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| 2018年05月31日(木) ■ |
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| だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように |
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映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」 (マット・リーブス監督)から。 名作と言われた「猿の惑星」をリブート(再起動)した作品として楽しめた。 リブートとは「フィクション作品において、 シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すこと」を 意味する用語らしい。 単純なシリーズ作品だと、どうしても前作を観ていないと、 ストーリーが繋がらなかったりして、不完全燃焼になりやすいが、 この作品は、根底を流れるものは崩さずに置きながら、 前提知識なしでも、充分に理解できる。 「人類は絶滅危惧種」のテロップで、場面設定が理解できるし、 (猿のリーダーの)「俺が始めた戦争じゃない」の台詞1つで、 事の起こりも、なんとなくわかる。 メイキャップと、キャストの演技力で、引き込まれていく展開に、 さすが・・と唸るしかなかった。 人間との戦いに、猿のリーダーである「シーザー」が、 「俺は生きて戻れないかもしれん」と言い、 危険だから、お前たちはついてくるな、と他の猿に諭す場面がある。 その台詞を言われた猿たちが、こう言い返す。 「だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように」 このフレーズに、ちょっと胸が熱くなった。 これだけでも、猿の方が強いわけだな、と感じてしまう。 人間に、こんな気持ちが残っていればいいんだけどなぁ。
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| 2018年05月30日(水) ■ |
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| ただ電源の切り方を知らないだけなんですよ |
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仕事が終わってから「柳家花禄独演会」(落語)を楽しみに、 隣市の三島市文化センターまで足を運んだ。 彼の古典落語も好きだけれど、実は、新作が楽しみで、 今回は、どんな話だろう?とワクワクさせられる。 そんな独演会に水を差したのは、残念なことに観客だった。 開演前「携帯は鳴らないようにしてください」と、係の人が 何度も何度も注意したにもかかわらず、3人の携帯が鳴った。 それも、同じ人が何度も何度も・・(汗) さすがに、彼も困ったのか、観客に向かってこう話しかけた。 「怒らないでやってください。 ただ電源の切り方を知らないだけなんですよ」と。 そうか、あの注意の意味がわからなかったんだ、と理解した。 高齢者の人は、携帯を持ってはいるものの、 「マナーモードへの切り替え」とか「電源を切る」ことは ほとんどないので、操作が分からないと言うことだろう。 それにしても、3人目の高齢者の女性には呆れてしまった。 自分の携帯が鳴っていることにも、気付かなかったのか、 悪びれもせず、携帯を鳴らし続けた。 それがまた「人情話」の落語途中だったから、始末が悪い。 中断するたびに「えっと、どこまで話ましたっけ?」と 話をチョット前まで戻して、話し始めた彼に申し訳なかった。 「電話ひとつでメタメタになるんですよ」と笑いをとった彼に、 観客全員で、もっと早く何とかするべきだったな、と反省した。
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| 2018年05月29日(火) ■ |
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| 合唱って「惜しい」のはダメ、全然ダメなのと同じ |
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還暦にむけて、今までのメモを整理していたら、 数年前に合唱の指導をしていただいた先生の言葉が なんと、楽譜の上にも走り書きしたメモが残されていた。 「人間は、とっても響く楽器」 「サックスをひっくり返したのが、人間の形」 「基本の音の上に、音がのっていく感じ」 「男は、声変わりしたら1オクターブ低くなる」 そんな、素人の私が「へぇ〜」って思うことや 「音楽は、エスカレーターと同じ。 同じ速度で動いているので、スムーズに乗ってください」 「メロディを歌う人は、バイオリンを弾くように歌う」 「音が伸びているときに、見透かされてしまう」 「ピアノとのアンサンブルが出来ていない」など、 的確なアドバイスも、とってもわかりやすかった。 しかし、一番印象に残ったのは、厳しいけれど 「合唱って『惜しい』のはダメ、全然ダメなのと同じ」。 和音が濁っていては、合唱になっていないということなのか。 きれいにハモった時の喜びを知ったから、 このフレーズの意味が、とってもよくわかるな。
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| 2018年05月28日(月) ■ |
