいて」と。
それは「道徳の時間ではなく、生物の時間」だと言い切った。
なるほど・・と私は唸った。
そして「子どもたちには『いい親になろうね』と教える」という。
「いい子を育てるんじゃなくて、いい親を育てていく」視点は、
今の私たちが忘れていたことかもしれない。
「いい子じゃなくて、いい親になろうね」って、素敵なフレーズだな。



2013年09月30日(月)
生産者グループを、消費者グループが応援する

過日開催された、私たちの「ご飯」イベント「未来(あした)なに食べる?」から。
映画「世界が食べられなくなる日」と併せた開催されたトークショー。 
テーマは「壊れゆく日本の食卓(遺伝子組み換え食品の現実)
ファシリテーターは「生活クラブ・スピリッツ(株)白井和宏さん」と
「八ヶ岳空水ビオファーム主宰・岡本よりたかさん」。
「遺伝子組み換え作物の危険性」をはじめ、世界や日本の現状など、
ふたりの会話や聴講者との質疑応答から、多くのことを学んだ。
しかし、それは単なる知識であり、ここで得た情報をもとに、
これからの私たちの行動が試されている。
トークの最後は「試されているのは、日本の民主主義。
変える方法はある、変えるのはあなた達」のメッセージでまとめた。
だからといって、私は「関係機関への抗議行動」までは考えていない。
時間がかかるかもしれないが、
有機農法や自然栽培をしている生産者はグループを作っていただき、
消費者は、価格が少しくらい高くてもそのグループから購入する。
フレーズにすると「生産者グループを、消費者グループが応援する」。
これが、今の私にできる行動だなぁ。
「食」に対してますます関心が深まったトークショーだった。感謝。



2013年09月29日(日)
一番切ないことは、別れを言えずに終わることだ

映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(アン・リー監督)から。
一匹のベンガルトラとともに救命ボートで漂流し、生還した少年パイ。
トラの名は「リチャード・パーカー」と言う。
小さい頃から父親に「トラは遊び友達じゃない、猛獣だぞ」と言い聞かされた。
「動物にも心がある、目をみれば分かるよ」と言い返せば、
「動物は人間とは違う。それを忘れると殺されるぞ、あのトラは友達じゃない。
お前は、トラの目に映る自分の心をみただけだ」ときつく叱られた。
しかし200日を超える長い漂流は、彼とトラとの関係を密にさせる。
「パーカーなしでは僕は死んでいた。
彼への恐怖が緊張感を生み、エサの確保が生きがいとなった」と語るように、
本当に、苦悩をともにしたものだけしかわからない関係になっていた。
そう思っていたのに、パーカーは、振り返りもせず、森へ消えていった。
「生きる力を与えてくれたどう猛で恐ろしい相棒、それが最後の姿だった。
子供のように泣いた。生還して感極まったからじゃない。
リチャード・パーカーがあっけなく去っていったからだ。悲しすぎた。
父のいうとおり、パーカーは私を友とは思っていなかった。
苦難を共にしたのに、振り返らなかった」と大粒の涙が流れた。
最後に、主人公・パイはこう呟く。「私は多くを失った。
家族、動物園、インド、恋人、結局、生きることは手放すことだ。
一番切ないことは、別れを言えずに終わることだ。
相棒は、トラだったが、こう言いたい。『終わった、生き残れたな』、
君は命の恩人だ、愛してるよ、パーカー」
私にとっては、とても切ない映画だった気がする。



2013年09月28日(土)
一生、笑っていようって。

文豪の恋愛短編小説を映画化したオムニバス・ドラマ(6編)、
「BUNGO ささやかな欲望」の1編。
映画「BUNGO〜ささやかな欲望〜幸福の彼方」(谷口正晃監督)から。
原作は「林芙美子著『幸福の彼方』」。
戦争で片目を失った男と見合いで結婚した女性が、
のちに結婚を決めた理由を、夫に明かすシーンがある。
実は見合いの時、二人はこんな会話をする。
「(食べ物で)一番、お好きなものは何ですの?」「うどんです」
「小さい頃、何になりたかったですか?」「お金持ちです」
この答えに、彼女がクスッと笑うシーンは、
なぜか私にも印象的で、メモを取った。
その見合いシーンを振り返りながら、
「私、笑わなかったんですよ、ずっと(小さい頃から)」と呟き、
「(だから、この人と結婚して) 一生、笑っていようって」
そうあの時、決めたんです・・そんな言葉が続きそうだった。
どんなに辛い時も、この人となら笑っていられる、
それが結婚を決めた理由だったとしたら、それは素晴らしいこと。
容姿や年収などよりも、大切な条件かもしれない。
ラストシーン、電車の中で向かい側に座る夫婦・親子を眺めながら、
「私も、あんなお母さんになれるかしら?」と夫に訊ね、微笑み合う。
タイトル「幸福の彼方」がピッタリの終わり方だったなぁ。



2013年09月27日(金)
ずっと、応援してきてよかったぁ

昨晩、プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」が、
球団創設9年目で、パ・リーグの覇者となった。
実は、こういう時の私の楽しみ方は、ちょっとへそ曲がりで、
必ず、9〜10年前の「気になる一言」を読み返すことにしている。(汗)
「楽天」と「ライブドア」が新規参入でもめていて頃や、
駒大苫小牧高校の田中将大投手が、ドラフト1位で入団した頃、
負け続けて100敗するんじゃないか、と心配してた頃など、
私は、この球団に対して、こんなこと感じていたんだ、と苦笑いとなった。
その間には「ホリエモン」が逮捕されたり「東日本大震災」が起きたり、
あっと言う間の9年だったとは言い難い、事件・災害が東北を襲った。
それを支えてきたのは「東北楽天ゴールデンイーグルス」だった気がする。
何か一つ、みんなで心を合わせて応援するものがあったから、
自分たちも頑張れた、そんな東北人の想いが、優勝直後のインタビューで
老若男女、多くの方々の口から発せられた共通のフレーズ、
「ずっと、応援してきてよかったぁ」が、私の心に残った。
この気になる一言を書いていて、突然思い出した映画「フレフレ少女」から、
応援に関する一言を、最後にご紹介。
「私も頑張らないと、人に頑張れなんて言えないんですよね」
「他人を応援することは、自分を応援することだと思うんです」
「人間の無限の可能性を引き出すのが応援団」
「見返りを求めない応援が力になるんです」
昨年、北海道旅行で感じた「日本ハムを愛する道民」を思い出しながら、
今年の「楽天を愛する東北県民」に、心から「おめでとう」と言いたい。