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| 2010年08月26日(木) ■ |
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| そんな女は雇ってないぞ |
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映画「やわらかい手」(サム・ガルバルスキ監督)から。 幼い孫を助けたい一心で飛び込んだ未知の世界で 新たな人生を見つける初老の女性を演じるハートフル・ドラマ。 うん、その未知の世界が、大変な世界であった。 なんと「性風俗店」、それもタイトルから想像して欲しい。 「手のひらのイリーナ」(IRINA PALM)として、大人気となるが、 本人は、自分のことを「年増でサエない中年女」と称する。 しかし、その店のオーナーは、彼女の魅力を認めながら、呟く。 「そんな女は雇ってないぞ」 (おまえは、年増でサエない中年女なんかじゃないよ)の意味を込め。 この言葉で、彼女は輝きを増していく。 彼女の人生にとって、重要なキーワードだったな・・と、 物語全体を振り返ってみても、そう感じるシーンである。 もう1つ、この台詞もインパクトがあった。 店のオーナーが、冒頭、性風俗の世界に戸惑う彼女に諭すシーン。 「客は、女の感触を求めてやってくる。わかるか?」 そう、手だけで、女の感触を伝えるのは、天性のものに違いない。 テクニックだけでは、そうはいかないことを承知で、語った。 そして、お気に入りのラストシーン、その後のシーンはなく、 お互い惹かれ合った2人の無言の「キスシーン」で終わる。 う〜ン、久しぶりに、素敵な終わり方だった。
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| 2010年08月25日(水) ■ |
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| 豚汁からご飯を奪うなんて、この責任は大きいです |
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書籍「変な給食」(幕内秀夫著・ブックマン社刊・174頁)から。 驚くような給食メニューの写真が、所狭しと並んでいる。 冗談でしょ?と思うようなメニューが溢れていた。 どれを紹介しようか迷うほど、そのコメントも辛口だった。(笑) その中でも、あとから思い出せるように選んだコメントは 「豚汁からご飯を奪うなんて、この責任は大きいです」 言い換えれば 「近い将来、豚汁でパンが食べたくなる大人ばかりになったら、 どうすればいいですか?」ということらしい。 「ドーナツとラーメンと牛乳というメニュー」も、 「栄養素のバランスを考えると、変な献立でも仕方がない」という 栄養士さんの言い訳にしか聞こえない。 私は栄養素のバランスよりも、 和食・洋食・中華など、食事全体のバランスの方が大切だと思う。 おかずとおかずのバランス、色合いなんかも、食事の楽しみ方だろう。 一度、子どもが持ち帰る「給食の献立表」を眺めて欲しい。
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| 2010年08月24日(火) ■ |
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| それを教えてくれるには、とてもいいホールです |
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たぶん・・わが町では、初めての(京大)交響楽団の演奏会。 音楽専用ホールではないので、演奏者の感想が気になった。 もちろん、素晴らしいホールです・・のコメントは 期待していなかったが、ドキドキしながら練習を聴いていたら、 指揮者が、嬉しいことを口にしてくれた。 「演奏会も前半の3公演を終え、疲れているかもしれないが」 と前置きしながらも「(演奏が)少しほころびている」と指摘。 さらに「今、直しておかないと、取り返しがつかなくなる」 と学生の彼ら彼女らに熱く語った。 そして「それを教えてくれるには、とてもいいホールです。」と 皮肉ではなく、真剣に話を続けた。 「(このホールは音楽専用ホールじゃないから) いい音だけが飛ぶのではなく、いい音も悪い音も飛ぶ」と言う。 それは言い換えれば、みんなの技量を試すいい機会、と位置づけた。 普段は「いい音しか飛ばないホールだから、いい加減に演奏しても、 観客は気がつかないかもしれないが、ここは違う。 だからこそ、いい音を出すよう努力しよう」と伝えたかったのだろう。 「ここのホールは正直だから・・」そんなフレーズが耳に残った。 視点が違うだけで、このホールの短所を長所にしてくれた。 こうして施設が演奏者を育てていくんだと、実感した演奏会だった。 よ〜し、「京大」の次は「東大」だ。(笑)
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| 2010年08月23日(月) ■ |
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| 日本の社会は壊れてしまった |