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| 「DEAだ」「ATFだ」「州警察だ」「FBIだ」 |
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映画「バリー・シール アメリカをはめた男」(ダグ・リーマン監督)から。 パイロットからCIAエージェントに転身し、麻薬の運び屋として暗躍した 実在の人物バリー・シールの話らしい。 いろいろな組織が、彼を捕まえようと動きまわり、身分を明かすシーン。 「DEAだ」・・「ATFだ」・・「州警察だ」・・と身分証明書なるものを 見せつけるが、その横からもう少し大きな組織が 「ちょっとまった!!」とばかり、声を掛けて割って入る。 そして最後には「FBIだ」の一言で、誰も文句を言わなくなる体制。 文字にして、その面白さが伝わるかわからないが、 「DEAだ」「ATFだ」「州警察だ」「FBIだ」、リズムさえ感じる面白さ。 日本でも、同じようなことがあるんだろうなぁ。 ストーリーには関係ないが、ちょっと気になる看板が・・(笑) 主人公が「ミーナ」という街に入る時に、見かけた。 「Welcome to MENA POP.2647」 訳は「ミーナヘ ようこそ 人口 2,647」となる。 「看板に、人口が?」というのが私の興味関心ごと。 日本だったら「いつ現在?」とか訊きたくなるし、 そもそも、増減の激しい人口なんかを、看板に書かないよなぁ。
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| 2018年05月27日(日) ■ |
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| 下山先輩、ご無沙汰しています |
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大学時代のゼミ生が、お世話になった先生の70歳を祝うので、 たまには東京に出て来ないか?と声を掛けてくれたので、 もうこれから、そう何度も会うこともないから・・と、 翌日、職場の健康診断だったが、上京することした。 集まったのは、私たちの代から3年間のゼミ生たち。 当時は、一浪・二浪して入学する学生もいたから、 大学の学年が下とは言え、年齢は私と同じだったり、 もしかすると、私より上だったり・・という後輩もいる。 さらに社会に出て、出世したりしなかったり、 多くの山アリ谷アリの人生を送ったはずの人達が、 一堂に会すると、途端に「先輩・後輩」の序列が出来上がり、 「下山先輩、ご無沙汰しています」となる。 こちらも、なぜか先輩風を吹かして、いい気分なのだが、 その時メモしたのは「先輩」という単語は、 「○○先輩」と個人名にも使うけれど、 「後輩」という単語は「後輩諸君」など、大勢に向けて発するか、 「後輩の○○です」と、紹介する時に使う、だった。 仕事では、役職で呼ばれることが多いから、 「下山先輩、ご無沙汰しています」と挨拶されて、 なんたが、ちょっぴり嬉しかった自分がいた。
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| 2018年05月26日(土) ■ |
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| 立小便は必ず、便座をあげてください |
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よく利用するコンビニのトイレで見つけたフレーズ。 「皆様のご協力で清潔に保たれています。 立小便は必ず、便座をあげてください。」 もう、笑うしかなかった。 だって、このお願い文からすると、 「便座をあげず立小便をする人がいる」ってこと。 それも、何度も、または数人いることを想像させる。(汗) もちろん女性には分からないと思うが 「便座をあげず立小便する」ことは、とても難しい。 身体の中から一気に放出されるのではなく、 徐々に勢いが増していくので、至難の技に近い。(と思う) そんな技をコンビニのトイレで披露するなんて、 是非、お目にかかりたい、と思ったほどだ。 さらに、お願い文を読むと、失敗していることがわかる。 違う理由で便座が濡れているんじゃないのかな?(笑)
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| 2018年05月25日(金) ■ |
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| 言葉を発するには・・ユリゴコロが必要なんです |
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映画「ユリゴコロ」(熊澤尚人監督)から。 なかなか難しい作品だった。(汗) 「ユリゴコロ」は「ヨリドコロ(拠り所)」の聞き間違い、 そう作品の冒頭で、説明しているのが可笑しかった。 子どもの言葉の発育に不安になった親は、病院へ連れていく。 そして、医者はこう伝える。 「言葉を発するには心が安全な場所で生きているというような 何らかのユリゴコロが必要なんです」と。 心の拠り所が「ある・ない」は、人間の成長にとって、 大きな影響を与えることに気付いた。 ところが、気になって仕方ないのが、いつものように ワンシーンの小道具として用いられる掛け軸に書かれた文字。 きっと監督を始め、スタッフが作品の意図を組んで選んだ、と 勝手に決めつけているのだが・・。 今回は「雲蒸龍変」(うんじょうりょうへん) 英雄や豪傑などのすぐれた人物が、時運に乗じて出現し活躍すること。 雲がわき起こり竜りゅうが勢いを増して、変幻自在に活動する意から。 ▽天に昇る竜は雲を呼び起こし、その勢いをさらに増すという。 「雲蒸」は雲がわき起こること。「竜」は「りゅう」とも読む。 これが、作品にどうかかわっているのだろうか、う〜ん。
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| 2018年05月24日(木) ■ |
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| その花の名前は「夜間飛行」だ |
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映画「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督)から。 アニメ映画「言の葉の庭」(新海誠監督)にハマってから、 「イギリス人作家メアリー・スチュアートの児童文学 「The Little Broomstick」を原作に、魔女の花を見つけたことから 魔法世界に迷い込んだ少女メアリの冒険を描いた作品、との解説に、 抵抗感なく、一作品として選択することが出来るようになった。 観賞後、インターネットで最初に調べたのが「夜間飛行」と呼ばれる花。 作品中では、こんな会話で紹介される。 「初めて森に入ったおまえさんが、それを見つけるとはな。 その花の名前は『夜間飛行』だ」「夜間飛行?」 「うん、めったにない花だ。私も本物を見るのは初めてだ。 この森にしかなくて、しかも、年に一度しか咲かないときている。 かつては魔女たちまでもが捜し求めたらしい」 「魔女?」「そう魔女の花だ」 モデルになった花があるのかと思ったら、残念、見つからず、 その代わり、多くの方が見つけた「夜間飛行」が投稿されていた。(笑) イングリッシュラベンダーだったり、ブルーベリーだったり、 はたまた、自分で作った花だったりして、けっこう楽しかった。 花って、やっぱり人間の心を惹きつける何かがあるんだなぁ、 それも「魔女の花」となれば、イヤリングやペンダントにして、 常に身につけたくなる女性の気持ちも分からなくない。 そう言う私も、青い花をみつけたら「もしかしたら、夜間飛行?」と 写真を撮るような気がしている。 もしも、交配して出来たら、売れるだろうなぁ。(汗)
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| 2018年05月23日(水) ■ |
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| 柿田川を、正しく理解してもらうための施設 |
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「ビジターセンター」と言うと「観光客のためか」 「資料館」と言うと「町民のためか」 だからといって「みんなのため」と言えば、 そんなターゲットがハッキリしないのはダメだ、と 声高に叫ぶ人たちもいる。 確かに施設に「メインターゲット」は必要だし、 私も以前から「多目的は無目的」という言葉が好きで、 よく使っていたから、その気持ちはわかる。 批判の少ない「みんなのため」という曖昧さが、 誰にも見向きされなくなる可能性を秘めていることも 知っているつもりだ。 それでも敢えて「みんな」というターゲットならば、 誰のため、というターゲット論を度外視し、 「柿田川を、正しく理解してもらうための施設」であり、 ターゲットは「柿田川を正しく理解していない人みんな」 そんな施設はどうだろうか? まずは、柿田川の現状の知るところから・・・と 最近、思うようになってきた。 正しく「理解」してから、次の「応用」「活用」がある。 それを飛ばして、最初から活用を考えると、軸がぶれる、 そんな気がしてならない。
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| 2018年05月22日(火) ■ |
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| 「また明日」それがいつしか、ぼくたちの合言葉になった |
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映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(三木孝浩監督)から。 タイトルの意味が、作品後半になって分かると、 観賞後、再度最初から観てみたくなる作品であった。 「また会えるよ、また明日ね」 「キリンのクロッキー、あっ、教室に貼り出されるやつだ」 「『また明日』それがいつしか、ぼくたちの合言葉になった」 「あなたにとっての未来は、私にとっての過去」 「僕が昨日一緒に過ごした愛美(えみ)を、今日の君は知らない、 それだけじゃなくて、今まで一緒に過ごしてきた想い出全部を 君は知らない」 そんなメモが、とても輝いてきた。 ただテーマは「すれ違い」かな、とこんな台詞が浮かんだ。 2人の関係を何も知らない、友だちが「すれ違い」について、 「月と地球もある意味、すれ違ってるって言えるよな。 同じ距離をひたすら、ぐるぐる回って、永遠に近づけない。 これが恋人同志だったら、マジ、ツレーよなぁ」と語るシーン。 なるほど上手いことを言うなぁ、とメモをした。 しかし・・・最後のワンフレーズで、またまた納得してしまう。 「私たちはすれ違ってなんかない、端と端でつながってんだ」
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