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100歳以上の高齢者が、多数行方不明になっていて 日本では、完全に社会問題となっている。 それも、その原因を探し出し、攻め続け やれ「民生委員が仕事をしていない」 やれ「役所の福祉課の職務怠慢だ」と、大騒ぎしている。 では、この問題を欧米各国は、どう捉えているか、 そんな視点で眺めてみると、(外国の新聞では) 「日本の社会は壊れてしまった」という表現になるようだ。 かつての日本は「家族・親戚」を大切にし、 自分の身内が何ヶ月も行方不明なんてことはあり得ない。 そんな日本の家族の絆を、諸外国は尊敬の念を抱いていたし、 その結束力を恐れていたとも言える。 しかし、今の日本の社会は、尊敬に値しない、怖くもない。 長い歴史で培ってきた「日本文化」とも言える 家長制度は、今はもうない。 もう、元には戻らないのだろうか、こんなことが起きても。
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| 2010年08月22日(日) ■ |
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| いい音の作り方を、もう一度見直して |
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京都大学交響楽団の演奏会は、大興奮のうちに幕を閉じた。 会場の細かい打合せ・チェックをしながら、 私は、午前中の総稽古(ゲネプロ)から彼らの演奏を耳にした。 「ゲネプロ」とは、ドイツ語で、ゲネラル・プローベの略。 (Generalprobe)演劇・音楽の総稽古。ヨーロッパでは、 初日の前日に各界の名士を招待して行うらしい。 和やかな中にも、指揮者が、彼ら彼女らに厳しくアドバイスをする。 「気を張り詰めるのではなく、気を配って」 「いい音の作り方をもう一度見直して」 「ていねいに音をすくってあげて」 「(このホールは音楽専用ホールじゃないから) いい音だけが飛ぶのではなく、いい音も悪い音も飛ぶので、 丁寧に、いい音を出すように」・・ そのことばを聴いて、納得したように頷く学生たち。 「いい音」という単語を何度も口にしていたので、 私のメモは「いい音」という単語が増えた。(汗) 是非、これからもコンサートに足を運び、 「いい音」と「悪い音」の違い、聴き分けたいと思う。 それが、彼らの演奏に対する謝礼のような気がするから。
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| 2010年08月21日(土) ■ |
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| あっ、そうか、水に関係しますものね |
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明日の「京大交響楽団演奏会」を前に、 夕方から、私の拙い説明で、柿田川公園を案内した。 京大生とはいえ、湧き間を観ては驚き、 川の透明さに歓声を上げる、ごく普通の大学生。(って感じ) 親水ゾーンでは、迷わず裸足になり、足をつけて喜ぶ。 その冷たさに皆が「つめた〜い」を連発し、 私は案内して良かったな、とひとりでほくそ笑んでいた。 その途中、公園の中にある「貴船神社」を紹介した時のこと、 「この神社は、京都の貴船神社と・・」と口にした途端、 「あっ、そうか、水に関係しますものね」と 間髪入れずに答えた学生がいて、今度はこちらが驚いた。 貴船神社は、鞍馬山の西ノ谷に流れる貴船川沿いの小さな神社。 水神を祀る社(やしろ)として日本の代表格で、 分祀が全国に500社ほどある奈良朝時代創建の古寺、なのだが、 いとも簡単に「水」と「柿田川」を結びつける頭の回転の速さに、 質問の途中で答えてしまう「京大出身の宇治原先輩」を思い出してた。 彼らの第一印象は、非常に礼儀正しい。(それもワザとらしくないから) こんな若者たちが100人以上集まって演奏すると、 どんな曲になるのだろう、明日がとっても楽しみである。
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| 2010年08月20日(金) ■ |
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| 金曜の 夜は静かに 酒を飲む |
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ある学校の校長先生が作った川柳である。 全国の投稿誌に掲載されたらしい。 思わず、ニヤ・・となる表現が川柳の楽しみ方だとすると、 まさしく、この句は、わかる人にはわかる、という句である。 「金曜の 夜は静かに 酒を飲む」 解釈は、いろいろできるが、私の場合・・ 平日、仕事のつきあいで、複数の人たちと飲む機会が多いが、 金曜日の夜は、一週間の自分を振り返りながら、 (朝から晩まで頑張ってきた、自分を誉めながら) 好きな場所で、好きなお酒を、ひとり静かに飲みたいな、 そんな気持ちとタブって、思わず、ニヤ・・となった。 たぶん、作者の意図は違うだろうが、 「読者には、誤読する権利がある」というフレーズを思い出し 私なりに、この句を楽しんだ。(笑) 結局は、今週の金曜日も、作者の校長先生を始め、 大勢でワイワイと飲んで、楽しい時間を過ごして深夜に帰宅。 だから、この句が面白いんだろうなぁ。
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